自分に合ったマウスパッドの選び方は?
それでは、マウスパッドの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】マウスの読み取り方式で選ぶ
【2】素材で選ぶ
【3】リストレスト(手首置き)付きなら疲れない!
【4】マウスの滑りやすさで選ぶ
【5】サイズで選ぶ
【6】デザイン性で選ぶ
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】マウスの読み取り方式で選ぶ 光学式、レーザー式、BlueLED式、ボール式など
マウスの読み取り方式(センサー方式)には、光学式、レーザー式、BlueLED式、ボール式などがあります。それそれ簡単に紹介します。
●「光学式」
マウス裏面のLEDが赤く光る光学式は、光沢のないマウスパッドを選ぶ必要があります。また、レーザーと同じ赤い色をしていると感知しにくくなりますので、赤以外の色を選ぶといいでしょう。
●「レーザー式」
マウスの裏面センサーが無色のレーザー式は、表面に凸凹のあるマウスパッドを使うと操作性が向上します。
●「BlueLED式」
裏面で青い光を放つBlueLED式は、透明に近いガラスの上でも感知するなど材質やデザイン面で選択肢が増えますが、完全に透明なガラス面では動作しませんので注意が必要です。
●「ボール式」
ボール式は裏面にあるボールが回転して移動を感知するため、ボールが動きやすい材質かつ表面にホコリが付着しにくいマウスパッドを選びましょう。
【2】素材で選ぶ 布製・プラスチック製・ガラス・金属製・シリコン製

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マウスパッドは、使用されている素材によって使用感が異なります。主に使われているのは「布」「プラスチック」「ガラス・金属」「シリコン」で、それぞれ下記のような特徴があります。
▼布製 滑らないからゲーム用にぴったり!持ち運びに便利な商品も
表面が布で覆われており、中にクッション性の高い素材が使われていたり、丸めて持ち運べるような製品もあります。他の素材と比べて比較的滑りにくく、狙ったところにマウスカーソルを止めやすいのが特徴で、ゲーミング用途などに適しています。価格帯はかなり安価なものから、ゲーミング用の高級製品までさまざま。また、汚れが付着すると落ちづらく、耐久性はやや低めのものが多いといえるでしょう。
▼プラスチック製 滑りやすいのが特徴!価格帯が安いのも魅力
布製よりも滑りを重視するならプラスチック製がおすすめです。滑りやすい反面、人によってはやや止めづらく感じることもあります。価格は比較的安価で、汚れが付着しても簡単に落とせるのが魅力です。
▼ガラス・金属製 滑らかな使い心地がうれしい!高級だけど長く使える
プラスチック製よりもさらに滑らかな使い心地が味わえます。ただし、冬は冷たくなってしまったり、マウスの読み取り方式によっては相性の悪さが出てしまうこともあります。価格は高めですが、その分だけ半永久的に使えるのが嬉しい点です。
▼シリコン製 滑りすぎるのが苦手な方に!クッション性もあり
表面にフッ素コーティングを施した製品が多く、適度な滑りやすさと止めやすさが得られます。また、シリコン素材自体にクッション性があるため、硬すぎるマウスパッドが苦手という方にもおすすめです。価格はプラスチック製よりも高めの製品が多くなっています。
電脳系フリーライター
素材によっては匂いや汚れが目立ち不衛生?洗い方も
マウスパッドは指先と常に触れているため、汚れや手の汗が付着・吸収しやすいという弱点があります。とくに手に汗をかきやすいタイプの人はマウスパッドに汗じみができたり、手白癬(てはくせん:手にできる水虫)が治りにくい原因となる場合もあるようです。
マウスパッドの中には、特殊加工が施され、布などで軽く拭き取るだけで汚れが落ちるものもありますし、防水加工によって、汚れたら簡単に水洗いできるものや、抗菌・抗ウイルス加工や消臭加工が施されるなど、いつも清潔に使い続けられるものもあります。衛生面が気になる人は、水洗いできるものや抗菌加工が施された製品を選びましょう。
【3】リストレスト(手首置き)付きなら疲れない! 長時間のPC作業や仕事も
リストレストとは、キーボードやマウスの手前に設置してリスト(手首)を乗せることで、入力操作時の操作性向上と疲労軽減に役立ってくれるものです。
単体でも製品として販売されていますが、マウスパッドにリストレスト機能が含まれた製品もあります。長時間のPC操作が多い方や、腱鞘炎などに悩まされている方は、ぜひリストレスト付きをオススメします。
電脳系フリーライター
長時間のデスクワークにはリストレスト付きを!
CADやWebデザインなど長時間のマウス操作を行うデスクワークなどでは、手首を支えるリストレスト付きのマウスパッドを使うと、疲労を軽減する効果が見込めます。
また、主にPCゲームでの使用に特化した「ゲーミングマウスパッド」がおすすめです。より精密かつスムーズに動かせるように作られているうえ、通常のマウスパッドよりもサイズが大きく作られています。
材質では、表面の材質に布が使われるソフトタイプはマウスの動きが止まりやすく、表面がプラスチックや金属でできたものはマウスが滑りやすくカーソルを素早く動かせるというメリットがあります。
【4】マウスの滑りやすさで選ぶ apexなどのゲームや仕事に合わせて
マウスの滑りやすさによって扱いやすさが大きく異なります。滑りにくいマウスパッドは、正確な操作がしやすいため、ストレスなくマウスを使うことができます。
一方で、滑りやすいマウスパッドは、マウスをスムーズに動かしやすいのが特徴です。ゲームなどで素早いマウス操作を行いたい方は、滑りやすいタイプがおすすめです。
【5】サイズで選ぶ マウスカーソル移動が大きいなら大型のパッドを
まずは基本として、キーボードとの配置やバランスを見ながら、PCデスクの大きさに合わせて選ぶことが重要です。また、マウスパッドのサイズはマウスの移動範囲にも大きく関係してきます。作業する際にマウスがマウスパッドから外れてしまわないよう、たとえばより大きなマウスカーソル移動が多い方は大きめのマウスパッドを選ぶと良いでしょう。
【6】デザイン性で選ぶ シンプルなものからおしゃれなものまで
マウスパッドはメーカー各社から、実に多くの製品が発売されています。そのデザインについても、モノトーンのシンプルなものからキャラクターが描かれたもの、中にはMicrosoft Officeのショートカットキー一覧が記載されたものまで実に多彩。好みや周囲のインテリア、PCデスクのイメージなどに合わせて選んでみてください。
マウスパッドおすすめ19選! 仕事で使いやすいものやゲーミングマウスパッドも!
ここまで紹介したマウスパッドの選び方のポイントをふまえて、電脳系フリーライターの早川厚志さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。




リハビリセンターとの共同開発による疲れにくい設計
リハビリテーションセンターとの共同開発で生まれたマウスパッドです。手や腕、肩などあらゆる方面から検証が行われ、その結果をもとに操作面に1.5°の傾斜角が設けられているほか、手首の負担を軽減させるための一体化リストレストが設けられています。さらに、リストレスト部分に手を置いたときにできる自然な形状が、そのままマウスパッドの形となっています。
表面素材には、医療現場などでも使われる合成皮革を採用し、汚れたら水や洗剤、アルコールなどで拭き取ることで清潔に保つことができます。マウス操作面のサイズは135mm×150mm、リストレストの高さは18mm(高さ26mmの「High」タイプも販売されています)。

滑りのバランスにこだわりぬいた純国産
口コミだけで世界60ヶ国以上から注文が殺到しているという、eスポーツ向けの純国産ゲーミングマウスパッドです。表面にはジャガード編みの特殊織りポリエステル生地を採用し、適度にシャープで軽い滑り、移動とストップの繰り返しを高次元で実現。コントローラブルかつ安定した操作感が得られます。特殊構造単泡フォームの中間層は、優れた平滑性に加えて巻きグセがつきにくいのが特徴。ソール部は吸盤構造になっており、PCデスクとのズレを防いでくれます。
サイズは「M(31×24mm)/L(42×33mm)/XL(49×42mm)」の3種類で、さらに中間層硬度(スポンジの硬さ)についても「XSOFT/SOFT/MID」の3種類から選べるというこだわり仕様。そのほか、軽い滑りなのに止めやすいベースモデル「ハヤテ」、よりストッピング性を高めた「ハヤテ 乙」などラインアップも豊富です。

おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする マウスパッドの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのマウスパッドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートのアドバイス
電脳系フリーライター
デザイン面にもこだわりを!
マウスパッドには、シンプルなものからカラフルなもの、キャラクターが描かれたもの、お気に入りの写真を挟めるものなど、さまざまなデザインの製品が販売されています。
たとえば、本革製のマウスパッドはとてもお洒落で高級感があります。また、ゲーミングマウスパッドのなかにはLEDイルミネーションで光る製品もあり、インテリア性にも優れています。マウスパッドを変えることで、パソコン机の印象がガラリと変わることもありますので、機能面のみならずデザイン面にもこだわってみるとよいでしょう。
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本記事では、家電コンシェルジュの松本レイナさんへの取材のもと、リストレストの選び方、キーボード用・マウス用の各おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
仕事やゲームに使えるマウス特集!
設置スペースも考慮しよう
大きめのマウスパッドを購入するときは、設置スペースやキーボードのサイズも考慮する必要があります。
ゲームやデザイン、CADなどが用途の人は、マウスをのびのび動かせる大きめのサイズが使いやすいのですが、設置スペースが足りないと、キーボードと干渉したり、キーボードの一部がマウスパッドに重なったりすると、タイピングしづらくなったり、タイピング時にグラグラしたりすることもあります。
また、ダイナミックにマウスを動かしたい人は、マウスパッドの上にキーボードも置ける特大サイズを使うとよいでしょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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1995年に初めてMacを購入して以来、アップル製品に魅せられ続けているフリーライター兼フォトグラファー。現在は月6本以上のライブをこなすシンガーソングライターとしても活動している。 1996年よりMac用新着ソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を主宰。 1997年よりMac関連雑誌に毎月20本以上はMacやiOSアプリの紹介記事を執筆。 決して「アップル信者」というわけではなく、魅力的ではない製品を認めたり、他人に勧めたりしないという冷静沈着な面もある。