ロッドケースの選び方 種類・長さ・収納力
釣りライターの中山一弘さんにお話をうかがい、ロッドケースを選ぶときのポイントを教えてもらいました。自分に合ったロッドケース選びの参考にしてみてください。

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ギターを持ち運ぶのと同じで、車や飛行機移動が多い場合は、ハードケースが適しています。
種類で選ぶ 堅牢性・軽量性・コスパ
まずは、ロッドケースの種類からご紹介します。堅牢性で選ぶか軽量性で選ぶか、それともコスパで選ぶか、移動手段によっても選ぶ種類が変わってきます。
堅牢性で選ぶなら「ハードケース」
ハードケースは文字通り、表面が固い素材の堅牢性にすぐれたケースです。地方遠征などの際にタックルボックスなどにぶつかったりすると、ロッドの破損につながります。そんなときに頑丈なハードケースであれば大切なロッドを衝撃から守ってくれます。とくに、飛行機で移動する場合にはハードタイプがおすすめです。
軽量性で選ぶなら「セミハードケース」
セミハードケースはハードとソフトの中間にあたり、軽くて持ち運びやすく、ソフトタイプよりも耐久性にすぐれています。磯釣りやルアーフィッシングなど機動性を求められるシーンに便利です。
コスパで選ぶなら「ソフトケース」
ソフトケースの特徴はなんといってもコスパです。ケースには極力コストをおさえたいという人や、電車やバイク、自動車での移動が多い人におすすめのタイプです。また、未使用時は折りたたんで収納できるのも魅力です。逆に、耐久性はほかのタイプに比べて劣りますので、持ち運びや扱いには注意が必要です。
長さで選ぶ 手持ちの竿(ロッド)が入るか
ロッドケースを選ぶ際は、自分がもっているロッドが入る長さかどうかも確認しましょう。ロッドの長さがフィットするサイズが理想ですが、手持ちのロッドを複数収納して持ち運びたい場合は、必ず一番長いロッドのサイズで選ぶようにしてください。一般的なロッドの長さは110cm~140cmですが、なかには、ロッドの長さに合わせてサイズを調節できるロッドケースもあります。
収納力で選ぶ 収納できるロッド本数を確認
複数のロッドを収納して持ち運ぶ場合に注意したのが、移動中にケース内でロッドどうしがぶつかり合って破損するトラブルです。理想は、収納したいロッド本数がちょうど入るキャパシティのロッドケースを選ぶことです。また、キャパシティよりも少ない本数を持ち運ぶ場合には、ケース内で1本ずつ固定できるタイプなどを選ぶと安心です。
リールを付けたまま収納できる「リールインタイプ」
ロッドケースの中には釣竿にリールをセットしたまま入れられるタイプの製品もあります。
リールは形状的にタックルケースなどに入れると思った以上にかさばるので、リールインタイプのロッドケースを好む人も多いです。ロッドケース自体が重くなるというデメリットはありますが、肩に担げるので取り回しにそれほど問題は出ません。
リールを使う釣りをする人はそのあたりもチェックしておくとよいですね。
便利な「ポケット付きタイプ」
ロッドケースにはポケット付きの製品もあります。たとえば、先ほども例に出した玉網の柄をケース内に入れた場合、大型ポケットがあれば、玉網の枠もそこに収納できるので便利です。
磯釣りや堤防釣りをするのでしたら、コマセミキサーやひしゃくなども入るので、ロッドケース以上の役割もこなせます。多くの道具が必要な釣りをする場合はポケット付きのタイプが便利ですよ。
【80~170cm/伸縮タイプ】ロッドケースおすすめ7選 ダイワ・シマノ製・肩掛け・大容量タイプなど厳選
ここまで紹介したロッドケースの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
自由な長さに調節できて収納しやすい
スライドロックシステムを搭載することで、長さを伸ばして使えるロッドケース。長さの調節は数段階あるので、ロッドの長さに合わせて自由に決められます。
本体には耐衝撃性が高い高密度ポリエチレンを使用し、軽量ながらケース内のロッドをしっかり守ってくれます。移動や運搬の手間を軽減してくれる、使いやすいケースです。

遠征に最適! コンテナタイプのハードケース
飛行機での移動を前提とする遠征には、ハードケースが欠かせません。この製品は150~220cmまで5段階に可変できるので、持っていくロッドの長さに合わせて調節できるのが便利です。
とくに海外へ釣りに行くときには全面がきっちり守られている製品でないと不安が付きまといますが、これなら安心ですね。せっかく何時間もかけて現地に着いて、いざ竿を出してみたら折れていた……ということがないように、ロッドはしっかり守りましょうね。
ショルダーパッド付き! コンパクトに折りたためる
インターラインワイヤーポケット付き。収納本数は2~3本。使わないときはコンパクトに折りたたむことができるソフトケースです。ショルダーパッドがついているため、肩からかけて持ち運ぶことができます。
内側にはクッション性のある発砲素材が使われており、ロッドをしっかり守ってくれます。また、リールをつけたまま収納することもできます。

大容量のコストパフォーマンス製品
2つのメイン収納エリアと大型ポケットを持つロッドケースです。リール付きロッドをそれぞれ1本ずつ入れても余裕があるので、持ち歩きたいロッドの太さにもよりますが、かなりの本数が収まります。
外部ポケットも2つあるのでアイデア次第でさまざまなものが入れられるのもよいですね。コストパフォーマンスでは最高の部類に入る製品です。
高い強度と軽量化を実現させた運びやすいケース
ポリカーボネートを本体に使用することで、軽量でありながら高い強度を実現させたケース。内部には、上下にポケットとベルトを設けることで、複数本収納していてもロッド同士がぶつからないような設計になっています。
また、大きめでつかみやすいハンドルによって、持ちやすく作られているのもポイント。遠征時ほど活躍してくれます。

「ロッドケース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ロッドケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのロッドケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ロッドケースに関するQ&A よくある質問
ロッドを梱包する際の注意点はありますか?

竿の先を保護し、ガタツキや力が1点に集中しないよう竿を1本ずつ布でくるむとよいでしょう。
飛行機の機内にロッドケースを持ち運ぶ際の注意事項はありますか?

当局が検査しやすいよう、開閉部は開けられる状態にしておきましょう。また、ロッドを必要以上にくるんだりせず、当局が釣竿だとわかるようにしておくことも重要です。
【関連記事】ロッドケースに関するそのほかの商品
釣りの種類専用のロッドケースも 釣りライターからのアドバイス
ここでは汎用(はんよう)性の高いロッドケースを集めてみましたが、釣りの種類に合わせた専用製品もあります。長い振出竿をがっちり収納する鮎竿専用ケースや、ロッドを10本、たも網、パラソルなども一度に入れられるへらぶな釣り専用ケースなどもあります。
自分がやりたい釣りに特化した製品があるかもしれないので、興味のある方は調べてみるとおもしろいですよ。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。