トレーニングベンチの選び方 安定性や使用感で
パーソナルトレーナーの田子政昌さんに、トレーニングベンチを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。

Photo by Sergio Pedemonte on Unsplash
ダンベル・バーベルなど高荷重のトレーニングをするなら安定性のしっかりしたものを選びたいですね。
納品までの日数が短いものを選ぶ
トレーニングベンチを選ぶときは、商品の質ももちろんですが、納期も忘れずにチェックしましょう。注文してから届くまでに時間がかかるものだと、届くまでのあいだにやる気がなくなってしまうかもしれません。
最近は、自宅でトレーニングをする人が増え、トレーニングベンチも品薄になっています。トレーニングベンチを選ぶときは、できるだけ早く届くものを選ぶとよいでしょう。
安定感があるものを選ぶ
トレーニングベンチを選ぶときは、安定感があるものを選びましょう。不安定なものは、トレーニング中に倒れるおそれがあり危険です。とくに、トレーニング中はあおむけになったり、片手だけをついてトレーニングをおこなったりと、不安定な姿勢になります。万が一のことも考えて、トレーニング中に倒れない、安定感のあるものを選んでください。
トレーニングベンチを選ぶときは、自分の体重だけでなく、使う器具の重さも考えて選ぶことが大切です。
トレーニングベンチは通常のイスのようにただ座るだけでなく、その上で仰向け(あおむけ)など、上を向いて寝た状態になったり、バーベルなどを持って身体を動かしたりすることから、非常に強い負荷がトレーニングベンチの各パーツにかかります。
ちょっとしたぐらつきでも、トレーニング中に気になるどころか、ある程度の重量を使用したトレーニング時には危険度がとても高まるので、まずは接地面の構造や最大耐重量、土台とシートのパーツ構造の仕組みが高重量のトレーニングに対応ができるかどうかをチェックしておくといいでしょう。
比較的低重量のトレーニング種目を行なう方でも、安定性が高いものであれば、より安全にトレーニングできるはずです。
シートの幅を確認して選ぶ
トレーニングベンチを選ぶときは、シートの幅も確認しましょう。シートの幅が狭すぎるものだと姿勢が安定せず、トレーニング中に転倒するおそれがあります。一方で、シートの幅が広すぎるものは腕の上げ下げなどがしづらく、正しいフォームでトレーニングできなくなってしまいます。
シートの幅は、24~26cm程度が標準とされています。シートの幅にこだわりがある人は、あらかじめ自分に合ったシートの幅を測っておくとよいでしょう。
折りたたみ式かどうかで選ぶ
折りたたみ式かどうかも大切なポイントです。使わないときに折りたたんでしまっておけるものであれば、部屋のなかで邪魔になりません。
折りたたみ式のトレーニングベンチを購入する際は、固定方法も忘れずにチェックしておきましょう。ピンを差し込んで固定するものや、ネジを締めて固定するものなど、さまざまなタイプがあります。
強度的な問題はありますが、折りたためるタイプは家庭用のベンチ台としては使いやすいです。
自宅にトレーニング環境を整えたい方の多くは、ほかにも面積をとるトレーニング器具を保有している場合が多く、それらが同じ室内にあるとトレーニングを行ないにくいばかりか、安全性にも関わります。
折りたたむことで不使用時には別のトレーニング機材を使ったりするなど、トレーニングスペースを有効に活用することができるのでおすすめです。
シートの角度が調節できるかどうかチェックする
トレーニングベンチを選ぶときは、シートの角度が調節できるかどうかをチェックするのも忘れないでください。用途に応じて選ぶことが大切です。
コストを抑えたいならフラットベンチ
トレーニングベンチのコストをできるだけ抑えたいなら、角度調節ができないフラットベンチがよいでしょう。角度は調節できませんが、トレーニングをするのに大きな支障はありません。
ダンベルやバーベルを使ってトレーニングをする場合、フラットベンチがあるとおこなえる種目が多くなります。トレーニング歴に関わらず、しっかり体を鍛えたいのであればフラットベンチはひとつ持っておくとよいアイテムです。
さまざまな種目に使えるアジャスタブルベンチ
角度が調節できるアジャスタブルベンチは、インクラインのベンチプレスやダンベルフライを取り入れたいトレーニング中・上級者にぴったりです。シートの角度を調節することで、よりおこないやすくなる種目もあります。
ある程度トレーニングに慣れてきたら、アジャスタブルベンチを購入しておこなえる種目を増やし、体のさまざまなパーツをまんべんなく鍛えていくとよいでしょう。
アジャスタブルベンチを選ぶ際は、バックシートだけでなく座面シートの角度も合わせて調整できるものだと、安定した姿勢でトレーニングできます。
ベンチの性能なども確認してみる
スポーツジムなどにあるベンチ台の多くはシートの角度が変えられるタイプになっています。シートの角度を変えることで、バーベルやダンベルを上にあげた際、身体との角度を調節し、ほかの筋肉に刺激をかけたりすることができます。
よりきめ細かい部位にトレーニング効果を求めたいと思う上級者の方には、シート角度を変えられるタイプが、トレーニング経験に関わらず「自宅にトレーニング環境」をはじめて作りたいという方には、ベンチ台にバーベルを置けるラックなどがついているタイプがそれぞれおすすめです。
別々に購入すると手間がかかるばかりか、他社製品同士だとサイズ感などが合わず結果的に使いづらい場合があります。
ラックがついていることで立位でのバーベル種目なども行ないやすくなるため、トレーニング環境が充実します。
トレーニングベンチおすすめ16選 耐荷重や折りたたみタイプも
ここまで紹介したトレーニングベンチの選び方のポイントをふまえて、パーソナルトレーナーの田子 政昌さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

eSPORTS『リーディングエッジ マルチポジションベンチ(LE-B80)』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅54×奥行125×高さ42~123cm |
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重さ | (約)18kg |
耐荷重 | 300kg |
角度調節 | 背面:6段階、座面:3段階 |
折りたたみ | 〇 |
シート角度調節可能な使いやすいタイプ
フラット状態での使用のほか、70度までのインクラインから-12度までのデクライン状態が作れる万能タイプ。
シートの角度を変えることで、フラット状態(通常の仰向け状態)で行なうダンベルプレス(ダンベルを上に押し上げる動き)で刺激をかけにくい大胸筋の上部・下部など、よりパーツを意識してトレーニングを行なえることから、しっかり身体づくりをしたい方にはシートの角度を変えられるタイプがおすすめです。
3点支持構造のためぐらつきが少ないことと、高い最大耐重量に設計されているので中・上級者にもおすすめできる構造になっています。

WASAI(ワサイ)『マルチベンチ(MK035)』














出典:Amazon
本体サイズ | 展開後:幅38×奥行160×高さ110cm |
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重さ | (約)13kg |
耐荷重 | 150kg |
角度調節 | 5段階 |
折りたたみ | - |

クロスプラネット『ファイティングロード ハードベンチ』










出典:Amazon
本体サイズ | 本体:幅62×奥行126×高さ85~105cm、折り畳み:幅62×奥行49×高さ123cm |
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重さ | 25kg |
耐荷重 | ラック部:150kg、シート部:200kg |
角度調節 | 5段階 |
折りたたみ | 〇 |

BangTong&Li『FOLDING FLAT BENCH(折たたみ式フラットベンチ)』














出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅38×奥行109×高さ44cm、折り畳み:(約)幅27×奥行105×高さ18cm |
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重さ | 8.5kg |
耐荷重 | 300kg |
角度調節 | - |
折りたたみ | 〇 |

CuteeFox『マルチシットアップベンチ』


















出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅42×奥行130×高さ40〜102cm |
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重さ | (約)14kg |
耐荷重 | 350kg |
角度調節 | 7段階 |
折りたたみ | 〇 |
FITMATE『トレーニングベンチ 』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅43×奥行139×高さ42cm |
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重さ | 13.7kg |
耐荷重 | 400kg |
角度調節 | 座面:3段階、背面:7段階 |
折りたたみ | 可 |
FLYBIRD『トレーニングベンチ』














出典:Amazon
本体サイズ | 本体サイズ:幅32×奥行107cm高さ90cm、折りたたみサイズ:幅30×奥行80×32cm |
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重さ | 8.5kg |
耐荷重 | 227kg |
角度調節 | 座面:3段階、背面:6段階 |
折りたたみ | 可 |
BARWING(バーウィング)『4WAYトレーニングベンチ』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅150×奥行36×高さ122cm |
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重さ | 14.7kg |
耐荷重 | 500kg |
角度調節 | 座面:5段階、背面:10段階、フットレスト高さ:4段階、フットレスト角度:2段階 |
折りたたみ | 可 |
WASAI(ワサイ)『バックエクステンションベンチ』


















出典:Amazon
本体サイズ | 幅約45×奥行約170×高さ約60cm~100cm |
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重さ | 約18kg |
耐荷重 | 150kg |
角度調節 | 背面:4段階、バックエックスシート部:3段階 |
折りたたみ | 否 |
PROIRON『トレーニングベンチ』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅42.5×奥行138×高さ39cm |
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重さ | 12kg |
耐荷重 | 200kg |
角度調節 | 座面:4段階、背面:6段階 |
折りたたみ | 可 |
adidas(アディダス)『マルチワークアウトベンチ』




















出典:Amazon
本体サイズ | 幅63×奥行153×高さ114.5cm |
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重さ | 18.5kg |
耐荷重 | 180kg |
角度調節 | 3段階 |
折りたたみ | 否 |
Lysin 『トレーニングベンチ 3way 6段階調節 インクラインベンチ 』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅111×高さ48×奥行き45cm |
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重さ | 8.5kg |
耐荷重 | 200kg |
角度調節 | 背面6段階:86°53°33°15°0°-9° |
折りたたみ | 可 |
WASAI 『トレーニングベンチ mk600a 』














出典:Amazon
本体サイズ | 展開後:幅約115cm×奥約33cm×高約45cm~95cm:折り畳み後の収納サイズ:幅約59cm×奥約33cm×高約35cm |
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重さ | 約180kg |
耐荷重 | 約10kg |
角度調節 | 背面4段階:90°60°30°0° |
折りたたみ | 可 |
Pasyou 『トレーニングベンチ』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約110 x 32 x 10 cm |
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重さ | 約12.24 Kg |
耐荷重 | 約300kg |
角度調節 | 背面7段階調節可能 |
折りたたみ | 可 |
JX FITNESS 『Adjustable Weight Bench 』














出典:Amazon
本体サイズ | 88.5 x 43 x 19 cm |
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重さ | 約16.6 Kg |
耐荷重 | 約440kg |
角度調節 | 5段階 |
折りたたみ | 可 |
KAPEO 『トレーニングベンチ』














出典:Amazon
本体サイズ | 81×21×35cm |
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重さ | 13kg |
耐荷重 | 約400kg |
角度調節 | 4段階 |
折りたたみ | 可 |
「トレーニングベンチ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トレーニングベンチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのトレーニングベンチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
トレーニング種目・スペースに合ったアイテム選択を パーソナルトレーナーからアドバイス
ランニングインストラクター・パーソナルトレーナー
自宅などにトレーニング環境を整えたい方はとても多いですが、多くの方は実施したいトレーニング種目や実際のトレーニングスペースを考慮せず購入してしまい、「買ったけれどあまり使わない……」という声をよく聞くのがこのようなトレーニングベンチです。
しかし、トレーニングベンチがあることで寝た状態でのバーベル・ダンベル種目は確実に効果が高まります。また、座位でトレーニングをすることで上方向へ持ち上げるトレーニング種目も足や腰に負担をかけずに行なえるため、行なうトレーニング種目のイメージが広がります。
継続してトレーニングを行なう方には必要なアイテムなので、よく比較して購入を検討してみてください。
自宅でトレーニングできる筋トレ製品を紹介 【関連記事】
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/01 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーをはじめ国内外の数多くの指導ライセンスを保有しており、神奈川県内でランニング・かけっこのスクール事業を展開しながら、パーソナルジムの経営を行っています。 現在も現役で陸上競技大会に出場しており、選手としての自身の目線や大手スポーツ量販店での社員経験・これまでの運動指導経験を活かして様々なスポーツ関連の記事執筆に関わってきました。 各種スポーツ教室・健康運動教室・講演会などのご依頼もお請けしております。