タックルボックスの選び方
それでは、タックルボックスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】タックルボックスの種類で選ぶ
【2】釣りのスタイルで選ぶ
【3】保管や持ち運びのしやすさで選ぶ
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】タックルボックスの種類で選ぶ
タックルボックスは、大まかに3種類に分けられるので、タイプ別の特徴を知っておきましょう。
▼アタッシュケースタイプ
持ち運びのしやすさにすぐれるのがアタシュケースタイプ。ルームも2つに分かれているものが多く収納しやすいのもメリット。収納するときと持ち運ぶ時とでは、中のものが移動するのでごちゃごちゃになりやすいところがある。
▼多段式タイプ
引き出し式になっているものや、フタを開けるとトレーがせり上がってくるものなど、トレーの動作はさまざまですが、収納したモノのほとんどを一目で確認できるのがメリット。持ち運びというよりは現場での見やすさ・使いやすさに重きが置かれている。
▼バケットタイプ
収納するモノのサイズや大きさに一番柔軟に対応できるのがバケットタイプ。細かい仕切りなどがあまりなく、大きな空間をフレキシブルに使えるのがメリット。使い方次第ではありますが、中のものが探しにくいところはある。
【2】釣りのスタイルで選ぶ
各釣りのカテゴリをはじめ、それぞれの釣り方にいたるまで釣りにはさまざまなスタイルがあります。カテゴリによって道具が異なり、釣り方によって道具の携帯方法と量が異なります。まずはどの釣りでどんな釣り方をするのかという点を明確にします。
▼ボートから釣りをする場合は収納力を
ボートで釣りをする場合、タックルボックスのサイズを気にすることなく荷物を持ち込めますので、大型のタックルボックスがおすすめです。また、1つで足りないようであれば、2つめに多段式タイプを追加するなどしてもよいでしょう。
▼陸から釣りをする場合は携帯性を
陸から移動しながら釣りをする場合やルアーでのランガンと言われる広範囲をスピーディーに探る釣りの場合には、携帯性を優先したタックルボックスを選びましょう。
【3】保管や持ち運びのしやすさで選ぶ
タックルボックスは釣り場で使うだけではなく、自宅保管や車内をメインで使う場合もあります。道具の整理方法を覚え、各所に適したタックルボックスを選ぶことでより釣りの効率がアップします。道具の整理はパソコンのフォルダ管理と同じです。
たとえばフィールドで今日使う一軍道具だけをしまうケースが、細分化したフォルダの最下層に該当します。最上層の「釣り道具」フォルダに該当する部分が自宅保管用の大型タックルボックスとなり、次に下の階層となる「今シーズンor特定のポイントの道具」フォルダに該当するのが車載用タックルボックスとなります。
できれば車載用とフィールド用のタックルボックスを別に用意し、車載用から厳選した道具だけを小分けにした「本日の一軍道具」フォルダに該当する道具のみを、フィールドで使うタックルボックスに収納します。フィールド用は移動に適したタックルボックスを選びましょう。「どこに保管する用途か?」という面にも注目して選ぶとより最適なタックルボックスが見つかります。
タックルボックスおすすめ11選
ここまで紹介したタックルボックスの選び方のポイントをふまえて、アウトドアライター・夏野 栄さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
タックルボックスはメーカーにより、その特徴や機能が違います。こちらでは商品ごとに特徴をまとめてあるので、自分のスタイルに合ったタックルボックスを選ぶ参考にしてみてください。
塩ガミしづらい太番手ファスナーを採用
グリップ部分にラバーを配置した設計で、握りやすい形状を実現しました。使いやすさを重視したこだわりの設計が取り入れられています。
また、ファスナーの目が大きく塩ガミしづらい太番手ファスナーを採用しているので、素早い開閉ができます。コストパフォーマンスに優れたおすすめの一品です。


座れてランガンに最適
国内のタックルボックスシーンで独創的かつ精力的に商品開発をおこなっている「メイホウ」。なかでも主力ともいうべきランガンに特化して開発されたタックルボックスが「バケットマウスシリーズ」。
短手方向にはメイホウのクリアケース「VS3020シリーズ」のサイズが、長手方向には「VS3043シリーズ」がジャストで収納できる設計。座れるほど強靭なつくりで、ランガンを意識し持ち運びやすいハンドルや作業台にできる天板など、各種使い勝手を計算されたギミックが満載。
シーバス釣りでは、タックルベストに入れて持ち出すクリアケースの母艦として、車内ストレージとしての使い方もおすすめです。ロッドスタンドやドリンクホルダー、ベルト等の拡張パーツも多数販売されているためそれぞれのスタイルに合わせて最適化できる点も魅力です。ランガンスタイルのルアーマンはもちろん、さまざまな動きのあるスタイルの釣りにマッチするタックルボックスです。
椅子の代わりにも使えるタックルボックス
メイホウが提供する座れる収納BOXでお馴染みの「バケットマウス」シリーズの最少サイズモデルです。収納量も多く「座れる」というコンセプトにピッタリの一品です。
疲れた時に座るのには十分な耐荷重性を誇り、その頑丈さには定評があります。別売のオプションパーツを実装してカスタマイズも可能です。
カスタムパーツで自分好みにカスタマイズ
カスタムパーツを組み合わせて自分好みのスタイルにできます。オプションパーツによってはバランスの悪いものもあった従来品と比較して、ハンドルストッパー機能を用いることで、安定したバランスで持ち運ぶことが可能です。
ツートンカラーを用いたデザインも注目ポイントで、スタイリッシュな雰囲気を演出します。
水を弾くEVA素材を採用した絶妙なサイズのモデル
開閉しやすいファスナーと中身が確認できる透明な上蓋が採用され、EVA素材で水も弾くので釣りに最適のモデルとなっています。
小物を入れるインナーボックスとして使用するのにピッタリで、常に使うものとそうでないものに整理することができるので非常に便利です。
35ℓの大容量で頑丈なハードボックス
900kgの重石にも耐えられる頑丈な作りになっており、座ったりステップ台としても使うことができます。両開きの蓋は取り外しが可能で、水しぶきが中に入りにくい構造です。
徹底的な強度設計が施されている他にも、大容量で多くの道具を詰め込むことができるのも特徴です。
軽量でありながら多くの道具が収納可能
多様なニーズに応えるために複数階層に分けられたインナーボックスデザインを取り入れ、餌や釣り針等、様々なものを収納することができます。合理的なサイズとデザイン性を兼ね備え、持ち運びにも便利です。
また、高強度のABSプラスチック材料で作られており、60kgまでの負荷に耐えられる強度を持ち、座ることもできます。


仕切り板を使えば最大44個の小物入れに
左右両開きの上フタを開けると、中のトレーが自動的に左右3段ずつ、計6段のトレーが左右にせり上がって広がります。トレー全体が一目瞭然で、収納したものがとても探しやすいのが最大のメリット。さまざまな大きさの物入れに対応できるので、釣りだけにとどまらず、アウトドア、スポーツなど、あらゆるシーンで活用することができます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする タックルボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのタックルボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
釣りのスタイル・道具の量・収納場所で選ぶ
タックルボックスにはさまざまなサイズや形、特徴をもったタイプがあります。まずはどういう釣りに使うかを事前に設定します。そして収納する道具の量と、もっともよく使う場所から選びます。
フィールド用、車内用、自宅用の3タイプを用意するのが理想です。フィールド用はタフでモバイルに適したタックルボックスがベストです。車載用には今シーズン、あるいは頻度高く行くポイントの一軍道具をすべて収納しておく収納力のあるタイプがおすすめです。
また、タックルベストを使うシーバスやクリアケースのみを持ち出す釣りの場合、クリアケースの母艦として収納できるシステムボックスを車載用に選びましょう。残りの道具やシーズン外、ポイント外の道具をすべて収納する目的として、自宅保管用には大容量のタックルボックスがおすすめです。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。