タープポールの選び方
それでは、タープポールの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】メイン用なら230cm~270cm程度を基準に選ぼう
【2】長尺ものなので収納時のことも考えよう
【3】先端の形状と抜け止め加工などにも注目
【4】ポールの接続方式をチェック
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】メイン用なら230cm~270cm程度を基準に選ぼう
タープは高く張りすぎると風にあおられやすくなり、低すぎるとなかで立ちにくいので居住性が悪くなります。このあたりのバランスで、4m×4m以上くらいのタープのメインポール用にするなら230~270cm程度の長さで、太めのしっかりしたものがいいでしょう。長さ調節可能なタイプなら、寝るときはタープを低くし、就寝中の突風などに備えるのもかんたんです。
また、サブポール用途なら、少し短め・細目で大丈夫。サブポールは左右の張り出しの高さ調整や、雨の際にタープに傾斜をつけ、雨水がうまく流れるようにするためにも使います。メインはしっかりしたもの、サブには扱いやすいものを数本用意しておきましょう。
【2】長尺ものなので収納時のことも考えよう
タープポールの材質は、スチール製かアルミ製のものが一般的です。スチール製は丈夫で安価なものが多いものの、重くなりがちなのがデメリット。このため、現在は軽量でじゅうぶんな強度を持つアルミ製ポールが主流です。車で持ち運びする場合も、トランクに収まるかどうかは重要です。伸縮式で長さ調節できるタイプでも、仕舞寸が1m以上になることもあります。購入時には、自分の車や物置に収まるかどうかも考えておきましょう。
また、小型タープを張りたいのに、大型タープ用のやたら頑丈なメインポールを使うのはバランスがよくありません。大型タープ用・小型タープ用それぞれに適したメインポールを用意するとよいでしょう。
【3】先端の形状と抜け止め加工などにも注目
普段はあまり意識することがないと思いますが、タープについているハトメの直径は製品によってマチマチです。一般的に大型タープにはしっかりしたポールを接続するためハトメの直径が大きく、小型タープでは細いポールを使うことが多いので、ハトメも直径が小さいのものが使われます。このため、組み合わせによっては、せっかく買ったポールの先端径が合わずに目的のタープで使えないということもありえます。
小型タープだと6mmくらいまでしか入らないこともあるので、細かい点ですが購入時にはしっかり確認しておきましょう。また、ポールの先端形状も同じように見えますが、滑り止めに金属を凸凹に刻むローレット加工が施されていると安心です。
【4】ポールの接続方式をチェック
ポールには大きく分けてジョイント式と伸縮式があります。ジョイントタイプは複数のシャフトを継いでいくタイプで、強度が高く直径も均一なので見た目がすっきりしますが、収納するにはいくつかのシャフトを束ねないといけないので、持ち運びサイズは大きくなります。伸縮式は一本のシャフトに何本かのシャフトを仕舞いこめるように作られていて、収納性が高く持ち運びに便利。ですが、元のシャフトが太く重くなる傾向があります。
ジョイント式はシャフトを継ぐ本数で長さが調節でき、伸縮式はプッシュボタンを使うことで先端のシャフトの長さを調節できる機能などを持たせているものもあります。キャンプスタイルや移動手段によって最適なものを選びましょう。
タープポールおすすめ11選
上記で紹介したタープポールの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

コスパがよくサブポールにも使いやすいモデル
タープポールには珍しく、3色のカラー展開(グレー、レッド、ブラック)なので、タープの色やサイトの雰囲気に合わせたチョイスができます。スチール製で強度もじゅうぶんですが、なによりコスパ抜群なのがこのポールの特徴です。
私も実際にこのポールを、カーサイドタープを立てるのに使ったりしています。3本継ですが、中間を抜いて2本で使えば115cmと短めのポールにもできます。実は短めのポールというのが意外になく、ちょっと高さがほしいけど地面に張り綱を直接では困るような場合、便利に使えると思います。しかもこのコスパなのに、ペグと張り綱までしっかり付属しているのも見逃せません。先端部は5mmで、小型タープの小さいハトメにもはまります。
おしゃれでありながら機能面も抜群
ウサギのロゴマークがポイントの、DODのタープポールです。カラーは、ブラック・レッド・ウッドの3種類がありますので、おしゃれなテントやタープにもぴったりハマるでしょう。
アルマイト加工とツヤ消し塗装がされているので、落ち着いた雰囲気に。素材は強くて軽いアルミを使用しており、タープが抜けにくいようローレット&曲げ加工されているなど、機能面でも優れています。
ポールは5分割で、組み合わせると最大250cmになります。

5cm刻み28段階と細かい調節もしやすいアルミポ
アルミ製ポールのスタンダードともいえるモデルです。わたしも10年近く使っていますが、腐食もなくいまも現役です。長さ調節がしやすいロックピン式で、黒い部分のバネ部を動かすとポールがスライドでき、5cm刻みで28段階もの細かい調節が可能です。
ただ実際には、細い上部は目一杯引き出しておき、太い方で微調整するという使い方がかんたんだと思います。ポールエンドロックという、雨が溜まる場合にタープを押し上げるためのパーツも最初から付属していて、メインポールとしても、安心して使えるモデルです。注意したいのが先端部は少し太めなので、モンベルのミニタープHXのようにハトメが小さいタープだと入らないこともあります。
34段階自由に長さを調整できるタープポール
プッシュピン方式のタープポールなので、高さをしっかり固定できます。ポールの長さが、105cm〜250cmで34段階に調整可能、タープ設営時の微調整がスムーズになるのも嬉しいポイントです。
素材にはアルミを使用しているので、670gと軽量で持ち運びも便利です。収納サイズが103cmと少し長めではあるものの、値段も比較的安く機能も十分にあるので、お手頃価格のタープポールをお探しの方におすすめです。
1本売りなので、メインポールとして使用する方は2本購入した方がいいでしょう。
直径30mmのタフな作りで安心!
30mmの太くて頑丈なタープポールです。先端には、ゴム製のエンドキャップがついていて、傷がついたり石や土、雨水などが入ったりしないような仕組みになっています。
また、タープのロープが簡単に取れないよう抜け防止機能も搭載していて、強い風が吹いたとしても抜けることはないでしょう。こちらの商品は4分割になっており、組み立て時は連結部分のプッシュボタンを押し込むと、簡単に連結できるようになっています。
別売でポールケースも販売していますので、気になる方はチェックしてください。

バックパッキングでも使いやすい軽量・丈夫なポール
高品質なテントを作り続けるogawa純正のポールで、ALアップライトポールのシリーズは、110cm~190cmまでが20cm単位で5種類、さらに250・270cmのモデルがあります。
私は150cmのモデルをソロキャンプのときの小型タープ用や、小型のワンポールテント用として15年くらい使っていますが、細く軽量ながら曲りや腐食もなく、風雨のなかでも信頼できる優れものです。
長さによって3本継または4本継ですが、新たに加わった170cmは4本継で仕舞寸が47cmとコンパクトです。3本継の150cmモデルよりも仕舞寸が短く、これから買うならおすすめのサイズです。
コンパクトに収納できる優れもの
収納時サイズは41cmと非常にコンパクト、重さは驚きの225gと軽量で、デイパックの中にしまえるほどのサイズと重量です。バイクでソロキャンをする方など、荷物をなるべくコンパクトに収納したい場合に特におすすめです。スリムで軽量タイプのタープポールは、強度が心配になりますが、この商品の素材にはジュラルミンを使用していますので、アルミよりも強度があって頑丈です。雨に当たっても錆びにくいので、長く愛用できるでしょう。

コットンタープとの相性も抜群な天然木製ポール
この木製テントポールは部材に天然木のタモ材を採用し、きれいな木目が流行りのコットンテントなどとのナチュラルな一体感を演出してくれます。美しいだけではなく、雨にも耐えるよう蜜蝋ワックス仕上げがされていて丈夫です。直径32mmとじゅうぶんな強度ですが、リニューアルにより先端部は8mmから6mmと細くなり、汎用性を増しています。
また、3本継の接続にはねじ込み式を採用し、ちょっとやそっとでは外れにくい信頼性です。2本継で使えば160cmとなるので、サブポール用途にも使えます。多くのユーザーにおすすめできますし、コットンテントなどに付属の金属ポールのリプレース用としてもいいでしょう。

肉厚で頑丈なアルミ合金で太くなってリニューアル
金属加工で有名な燕三条の技術を活かし、頑丈なペグの「エリッゼステーク」で認知度があがったのがこのメーカーです。タープポールも肉厚な1.5mmの6061アルミ合金製で、タフな環境で使用できます。リニューアルによって、従来の直径28mmから32mmにサイズアップし、より頑丈になりました。
また、ゴム製のエンドロックも標準装備なので、タープを押し上げたり張り綱を抜けにくくするなどに使えます。表面は珍しいマットブラックで、質感のよい仕上がり。長さは185cm~215cmまで、10cm間隔の4段階に調整できます。さらに別売りで60cmプラスする中間ポールもあり、応用がきくモデルだといえます。
組み立て不要!好きな高さに調節可能
長さ調節は、ひねってスライドさせるタイプなので、90〜230cmの間の好きな高さに調節ができます。微調整が必要な野営キャンプや林間サイトなどで、大活躍するでしょう。
また、組み立てる必要がないので、スムーズにタープの設営ができます。ポールを引っ張るための長さ3mのロープ2本やロープを留めるペグ2個を、別で購入することもできます。
比較的太さもあるので、強度も十分で、メインタープやテント入り口にあるタープに使用できるポールです。
カラーは3種類!ひねって回すことで自由に調整
HIKEMANのタープポールのカラーは、ブラック・シルバー・レッドの3種類。一般的なタープポールのカラーはシルバーが多いので、好きなものを選べることは嬉しいポイントです。
素材はアルミなので、500gと軽量でありながら頑丈。テントやタープをしっかりと支えられる、安心のタープポールです。収納袋付きなので、女性の方も楽に持ち運びができます。
長さの調整もシンプルで、ひねって回すことで調整ができますので、初心者の方でも簡単でしょう。
「タープポール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする タープポールの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのタープポールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
タープポールのおすすめに関するQA
タープポールはどうやって選べば良いですか?

タープポールは、メインで使うなら230cm~270cm程度を基準に選ぶのがおすすめです。また、タープポールの先端の形状と抜け止め加工などにも注目しておきたいです。キャンプ/釣りライターの中山一弘さんの詳しい解説をこちらから確認してみましょう。
おすすめのタープポールを教えてください。

キャンプライターの中山一弘さんに選んでもらったおすすめ商品は、フィールドア『木製テントポール240』、DOD『テント・タープポール』、ロゴス『システムロックポール230cm』、ogawa『ALアップライトポール170cm』、村の鍛冶屋『エリッゼ 伸縮アルミタープポール ブラック 収納袋付き』です。詳しいレヴューやそのほかのおすすめのタープポールは、こちらからチェックできます。
その他、タープポールを選ぶ際に気を付ける点はありますか?

タープポールのトラブルで一番多いのが、使っているうちに砂や泥が接続部に入り込んで抜き差ししにくくなったり、伸縮タイプであればうまくスライドできなくなることです。実際に購入した方のレビューなども参考にするとよいでしょう。その他にも、キャンプライターの中山一弘さんからの詳しいアドバイスはこちらからご確認ください。
【関連記事】おすすめタープをご紹介
砂や泥がつまらないようメンテナンス性も考えよう
タープポールのトラブルで一番多いのが、使っているうちに砂や泥が接続部に入り込んで抜き差ししにくくなったり、伸縮タイプであればうまくスライドできなくなることです。分割タイプであれば、バラして先端を水洗いするなどの処置ができますが、伸縮タイプだと難しい場合も。これは製品によって違うので、実際に購入した方のレビューなどを参考にするとよいでしょう。
また、コーティングしていないスチール製ポールの場合は、やはり砂浜などで使うと錆びやすいので、注意しましょう。キャンプ場でしまう前に、軽く雑巾で拭くなどすれば、快適に長期間の使用が可能になります。ポールもちょっとしたメンテナンスが必要な道具だと考えましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。