タックルボックスの選び方 失敗しないためのポイントとは!容量とサイズのバランスをチェック
アウトドアライター・夏野 栄さんに、タックルボックスを選ぶときのポイントを教えてもらいました。釣りをする時に必要な道具がわかりやすく収納されていると使いやすくなりますよね。自分の釣りスタイルに合ったタックルボックスを選んで、釣りをより楽しみましょう!
タックルボックスの種類で選ぶ
タックルボックスは、大まかに3種類に分けられるので、タイプ別の特徴を知っておきましょう。
1、アタッシュケースタイプ
持ち運びのしやすさにすぐれるのがアタシュケースタイプ。ルームも2つに分かれているものが多く収納しやすいのもメリット。収納するときと持ち運ぶ時とでは、中のものが移動するのでごちゃごちゃになりやすいところがある。
2、多段式タイプ
引き出し式になっているものや、フタを開けるとトレーがせり上がってくるものなど、トレーの動作はさまざまですが、収納したモノのほとんどを一目で確認できるのがメリット。持ち運びというよりは現場での見やすさ・使いやすさに重きが置かれている。
3、バケットタイプ
収納するモノのサイズや大きさに一番柔軟に対応できるのがバケットタイプ。細かい仕切りなどがあまりなく、大きな空間をフレキシブルに使えるのがメリット。使い方次第ではありますが、中のものが探しにくいところはある。
釣りのスタイルから選ぶ ボートなど場所を移動しないなら大型を、移動の多い陸での釣りならコンパクトなものを
作家/アウトドアライター
各釣りのカテゴリをはじめ、それぞれの釣り方にいたるまで釣りにはさまざまなスタイルがあります。カテゴリによって道具が異なり、釣り方によって道具の携帯方法と量が異なります。まずはどの釣りでどんな釣り方をするのかという点を明確にします。
道具を大量に持ち込み同じ場所で長時間おこなう釣りと、移動しながら軽快にポイントを変える釣りでは同じ釣りでも必要なタックルボックスは変わります。移動の多い釣りや、ルアーでのランガンと言われる広範囲をスピーディーに探る釣りの場合には携帯性を優先したタックルボックスを選びましょう。
また使うルアーが決まっているホームフィールドや、アクセスの悪いフィールドに少数精鋭のルアーを運ぶ場合にはさらにコンパクトなタックルボックスを選びます。
メイホウ『VS-3080』
携帯性や収納力などのバランスがよいアタッシェケースタイプのタックルボックス。仕切りをカスタマイズすることで道具を種類ごとに小分けして収納できる。
>> Amazonで詳細を見る容量とサイズのバランスで選ぶ 使うシーンにあわせて
作家/アウトドアライター
タックルボックスの用途は「道具の収納」です。バックパックなどと同じく、道具の量がタックルボックス選びに直結します。タックルボックスを使う該当のシーンごとに収納したい道具の量を決め、マッチしたサイズのタックルボックスを選びましょう。
フィールドに多くの道具を持ち込むと機動力が落ちるため、事前に厳選した「一軍」の道具だけをセレクトしておくことが重要。刻々(こくこく)と状況がかわる自然に対応するには変化を感知する能力と機動力が大切です。
たとえば半径10m以内で数分間だけ魚にスイッチが入るというような状況はざらです。「なるべく少ない道具」という点を踏まえつつ、現場に持ち込む道具の量に合わせてマッチするサイズのタックルボックスを選びましょう。
保管や持ち運びのしやすさで選ぶ 軽量でコンパクトなフィールド用と大容量で大型の車載用を使い分ける
作家/アウトドアライター
タックルボックスは釣り場で使うだけではなく、自宅保管や車内をメインで使う場合もあります。道具の整理方法を覚え、各所に適したタックルボックスを選ぶことでより釣りの効率がアップします。道具の整理はパソコンのフォルダ管理と同じです。
たとえばフィールドで今日使う一軍道具だけをしまうケースが、細分化したフォルダの最下層に該当します。最上層の「釣り道具」フォルダに該当する部分が自宅保管用の大型タックルボックスとなり、次に下の階層となる「今シーズンor特定のポイントの道具」フォルダに該当するのが車載用タックルボックスとなります。
できれば車載用とフィールド用のタックルボックスを別に用意し、車載用から厳選した道具だけを小分けにした「本日の一軍道具」フォルダに該当する道具のみを、フィールドで使うタックルボックスに収納します。フィールド用は移動に適したタックルボックスを選びましょう。「どこに保管する用途か?」という面にも注目して選ぶとより最適なタックルボックスが見つかります。
メイホウ『バケットマウス BM-7000』
耐久性のあるコーポリマー製で屋外でも安心して使用できるタックルボックス。フタが90度の直角で止まる直角ストッパーが採用されていて、船上など不安定なところでも扱いやすいのがポイント。
>> Amazonで詳細を見るタックルボックスおすすめ8選 【評判の人気ブランド・メーカー】メイホウ、PLANO、リングスター、ダイワ
ここまで紹介したタックルボックスの選び方のポイントをふまえて、アウトドアライター・夏野 栄さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。タックルボックスはメーカーにより、その特徴や機能が違います。こちらでは商品ごとに特徴をまとめてあるので、自分のスタイルに合ったタックルボックスを選ぶ参考にしてみてください。

メイホウ『VERSUS VS-3080』

出典:Amazon
素材 | 本体:耐衝撃性コーポリマー、フタ:インパクトスチロール |
---|---|
サイズ | 480(W)×356(H)×186mm(D) |
重量 | - |

PLANO『タックルボックス(1354-30)』

出典:Amazon
素材 | - |
---|---|
サイズ | 279(W)×254(H)×184mm(D) |
重量 | 1.25kg |

メイホウ『バケットマウス BM-7000』








出典:Amazon
素材 | 耐衝撃性コーポリマー |
---|---|
サイズ | 475(W)×335(H)×320mm(D) |
重量 | 2,74kg |
座れてランガンに最適
国内のタックルボックスシーンで独創的かつ精力的に商品開発をおこなっている「メイホウ」。なかでも主力ともいうべきランガンに特化して開発されたタックルボックスが「バケットマウスシリーズ」。
短手方向にはメイホウのクリアケース「VS3020シリーズ」のサイズが、長手方向には「VS3043シリーズ」がジャストで収納できる設計。座れるほど強靭なつくりで、ランガンを意識し持ち運びやすいハンドルや作業台にできる天板など、各種使い勝手を計算されたギミックが満載。
シーバス釣りでは、タックルベストに入れて持ち出すクリアケースの母艦として、車内ストレージとしての使い方もおすすめです。ロッドスタンドやドリンクホルダー、ベルト等の拡張パーツも多数販売されているためそれぞれのスタイルに合わせて最適化できる点も魅力です。ランガンスタイルのルアーマンはもちろん、さまざまな動きのあるスタイルの釣りにマッチするタックルボックスです。

リングスター『 DOCUTTE D-4700』


























出典:Amazon
素材 | 高耐衝撃性コーポリマー |
---|---|
サイズ | 333(W)×322(H)×465mm(D) |
重量 | 2,56kg |

メイホウ『ウエストハンター』


















出典:Amazon
素材 | 本体:耐衝撃性コーポリマー、フタ:ABS、止具:ステンレス |
---|---|
サイズ | 335(W)×175(H)×85mm(D) |
重量 | - |
DAIWA(ダイワ)『タックルボックス 紅牙(TB7000)』










出典:Amazon
素材 | 耐衝撃性ポリプロピレン |
---|---|
サイズ | 475(W)×335(H)×8320mm(D) |
重量 | 約2.8kg |
PLANO『フィールドボックス(1312-00)』

出典:楽天市場
素材 | - |
---|---|
サイズ | 381(W)×203(H)×254mm(D) |
重量 | - |
PLANO『6段トレータックルボックス(8616-00)』

出典:Amazon
素材 | - |
---|---|
サイズ | 510(W)×270(H)×280mm(D) |
重量 | - |
「タックルボックス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする タックルボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのタックルボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アウトドアライターからアドバイス 釣りのスタイル・道具の量・収納場所で選ぶ
作家/アウトドアライター
タックルボックスにはさまざまなサイズや形、特徴をもったタイプがあります。まずはどういう釣りに使うかを事前に設定します。そして収納する道具の量と、もっともよく使う場所から選びます。
フィールド用、車内用、自宅用の3タイプを用意するのが理想です。フィールド用はタフでモバイルに適したタックルボックスがベストです。車載用には今シーズン、あるいは頻度高く行くポイントの一軍道具をすべて収納しておく収納力のあるタイプがおすすめです。
また、タックルベストを使うシーバスやクリアケースのみを持ち出す釣りの場合、クリアケースの母艦として収納できるシステムボックスを車載用に選びましょう。残りの道具やシーズン外、ポイント外の道具をすべて収納する目的として、自宅保管用には大容量のタックルボックスがおすすめです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:やきさんま、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/02 コンテンツを追加更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。