ウクレレ教本の選び方 現在のレベルに合ったもの、CDやDVD付き、掲載曲などをみる
音楽ライターの田澤 仁さんに、ウクレレ教本を選ぶときのポイントを教えてもらいました。どのような点に注意して選べばよいのでしょうか。さっそくみていきましょう。
自分のレベルに合った進め方ができるものを選ぶ 上達法はひとそれぞれ!
上達のためには、自分のレベルやスキルに合った教本を選ぶことが重要です。
最初は初心者向けの教本からスタートして、ある程度弾けるようになったら、課題曲が多く載っているものに進む、あるいはコードの解説書を買い足すなど、その都度自分のレベルに合った教本を使うことをおすすめします。
ここではその一例を紹介します。
超初心者は基礎が覚えやすい写真・イラスト付きがおすすめ
ウクレレを持つところからという超初心者は、写真やイラスト、図解が多めで、ウクレレの構え方や弦のはじき方から解説している入門者向けを選びましょう。
チューニングの方法や弦の張り替え方など、基礎をしっかりと身につけることが重要です。また、自己流のクセがつきにくく、基本の「き」を身につけることがはじめの一歩といえるでしょう。
脱初心者はダイアグラム・TAB譜付きがおすすめ
楽譜が読めず、コードも覚えていないという初心者には、押さえる弦や指使いがわかるダイアグラム、TAB(タブ)譜などが記載されている教本を選ぶとよいでしょう。また、コード表もあると便利です。
どの弦の位置をおさえるかが数字で表記されているTAB(タブ)譜が多いものを選べば、弦を押さえるポジションがわかりやすいので、スムーズに練習を進められます。
中級者はテクニックが解説されている教本がおすすめ
楽譜やコードが読める中級者以上は、コードの解説書、コードチェンジのやり方やコツが詳しく書いてあるような教本がおすすめです。
コードを覚えて押さえることができても、スムーズに次のコードへ移行できなれければ、リズムやテンポ、音色が悪くなってしまいます。
コードチェンジのコツや演奏テクニックをおさえて、さらなる上達を目指しましょう。やさしい課題曲を進めていくのもおすすめです。
上級者は課題曲やソロ弾きの難易度が高いものがおすすめ
ある程度の楽曲ならソロ弾きができるという上級者には、さらなる高みを目指して難易度の高い教本がおすすめです。
ウクレレのプロ奏者が演奏するような課題曲など、積極的にチャレンジし己の腕を磨き上げてみてください。
どんな曲が載っているかで選ぶ 知っている曲や弾きやすい曲など
多くの教本で、スタンダードナンバーやポップスのヒット曲が課題曲として使われています。その課題曲に、どんな曲が選ばれているかにも注目しましょう。
よく知っている曲であれば楽譜もわかりやすいので、上達も早くなります。難しい曲だと挫折してしまうこともありますが、それが好きな曲なら「弾いてみたい、弾けるようになりたい」という気持ちになるでしょう。
意欲的に練習できる曲が載っていれば、どんどんスキルアップすることができます。
CDやDVD付きのものを選ぶ 音や映像ならコード進行なども理解しやすい
とくに初心者のうちは、文字や譜面を見るだけではなかなか理解しにくいこともありますが、そんな場合におすすめしたいのが、CDやDVDが付属している教本です。
譜面に不慣れでも、音で聴いてみれば理解しやすいし、譜面を見ながら音を聴いていれば、そのうち読譜力もついてきます。
また、模範演奏を映像で見れば、コードの押さえ方や弾き方がよくわかり、それをまねすればかんたんに身に付けることができます。
文字や楽譜の大きさも確認しよう! 音楽ライターからのアドバイス
教本を使ってウクレレの練習をする場合、演奏しながら教本を手に持つことはできないので、近くの机の上などに置くことになります。文字や楽譜が小さいものは情報量は多いですが、そのぶん演奏中は見えにくいことがあるので注意してください。書店で購入する場合は必ず中身を確認しましょう。
ネット通販の場合でも、中のページが表示されていることがありますので、できるだけ文字や楽譜のサイズを確認してから購入することをおすすめします。
ウクレレ教本のおすすめ13選 超初心者向けからコードを覚えやすいものまで
うえで紹介したウクレレ教本の選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。
ルールを覚えればコードを自由に使えるようになる
コードを覚えるのが苦手、という人におすすめの教本です。初心者が苦戦しがちなコードを、かんたんに覚えられるようにしてくれます。コードの押さえ方を独自の方法でルール化し、そのルールを順に6つ覚えていくことでコードが理解できるようになっています。
きちんと覚えていけば、最終的には分数コードなどの複雑なコードも自由に使えるようになるでしょう。押さえる指をどう選ぶか、どの音を省略してもよいか、など、コードを使ううえでのコツもわかりやすく解説されています。
ほぼすべてのコードを網羅した小型のコードブック
たとえば、ギター用の譜面でウクレレの弾き語りをしようとしたときに、コード名を見てもウクレレでの押さえ方がわからないときもあるでしょう。そんなときに便利なのが、このコードブックです。
基本のコードから複雑なコードまで、ウクレレで使うほぼすべてのコードを網羅していて、すべてのコードについて複数パターンの押さえ方も記載し、押さえる指もわかるようになっています。A6サイズでとてもコンパクトなので、ウクレレケースなどに入れて持ち歩けます。
日本一やさしく、親切な解説を目指した一冊
ウクレレ初心者が手に取る「はじめの1冊」に最適な商品です。ウクレレを買ったばかりの人や、練習方法がいまいちわからない人や、基礎から学び直したい人におすすめです。
DVDが付いているので、コードを押さえる指の位置や右手の動きを真似しながら練習することができます。
ウクレレ・ソロ用にアレンジした34曲のジブリ音楽
子供から大人まで大人気のジブリ音楽34曲がウクレレ初心者でも楽しくマスター出来るようにソロアレンジされた模範演奏CD付スコア本です。
模範演奏CDもついているので音楽に合わせて練習することでリズム感やテンポ感の習得もできるでしょう。ジブリ好きにはおすすめの一冊です。
技術を学ぶ基礎練習に最適!ツボやノウハウも
日本を代表するウクレレプレイヤーであるキヨシ小林氏によるウクレレのトレーニングブックです。はじめてウクレレを弾くビギナーから、演奏レベルをアップしたい方まで、より実践的な練習法が記載されています。また、著者が長年蓄積したツボやノウハウもわかりやすく解説。基礎からしっかり練習したい初心者や中級者を目指す方におすすめです。
※記載の楽譜はLow-Gチューニングが多いですが、指のトレーニングとしてはHigh-Gチューニングでも練習はできます。
YouTubeウクレレ教室と連動している教則本
YouTubeのウクレレ教室で人気のガズ氏による教則本で、難しいことは置いておき、シンプルな伴奏でどんどん弾き語りをしよう、というコンセプトが特徴です。数多くのヒットソングがかんたんにアレンジされていて、最低限覚えるコードも8つだけなので、初心者でもすぐに弾き語りができるようになるでしょう。
楽譜はシンプルなコード譜が中心ですが、YouTubeと連動しているので、模範演奏を目で見て確認することもできます。
大きな楽譜で見やすい初心者向け教本
ウクレレの構え方、弦の押さえ方、チューニングなど、初歩から解説した入門者向けの教本です。オールカラーで楽譜は大きめと、ウクレレを持った状態でも見やすく工夫されています。
弾き語り用の課題曲は40曲ありますが、最初は3つだけのコードで演奏できるハワイアンの定番曲からはじめ、最後はJ-POPの名曲に挑戦できるという構成になっているため、無理せずに練習を進められるようになっています。
初心者にもやさしい譜面でハワイアンを弾き語り
ハワイアンの定番曲、人気曲を使ったCD付きの教則本です。ウクレレの基礎はもちろん、ハワイアンの基本も詳しく解説されています。収録曲は全25曲で、3つのコードだけで演奏できる曲もたくさん含まれています。
譜面にはコードを押さえる指をイラストで示したTAB譜や、ストロークのタイミングがよくわかるリズム譜も付いているので、初心者でもつまづくことはないでしょう。ハワイアンの名曲を学びたい人にもおすすめです。
J-POPのヒットナンバー60曲で楽しく弾き語り
少し弾けるようになってきたら、弾き語りのレパートリーをどんどん増やしていきたいもの。そんなときにおすすめなのがこの教本です。なんと60曲ものJ-POPナンバーが載っていて、コードやTAB譜のついたメロディの楽譜を見ながら弾き語りができます。
最初は3つだけのコードからはじめられるので、徐々にコツをつかみながら進められますし、コードを10覚えれば全60曲の弾き語りができるようになります。70年代ニューミュージックから最近のJ-POPヒットナンバーまで幅広い曲が選ばれているので、年代を問わず楽しめるでしょう。
伴奏を使って弾き語りの練習もできる!
メロディからコード演奏(伴奏)へステップアップした後に、メロディとコードが合体したソロウクレレの練習という3ステップ方式を取り入れた教本です。課題曲は童謡やハワイアンからポップスまで幅広く用意されています。
この一冊でウクレレの一通りの奏法を学ぶことができます。
基本のコード3つから始めるウクレレ演奏
ウクレレの基本コード3つだけを使用して演奏できる曲から、最大でも7つのコードまでで演奏できる曲のみを60曲収載されている初心者向けの教本です。演奏する曲のコード数を増やしていくことで上達を実感できます。
選曲もバラエティ豊かで、上達がゆっくりの方でも飽きずにコードの練習ができます。
ウクレレの演奏テクニックもたっぷり紹介
「ジャカソロ」とは、ウクレレをジャカジャカとかき鳴らしながらメロディも演奏するソロウクレレの奏法のことです。意外と難しい、弦をかき鳴らす際の右手の人差し指や親指のポジションや使い方を、基本的なところから丁寧に解説してくれています。
CD付なのでわかりやすく覚えやすい教本です。
超絶テクニックやYouTube動画も!ソロ名曲集
2020年ハワイで開催された「International Ukulele Contest 2020」にて最優秀賞(MVP)、グランドチャンピオンを含む四冠を受賞したエバラ健太氏による、極上のアレンジで楽しむソロ・ウクレレ名曲集。超絶テクニックも載った中・上級者向けの教本です。全曲の演奏をYouTubeで閲覧できるのもうれしいポイント。高みを目指すあなたにぜひチャレンジしていただきたい1冊です。
「ウクレレ教本」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ウクレレ教本の売れ筋をチェック
Amazonでのウクレレ教本の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ウクレレ演奏に必要なそのほかのアイテムもチェック
まとめ
これまでウクレレ教本の選び方とおすすめ商品を紹介してきましたが、あなたにぴったりの1冊は見つかったでしょうか?
一番重要なのは、自分のレベルや目的にあった教本を選ぶことです。人によっては、背伸びして難しい教本にチャレンジすることで、意欲をかきたて練習熱心になれる方もいるかもしれませんが、途中であきらめてしまうような内容では本末転倒です。
せっかく楽しいウクレレ演奏なのですから、着実にステップアップを目指し、ハワイアンメロディを奏でてみてはいかがでしょうか。
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90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。