「万年筆ケース」のおすすめ商品の比較一覧表
万年筆ケースの選び方 収納本数や素材、形状をチェック!
万年筆目利きライターの納富廉邦さんへの取材をもとに、万年筆ケースを選ぶときのポイントを紹介します。ポイントは以下の3つです。
【1】万年筆の収納本数
【2】素材
【3】形状
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】万年筆の収納本数は要チェック!
万年筆ケースはさまざまな商品が販売されており、その収納本数の幅も広いです。自分がどのくらいの万年筆を収納したいかを考えて選びましょう。
シンプルでコンパクトな「1〜2本タイプ」
万年筆は1~2本程度しか持ち歩かないという方は、シンプルな1~2本程度入る万年筆ケースがおすすめ。なかには万年筆を収納したままペンケースに入れられる商品もあるので、キズが心配な方にも向いています。
万年筆ケースには1本用に名作が多いのも特徴のひとつ。お気に入りだけを持ち歩きたい方にぴったりです。
種類が豊富で実用的な「3~9本タイプ」
このタイプは手帳型タイプが多く、3~4本入るものや5~8本入るものなど、種類が豊富。デザインや素材もさまざまなものがあるので、選択肢が広く自分のお気に入りを探しやすいでしょう。
ボールペン1本、万年筆とボールペンとローラーボールの3本、万年筆の太字と細字と中字の3本などと、ほかの筆記用具も一緒に収納できて便利。シチュエーションごとに、3本差しのケースを複数持つというのもいいですね。個々に万年筆ケースの中身は異なりますので、自分のニーズに合わせて選んでください。
コレクション用には「10本以上タイプ」を
万年筆が好きで集めているという方には、10本以上収納できるものがおすすめ。お気に入りの万年筆たちがずらっと並べられるので、コレクターにはたまらないでしょう。
万年筆の本数を増やしたい方や、収納できずに困っている方などに向いています。
【2】使われている素材で選ぶ
万年筆ケースの素材に使われるのは、革(レザー)や布、木製などがあります。よく使われるのは革製ですが、それぞれの素材に特徴や持ち味があるので、以下で紹介していきます。
経年変化を楽しめる「革(レザー)製」
カバンや財布などにもよく使われる革製。使い込むとどんどん色合いが変わっていき、ツヤもでて味が出てくるのが魅力です。使い方によって経年劣化の出方は変わってくるので、自分だけの万年筆ケースへ変化していくのも楽しみのひとつ。
丈夫なので、万年筆をキズからしっかり守ってくれます。一つのものを長く愛用したいという方におすすめの素材です。
デザインが豊富な「布製」
やわらかい手触りでデザインが豊富な布製。色や柄が鮮やかな生地が使われることが多く、個性的なデザインの商品もあるので、カジュアルな雰囲気のケースがほしいという方におすすめです。
インテリアとしても使える「木製」
おもにコレクションタイプの万年筆ケースの素材として使われることが多い「木製」。温かみのあるデザインで、インテリアとして置いてもなじむでしょう。
持ち歩き用の数本収納できるものもあります。丈夫なので万年筆をしっかり保護できますが、かさばりやすいのが難点。万年筆をしっかり保護したい方におすすめです。
【3】使い方に合う形状を選ぶ
万年筆ケースは、おもに「フラップタイプ」「ジッパータイプ」「ロールタイプ」「筒タイプ」の4種類の形状があります。それぞれ使い方によって便利さが異なるので、特徴をおさえておきましょう。
出し入れしやすい「フラップタイプ」
仕事など出先で頻繁に万年筆を出し入れする方におすすめなのが、フラップタイプの万年筆ケース。スリムな形状なので、持ち運ぶ際もかさばりにくく、サッと出し入れすることができます。
フラップは、ベルトやスナップボタン、マグネットなどさまざまなタイプで固定されており、万年筆をしっかり保護してくれます。収納本数も幅広いものがあるので、自分に合うものを見つけやすいでしょう。
しっかり保護できる「ジッパータイプ」
本体についているファスナーで開閉するタイプの万年筆ケースです。フラップタイプのようにサッと出し入れするのには向いていませんが、万年筆がケースから飛び出してしまう心配がありません。なかには万年筆を固定できるベルトやゴムバンドがついているものも多いので、よりしっかり保護することができます。
万年筆をキズから守りたい方や、ケースからの飛び出しを防ぎたい方におすすめです。
おしゃれな見た目の「ロールタイプ」
数本の万年筆を差してクルリと巻き、ベルトや紐などで留めて使用するタイプ。数本の万年筆やボールペンなどをおしゃれに収納することができます。
ペン同士がぶつかってキズが付かないよう仕切りがついているものなど、機能性に優れたものもありますよ。
取り出しやすさはピカイチの「筒タイプ」
フラップタイプからフラップ部分を取ったようなデザイン。万年筆を差しこむだけなので、取り出しがとてもかんたんなのが特徴です。外出先などで頻繁に万年筆を取り出す方にぴったり。
ふだん使っているペンケースやカバンのなかに、ケースごと万年筆を入れておけるのも便利です。
自宅での保管向きの「箱型タイプ」
箱型の万年質ケースは、万年筆コレクションケースとして最適です。持ち運び用ではなく、コレクションとして眺めたり、部屋のインテリアとして飾ることが用途です。
ずっと使い続けたい万年筆はいくつも購入して、集めたい人もいるはず。木製や革製だとインテリアとしても映えるケースが多いのでおすすめです。
持ち歩く場合はスムーズに出し入れできるものを
保管のためではなく持ち歩くためのペンケースは、まずスムーズに出し入れできることが必要です。万年筆を守るために作りが複雑なものだと、出先で取り出すのも面倒になってしまい、結局、万年筆を使わないなんてことも。逆に、カジュアルすぎても万年筆がキズついてしまいます。
下のおすすめ商品で紹介するrethinkの『Lim Pensleeve』のように、1本ずつ差し込めて、きちんと万年筆を保護しつつ、使いたいときにサッと取り出せるものを選びましょう。また、持ち歩きやすいコンパクトなものでないと、結局使わなくなってしまうので要注意です。
ていねいな作りとデザインかどうかを確認
素材は、革でも布でも木でも違う味を出していてよいですが、それぞれの素材の品質は吟味(ぎんみ)しましょう。なかの万年筆が安っぽく見られない品質と、なかの万年筆を最低限保護できる堅牢性(けんろうせい)が重要です。
縫製(ほうせい)のていねいさはもちろん、開閉のメカニズムが理にかなっていて開閉しやすいか、万年筆を守りつつ、無駄に大きなサイズになっていないか、という部分をチェックすると、ケースがぞんざいに作られていないかがわかります。
とくに、持ち歩いて使うケースは機能性が重要。スムーズな出し入れができるデザインか、コンパクトに収納できる構造になっているかなど、機能がデザインに結びついているかは必ず確認するようにしましょう。
万年筆ケースおすすめ5選【1~2本タイプ】 革製や木製も!
うえで紹介した万年筆ケースの選び方のポイントをふまえて、目利きライターの納富廉邦さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
信頼文具舗『SPRGペンシース ブライドル』
フタなしのスタイリッシュなペンシース
1本差しのフタのないシースタイプのペンケースです。革の内圧によって差し込んだペンを保持する構造なので、フタがなくてもかんたんにはなかのペンが落ちないのが特徴。しかし、側面を押さえるとスルリとペンが取り出せます。
フタを開ける手間がないので、書きたいときにすぐ取り出せて、収納も一瞬なので、ハードに万年筆を使う人なら手放せなくなるでしょう。ブライドルレザー製で大事な万年筆をしっかりと保護してくれるので、そのままカバンに入れても安心です。

大切な万年筆をがっちり守る木製ケース
木製というと素朴なイメージがありますが、これは曲げ木という技術を使って作られたスタイリッシュな木製万年筆ケース。開閉時にカチッと音がして止まる部分も含め、全て木製(内部の万年筆を保護する部分に革が使われています)で、金属部品がないのも万年筆ケースとしてとても安心。
かたい木製なので収納したペンの保護性能も抜群です。この製品は2本差しですが、1本差し、3本差しもあり、用途に応じて使い分けたいところ。開閉、出し入れともに木製ケースとは思えないスムーズさで、スタイリッシュに使うことができるのも万年筆ケースとしては異色の存在です。

和紙製のハイセンスなペンケースは万年筆にぴったり
濡れても破れない和紙「ナオロン」を使った細身のペンケース。万年筆なら1本、細いボールペンなら2本程度収納できるスリムさが特徴です。カバンのなかなどで万年筆がほかのものと擦れてキズにならないように保護する、といった程度の保護能力ですが、自分のカバンのなかでなら充分な性能。
それよりも、この紙製でとても軽いケースに1本、普段使いの万年筆を入れて持ち歩いているというスタイルがカッコいいのです。紙だからか、染めの発色もよく、軸の色に合わせてケースを選ぶということもできます。リーズナブルですが不思議と安っぽく感じないので、どんな万年筆にも似合うでしょう。
大切な万年筆を1本だけ収納するケース
大切な万年筆を1本だけ収納する、特別な万年筆ケースに最適です。
厚みはわずか2.5cmと薄いので、スーツの内ポケットやカバンのサイドポケットに入れていてもかさばりません。
カラーはダークブラウン、ボルドー、レッドブラウンの3色展開で、好みやシーンに合わせて選ぶのもおすすめです。
メガネケースにもなるアルミニウム製のペンケース
生産国はイタリアで、表面には独特な細かい筋模様であるサフィーアノ風の型押し加工が施された高級感のある万年筆ケースです。シームレスなフォルムが美しく、どのようなシーンでもマッチします。
本体はアルミニウム製で頑丈なため、大切なペンを傷つけにくいのもポイント。内部仕切りがあり、ペン類の整理にするのに役立ちます。また、仕切りを外せば、メガネケースとしても使用できます。
万年筆ケースおすすめ1選【3~9本タイプ】 コレクション向けも
ここからは、目利きライターの納富廉邦さんと編集部が選んだ3~9本タイプの万年筆ケースのおすすめ商品を紹介します。
文房具の老舗、セーラー万年筆の万年筆ケース
文房具の老舗、セーラー万年筆の万年筆ケースです。手帳のようにグルッとファスナーで開閉でき、大切な万年筆やその他筆記具をまとめて保管、持ち運びのできるコレクションケースです。
中の仕切りはゴム製のベルトを採用しているので、太めの万年筆だけでなく、細身のボールペンやシャープペンシルも収納できるため普段遣いにも適しています。
サイズは120×170mmとほかの万年筆ケースよりも大きめですが、仕事に必要なものをまとめて持ち歩けるため重宝します。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 万年筆ケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での万年筆ケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ペンケースで代用できる
万年筆ケースの代わりとしては、もちろんペンケースでも問題ありません。万年筆ケースとして販売されているもののほうが、デザイン性やファッション性を楽しめる要素がありますが、用途としては、万年筆を壊れないようにしまうことができればよいわけです。
ペンケースであれば私たちの生活圏内の身近に置いてあります。どこで買うかですが、いま人気のある手帳型ペンケースや一本差しペンケースなども、100均で安い価格で手に入れることができます。万年筆を使ってみよう、と思われたかたは、まず気軽に手に入るペンケースから選んでみてはいかがでしょうか。
目利きライターからのメッセージ
ケースは万年筆の鞘(さや)のようなもの
万年筆は本来、ケースなしで持ち歩いたり、ペンケースに入れて持ち運ぶものではありません。オシャレを兼ねて胸ポケットに挿したり、きちんとした万年筆ケースに入れたりして持ち運びますよね。
ここでは昔ながらの万年筆ケースを外して選びましたが、昔ながらの製品の味を振り返ってみるのもよいでしょう。ご紹介した商品はどれも魅力的な万年筆ケースですので、選び方の基準としてチェックしてください。
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専用ケースで万年筆をきれいに保管しよう
万年筆ケースの選び方およびおすすめの商品を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ケースに入れることで、高価な万年筆をきれいなまま保管することができます。収納できる本数や素材などに着目して、自分のお気に入りのケースを見つけてみてくださいね。
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