リールケースの選び方
釣りライターの中山一弘さんに、リールケースを選ぶときのポイントを教えてもらいました。大切なリールを保護するリールケース。さまざまなタイプがあるので、サイズや収納性をチェックしましょう。
種類で選ぶ
リールケースは大きく分けて「ハードケース」「セミハードケース」「ソフトケース」の3つのタイプに分けることができます。それぞれ特徴が異なりますますので、しっかり確認するようにしましょう。
ハードケース:丈夫さを追求するなら
硬い素材でつくられており耐久性が高いのが「ハードケース」の特徴です。外部からの衝撃をしっかり防ぐことができ、キズや破損からしっかりと守ってくれます。
また、ヘルメットなどに多く採用されているハードシェル構造などの商品も多く、高価なリールだから大切に扱いたいという方には、ハードケースがおすすめでしょう。
セミハードケース:保護性能と携帯性を両立するなら
外側が硬く、内側がクッション性のある素材で作られているのが「セミハードケース」です。合成樹脂であるEVA素材などを使用しているものは、水に強く柔軟性と耐久性に優れています。
また、ハードケースより軽量であることが多く、大型のリールケースや複数持ち運ぶことが多い人にはセミハードケースがおすすめでしょう。
ソフトケース:持ち運び重視なら
柔らかい素材で軽量なのが「ソフトケース」の特徴です。なかには竿につけたまま使用できるものなどもあります。持ち運び重視という方ならソフトケースがおすすめでしょう。
また、リールの形状にフィットしやすいので、多少のサイズ違いでも気にせず収納できるのがうれしいポイント。なお、保護性能をアップさせたい方は、中にタオルなどを入れるのもよいでしょう。
リールを収納できる個数で選ぶ
リールケースを選ぶときにもっとも重要なのが、何個のリールをケースにしまいたいかです。
たとえば、竿とリールだけを安全に釣り場へ持っていきたいのであれば、1~数個入る程度のコンパクトなソフトケースなどの製品がよいでしょう。一方、自宅や倉庫にしまう時にがっちり守りたいなら、大きめの複数入るハードケースがよいでしょう。
まずは、釣り場に何個リールを持っていきたいのか、自宅で何個保管したいのかといった、ケースに収納したいリールの個数を明確にしておきましょう。
リール本体の大きさからケースサイズを選ぶ
リールと一口にいっても、スピニングリール、ベイトリール、フライリールなどでサイズ感は変わってきます。また、番手でも大きさは違いますから、小型のスピニングリール専用のリールケースに大型のスピニングリールは入りません。
例えば、同じ容量のケースでも小型のリールなら6個入るものの、大型は4個しか入らないということもあります。ケースに収納したいリールのサイズは事前に確認してからリールケースを選ぶようにしましょう。
機能性で選ぶ
ハード、セミハード、ソフトの特徴はこれまで説明してきましたが、ここではリールケースにあると便利な機能について紹介します。
ショルダータイプは持ち運びに便利
大型のリールケースを使用する場合、ショルダーベルトが付いていると持ち運びに便利です。リールだけでなく、付属品や各種フィッシングアイテムを入れたりすると意外と重量があります。
そのため、頻繁に持ち運びをする方はこうした機能にも注目してみるとよいでしょう。また、ベルトが外せるタイプだと、不要な時は外せばよいのでなにかと便利です。
釣り場に持っていくなら防水・速乾機能
釣り場に持っていくことが前提なら、防水機能にも注目してみましょう。
ソフトケースでも、防水機能を備えた素材でつくられているリールケースもあります。また、濡れたリールが乾きやすいように、メッシュ加工で通気性・速乾性に優れた商品などもあります。
このあたりは、あると便利な機能という観点で、リールケース選びの参考としてみるとよいでしょう。
収納スペースのレイアウト変更ができると便利
内側の間仕切りがマジックなどで自由にレイアウト変更できるリールケースだと非常に便利です。リールのサイズや入れたい道具に応じてスペースを調整できるので、無駄なく収納することができます。
また、リールケースとしてだけでなく、フィッシングバッグやタックルボックスとして代用してもよいかもしれません。
リールケースのおすすめ4選【ハード】 人気のシマノやダイワ、アブガルシアなど!
うえで紹介したリールケースの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんにと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

ハードシェルでリールをしっかりガード
耐衝撃効果の高いハードシェル構造でリールをしっかり守るリールケースです。なかはクッション素材なので、保護は万全です。中仕切りとしてクッションシートも入っているので、リールとハンドルを個別に収納できます。
ひとつのリールを収納するタイプのリールケースの中でも安心感の高い製品です。リールのサイズによって4つのタイプから選べるのもいいところです。
外部からの衝撃に強いハードシェル構造採用
ベイトリール専用のコンパクトなリールケースです。100mm未満で高さのないベイトリールをスマートに持ち歩きたい方におすすめ。100cm以上のものや、高さがあるリールは収納できないことがあるので、サイズを確認しましょう。
外側の丈夫なハードシェル構造と、内側の弾力性のあるクッション素材で、大切なリールをしっかりと保護。ダブルファスナータイプなので、開け閉めが楽でリールが落下するのを防ぎます。オープンポケット付きで、こまごまとした小物も一緒に収納可能。ハンドルは取り外し可能です。

上下をカバーフォームでしっかり保護
多少の衝撃ではびくともしない頑強なハードケースです。プロテクトフォームでリールを挟み込むように保護するので中でバタつくこともありません。移動用のリールケースとしては最強の部類に入る製品といえます。
これなら、飛行機での海外遠征や、沖磯の瀬泊まりなどにも安心して使えますね。ハードな環境で複数のリールを使う人にぴったりのモデルです。
ジャストサイズのハードケースでリールを守る
大手釣具卸問屋「浜田商会」のオリジナルブランド「プロマリン」のリールケース。シンプルな黒のケースに、ブランドロゴとジッパーの赤いラインがいいアクセントになっています。ハードタイプなので、大切なリールやスプール、アクセサリを保管するのにピッタリです。
小型スピニングリール用のМサイズは、リール本体とスプール2個を収納でき、小型ジギング用ベイトリールにもちょうどいい大きさ。小型ベイトリール対応のSサイズから、大型スピニングリール対応のLLサイズまで、使用用途に合わせて選択できる4ラインナップです。
リールケースのおすすめ4選【セミハード】

複数のリールを安全に運ぶ
軽量かつ強度のあるセミハードタイプの製品です。間仕切りがマルチレイアウトになっているので、リールのサイズに合わせて、収納しやすい形にすることができるのが特長です。
ブラックバス用のリールなら、6個ぐらいは入ります。持ちやすいハンドルがついているので運搬も楽です。リールケースを買うのがはじめての人でも安心ですね。
リール・魚探も楽々収納
魚群探知機にリールなら6個収納できるセミハードケース。ベルクロでレイアウト自由な仕切り付き。クッション材入りです。バックパックにもすっぽりと入るサイズなのもいいですね。
上蓋のポケットには説明書やマニュアル、パーツ類を入れておくことができます。防水性能はありませんが、多少の雨なら少ししみ込む程度で問題ありません。
衝撃吸収性と耐水性に優れたセミハードEVA素材
カラフルで型押しロゴがおしゃれなDRESSのセミハードケースです。フタと底面に柔らかく弾力があることから、パソコンケースの緩衝材などにも使われるEVA素材が採用されています。また、側面の内側もクッション性のある芯材とマイクロファイバーで衝撃を和らげる工夫が施されており、軽量で水にも強いので釣行のお供に最適です。
フタはWファスナーで開閉しやすく、収納物をスムーズに出し入れできるフルオープンタイプ。中仕切りを外せば、DRESSのマキシマムワインダー4.5/1のような大きな糸巻き機も収納可能です。
セミハードタイプのリールケース
セミハードのシェルとクッション材入りのライニングでリールを保護します。
Sサイズは通常サイズのベイトリールから3000番までのハンドルを外したスピニングリールを収納できる大きさです。
MサイズのほうはSサイズ同様の2つが収納でき、中の仕切り板を外すことで大型ハンドルのベイトリールも収納可能です。また、上の蓋の内側には収納ポケットもついているので小物を入れることができます。
リールケースのおすすめ6選【ソフト】

大型スピニングリールもたっぷり収納
オフショアジギング用の大型リールを複数収納できるリールケースはあまり多くないですが、こちらは10,000番が4個、20,000番を3個収納できる圧倒的容量が自慢の製品です。
ジギングをやる人はもちろん、GTゲーム(Giant Trevally:ロウニンアジ釣り)や底物遠征など、大型リールを複数持ち歩きたい人におすすめです。ぴっちり入れると結構な重さになりますが、ショルダーベルトがついているので比較的ラクに持ち運べます。

ロッドにセットしたままリールをガード
デュポン社が開発した合成素材「ネオプレン」のリールケースですが、ロッドにセットしたままのリールを蓋で包むように閉じられるのが特長です。シンプルさと実用度でいえば、最高のアイテムといえます。ちょっとした衝撃や当たり傷を防げれば充分と考えている人にぴったりですね。
リールサイズに合わせてラインアップがあるほか、ベイトリール用の製品もあるので、さまざまな釣りで活躍してくれます。手軽なので最初のリールケースとしても最適です。
大切なリールを衝撃から守り海水の侵入も防ぐ
シマノのラインナップの中ではめずらしい、袋タイプのリールケースです。防水生地にシームテープ加工が施され、波しぶきが侵入しにくいのが特徴です。また、大切なリールを衝撃から守るため、本体にクッション性をもたせています。
Мサイズのみで、スピニングリールなら#4000番、ベイトリールなら、円形タイプ・非円形タイプどちらも#3000番まで対応可能です。カラーは、定番のブラックと個性的なライムイエローの2色から選べます。
耐衝撃性のあるクッション生地でしっかりガード
ケース内に入れたスピニングリールを衝撃から守るクッション生地です。
サイズは3種類用意されており、500番から4000番向けのMサイズのほか、1500番から3000番向けのSサイズや3000番から8000番向けのLサイズもあるので、大きさに分けて使い分けることができます。
ロッドに取り付けてあるリールにも使用可能
5mm厚のクロロプレン素材を使用したリールバックで、リールを傷や破損から守ってくれます。
通常のリールケース使用できるほか、ロッドに取りつけてあるリールにカバーすることもできます。また、スピニングリールのハンドル部分を収納できるポケットも付いています。
サイズはS(12x26cm)、M(13x32cm)、L(19x38cm)、LL(21x50)の4種類です。
衝撃や水に強い600Dオックスフォード生地使用
大容量でありながら、216gと軽量で携帯に便利なハンド式のリールケース。外側はカーキ色で、便利なWジッパーを開けると、内側は落ち着いたイエローです。3枚のマジックテープ付き中仕切りで1~4つにスペースを調整できるので、大型リールも収納可能。
厚めのクッションがバッグの中身を保護します。採用されている600Dオックスフォードは、テントなどにも使われる生地で、耐久性、耐衝撃性、防水性に優れており、フィッシングに最適です。
「リールケース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする リールケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのリールケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
リールケースの正しい使い方 リールの傷はいつ入る?
リールの傷は、いつ入るのでしょう?
単純に運搬中に傷が入るのを防止するだけならシンプルな保護機能で充分ですが、飛行機を使った遠征や、長期保管を考えるとがっちりした保護機能がほしくなります。どのようなシーンでリールを守りたいか決めておくとよいでしょう。
個人差があるのでなんともいえませんが、私の経験では釣り場に到着後、準備をしているときが一番多いように感じます。
ロッドにラインを通すときに堤防に立てかけていたのに、ズルズルと滑ったり、無意識に磯の上にリールをセットしたロッドをガチャン! と置いてしまったり、やることが多くてリールのことに集中しきれないときにやってしまいます(苦笑)。
もしリールに傷を入れたくなかったら、釣り場に着いてもしばらくはロッド装着型のリールケースをつけたまま準備をするのも一つの方法ですね。みなさんも自分のクセを見直して、大切なリールをしっかり守ってあげてください。
リール本体のおすすめもチェック 【関連記事】
スピニングリール、ベイトリールなど、リール本体をお探しの方は以下の記事も参考にしてください。
まとめ
これまでリールケースの選び方とおすすめの商品を紹介してきました。あなたにぴったりのリールケースは見つかったでしょうか?
リールは非常に繊細な道具です。また、高価なものならなおさら長く愛用したいものですよね。どのようにリールを保管したいのか、持ち運びたいのか、手持ちのリールの種類はなんなのか、しっかりと確認したうえで、リールケースを選ぶようにしましょう。
ぜひ、釣りライフを満喫するための1アイテムとして、リールケースを活用してみてください。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。