ケーキナイフは必要? きれいに切り分けたい方におすすめ

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せっかく作った手作りケーキ。切り分けて食べるときや、誰かにプレゼントする場合は見た目にもこだわりたいですよね。
しかし、ケーキのスポンジは気泡が小さく、通常の包丁で切ろうとすると潰れてしまい断面がきれいに切れません。そんな時に平らなケーキナイフがあれば摩擦をおさえて、きれいに切ることができますよ。
また、タルトなども割れやすく切るのが難しいスイーツには、刃がノコギリのようにギザギザとしたケーキナイフがおすすめ。タルトやパイのように切るのが難しいスイーツもキレイに切りやすくなります。
上手にできた手作りのケーキも、切るのを失敗すると少し残念な印象に。ケーキナイフを使って、パティシエのようにキレイに切り分けましょう!
ケーキナイフの選び方 ケーキがキレイにカットできる!
生活コラムニストのももせ いづみさんに、ケーキナイフを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記。
【1】刃の形
【2】刃渡りのサイズ
【3】素材
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】切るケーキの種類によって「刃の形」を選ぶ
ケーキナイフにはおもに、ギザギザの形状の波刃と、フラットな直刃タイプがあります。パイなどかためのケーキには、しっかりとよく切れる波刃がおすすめ。パンナイフでも代用できますが、ケーキナイフはパンよりもやわらかいケーキを崩さずきれいに切れるように、刃の薄さや波型に工夫がされていますので、ぜひ専用で用意しましょう。
スポンジケーキのように、断面に波形を残さずフラットに切りたい場合には、直刃がおすすめです。また、パンとケーキの両方に使える作りのナイフもありますので、使う頻度によってはこちらのタイプを選んでもよいでしょう。
【2】ケーキの大きさによって「刃渡りのサイズ」を選ぶ
ケーキナイフはサイズがとても重要です。一般的に市販されているバースデーケーキなどは5号(15cm)から6号(18cm)前後が中心ですが、ご家庭でパイやタルトを焼く方なら、21cmや24cmサイズも登場するかもしれません。ケーキナイフは、ケーキの直径以上の長さのものを用意する必要がありますので、選ぶ際の目安にしてください。
一方で、パウンドケーキやロールケーキなど、幅10cm以内のケーキには刃渡りの長いナイフは使いにくいため、卓上用として短めのナイフを1本用意しておくと便利です。
【3】お手入れのしやすい「素材」を選ぶ
ケーキナイフの素材は、丈夫でサビにも強いステンレス製がおもですが、なかにはモリブデン鋼や、軽くてケーキ型にキズをつけにくい、シフォンケーキ専用の樹脂製のナイフなどもあります。モリブデン鋼は切れ味がとてもよいのですが、濡れたまま放置するとサビの原因になることもありますので、お手入れに注意しましょう。
波刃のナイフは専用の研ぎ機もありますが、一般的には砥石で研いで切れ味を取り戻すことはできません。プロがよく使う直刃のナイフは、砥石の使用で長く切れ味をたもつことができますので、使用頻度や用途によって選び分けてください。
ケーキナイフのおすすめ8選
ここまで紹介した、ケーキナイフの選び方をふまえて、生活コラムニストのももせ いづみさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

ケーキにもパンにも、気軽に使える万能タイプ
ケーキとパンに対応している、全長約30cmの小ぶりナイフ。レストランなどで業務用としても使われていますので、作りもしっかりしています。先端の部分が細くなっていて、少しかたい生地でも力が入りやすいのが特徴。
ホームメイドのパンやケーキなどは作らないけれど、市販のロールケーキやパウンドケーキ、フランスパンなどを切り分けるナイフがほしいという人には、これ1本で併用できて便利な商品です。

老舗ブランドの安心の切れ味
スイスの老舗刃物ブランド、ビクトリノックスの波刃のナイフは、パンとケーキ両方に対応している商品です。刃渡りが25cmとたっぷりあるので、大きめのパイなどもよく切れます。なにより老舗ブランドの存在感と、切れ味のよさはピカイチ。ケーキやパイ、パンなどもホームメイドで作る方には、これ1本ですべてに対応できる便利なナイフです。
持ち手を含め、全長39cm近くありますので、収納場所にご注意ください。包丁ケースに入らない場合は、安全な収納場所を確保するようにしましょう。

シフォン専用、型がキズつくことなくきれいに外せる
こちらのケーキナイフは、ケーキ本体を切るというよりも、焼いたケーキを型からはがす際に使用するナイフです。
パウンドケーキなどはケーキ型にパラフィン紙などを敷いて焼くことが多いので、焼き上がりの型離れがよいのですが、シフォンケーキなど型にじかに生地を流し入れて焼くケーキは、どうしても焼き上がりに生地が型についてしまいます。これをナイフではがすと型にキズがついてしまいますので、こんなときにこのシフォンケーキナイフが活躍してくれるというわけです。
ホームメイドケーキ用に、ひとつ持っているととても便利です。

名実ともに「カタナ」にこだわったケーキナイフ
スペインの女性クリエイター、シビラとサックス&カンパニーがコラボし、「カタナ」という名前をつけて作ったケーキナイフです。刀というだけに、本体は1本1本「熱間鍛造」で刀のように鍛えながら作ったというこだわりっぷり。
どちらかというと業務用向けの無骨なデザインが多いケーキナイフのなかで、異彩を放つ美しいデザインです。パーティーなどでテーブルでの切り分けに使うなら、このデザインが映えるでしょう。同シリーズのケーキサーバーなどもありますので、プレゼントにしても喜ばれること請け合いです。

抜群の切れ味と、息を飲む美しさ
世界三大刃物産地・岐阜県関市のブランドが作った、本格派の波刃のケーキナイフ。モリブデン鋼を使用していますので、ずっしりとした質感です。持ち手の部分がステンレスの象嵌(ぞうがん)仕立てになっており、高級感が漂います。もちろん、切れ味も抜群。
こちらは刃渡り15.5cmと小ぶりサイズ。小さめのホールケーキや、パウンドケーキ、ロールケーキの切り分けに向いています。
使用後はしっかりと水分を拭き取って、サビが出ないように注意してください。

直刃にこだわるならプロ御用達のこの逸品
こちらは、プロ御用達の直刃のケーキナイフです。刃渡りが30cm、全長44cmとしっかりとした大きさで、持ち手も一体構造。ずっしりと質感のある、プロ用ならではの逸品です。スポンジ生地やカステラの断面をきれいに切るには、やはり波刃より直刃が一番というこだわりを持つ方には、この商品がおすすめ。
しっかりと研ぎ直して切れ味を取り戻すこともでき、長く愛用できる高級品です。お値段は張りますが、ナイフにこだわりたいという方は、こうしたプロの道具を使ってみてはどうでしょうか。

ケースつきで折りたためるから持ち出しもOK
ケーキナイフは刃渡りが長いため、収納に少々場所を取ります。家庭の包丁収納のスタイルにもよりますが、場合によってはケースに収まりきらないこともあります。
こうした悩みを解消してくれるのが、こちらの折りたたみ式のケーキナイフ。使わない時は折りたたんで収納できるうえ、付属のケースもついているので引き出しなどに収納しても安全。ケーキナイフは欲しいけれど、収納場所が確保できないという方におすすめの商品です。また、キャンプやパーティーに持参する際にもとても助かりますね。
「ケーキナイフ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ケーキナイフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのケーキナイフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかお菓子作りに役立つアイテムをご紹介! 【関連記事】
切れ味がよいことの爽快感と幸福感を味わおう 生活コラムニストからのアドバイス
パンやケーキを切る頻度が少ない人は、包丁で代用してしまうこともあると思います。どうしてもうまく切れないときは、包丁やナイフをさっと火で炙るとよく切れるという裏技なども紹介されていますが、これは刃物を傷める理由になるのでNG。切るときのストレスをなくし、切り分けたケーキの断面の美しさを楽しむためにも、やはり専用のケーキナイフが一番です。
ただし、どんなに品質のよい商品を選んでも、家庭での用途に合わなければ使いづらく、宝の持ち腐れになってしまうかもしれません。日常の食卓を振り返って、一番使い勝手のよい刃の形と、刃渡りのサイズを選びましょう。さくっときれいに切れたときの爽快感は、格別ですよ。
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暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。 日々の暮らしから生まれるコラム、忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイデア、時短レシピ、生き方のアドバイスは男女問わず幅広い世代から支持を集めている。 新商品や話題の家電、生活用品などのヒット予測、使用分析にも強い。「願い事手帖の作り方」「スープジャーレシピ」など著書多数。