ウクレレケースの選び方 音楽ライターがおすすめする
音楽ライターの田澤 仁さんに、ウクレレケースを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
強度と持ち運びやすさで選ぶ
まずは、大切なウクレレを守る強度と持ち運びのしやすさからチェックしていきましょう。
強度にすぐれた「ハードケース」
ハードケースには、強度にすぐれたABS樹脂やグラスファイバーなどの素材が使われているので、ウクレレの保管にはぴったりです。
電車などを使った移動でも、強度の高いハードケースを利用すれば、移動中にウクレレが壊れたり、キズついたりするのを防ぐことができます。鍵がついているタイプもあるので、長距離移動が多い方はチェックしてみてください。
持ち運びやすく強度もある「セミハードケース」
ORCAS『UKULELE GIG CASE SOPRANO』
こちらはソプラノ対応のセミハードケース。表面のキルティング加工と内部のクッションでしっかりと保護し、好みに合わせて選べるカラーバリエーションも豊富に用意されています。
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ウクレレは、繊細な作りのアコースティック楽器です。持ち運ぶときには、ウクレレを保護できるケースを使いましょう。軽さを求めるならソフトケースですが、万が一落としたときの保護を考えるなら、セミハードケースがおすすめです。
クッションが入っていて保護できるうえ、ハードケースほど重くならず、ほとんどのものはショルダーストラップで背負えるため、持ち運びが楽。ライブやレッスンなどで頻繁(ひんぱん)に持ち歩く人なら、保護能力と持ち運びのしやすさのバランスのよい、セミハードケースが第一選択肢になるでしょう。
手軽に持ち運べる「ソフトケース」
KIWAYA『No.40-S』
見た目が非常にかわいらしいソフトケース。ウクレレをしっかりと保護しつつ、デザインも楽しみたい人にぴったり。
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ウクレレをあまり持ち運ばない場合や、慎重に持ち運ぶから保護は不要という場合なら、ソフトケースを使うのもありです。ソフトケースの大きな特徴は、デザインで選べることです。素材もさまざまですし、カラフルな色やポップなデザインのケースがあります。
お気に入りのケースに入れておけば、ウクレレに対する愛着もいっそう高まりますね。大勢のウクレレ仲間が集まるときでも、特徴あるデザインのケースなら、自分のウクレレをすぐに見つけられるでしょう。
ウクレレに合ったサイズを選ぶ
ケースはコンサート・ソプラノ・テナー・バリトンといった種類別に選ぶのが基本ですが、ペグの種類やサイズもチェックしておかないと、ケースに入らないこともあるので注意が必要です。
なかでも、ギターのようにペグが横から出ている「ギアペグ」は、ほかの「フリクションタイプ」や「プラネタリーチューナー」タイプ向けケースに入らないこともあります。
用途に合わせて選ぶ
持ち運び用と保管用では、ケースを別にしたほうがいいでしょう。
移動場所に応じて持ち運び用を使いわける
ウクレレを持ち運ぶ機会が多いという方は、背負いやすいケースを選ぶと移動がスムーズになります。長さを調節できる肩ひもや、持ちやすい取っ手がついているケースも要チェックです。
海外などに持っていくときには、鍵のかかるハードケースがいいでしょう。雨対策には防水タイプがぴったりです。イベントなどで2本使うときには、2本入るケースを選びましょう。
保管用には角型のハードケースがぴったり
保管用なら、ウクレレ型ではなく角型ケースを選ぶと置いたときに安定します。
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
持ち運ぶ際の保護を万全にできるハードケースですが、これは家での保管時にも役立ちます。置き場所をあまり選びませんし、形状によってはほかのものと積み重ねて置くこともできます。また湿気はウクレレの大敵ですが、ハードケースなら中に乾燥剤を入れて保管できるのも大きなメリットです。
ただし、長期保管の場合は、ときどきケースを開けて空気を入れ替え、乾燥剤も交換するなど、入れっぱなしにならないよう注意してください。
小物の収納スペースもチェックしよう
ウクレレケースに小物の収納スペースがついていれば、ピックや弦、チューナーなどを入れておくことができます。移動中も荷物がかさばらないので快適です。
ソフトケースやセミハードケースには、内側と外側の両方に収納スペースがついているタイプもあります。持ち運ぶ小物が多くなりがちという方は、ぜひチェックしてみてください。
仲間同士でデザインをそろえるのもあり
ウクレレケースは黒や紺一色のシンプルなものだけではなく、花柄やエスニック調などの多彩なデザインから選べます。
ソフトケースは価格が安いものも多いので、気分で使いわけられるように、いろいろなデザインをそろえてみるのも楽しいでしょう。仲間やチームで色やデザインをそろえれば統一感も演出できます。カラフルなハードケースもあるので女性も要チェックです。
ウクレレケースのおすすめ12選 コンサートやソプラノ、リュックタイプなど!
ここまでに紹介したウクレレケースの選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

ORCAS『UKULELE GIG CASE SOPRANO』












出典:Amazon
タイプ | セミハードケース |
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主な素材 | ナイロン、PEフォーム |
ウクレレのサイズ | ソプラノサイズ |
重量 | 約750g |

Ibanez『FS40UC』










出典:Amazon
タイプ | セミハードケース |
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主な素材 | 樹脂フォーム、ツイード |
ウクレレのサイズ | コンサートサイズ |
重量 | 1kg |

ORCAS『VanNuys UKULELE TOTE BAG』

出典:楽天市場
タイプ | ソフトケース |
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主な素材 | 6号帆布(撥水加工) |
ウクレレのサイズ | ソプラノからテナーサイズまで |
重量 | - |
ケースごと背負える巾着型トートバッグ
帆布でできた巾着型のケース。両サイドに3か所ずつ備えるDカンで、ベルトでしぼるように使うことができ、ソプラノ、コンサートなどさまざまなサイズのウクレレを背負うことができます。ただし保護はほとんどありませんし、サイズによってはヘッドがはみ出してしまうので、別のケースにウクレレを入れてからこのバッグに入れましょう。
とくにおすすめなのが、背負えないタイプのハードケースを使っている場合です。このバッグに入れれば背負って持ち歩けるようになりますし、ハードケースと一緒なら、ほかの小物類もざっくりとまとめて入れられるので、持ち運びがとても楽になります。

KIWAYA『No.40-S』










出典:Amazon
タイプ | ソフトケース |
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主な素材 | - |
ウクレレのサイズ | ソプラノサイズ |
重量 | - |

basiner『ACME-SOPRANO/CONCERT UKULELE BAG』














出典:Amazon
タイプ | セミハードケース |
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主な素材 | 撥水性ファブリック |
ウクレレのサイズ | ソプラノサイズ、コンサートサイズ |
重量 | 1kg |

CrossRock『CONCERT UKULELE HARD CASE』














出典:Amazon
タイプ | ハードケース |
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主な素材 | ファイバーグラス |
ウクレレのサイズ | コンサートサイズ |
重量 | 2.3kg |

KIWAYA『喜ブランド 背負えるハードケース』
タイプ | ハードケース |
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主な素材 | - |
ウクレレのサイズ | ソプラノサイズ、コンサートサイズ |
重量 | - |
kmise『ウクレレハードケース』












出典:Amazon
タイプ | ハードケース |
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主な素材 | 合成レザー |
ウクレレのサイズ | - |
重量 | - |
Jinchuan『ウクレレケース』


















出典:Amazon
タイプ | ソフトケース |
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主な素材 | オックスフォード布 |
ウクレレのサイズ | コンサートサイズ |
重量 | - |
愛曲楽器『ソプラノウクレレ用 ハードケース(CG-80SU)』

出典:Amazon
タイプ | ハードケース |
---|---|
主な素材 | - |
ウクレレのサイズ | ソプラノサイズ |
重量 | 1.5kg |
staana(スタアナ)『ウクレレケース』
















出典:Amazon
タイプ | ソフトケース |
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主な素材 | キャンバス |
ウクレレのサイズ | ソプラノ、コンサートサイズ |
重量 | 830g |
KC『ウクレレセミハードケース(SH-UKT)』










出典:Amazon
タイプ | セミハードケース |
---|---|
主な素材 | - |
ウクレレのサイズ | テナーサイズ |
重量 | - |
「ウクレレケース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ウクレレケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのウクレレケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ウクレレもケースもサイズをよく確認して 音楽ライターからのアドバイス
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
ハードケースは購入前にしっかり大きさ・形を確認!
ウクレレのサイズや形状によっては、ケースに入りきらないことがある点に注意してください。ソプラノ、コンサートなどのタイプが合っていても、とくにハードケースの場合はヘッドの形状やペグの種類によって入らないこともあります。購入前によく確認することが重要です。
また、大きいハードケースや、セミハードケースでもコンサートサイズ以上の場合、飛行機では機内持ち込みできないことがあります。使用する環境も考慮して選びましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/16 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。