フローリングワックスの必要性
フローリングワックスは、床のメンテナンスや保護のために便利なアイテム。ワックスがけをすることで、ツヤがでて部屋全体の見栄えがよくなるほか、床の汚れやキズを防止してくれる役割もあるんです!
定期的にお手入れをすることで、新築のフローリングも長い間きれいな状態を保つことができます。
フローリングワックスのメリット・デメリット
【 メリット 】
・あらゆるダメージからの保護や木材を長持ちさせる
・床にツヤが出て見栄えが良くなる
・傷がつきにくい上、汚れも付着しにくくなる
・汚れが付着しにくく、ダニなどの害虫も防ぎやすくなる
【 デメリット 】
・耐久性が低くまた水分に弱いため、生活の中で徐々に剥がれてきてしまう可能性がある
・定期的にワックスを塗りなおすメンテナンスが必要
フローリングワックスの種類
市販されている一般家庭用ワックスは、大きく分けて「液体タイプ」「スプレータイプ」「シートタイプ」の3つに分けられます。
それぞれワックスがけにかかる時間や手間が異なるので、比較して使い勝手に合うものを選びましょう。
▼液体タイプ:しっかりワックスがけしたい方向け
効果を長持ちさせることができるのは、液体タイプのフローリングワックスです。スプレーなどのほかのタイプと比べるとワックスがけに手間がかかりますが、半年から2年ほど効果を持続させることができるので、お手入れの頻度が少なくていいのがポイントです。
また、コーティングの高さを求める方にもこのタイプがおすすめでしょう。
▼スプレータイプ:気になる箇所にピンポイントで使いたい方向け
スプレータイプのワックスは簡単にワックスがけができるのが最大のメリットです。ノーワックスでも効果を得られるものもあり、ムラが気になってワックスをあまりかけたくないという方でも使いやすいでしょう。
また、ワックスが剥げてしまった場所にピンポイントで使うことができるので、部分補修という形でも使いやすいタイプです。
▼シートタイプ:お掃除感覚で簡単に使いたい方向け
シートタイプのワックスは、簡単にワックスがけできるのがメリットです。さっと取り出すだけで、手間なく使えるので、毎日の掃除の中にも取り入れやすく、忙しくてまとまった時間が取れない方でも便利でしょう。100均でも販売されていることがあるので、気軽にワックスをかけたいときにもおすすめですよ。
フローリングワックスの選び方
それでは、フローリングワックスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】床材の種類
【2】耐久性
【3】ツヤあり・ツヤなしか
【4】環境に配慮されているか
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】床材の種類をチェック
自宅のフローリングの床材の種類によって、フローリングワックスを使い分ける必要があります。
▼「無垢材用ワックス」は塗装されていないフローリングに
無垢材タイプのワックスは、塗装されていないフローリングに使うことができます。床の傷や汚れを防止したり、乾燥を防いでくれるのでささくれを防止する効果もあります。
無垢材タイプの中でも、油性タイプや蜜蝋を使ったタイプがあるので、使い勝手のいいものをチョイスしましょう。
▼「白木ワックス」は自然な風合いを保てる
白木材は色が付着しやすく、専用のタイプを使いましょう。白木専用のものであれば、色合いや雰囲気を損なうことなく、きれいにワックスをかけることができますよ。汚れや日焼を防止するためにも、定期的にケアしていきましょう。
▼「万能タイプ」は幅広い床材に対応
万能タイプは、フローリングはもちろんビニール製の床などにも使えるワックスです。リビングなど家中のどこでも使うことができるので、1本用意しておくと非常に便利。
ただ、商品によっては使えない素材もあるので、使用可能な素材を確認してから購入するようにしてください。
【2】耐久性をチェック
フローリングの耐久性も選ぶ際の重要なポイントです。ワックスがけをしたあと、できるだけ長持ちしてくれると、メンテナンスの手間もかからないですよね。
できるだけ効果が長く続くフローリングワックスを選ぶためのポイントもおさえておきましょう。
長持ちさせたいなら「持続期間」が1年以上がおすすめ◎
フローリングワックスの持続期間は商品によってさまざまですが、できるだけ長く持続するものを選びたいという方は、1年以上持続するものを選ぶのがおすすめです。なかには2年ほど効果が持続するものもあるので、ワックスがけをする頻度で選ぶのもよいでしょう。
ペットがいる家庭は汚れや傷防止対策ができるタイプを
犬や猫などペットを飼っているお家では、おしっこやひっかき傷などで床が汚れたり傷ついたりしてしまうこともありますよね。フローリングワックスにはペット対策用の商品も販売されており、ペット特有の汚れや傷に強い工夫がされていますよ。
【3】ツヤあり・ツヤなしかをチェック
フローリングワックスには、商品によってツヤの出方が異なります。家の雰囲気やイメージにマッチするように、ツヤの有無を選ぶようにしましょう。
▼ツヤ出しタイプ:高級感のある仕上がりに
ツヤ出しタイプは、その名の通りフローリングに光沢感を出してくれるワックス。ピカピカのフローリングにしたい方や、高級感のある雰囲気にしたいという方におすすめです。とくに、賃貸のお部屋や中古物件の内見の前に使うと効果的でしょう。
▼ツヤなしタイプ:木材の自然な風合いを生かせる
見た目によって達成感を得られるツヤ出しタイプに比べて、そこまで見た目に変化がないように思えるツヤなしタイプは、ワックスによる汚れが見えにくいのが特徴です。ツヤが出ていると、汚れやほこりなどが目に見えてしまうことも。
床の汚れが目に見えるときになってしまうという方や、木の自然な風合いを生かしたいという方は、ツヤが出ないタイプを選んでみましょう。
【4】環境に配慮されているかチェック
赤ちゃんがいる家庭では、ワックスのにおいや成分が気になりますよね。舐めてしまったり、顔を近づけて香りを吸い込んでしまったり。そこで天然成分で作られたワックスを使用するのがおすすめです。環境にも優しく体にも害が少ないため、安心して使えることでしょう。
エキスパートのアドバイス
住生活ジャーナリスト
ワックスがけを数年に1度のイベントにしない!
生活している限り、日々その上を歩きまわることになる「フローリング」は、常に傷みと隣り合わせにある存在です。その傷みを少しでも減らそうという意図で「ワックス」をかけるわけですが、それ自体が劣化するとフローリングの汚れを目立たせてしまうというデメリットをあわせ持っています。
フローリング床の日々のケアに、ワックス効果を付帯させることの意味は「きれいにするために使ったはずのものでより汚くする」という皮肉な事態を回避することにあります。ワックスがけを数年に一度のイベントではなく、日常にすることで気持ちよく生活できるのです。
フローリングワックスのおすすめ商品
それでは、おすすめのフローリングワックスをご紹介いたします。
▼おすすめ13選|液体タイプ
▼おすすめ3選|スプレータイプ
▼おすすめ3選|シートタイプ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ13選|液体タイプ
まずは、液体タイプのおすすめ商品です。ぜひ参考にしてくださいね。

▼おすすめ3選|スプレータイプ
続いては、スプレータイプのおすすめ商品です。ぜひ参考にしてくださいね。

▼おすすめ3選|シートタイプ
最後は、シートタイプのおすすめ商品です。ぜひ参考にしてくださいね。



通販サイトの最新人気ランキングを参考にする フローリングワックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのフローリングワックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フローリングワックスの上手な塗り方
ここからは、フローリングワックスの上手な塗り方を紹介します! 自分で塗る際の下準備から、液体タイプ・シートタイプの塗り方を伝授するので、ぜひチェックしてくださいね。
まずは下準備をしっかりする!
フローリングワックスをかける前に、かけたい床をキレイにしておく必要があります。掃除機などでホコリやゴミ、髪の毛などをしっかり取り除きましょう。
次に、水にぬれた雑巾やウェットタイプのフローリング用シートなどで、床を水拭きしていきます。床の油分や黒ずみ汚れ、ベタつきなどをしっかり落としてください。
水拭きした部分を乾燥させ、乾いたら下準備完了です!
【タイプ別】効果的な塗り方を紹介!
せっかくワックスをかけるのであれば、効果的に塗ってピカピカの状態にしたいですよね。そのために、ワックスのタイプ別で効果的な塗り方をご紹介いたします。
液体タイプ編:上手なワックスの塗り方
液体タイプのフローリングワックスの塗り方は以下の手順で行ないましょう。
1. フローリング用のワイパーや雑巾に液体ワックスをしみ込ませる
2. 部屋の奥から手前にかけて塗っていく
3. 塗るときはこすらずなでるように
4. 商品ごとの乾燥時間を守り、乾いたら完了
フローリングワックスを塗ってしばらくはその上を歩くことができないので、塗る前に順番を考えておくとスムーズですよ。
シートタイプ編:上手なワックスの塗り方
シートタイプのフローリングワックスは、シートにワックスがしみ込んでいるのでそのまま使うことができます。フローリング用のワイパーにシートを取り付け、丁寧に塗り広げていくだけなのでかんたんです。
スプレータイプ編:上手なワックスの塗り方
まずは床のごみやほこりを取り除き、ワックスをかけたい部分を水拭きします。下準備を終えた部分にスプレーをかけながら、ワイパーや雑巾でワックスを広げていきましょう。塗り終わったら乾燥させて完了です。
ツヤ落ちしたところにピンポイントでかけることができるので、ワックスをかけたい部分だけを掃除することができますよ。
古くなったワックスは定期的に剥がす

Photo by Nirzar Pangarkar on Unsplash
ワックスの成分上、汚れを吸収してしまうので、だんだんとフローリングが汚れていってしまいます。その上からワックスをかけても汚れが蓄積されていまい、きれいな状態とはいえません。そうならないように、古くなったワックスは定期的に剥がして、きれいな状態の床にワックスを塗り直しできるようにしておきましょう。
ワックスを剥がす際は、ワックス除去剤やスポンジ、スクレーパーや雑巾などを用意します。ワックスを歯剥がしたい部分に除去剤を垂らしてスポンジで伸ばします。そのあと5分ほど放置し、スクレーパーなどを使って取り除きます。雑巾で拭き、完全に洗剤が取り除かれるまで繰り返し拭きましょう。
フローリングワックスに関するQ&A

ここからはワックスに関するよくある質問を紹介していきます。疑問を解決するために役立ててください。
賃貸の場合、ワックスがけは必要?

賃貸物件のマンションなどで暮らしている場合は、ワックスをかける必要はありません。大家さんの仕事であり、変にワックスをかけてしまうと原状回復の費用を請求される場合も。どうしてもワックスをかけたいのであれば、大家さんや管理会社に許可を得たうえで、業者に頼むようにしましょう。
フローリングワックスは代用できる?

フローリングワックスを代用したいときには、お米のとぎ汁や乳液がおすすめです。とぎ汁には米ぬかの成分が含まれており、汚れを取り除きつやつやの床に仕上げてくれるのです。
また、コンディショナーを使うこともできます。水で薄めたものを雑巾などにつけて拭くだけでつやつやになり、ホコリをがつきにくくなる効果も発揮してくれますよ。
【関連記事】そのほかの関連アイテムもチェック
まとめ
ワックスはツヤが出て傷などを防止してくれる効果を持ちますが、汚れを吸収してしまう成分なのでワックス自体が劣化すると、余計に汚れが目立ってしまいます。年に1度のイベントにしていると、どんどん汚れが蓄積してしまうことにもなりかねません。
そうならないためにも、ワックスを定期的なケアとして取り入れ、掃除の一部として組み込んでみましょう。少し手間もかかりますが、習慣になれば、いつも清潔できれいな部屋で暮らすことができますよ。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
木質プレハブ系大手住宅メーカー営業職出身。 主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して約20年。企画、広告等多様な業務に携わる。 TBS系『マツコの知らない世界』に1000種類の掃除グッズを試した主婦として出演。 プライベートでは三女の母。