ベース用プリアンプの選び方は? 音楽ライターに聞いた
音楽ライターの田澤 仁さんに、ベース用プリアンプを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
作りたいベースの音色で選ぶ
プリアンプにもメーカーや機種ごとに音の個性があります。
中域が太くあたたかいサウンドになるもの、かたいアタックで重低音も出せるものなど、得意な音は製品ごとに違います。自分がどんな音を出したいのか、ベースサウンドに求めることを明確にして、プリアンプを選びましょう。
また、歪みを抑えられるものと、積極的に歪ませるものがあることも頭に入れておいてください。ロックなどでパワフルな音が欲しい場合は歪むものでかまいませんが、歪ませたくない場合は、クリーンな音が得意な製品を選んでください。
TECH21『SansAmp Bass Driver DI V2』
ビンテージなチューブトーン、明るくモダンなスラップサウンド、攻撃的な歪みが再現可能!
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プリアンプには、DI機能が内蔵されているものもあります。これはとくにライブのときに役立つ機能で、プリアンプで作ったベース音を最適な状態でPA卓などに送ることができるものです。
ライブハウスなどで、いつもと違うベースアンプだった場合でも、そのアンプを経由せずに音を出せますから、プリアンプで作ったいつもの音をそのまま客席に届けることができます。なお、ほとんどのライブハウスではDIがありますから、いざというときこの機能があると便利ですよ。
自宅練習に便利なヘッドフォン出力
ヘッドフォン出力がついている製品もあります。これは自宅で練習するときにとても便利な機能です。プリアンプで作った音を直接ヘッドフォンで聴けるので、夜間など大きな音を出せない環境で練習するときにはとても役立ちます。
ベースの生音だけではフィーリングがつかみにくいので、できるだけアンプを通した音で練習したいものです。もちろん夜間だけでなく、アンプを用意せず常に手軽に練習できるようになるところもメリットです。
Ampeg『SCR-DI』
ヘッドフォン出力可能! Scrambler Overdrive搭載で幅広い音作りができます。
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ご紹介したベース用プリアンプの選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。



2チャンネル式、機能も充実のプリアンプ
入力が2系統あり、2つのチャンネルで別々の設定ができるので、多彩な音作りができます。
2本のベースをつないでそれぞれに適した設定をしておくこともできますし、両チャンネルのミックスができるので、1本のベースで状況に応じて音色を切り替えながら使うこともできます。
基本的には中域が充実した厚みのあるサウンドですが、EQの中域は広い帯域で周波数を変えられるうえ、ドライブやエッジ、チューブシミュレーションなどさまざまなコントロールがあり、音色や歪みをこまかく調整できます。
もちろんDI機能も搭載、さらにヘッドフォン出力や外部エフェクター用のセンド・リターンも装備するなど、とても多機能です。

迫力の重低音はまさにAmpegのサウンド
ベースアンプメーカーとして長期にわたって人気を維持し続けているAmpegのプリアンプ。真空管アンプのようなあたたかみのあるサウンドには、Ampegらしさがしっかりと出ています。
一般的な3バンドのEQに加えて、うなるような重低音を出せるウルトラロー、ギラっとしたアタックを作れるウルトラハイも備えています。
歪み系エフェクトのSCRAMBLER(スクランブラー)は独立してオン/オフができるので、プリアンプをオフにしてオーバードライブとして使うこともできます。
AUX入力やヘッドフォン出力も装備するので、自宅練習にも最適です。


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※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
接続順は音の好みや目的に応じて|音楽ライターのアドバイス
プリアンプもほかのエフェクターと同様に、接続する順序に決まりはありません。ただしそれぞれにメリットとデメリットがあり、出せる音も変わってくるので注意してください。
たとえば最初、つまりベースの次にプリアンプを置く場合は、はじめにベース音を整えられるので、ノイズを少なくできるメリットがあります。ただしDIとして使う場合は、プリアンプのあとにつないだエフェクターがかからない音がPA卓に送られることになります。
このほかアンプの直前に置いてブースターとして使う方法や、歪み系エフェクターとして中間に置く方法などがありますが、どんな音が出せるかは、使うエフェクターやアンプの種類やその設定によって変わってきます。
色々な方法を試して、好みの音が出せる接続順を見つけてください。
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90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。