無塩バターの種類をチェック! バターコーヒー用、グラスフェッドなど
無塩バターは、製法や原材料などの違いによっていくつかの種類に分けられます。使い方にあわせて選んでみてくださいね。
料理・製菓用無塩バター 風味豊かでお菓子作りなどで人気
料理に使う無塩バターは、味の好みや料理との相性で自由に選んで構いません。もちろん、バターコーヒー向けの無塩バターを料理に利用することもできます。商品によってコクや香りが異なるので、自分が気に入る味わいのものを見つけましょう。
濃厚なコクと香りにこだわりたいなら、発酵バターに注目するのもおすすめです。
発酵バターは風味や香りが一段と高い
無塩バターには、発酵バターと通常の製法で作られたバターと大きく分けて2種類あります。とくに発酵バターは脂肪分の高い生クリームに乳酸菌を加えて発酵させたもので、芳醇な香りが特徴です。
生乳から作られる通常のバターと比べて、生クリームが主成分の発酵バターはコクと香りが一段と高いので、そのままトーストに塗ったり、シチューの隠し味やクッキーやケーキなどの焼き菓子を作る際に使うと絶品です。
また発酵バターの中でも高級なものも市販で売っているので、クリーミーな口当たりと、ヨーグルトのような爽やかな酸味と香りを料理などにプラスしたい場合はスーパーなどでも外国産のバターを試してみてください!また違った味わいが広がりますよ♪
バターコーヒー用無塩バター 製法にこだわった
バターコーヒーとは、コーヒーにバターやオイルを入れた飲みものです。マイルドな味で栄養価も高いことから注目を集めています。
そんなバターコーヒーのレシピに多く使われるのが、「グラスフェッド」の無塩バター。グラスフェッドは「牧草飼育」という意味で、牧草を食べて育った牛のミルクを原材料に使用した無塩バターのことをいいます。
グラスフェッドの無塩バター 欧米では一般的◎
最近よく見かけるのが「グラスフェッド」の文字。グラスフェッドとは穀物の飼料ではなく、放牧されて広大な大地の牧草を食べて育ったという意味です。ストレスもなく、抗生物質の投与もしないためグラスフェッドで育った乳牛の生乳は、栄養価が高く香りとコクがあります。
国内では土地の問題などからグラスフェッドはまだあまり知られていませんが、欧米では広く知れ渡っています。より栄養価の高い無塩バターを探している方は、グラスフェッドの無塩バターを選んでみてください。
無塩バターの選び方 用途と値段、使う量で選ぼう
ここからは、無塩バターを選ぶときのポイントを詳しく解説していきます。お菓子作りや料理に使うとコクや香りが加わる無塩バター。自分好みのものをみつけて、おいしさをググッとアップさせましょう!
製法や値段に注目しよう
バターは猛暑によって国内の生乳生産が減少するなどさまざまな要因で、市場に出回る量が減ることがあります。スーパーでも売り切れだったり、「お1人様1個限り」の張り紙をみたりした人もいるでしょう。それによって値段が高いと感じることもありますね。
また、製法や原材料にこだわって作られた無塩バターほど、価格が高くなる傾向があります。あまりにも高価なものはふだん使いに適さないので、家計の負担にならないよう、使い方や予算に合わせて選ぶことが大切です。
無塩バターを料理やお菓子作りなどでたっぷり使うなら、容量が多くてできれば安いものが向いています。業務スーパーなどでも容量が多い無塩バターを探してみてください。バターコーヒーなど風味が引き立つレシピには、リッチな無塩バターを選ぶのもおすすめですよ。
コクと香りは大切なポイント
無塩バターは無味に近いことが多く、コクや香りの感じ方が味わいとして表現されます。商品のパッケージだけでは味の判断がつきにくいので、レビューや口コミを参考にするのもひとつの手です。
ただし、味覚や嗅覚は人それぞれ違うため、ほかの人がおいしいと感じるものが自分の舌に合うかは、実際に食べてみないとわかりません。レビューや口コミはあくまでも判断材料のひとつとして考えてくださいね。
無塩バターを使う量で選ぶ
スーパーなどで小売されているバターは200gのものが多いですが、業務用となると1ポンド=450gでの販売が多く見られます。
ふだん料理で使う程度であまり使用頻度が高くない場合は、保存期間が長くなると酸化したり風味が落ちたりしてしまうので、できるだけ量の少ないものを選びましょう。
お菓子やパン作りなどでまとまった量を使う場合は、450gタイプは価格も少々お得になっていることもあり、アルミ包装ですとすぐに開封できて便利です。
無塩バターおすすめ9選 お菓子作りはもちろん、料理やトーストにも!
うえで紹介した無塩バターの選び方のポイントをふまえて、トータルフードアドバイザーの内藤まりこさんと編集部のおすすめ商品を紹介します。

原材料にこだわったフランス産のなめらか無塩バター
エシレバターはフランスのエシレ村で作られている、クリーミーな口あたりと芳醇な香りが特徴の発酵バターです。
一頭あたりの最低限の放牧地の面積が決められていることや、しぼったばかりの生乳をすぐに加工できるよう、工房の周辺の酪農家の牛だけを使用しているこだわりから考えると、どんな味が試してみたくなりますよね。昔ながらの伝統的な製法を守ってきたエシレバターは、パリ万国博覧会などの国際的な博覧会で数々の賞を受賞した品質の高い無塩バターです。

プロにも愛用されるカルピスブランドの無塩バター
カルピスといえばあの飲料水のカルピスを思い浮かべると思いますが、実はバターも製造しています。乳酸菌飲料のカルピスを作る過程から生まれるバターは、シェフやパティシエなどプロも愛用しています。一般的なバターよりも牛乳に近い白色で、クリアな味、なめらかな舌触りが特徴です。
本場フランスのバターの味に近く、生乳本来の風味がありクリーミーで、料理やお菓子のほかの素材を邪魔しません。最近人気の高級食パンなどを軽くトーストしてバターをのせると、パンの風味をそのまま活かしてバターのコクもプラスされるためおすすめです。
高い栄養価が特徴的なバター
ニュージーランドの広大な環境の中でストレスなく育った乳牛から作られたバターです。通常のミルクよりもカロチンが豊富で、濃い黄色の色味が特徴的です。カロチンにはがん予防や、視力の維持、アンチエイジング効果が認められており、健康を保つために必要な栄養素です。バターを料理に使うことで高い栄養価を摂取することができます。バターを選ぶ際に健康についても気になる方におすすめです。
希少価値の高いバターで芳醇な香り
こちらの商品は、40本のカルピスからわずか1つしか製造できないという非常に希少価値が高いバター。生乳の味や香りが活きるように作られているので、優しく芳醇な香りが特徴的です。厳選された乳脂肪だけを使っているので質の高さはピカイチです。料理に使う際も他の素材を引き立ててくれるので、相性のいいバターです。料理やお菓子作りに使っても邪魔をしない優しい味わいのバターをお探しの方におすすめです。
バターコーヒーに使いたい濃厚なコクが特徴的
フランスの有機農法の認証マークであるABマークを獲得している質の高いバターです。有機農法で育てた乳牛から取れたミルクのみを使っているので、カロチンを豊富に含んでいます。香りの深さと濃厚なコクがあるバターなので、バターコーヒーに使うのが最適です。1個で約16杯分のバターコーヒーを楽しむことができるので、コスパの面でもちょうどいい商品でしょう。コーヒーが好きな方で、バターコーヒーに合うバターをお探しの方におすすめです。

100%北海道十勝産の生乳を使用!
北海道の十勝にあるよつ葉乳業。原料に100%北海道の生乳を使用した製品にこだわっています。まろやかでコクのある香りが特徴のよつ葉バターは、家庭用・業務用ともに幅広いシェアで愛されてきました。
ミルクの味わいが濃く感じられるよつ葉バターは、焼き菓子やパン作りにも向いています。正直にまっすぐ、たしかな品質の無塩バターはよつ葉ならではです。
厳選な基準をクリアした質の高いバター
欧州が設ける厳選な基準・AOPをクリアした質の高い無縁バターです。伝統的な製法で作られ、ほのかな酸味とキレのある豊かな風味が特徴的です。料理界隈ではかなりの高評価を得ており、製菓や製パンなどいろんな場面で使われています。料理に使うだけで、味がグッと深くなるようなバターです。いろんな料理に使いたい方や、ワンランク上のお菓子作りがしたい方におすすめです。
南日本酪農協同『高千穂バター 食塩不使用』
日本製の安定した品質で安心のバター
南九州の霧島山麓で作られた乳牛からとれた生乳を100%使用して作られたバターです。日本製の安定した品質で安心感が高いと評価され、優しい風味で出来ているので、料理やお菓子に使う際も他の素材の味を邪魔しないのが特徴です。くせがないのでどんな方でも食べやすい商品で、色味もきれいに出るのもポイントです。安心してバターを使いたい方や、くせのない味わいを求める方におすすめです。
【番外編】バターオイルも人気! トータルフードアドバイザーのいちおし商品

グラスフェッドの生乳でできた「バターギー」
ギーとは、インドを中心とし南アジアで古くから作られている食用に用いるバターオイルの一種です。バターを煮詰め、水分やたんぱく質を取り除き純粋な乳脂肪を取り出したもののことを言います。言うなれば、液体バターという感じでしょうか。不純物がなく、ビタミンA、Eも豊富なため酸化しにくいのもうれしいですね!
とくにギー・イージーのギーは、自然の環境で放牧され、天然の牧草だけをたくさん食べて育ったグラスフェッドの牛の生乳から作られた無塩発酵バターを、伝統的な製法で18時間以上じっくりと加熱しています。ギーは35度程度で液体化するので、料理の仕上げにひと垂らししても、またコーヒーに入れても、肌になじませて乾燥対策としても幅広くお使いいただくことができます。
「無塩バター」のおすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 無塩バターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での無塩バターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
無塩バターの保存のコツ エキスパートに聞く!
バターを保存するときにはいくつかのポイントがあります。
破れた銀紙で包みなおすと、バターに雑菌が付着したり、密閉性が低下して酸化のもとになったりします。銀紙はアルミ箔に硫酸紙を重ねたものなので、破れてしまった場合はアルミホイルかラップで包みなおすといいでしょう。
また、「冷凍と解凍を繰り返しての保存」も品質が落ちて独特の風味が損なわれてしまうので、小分けにして使う分だけ解凍できるようにしましょう。
無塩バターの活用レシピ 余ってしまっても大丈夫◎
お菓子作りに必要な無塩バターですが、少量だけ余ってしまったときの使い道に困ったりしませんか?
そんな無塩バターを活用した簡単なレシピをここでは紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
シュガーバター クレープやトーストにも!
無塩バターと砂糖とバニラエッセンスを用意してください。バターにラップをかけて電子レンジでチン!その時は低ワットでバターを柔らかくしましょう。電子レンジにかけたバターと砂糖を混ぜお好みでバニラエッセンスで香りづけしたら完成です。
トーストやクレープにかけて召し上がれ♪
バターコーヒー 毎日でも飲めちゃう!
いたって簡単なレシピですが、少しアレンジするだけでさらに美味しく飲めますよ!まずはいつも通りにコーヒーを入れてくださいね。ここで使用する無塩バターは「グラスフェッドバター」がおすすめ。そこに小さじ2杯程度MCTオイルかココナッツオイルを加えて完成!
いつもの味わいにコクがプラスされるので試してみてくださいね。
無塩バターに関するQ&A 疑問にお答え!
無塩バターはどこが安い?

Amazon、楽天、Yahooなどの通販サイトなどを見比べてみるといいかもしれません。あと容量を求めるのであればコンビニやスーパーより、業務用スーパーやコストコなどのお店をチェックするのがおすすめですよ。
無塩バターと有塩バターの違いは?

読んで字のごとく、無塩バターは塩分が含まれていないバターで食塩無添加とも呼ばれていますね。有塩バターは塩分が含まれているバターのことを指します。
よくトーストなどに塗って食べるのが有塩バターになり、クッキーやケーキなどの焼き菓子には一般的に無塩バターが用いられています。その理由としては、通常お菓子には大量のバターを使用することが多く、有塩バターを使うと食塩の量も比例して多くなるため、味が濃くなってしまうことが理由です。
無塩バターの代用品はある?

お菓子作りの場合はバターを大量に使用するので、食塩が含まれている有塩バターでの代用は控えましょう。しかし、お菓子のレシピの中には有塩バターでも無塩バターでも問題ないと記載されているものもあるのでレシピを参考に作ってみてください。
また、無塩のマーガリンなども代用品として用いられている場合もあります。しかしながら、バターの風味が足りないと感じてしまうこともありますので、お菓子作りには「無塩バター」を忘れずに用意しておくことをおすすめします。
料理やお菓子作りに! 無塩バターを上手に活用して
無塩バターの選び方と市販のおすすめ商品を紹介しました。 少し余ってしまった無塩バターも活用法によっては普段から使えるので、上記で紹介した内容もぜひ試してみてくださいね。
本記事を参考にして、ぜひあなたのライフスタイルや利用シーンに合った無塩バターを選んでみてください。
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