アメリカビールの選び方 好みのスタイルを見つけて!
広大な面積を誇るアメリカ、醸造所の数も多く、さまざまな種類のビールがつくられています。ここではビアライターの富江弘幸さんへの取材をもとに、アメリカのビールを選ぶときのポイントを紹介します。ポイントは下記。
【1】「アメリカンラガー」か「アメリカンペールエール」かで選ぶ
【2】強烈な苦味が特徴的な「IPA」
【3】柑橘系の香りが特徴的なビールを選ぶ
【4】フルーティーで苦味を抑えたビールを選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】「アメリカンラガー」か「アメリカンペールエール」かで選ぶ
ビールはラガーとエールの2種類に大きく分けられ、アメリカのビールにもアメリカンラガーとアメリカンペールエールがあります。ラガーとエールは酵母の違いによるもので、ラガーは下面発酵酵母、エールは上面発酵酵母が使われます。
味わいの特徴としては、ラガーは比較的すっきり。エールは、フルーティーな香りを出すものが多い傾向にあります。そのときの気分によって、すっきりのラガーか、フルーティーなエールかを選んでみるといいでしょう。
【2】強烈な苦味が特徴的な「IPA」
いまのクラフトビール人気を支えているといってもいいIPA。特にアメリカンスタイルのIPAは強烈な苦味が特徴的です。苦いビールが得意でない人にはおすすめできませんが、多くの人が、一度飲むとその苦味にハマってしまいます。とはいえ、ただ苦いだけでなく、モルトの甘味と酸味、柑橘系の香りがバランス良くまとまっているビールもたくさんあります。
苦味が得意でない方は、IPAよりも、まずは苦味を抑えたペールエールや、セッションIPAで慣らしてみるのもいいかもしれません。
【3】柑橘系の香りが特徴的なビールを選ぶ
アメリカでつくられるビールの全てが柑橘系の香りというわけではありませんが、アメリカンスタイルといえば、柑橘系の香りを出すホップを使っているのが特徴。グラスに注ぐだけでも、グレープフルーツやオレンジを思わせる香りが感じられます。
基本的なアメリカンスタイルにはペールエールとIPA(アイピーエー)がありますが、ホワイトビールにも、ホップの香りを効かせたものがあります。ゴクゴク飲むのではなく、香りを楽しみながら味わってみてください。
【4】フルーティーで苦味を抑えたビールを選ぶ
ビールの味わいは多種多様、苦いだけではありません。もちろんアメリカのビールでも、苦味を抑えたフルーティーな味わいのビールもあります。たとえば、ベルギー発祥のものですが、小麦やオレンジピール、コリアンダーなどを使った「ベルジャンホワイト」というスタイル。
今回おすすめの商品で紹介している「ブルームーン」がベルジャンホワイトです。「アメリカのビールはこんな味」と決めつけずに、いろいろな味わいを試してみてください。
アメリカビールの人気メーカーを紹介! おさえておきたい!
アメリカのビール選びで迷ったら、メーカーで選ぶのもひとつの方法です。ここでは、人気のアメリカビールメーカーをいくつか紹介します!
バドワイザー
日本で定番となっているのが、バドワイザー。日本だけでなく、世界80カ国以上で販売されており、多くの方に愛されているビールです。
ビールの醸造に約30日ほどかけ、じっくり丁寧に作り上げられているのが特徴。スッキリとした味わいで、女性でも飲みやすいのが魅力です。
アンカー
アメリカのクラフトビール文化のパイオニアといわれるアンカー社。創業は1896年で、「スチームビール」が評判となったメーカーです。ラガーのすっきりとした味わいと、エールの華やかな香りを楽しむことができるのが魅力。
ブルックリン
ブルックリンは、ニューヨークを代表するビール。アンカー社同様、アメリカのクラフトビール文化のパイオニア的存在といわれています。
ビールの発酵・熟成工程で、厳選したホップを入れるという製法を用いているのが特徴。麦芽の苦味とホップの華やかな香りが楽しめます。
アメリカビールのおすすめ6選 ラガー、エール、ホワイトなど定番銘柄も!
ここまで紹介したアメリカのビールの選び方のポイントをふまえて、ビアライターの富江弘幸さんと編集部が厳選したおすすめの商品をご紹介。人気のビール瓶や缶、安い値段で試しやすいものも! ぜひチェックしてくださいね。

ハワイ発! フルーティーなエールタイプ
「ハワイで飲んだ日から忘れられない……!」と、お取り寄せする方も多いこちらのビール。ハワイNO.1地ビールメーカー「コナビール」の商品で、ハワイのほかアメリカ本土でも人気の商品。ビールの苦みが苦手という方にも飲みやすいビールです。
また、海を思わせるハワイらしいパッケージも手に取りたくなる理由のひとつ。飲み終わった後に飾りたくなるようなデザインなので、プレゼントとしてもおすすめです。
苦みが効くアメリカン・プレミアム・ラガービール
二代目大統領の弟「サミュエル・アダムズ」の名前が由来のこちらのビール。「グレートアメリカンビールフェスティバル ラガー部門」にて4年連続金賞を受賞し、アメリカでも人気の高いビールです。
ワインのように長い期間をかけて熟成されたビールなので、飲み応えも充分! モルトの風味やホップの苦みを感じられるので、人気のライトビールとは一味違った味わいを楽しめるでしょう。
定番バドライトにライムをプラス!
アメリカビールといえば「バドワイザー」という方も多いはず。こちらはアメリカ屈指の人気を誇るバドライトにピュアライムを絶妙にブレンドしたビールです。
ライムの風味で飲みやすいのが特長。軽めの透き通るようなフルーティーな飲み心地なので、濃い目のアメリカン料理とも相性ばっちり。ポテトやハンバーガーと共にいかがでしょう?


「アメリカのビール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アメリカのビールの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアメリカのビールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのビールおすすめはこちら 【関連記事】
ビアライターからのアドバイス
ビアライター
ビール大国アメリカならではの多彩な味わいを楽しむ
アメリカで特徴的なのはホップの香り、苦味を生かしたビールですが、それにとらわれずいろいろなビールを試してみてください。ここで紹介している種類はほんの一部で、ウイスキーの樽で熟成させたハイアルコールのビールや、強烈な酸味のあるビールなど、本当に多種多様です。興味があればさまざまなビールを飲んでみることをおすすめします。また、アメリカのビールはデザインが特徴的なものも多いので、ジャケ買いしてみるのもいいかもしれません。
種類が豊富なアメリカビールを楽しもう
アメリカビールの選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
「バドワイザー」や「クアーズ」が特に有名なアメリカビール。国土が広大であることから、醸造所の数も多く、さまざまな種類のビールがつくられています。この記事を参考にして、苦味や香りにこだわって選べば、自分にぴったりのビールがきっと見つかりますよ!
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「地域とビール」をテーマに活動しているビアライター。 出版社・編集プロダクション・英字新聞社などで編集者・ライターとしてコンテンツ制作に携わり、現在はWeb、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆。 日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミーなど、執筆以外にビール関連の講師も務める。 著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)など。