「甘納豆」のおすすめ商品の比較一覧表
甘納豆とは? どんな魅力があるの? ダイエット中のお菓子としても!
江戸後期に生み出された甘納豆は、蜜漬け菓子のひとつ。日保ちする豆の蜜漬けは、冷蔵庫のなかった時代に喜ばれ、甘納豆が全国に広がりました。
豆は、食物繊維が豊富で、低脂肪・高タンパクな高い栄養価をほこる食品です。現在でも、甘納豆を使った赤飯のレシピや、栄養価の高さからダイエット法も紹介されるなど、人気の高い和菓子。豆の風味とやさしい甘みを気軽につまんで食べられるので、お茶うけにもぴったりですよ。
料理ライター
甘納豆は、昔ながらの素朴な甘いおやつですが、近年の糖質制限ブームで敬遠する方も多いかもしれません。もちろん食べ過ぎはよくありませんが、疲れたときに少しつまむと、優しい甘みで心と身体が癒されます。
さらに、甘納豆の豆類は、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素も豊富です。豆のほかに、栗やトマトなどもあり、それぞれ食べてみるのも楽しいですね。
甘納豆選びのポイント 豆の種類や有名店をチェック!
まずは、甘納豆の選び方をおさえておきましょう。豆の種類や特徴をよくチェックすることが大切です。料理ライターの山田由紀子さんのアドバイスも紹介します。ぜひ甘納豆選びの参考にしてください。
甘納豆に使われる豆の種類で選ぶ
ここでは、色形や食感もさまざまな甘納豆に使われる豆について紹介します。
甘納豆の定番と言えば「大納言あずき」
ほかの小豆(あずき)とは別格の、粒がもっとも大きな品種が「大納言」です。皮も丈夫で切れにくくツヤもあり、煮崩れもしません。見ためだけでなく、味と香りがとてもすぐれた品種。
外皮そのものの味が濃厚で、炊き上げると香りの高い良質なあんこになります。特徴をいかし、つまんで食べる甘納豆はもちろん赤飯などにも使われています。
鉄分が豊富で高級とされる「花豆」
英語圏では「ランナービーン」「フラワービーン」と呼ばれている花豆。きわだって大粒な花豆は、べにばないんげんのことを指し、大きな花を咲かせることで知られています。
「紫花豆」と「白花豆」の2種類があり、ゆでるとホクホクした食感を楽しめます。紫花豆は、独特の風味がありますが、白花豆のほうがクセがなく豆きんとんに使われることも。両方とも甘納豆や煮豆にぴったりです。
見た目も美しい「青えんどう豆」
えんどう豆は、「赤えんどう」と「青えんどう」の2種類あります。青えんどうは、グリーンピースのこと。さやえんどう、スナップエンドウのほか、豆苗も青えんどうです。煮豆、甘納豆のうぐいす豆、うぐいすあん、フライビーンズ、炒り豆としてなじみの深い豆です。
赤えんどうはゆでると黒くなり、豆大福やみつ豆に使われています。
クセのない上品な味わいの「白いんげん豆」
大福豆(おおふくまめ)、斗六豆(とうろくまめ)や十六寸(とろくすん)は、同じ豆のことを指していて、へその部分までが真っ白ないんげん豆のこと。大粒でその美しい姿から、高級品として知られています。
やわらかく風味がふわっと口に広がるので、甘納豆はもちろん、煮豆や和菓子、高級白あんの材料や、正月用の豆きんとんとしても使われるので、食べたことのある人も多いはずです。
つややかで鮮やかな色が特徴の「金時豆」
金時豆はいんげん豆を代表する豆で、なかでもよく知られている品種が「大正金時」。つややかで鮮やかな赤紫色がめをひくことから、「赤いんげん豆」とも呼ばれています。
海外で見かけるレッドキドニーと品種は同じでも、形や食感は別ものです。豆そのものに甘みがあるので、煮豆や甘納豆に欠かせない豆。北海道では、金時豆の甘納豆を使って、お赤飯を炊く習慣があるそうです。
クリーミーな味わいが特徴の「そら豆」
甘納豆に使われている豆の中でもひときわ大きいのが「そら豆」。そら豆を使った甘納豆はとてもクリーミーで食感も柔らかく食べ応えがあります。1粒でも満足感を得られるくらいです。「お多福」に形が似ていることから「お多福豆」と呼ばれ、福を多く呼ぶ縁起のよい豆ともされていますよ。
またそら豆には疲労回復効果があるとされるビタミンも豊富に含まれていますので、ぜひ試していただきたい豆の一つです。
もちもち食感がクセになる「黒豆」
大豆の仲間である黒豆は、大粒で皮がかたいのが特徴。歯ごたえがあり、中身はもちもちしていて食べ応えがあるのも魅力のひとつです。
日本各地でさまざまな種類の黒豆が栽培されていますが、代表的な品種として知られているのが「丹波黒」と「中生光黒」です。
変わり種も選択肢に!
甘納豆には、豆以外のものも多く存在しています。たとえば、栗をまるごと使ったものや、サツマイモの輪切り、ハスの実など、さまざまな素材が使われます。豆類が苦手な方や、定番の甘納豆には飽きてしまったという方は、ぜひ変わり種の商品も試してみてください。
また、甘納豆を使った加工品もさまざまな商品が販売されています。たとえば、甘納豆を使った赤飯や、抹茶のロールケーキやパウンドケーキなど。こちらもぜひ試してみてくださいね。
甘納豆の有名店から選ぶ
甘納豆をギフトとして贈るなら、甘納豆の歴史ある店やメディアで紹介されるなど話題の有名店から選ぶのもひとつの方法です。ここでは、甘納豆の有名店をいくつかピックアップして紹介します。
創業1951年の老舗「銀座鈴屋」
東京・銀座にある甘納豆専門店の「銀座鈴屋」。1951年の創業の歴史ある店です。屋号の「鈴屋」は、澄んだ鈴の音色のように、買い物客の安全と招福の願いをこめてつけられた、というメッセージ性がギフトにぴったりですね。
甘納豆一筋の職人による巧みの技をみがいてきた「銀座鈴屋」の代表銘菓は、栗甘納糖。金柑甘納糖やかぼちゃ甘納糖など、季節の食材を使った季節限定商品もあります。
銀座が本店ですが、ほかに東京駅や新宿、池袋、神奈川県や千葉県、埼玉県や大阪府など各地に店舗を構えています。
京都生まれの「岡女堂本家」
1855年に、京都本能寺の門前でぜんざい屋を営んでいた初代が、ぜんざいをこがして甘納豆を発見したのが「岡女堂本家」の由緒です。大徳寺納豆にちなんで甘納豆と名づけたそう。京都から神戸を経て、現在では実験工房をかまえていた北海道を拠点に。
豆の一大生産地と知られる北海道で、十勝・本別産の豆にこだわり、さらにおいしい甘納豆を提供しています。
かわいいパッケージの「甘納豆かわむら」
2001年、金沢の西茶屋街にオープン。芸妓さんから大切な常連のお客様への「茶屋街のおもたせ」としてはじまった、情報誌でも話題の「甘納豆かわむら」。おいしい甘納豆だけでなく、加賀野菜のひとつ金時芋の甘納豆仕立てもありますよ。
かわいいイラストをあしらったパッケージは、大切な人に気持ちを伝えるのにぴったりです。干支袋、節分限定パッケージ、合格祈願などから選べます。
創業200年を超える老舗「榮太樓」
甘納豆発祥の店といわれているのが東京・日本橋の「榮太樓」。こちらは創業が200年を超える老舗の甘納豆のお店。
榮太樓の甘納豆は大納言あずきの品種である大角豆(ささげ)を使用しており、この品種のみを使用するといったこだわりを持っています。また縁起のよい豆とされているので、赤飯などにも使われていたそうです。
1926年に京都で創業した「斗六屋」
1926年、京都の祇園・南座前で創業した「斗六屋」。政府関係者、南座出演の役者、観光客に愛されつつも、戦争の影響で閉業。戦後、中京区壬生に移り開業しました。
メディアでも紹介されることの多い「斗六屋」のこだわりは、豆を育てる農家さんと顔の見えるおつきあいをしていること。また食品添加物を使用せず、職人の感性を大切にしながら、育てるように甘納豆をつくることです。
甘納豆専門店と言えば「雪華堂」
甘納豆にこだわった和菓子の老舗、東京赤坂「雪華堂」は明治12年創業で、当時の名家だった金平糖を徳川家に献上した際に「雪の華のようだ」と評価されて名付けられた由緒正しいお店。
こちの甘納豆の特徴は、数日間かけて豆に蜜をしみ込ませて製造する半生タイプでで、食感がしっとりとしていてながらもさっぱりと食べれる1品です。
甘納豆のおすすめ12選! 有名店のものから変わり種まで!
ここでは、少しばかりの心づかいに、手土産やお祝い・お返しなどに使える、おすすめ甘納豆10選を紹介します。甘納豆と一緒に、大切な人に気持ちを贈りましょう。
料理ライター
色々な種類の豆と栗を味わいたい方には銀座鈴屋『華やぎ』がおすすめです。珍しい蓮の実もあり、少しほろ苦さのある独特の風味を楽しめます。
甘納豆好きで食べる手が止まらない方は豆屋とかち 岡女堂本家『甘納豆詰合せ 豆重2段重ね』なら食べきりサイズで食べ過ぎを防げます。
甘いものが苦手な方には山年園『梅塩とまと甘納豆』が、トマトと梅の酸味の効いた甘すぎない味で、夏のお茶うけやギフトにおすすめです。真夏の塩分、糖分補給にも役立つでしょう。



通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 甘納豆の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの甘納豆の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
甘納豆を赤飯に入れる地域がある!? 甘くておいしい
赤飯といえば、小豆とごま塩で味付けされているものを思い浮かべる方も多いですよね。しかし、北海道や山梨、長野など一部の地域では、赤飯に甘納豆を入れるのが定番とされています。
もち米やうるち米を炊き甘納豆をまぜ、食紅で赤く色を付けています。紅しょうがやごま塩を加えれば、甘くておいしいお赤飯の完成です。
そのほかの和菓子に関連する記事はこちら 【関連記事】
素朴な甘さで、からだにやさしい甘納豆を大切な人におくろう
豆の本来の風味をいかしながら、豆の芯までふっくら炊きあげた甘納豆。やさしい味わいと高い栄養価が持ち味で、一度つまむと、夢中になって食べてしまいます。
この記事では、管理栄養士の山田由紀子さんに聞いた甘納豆の選び方や、おすすめの甘納豆ギフト12選を紹介しました。大切な人におくりたくなる、お気に入りの甘納豆ギフトを見つける参考にしてみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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栄養・健康関連のコラム執筆やレシピ作成、栄養監修、食生活アドバイスなどを中心に活動するフリーランス管理栄養士。 短大卒業後、栄養士として給食会社で社員食堂や寮の献立作成、給食管理を行う。その後、病院で栄養管理、栄養指導、調理などの業務に従事。在職中に管理栄養士免許を取得。 出産を機にフリーに転向し、保健センターなどで栄養指導・食事相談を行うほか、料理教室や発酵食づくりのワークショップを主催。