ざるの選び方
料理の水切りや湯切りなどに使う「ざる」。アイテムによってさまざまな使い方ができ、どのご家庭にも大体ひとつはある便利グッズです。ここからは、レシピブロガー・戸塚ブランシェ敦子さんのアドバイスをもとに、ざるの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】サイズや素材
【2】お手入れのしやすさ
【3】ボウルとセットで
【4】耐久性
【5】網目の細かさ
上記の5つのポイントをおさえると、より具体的に自分に合うざるを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ざる選びは献立にあわせてサイズや素材を選ぶ
フランス在住 レシピブロガー
いろいろなサイズと形状があり、何個も必要なざる。ご家庭でよく作る献立を念頭に置くことで、ざるを選びやすくなります。直径15㎝のざるはひとり暮らしの方にはもちろん、プチトマトなど、ちょっとしたものを洗うときにあると便利です。
そのほか、直径25cmのざるは深さもあり安定しているので、ひとつあるだけでも、いろいろな料理の下準備に対応できて重宝します。
浅型のざるは、お鍋の材料や、素麺などの麺類をそのまま食卓に出せ、ステンレス製のざるは揚げ物の油切りとしても活躍します。また、メッシュのこまかいざるはストレーナーとして粉ふるいや濾(こ)し器にも使えます。
【2】お手入れのしやすさもポイント
フランス在住 レシピブロガー
いちばん洗いやすく衛生的なのはステンレスのパンチングタイプですが、たとえば素麺などの細い麺類やお米洗いには、目詰まりを起こしやすいので向きません。
また、素材にかかわらず足付きのざるは、洗うときに食品がシンクに触れないので衛生的ですが、足部分に茹で上がった食品が押しつぶされて挟まったり、洗いづらい箇所があってぬめりが取れにくかったりすることがあり、足の形状によっては水切り後も足部分に水分が残りがちです。
完璧に水切りをしたい場合には、サラダスピナーを使うか、足なしで鍋に引っ掛けられる形状のものが扱いやすいです。
【3】ボウルもあわせて購入するのがおすすめ
フランス在住 レシピブロガー
大きいざるを購入するときには、同じタイミングでサイズのピッタリ合うボウルをセットで購入することをおすすめします。
葉野菜をたっぷり水に浸して洗ったり、蕎麦やうどんなどの麺を急速冷却したりするなど、ざるとボウルをセットで使用する機会は多いので、同じサイズのものがあれば重宝します。
また、収納時には、ざるとボウルは入れ子にして保存したいので、ざるを購入するときには、お手持ちのざるとボウルのサイズを知っておくことも大事です。そのほか、角形タイプや、シリコン製で折りたたみができるタイプは、かさばらないので収納に便利です。
【4】ざるの耐久性もチェックしよう!
ざるを長く愛用するためにも、耐久性はチェックするべきポイントのひとつです。
「18-8ステンレス」が使われているなら、そのざるはサビに強いので比較的長持ちします。
18-8ステンレスとは、クロム18%、ニッケル8%を含んでいるステンレスのこと。もともと、ステンレスには「サビにくい」という特徴がありますが、主成分は鉄なので、絶対サビないというわけではありません。そこで、クロムにニッケルを加えて、サビに強い素材を作り出しています。
普段、食洗機を使用するなら食洗機対応かどうかもチェックしましょう。
また、網目の構造に工夫をしたり、底部にガッシリとした足を付けたりして、全体的な耐久性を高めている製品もあるので、素材とあわせてチェックしてみましょう。
【5】網目の細かさで選ぼう
ざるの網目には「メッシュタイプ」「スリットタイプ」「パンチングタイプ」などあり、なかでも「メッシュタイプ」には12メッシュ、14メッシュ、16メッシュなどと表記されており、数値が大きいほど目が細かいのでこの数値を目安に選ぶとよいでしょう。
たとえば、大きい野菜の水切りなら8メッシュ以下、米研ぎなら12メッシュ、細かい食材の水切りや麺の湯切りには16メッシュ、出汁をとるときは30メッシュ以上がおすすめ。
ざるのおすすめ10選
ここまでに紹介したざるの選び方のポイントをふまえて、フランス在住レシピブロガーの戸塚ブランシェ敦子さんと編集部おすすめのざるをご紹介します!

柳宗理『ステンレスボール&パンチングストレーナー 6点セット』

変形しにくい構造で耐久力抜群
ステンレス製の板に穴をあけて作られたパンチングタイプのざるです。針金タイプのように目に食べ物が詰まることも少なく、お手入れがしやすい点、食洗機で洗える点が魅力。足つきなのでシンクの中でも使用できて便利です。
なお、同じ「シンプル・ウェアシリーズ」のボウルとピッタリと重なるので、あわせて使えば利便性が高まります。

持っておきたいコンパクトサイズ
13cmの小さいサイズです。このサイズがあると、お弁当用の少しの食材や、プチトマトやイチゴなどをサッと洗って食べたいときなど、食べる分だけ洗えるので、とても便利です。
小さいので、お手持ちのざるやボウルの中に入れ子収納ができます。丈夫で目詰まりしにくく、変形にも強いステンレスメッシュ製でお手入れもかんたん。作りもしっかりしているので一生ものとして活躍してくれること間違いなしです。
フチが広めで使い勝手のいい一品
フチが広めに設計されているので、鍋から直接濾すときにもこぼれることが少なく使いやすいざるです。14マスの線材が1インチの中に交差している14メッシュ仕様で食材が張りつきにくく、ほどよい水切りができます。
中枠の部分は一体成型になっているため、耐久性は抜群なうえ、すき間がないのでゴミが溜まりにくい点もポイント。お手入れかんたんな食洗機対応タイプです。
防錆性に優れた万能タイプ
作りの頑丈さを実感できる一品です。1.4mmという小さな網目で、野菜や蕎麦などの水切りから米研ぎまで、多彩な用途に活用できます。底部にはがっしりとした足があるので、安定感もありますよ。
プレッシャークッカーやスチーマーにも対応できるすぐれた耐久性は、料理の幅を広げたいという方にも向いています。食洗機対応で、使用後の洗浄もお手軽。

「ざる」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ざるの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのざるの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
レシピブロガーからのアドバイス
フランス在住 レシピブロガー
お米を主食とし、夏場は蕎麦や素麺などの麺類をよく食べる日本人の食卓には、「ざる」はなくてはならないキッチンアイテムのひとつです。
毎日使うものだからこそ、質がよくて、お気に入りのものを使いたいですよね。また、日々の献立に合う数が必要です。お手入れのしやすさ、丈夫さ、扱いやすさ、水切り口の目の大きさをよく見て、長く使えるものを選びましょう。
使い勝手のよいざるを見つけて、長く使おう
フランス在住レシピブロガーの戸塚ブランシェ敦子さんへの取材をもとに、ざるの選び方や、おすすめの商品を紹介してきました。ぜひ戸塚さんの解説を参考にして、自分の目的に合ったざるを選んでみてください。
ざるは、野菜を洗ったりお米や麺類の水切りに使ったりと、なにかと役に立ちます。作りたい献立や、ざる本体の強度などに注目しながら選べば、長く使える一品に出会えるはずです。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
日本ではアパレル業を経て、雑貨のバイイング、雑貨と食品の商品企画に従事。現在はフランス在住。 和食レシピをフランス語で、フランスで学んだレシピを日本語で紹介したレシピブログ "La bonne poire -ラフランスの台所-"のブロガー。 その他、不定期料理アトリエの主催、パリを中心とした情報サイト パリエトワのライター。