トレーニングベンチの選び方 安定性や使用感で
パーソナルトレーナーの田子政昌さんのアドバイスをもとに、トレーニングベンチを選ぶときのポイントを紹介します。
【1】納品日数
【2】安定感
【3】シートの幅
【4】折りたたみの可否
【5】シートの角度
【6】性能
上記のポイントを押えることで、より具体的に欲しい商品を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】納品までの日数が短いものを選ぶ
トレーニングベンチを選ぶときは、商品の質ももちろんですが、納期も忘れずにチェックしましょう。注文してから届くまでに時間がかかるものだと、届くまでのあいだにやる気がなくなってしまうかもしれません。
最近は、自宅でトレーニングをする人が増え、トレーニングベンチも品薄になっています。トレーニングベンチを選ぶときは、できるだけ早く届くものを選ぶとよいでしょう。
【2】安定感があるものを選ぶ
トレーニングベンチを選ぶときは、安定感があるものを選びましょう。不安定なものは、トレーニング中に倒れるおそれがあり危険です。とくに、トレーニング中はあおむけになったり、片手だけをついてトレーニングをおこなったりと、不安定な姿勢になります。万が一のことも考えて、トレーニング中に倒れない、安定感のあるものを選んでください。
トレーニングベンチを選ぶときは、自分の体重だけでなく、使う器具の重さも考えて選ぶことが大切です。
トレーニングベンチは通常のイスのようにただ座るだけでなく、その上で仰向け(あおむけ)など、上を向いて寝た状態になったり、バーベルなどを持って身体を動かしたりすることから、非常に強い負荷がトレーニングベンチの各パーツにかかります。
ちょっとしたぐらつきでも、トレーニング中に気になるどころか、ある程度の重量を使用したトレーニング時には危険度がとても高まるので、まずは接地面の構造や最大耐重量、土台とシートのパーツ構造の仕組みが高重量のトレーニングに対応ができるかどうかをチェックしておくといいでしょう。
比較的低重量のトレーニング種目を行なう方でも、安定性が高いものであれば、より安全にトレーニングできるはずです。
【3】シートの幅を確認して選ぶ
トレーニングベンチを選ぶときは、シートの幅も確認しましょう。シートの幅が狭すぎるものだと姿勢が安定せず、トレーニング中に転倒するおそれがあります。一方で、シートの幅が広すぎるものは腕の上げ下げなどがしづらく、正しいフォームでトレーニングできなくなってしまいます。
シートの幅は、24~26cm程度が標準とされています。シートの幅にこだわりがある人は、あらかじめ自分に合ったシートの幅を測っておくとよいでしょう。
【4】折りたたみ式かどうかで選ぶ
折りたたみ式かどうかも大切なポイントです。使わないときに折りたたんでしまっておけるものであれば、部屋のなかで邪魔になりません。
折りたたみ式のトレーニングベンチを購入する際は、固定方法も忘れずにチェックしておきましょう。ピンを差し込んで固定するものや、ネジを締めて固定するものなど、さまざまなタイプがあります。
強度の問題はありますが、折りたためるタイプは家庭用のベンチ台としては使いやすいです。なぜなら、自宅にトレーニング環境を整えたい方の多くは、フリーウエイトだけでなく、マシンなどの面積をとるトレーニング器具を保有している場合もあります。それらが同じ室内にあるとトレーニングの邪魔になり、安全性にも関わります。
折りたたむことで不使用時には別のトレーニング機材を使ったりするなど、トレーニングスペースを有効に活用することができるのでおすすめです。
【5】シートの角度が調節できるかどうかチェックする
トレーニングベンチを選ぶときは、シートの角度が調節できるかどうかをチェックするのも忘れないでください。用途に応じて選ぶことが大切です。
コストを抑えたいならフラットベンチ
トレーニングベンチのコストをできるだけ抑えたいなら、角度調節ができないフラットベンチがよいでしょう。角度は調節できませんが、トレーニングをするのに大きな支障はありません。
ダンベルやバーベルを使ってトレーニングをする場合、フラットベンチがあるとおこなえる種目が多くなります。トレーニング歴に関わらず、しっかり体を鍛えたいのであればフラットベンチはひとつ持っておくとよいアイテムです。
さまざまな種目に使えるアジャスタブルベンチ
角度が調節できるアジャスタブルベンチは、インクラインのベンチプレスやダンベルフライを取り入れたいトレーニング中・上級者にぴったりです。シートの角度を調節することで、よりおこないやすくなる種目もあります。
ある程度トレーニングに慣れてきたら、アジャスタブルベンチを購入しておこなえる種目を増やし、体のさまざまなパーツをまんべんなく鍛えていくとよいでしょう。
アジャスタブルベンチを選ぶ際は、バックシートだけでなく座面シートの角度も合わせて調整できるものだと、安定した姿勢でトレーニングできます。
【6】ベンチの性能なども確認してみる
スポーツジムなどにあるベンチ台の多くはシートの角度が変えられるタイプになっています。シートの角度を変えることで、バーベルやダンベルを上にあげた際、身体との角度を調節し、ほかの筋肉に刺激をかけたりすることができます。
よりきめ細かい部位にトレーニング効果を求めたいと思う上級者の方には、シート角度を変えられるタイプが、トレーニング経験に関わらず「自宅にトレーニング環境」をはじめて作りたいという方には、ベンチ台にバーベルを置けるラックなどがついているタイプがそれぞれおすすめです。
別々に購入すると手間がかかるばかりか、他社製品同士だとサイズ感などが合わず結果的に使いづらい場合があります。
ラックがついていることで立位でのバーベル種目なども行ないやすくなるため、トレーニング環境が充実します。
「トレーニングベンチ」のおすすめ商品の比較一覧表
トレーニングベンチおすすめ7選 耐荷重や折りたたみタイプも
ここまで紹介したトレーニングベンチの選び方のポイントをふまえて、パーソナルトレーナーの田子 政昌さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。
ダンベル運動で活用したい高機能アイテム
全身を効率的に鍛えたい方におすすめのトレーニングベンチ。アームカールやフットレストが付いているから、快適なダンベル運動を楽しめます。初心者から上級者まで幅広いニーズに応えられるので、段階的にトレーニングレベルを上げていきたい方にも向いているでしょう。
丈夫な作りなので、バックエクステンションやシットアップ・ドラゴンフラッグなど、体を預けることが多いトレーニングも安心して身を任せられます。日本製商品なのも魅力の1つです。
本体サイズ | 幅約45×奥行約170×高さ約60cm~100cm |
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重さ | 約18kg |
耐荷重 | 150kg |
角度調節 | 背面:4段階、バックエックスシート部:3段階 |
折りたたみ | 否 |
本体サイズ | 幅約45×奥行約170×高さ約60cm~100cm |
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重さ | 約18kg |
耐荷重 | 150kg |
角度調節 | 背面:4段階、バックエックスシート部:3段階 |
折りたたみ | 否 |

シート角度調節可能な使いやすいタイプ
フラット状態での使用のほか、70度までのインクラインから-12度までのデクライン状態が作れる万能タイプ。
シートの角度を変えることで、フラット状態(通常の仰向け状態)で行なうダンベルプレス(ダンベルを上に押し上げる動き)で刺激をかけにくい大胸筋の上部・下部など、よりパーツを意識してトレーニングを行なえることから、しっかり身体づくりをしたい方にはシートの角度を変えられるタイプがおすすめです。
3点支持構造のためぐらつきが少ないことと、高い最大耐重量に設計されているので中・上級者にもおすすめできる構造になっています。
本体サイズ | 幅54×奥行125×高さ42~123cm |
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重さ | (約)18kg |
耐荷重 | 300kg |
角度調節 | 背面:6段階、座面:3段階 |
折りたたみ | 〇 |
本体サイズ | 幅54×奥行125×高さ42~123cm |
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重さ | (約)18kg |
耐荷重 | 300kg |
角度調節 | 背面:6段階、座面:3段階 |
折りたたみ | 〇 |
安定感抜群の三角形構造
肉厚パイプや三角形構造を採用しているので、耐久性や安定感に優れた一品。シート部分は5層で設計されているので座り心地がよく、適度に体の負担を減らします。組み立て不用だから、届いたらすぐにトレーニングベンチとして使えるのも嬉しいポイント。
コンパクトな設計かつ折りたたみ可能な商品なので、設置スペースが狭い部屋でも活躍するでしょう。リーズナブルな価格なので、はじめてトレーニングベンチを購入される方にもおすすめです。
本体サイズ | 本体サイズ:幅32×奥行107cm高さ90cm、折りたたみサイズ:幅30×奥行80×32cm |
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重さ | 8.5kg |
耐荷重 | 227kg |
角度調節 | 座面:3段階、背面:6段階 |
折りたたみ | 可 |
本体サイズ | 本体サイズ:幅32×奥行107cm高さ90cm、折りたたみサイズ:幅30×奥行80×32cm |
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重さ | 8.5kg |
耐荷重 | 227kg |
角度調節 | 座面:3段階、背面:6段階 |
折りたたみ | 可 |
さまざまなトレーニングを試したい方におすすめ
インクライン・デクライン・フラット・+αの4WAYでトレーニングができる、本格派トレーニングベンチ。ハンドルとフットレストが付いているので、全身の筋肉を効率よく鍛えられます。角度調整は全部で400通りもの調節が可能なので、幅広いメニューを組んで、飽きずにトレーニングを続けられるでしょう。
シートの角度調整はワンタッチなので手を煩わせません。持ち手が付いているから、本体の移動も楽に行えます。作りが頑丈なので耐久性を重視したい方にもおすすめです。
本体サイズ | 幅150×奥行36×高さ122cm |
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重さ | 14.7kg |
耐荷重 | 500kg |
角度調節 | 座面:5段階、背面:10段階、フットレスト高さ:4段階、フットレスト角度:2段階 |
折りたたみ | 可 |
本体サイズ | 幅150×奥行36×高さ122cm |
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重さ | 14.7kg |
耐荷重 | 500kg |
角度調節 | 座面:5段階、背面:10段階、フットレスト高さ:4段階、フットレスト角度:2段階 |
折りたたみ | 可 |
ワンタッチでらくらく組み立て!
こちらのトレーニングベンチは、組み立てが簡単なのが特長です。便利なノブボルトがついており、ワンタッチで組み立て・収納を行うことができます。部屋のスペースを取りづらく、思い立ったときにすぐトレーニングを開始することが可能。初めてでも使いやすく軽量なので、組み立てや片付けが面倒で、ついトレーニングを後回しにしてしまう方にぴったりな商品です。
本体サイズ | 展開後:幅約115cm×奥約33cm×高約45cm~95cm:折り畳み後の収納サイズ:幅約59cm×奥約33cm×高約35cm |
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重さ | 約180kg |
耐荷重 | 約10kg |
角度調節 | 背面4段階:90°60°30°0° |
折りたたみ | 可 |
本体サイズ | 展開後:幅約115cm×奥約33cm×高約45cm~95cm:折り畳み後の収納サイズ:幅約59cm×奥約33cm×高約35cm |
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重さ | 約180kg |
耐荷重 | 約10kg |
角度調節 | 背面4段階:90°60°30°0° |
折りたたみ | 可 |
タフで使いやすいトレーニングベンチ
こちらのトレーニングベンチはとにかくタフなのが特徴的。耐荷重440kgとかなりの重さに耐えられるため、長時間負荷をかけ続けても心配なく使用することが可能です。背面下にはダンベルの置き場所が確保されており、さまざまなトレーニングを行うことができます。折りたたんで収納ができるため、場所をとらずにガッツリ鍛えたい方にぴったり。
本体サイズ | 88.5 x 43 x 19 cm |
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重さ | 約16.6 Kg |
耐荷重 | 約440kg |
角度調節 | 5段階 |
折りたたみ | 可 |
本体サイズ | 88.5 x 43 x 19 cm |
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重さ | 約16.6 Kg |
耐荷重 | 約440kg |
角度調節 | 5段階 |
折りたたみ | 可 |
ストレスフリーな素材のパッドで本格的なトレーニン
安定感抜群のこちらのトレーニングベンチには耐久性抜群のレザーパットが使用されており、ストレスなくトレーニングを行うことができます。滑り止めがついており、賃貸の部屋などでも比較的安心して使うことができます。2段階に降りたため、かなりコンパクトになるもの嬉しいポイント。あまり場所を取りたくない一人暮らしの方などにおすすめです。
本体サイズ | 81×21×35cm |
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重さ | 13kg |
耐荷重 | 約400kg |
角度調節 | 4段階 |
折りたたみ | 可 |
本体サイズ | 81×21×35cm |
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重さ | 13kg |
耐荷重 | 約400kg |
角度調節 | 4段階 |
折りたたみ | 可 |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トレーニングベンチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのトレーニングベンチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
トレーニングアイテムの収納法に困ったときは?
おうち時間が長くなったことで、自宅で筋トレやダイエットなどのトレーニングに取り組む人もきっと増えたはずです。しかし、トレーニングアイテムは大型器具や、重量のあるものなどがあり収納場所に困ってしまうことも。
トレーニングスペースを確保するために、トランクルームを活用することも選択肢のひとつです。トランクルームは、自宅の使わない荷物を預けることができるので自宅にトレーニングスペースを確保することができるはずです。この記事を参考にトランクルームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
自宅でトレーニングできる筋トレ製品を紹介 【関連記事】
トレーニング種目・スペースに合ったベンチを
自宅などにトレーニング環境を整えたい方はとても多いですが、多くの方は実施したいトレーニング種目や実際のトレーニングスペースを考慮せず購入してしまい、「買ったけれどあまり使わない……」という声をよく聞くのがこのようなトレーニングベンチです。
しかし、トレーニングベンチがあることで寝た状態でのバーベル・ダンベル種目は確実に効果が高まります。また、座位でトレーニングをすることで上方向へ持ち上げるトレーニング種目も足や腰に負担をかけずに行なえるため、行なうトレーニング種目のイメージが広がります。
継続してトレーニングを行なう方には必要なアイテムなので、よく比較して購入を検討してみてください。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。