お菓子作りに向く薄力粉はどう選ぶ? 製菓講師に聞く
製菓講師のはつみさんに、お菓子作りに向く薄力粉を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
タンパク質の含有量を確認しよう
製菓講師
まず確認すべきポイントは、各薄力粉に含まれるタンパク質の量です。多いものは9%前後のものから、少ないものは6.5%前後のものまで幅があります。タンパク質が多いほどサラサラとして扱いやすく、少ないほど繊細でダマになりやすいという特徴があります。
お菓子作り初心者の方にはタンパク質の多いものが扱いやすいと思いますが、繊細な口あたりや口溶けを求める場合は、タンパク質の少ないものを選ぶといいでしょう。
TOMIZ(富澤商店)『ドルチェ』
お菓子作り全般に使える薄力粉。北海道産100%の小麦で、タンパク質を多く含んでいます。お菓子のパサつきを抑えてしっとりとした口当たりにするのが特徴。クッキーなどの焼き菓子はサクッとした食感に焼き上がります。
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製菓講師
現在日本で消費されている薄力粉も含まれる小麦粉のほとんどは、アメリカやフランスなど外国産の小麦から作られています。しかしなかには国産小麦とアメリカ産をブレンドしたものや、北海道産小麦を100%使用した小麦粉もあります。
国産原料にこだわりたい方や、やはり焼き菓子の本場フランス産の小麦100%の薄力粉で伝統的な菓子を作りたい! と思われる方もいらっしゃると思います。原産国をチェックすると、お菓子作りの楽しみがさらに広がりますよ。
作りたいお菓子の種類で選ぶ
製菓講師
薄力粉を使うお菓子にはたくさんの種類があり、クッキーやマフィン、ケーキ、タルトなど、仕上げたい形や食感はずいぶん違います。作りたいお菓子に合わせて薄力粉の特徴を意識して選ぶことで、目指したい食感、風味に近づけることができるでしょう。
たとえば、しっかりとした生地の風味豊かなクッキーにしたい場合はタンパク質含有量と灰分(かいぶん)の多いもの、ふんわりとしたスポンジ生地にはタンパク質含有量の少ないもの、を考慮して選ぶといいでしょう。
灰分(かいぶん)とは?
小麦を燃やしたときに残る灰のことで、外皮や胚芽部分に多く含まれるマグネシウム、カルシウム、鉄などのミネラル分のことをいいます。
cotta(コッタ)『薄力粉 特宝笠』
スポンジケーキなどしっとりと焼き上げたいお菓子作りに向く薄力粉。ほかの薄力粉に比べてタンパク質の含有量が少ないので、泡立てるときにも卵の気泡を壊しにくいです。
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出典:公式サイト
お菓子作りに向く薄力粉6選! 製菓講師がセレクト
うえで紹介したお菓子作りに向く薄力粉の選び方のポイントをふまえて、製菓講師のはつみさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

TOMIZ(富澤商店)『ドルチェ』

出典:Amazon
内容量 | 1kg |
---|---|
原産地 | 北海道 |
タンパク質 | 9.3±0.5% |
灰分 | 0.34±0.03% |

TOMIZ(富澤商店)『エクリチュール』

出典:Amazon
内容量 | 1kg |
---|---|
原産地 | フランス |
タンパク質 | 9.2±0.7% |
灰分 | 0.43% |

cotta(コッタ)『薄力粉 特宝笠』






出典:Amazon
内容量 | 1kg |
---|---|
原産地 | - |
タンパク質 | 7.6±0.5% |
灰分 | 0.35±0.02% |

cotta(コッタ)『薄力粉 バイオレット』

出典:Amazon
内容量 | 1kg |
---|---|
原産地 | - |
タンパク質 | 7.5±0.5% |
灰分 | 0.33%(0.36%以下) |

PROFOODS(プロフーズ)『スーパーバイオレット』

出典:楽天市場
内容量 | 1kg |
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原産地 | - |
タンパク質 | 6% |
灰分 | 0.35% |

cotta(コッタ)『薄力粉 アンシャンテ』

出典:Amazon
内容量 | 1kg |
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原産地 | - |
タンパク質 | 8.0% |
灰分 | 0.36% |
「お菓子作りに向く薄力粉」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 薄力粉の売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの薄力粉の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
小麦粉の種類を知って、薄力粉を使い分けよう! 製菓講師からアドバイス
そもそも小麦粉とは?
製菓講師
小麦粉には強力粉、中力粉、準強力粉、薄力粉などいくつか分類があります。大まかに言うと、小麦粉の中に含まれているタンパク質の含有量によって種類分けされています。
タンパク質の含有量が多いもの(=水を加えて練ったときに粘弾性が高いもの)が強力粉、少ないものが薄力粉です。このタンパク質の含有量は、原料となる小麦の品種によって変わります。お菓子作りには、おもに薄力粉が使われます。
数種類の薄力粉を使い分けて好みを探してみよう!
製菓講師
どの薄力粉にもそれぞれ特徴があり、これが絶対におすすめ! というものはありません。
数種類持っておいて、作りたいお菓子のイメージや食べてもらう人の好みにより、その都度使い分けてみるのもいいかもしれません。その場合、使いかけのものも出てくると思います。保存の際は密閉容器に入れて湿気に気をつけながら保存してください。
「私のこのお菓子にはこの薄力粉!」というお気に入りの組み合わせを見つけてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:やきさんま、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/01/09 一部コンテンツと価格を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 秋元清香)
製菓製パン講師・レシピ作成・撮影・コラム執筆等、幅広く活動中の二児の母。 家族に手作りのお菓子を、という思いから独学でお菓子作りを始めて10年目。作ったお菓子の写真を主に投稿しているInstagramのフォロワーは5万人を超える。 レシピや趣味のキャンプ、娘たちや日々のことをつづったブログ「honey+Cafe」はエキサイトブログの「第一回プラチナブロガー大賞」受賞。製菓材料店が主宰する各種コンテストでの受賞経験も多数。