お香の魅力と効果とは? 癒しの香りでリラックス!
古くより親しまれてきた「お香」。線香のように火をつけて使うものが一般的ですが、常温で楽しめるものもあります。
白檀(びゃくだん)・黒壇(こくたん)・伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)など、香木という香りのする木が原材料となっていて、心が安らぐような和の落ち着いた香りが特徴。ほかにもフローラルやハーブ、柑橘系など洋風の香りを楽しめる商品も多く販売されており、こちらも人気があります。
お香の香りにはリラックス効果があり、疲れたときの気分転換や、仕事や勉強に集中したいときにもぴったり! また、商品によっては部屋の消臭効果がありますので、気分をリフレッシュできます。
お香の選び方
ここからは、お香の選び方についてご紹介していきます。好みの香りを見つけるためのポイントをおさえておきましょう。
お香の種類(形状)を選ぶ
ひと口にお香といっても、スティック型、コーン型、渦巻型、紙タイプとさまざまな種類があります。タイプ別に特徴をおさえましょう。
香りが均一に広がる「スティック型(線香)」 燃焼時間約30分
スティック型(線香)のお香は、もっともポピュラーなタイプ。長さは短いものもあれば長いものもあります。燃焼時間は長さによって変わりますが、少しだけ香りを楽しみたいときは、適当な長さに折ることで燃焼時間を調整できるので便利です。
火をつけてから燃え尽きるまで常に同じ面積が燃え続けるので、香りが均一に広がるのが特徴です。
香りが徐々に強くなる「コーン型」 燃焼時間約10分
円錐形のコーン型タイプは、短時間で香りを楽しみたいときにぴったりのタイプです。燃焼時間は10~15分程度と短いですが、下に行くほど燃える面積が大きくなるので、香りが強くなるという特徴があります。
燃えた後、灰がそのままの形で残るので後片付けがかんたんです。風の影響も受けにくいので、外でも香りが楽しめます。
広い場所で香りを楽しむのに適した「渦巻型」 燃焼時間約1~2時間
スティック型やコーン型よりも燃焼時間が長く、長時間香りを楽しみたいときにぴったりのタイプです。燃焼時間は渦巻の大きさによって変わり、なかには90分程度燃え続けるものもあります。
風の影響も受けにくいので、広い空間に香りを広げたいときや、空気の流れが多い場所で香りを楽しみたいときに使ってみましょう。
途中で折ったり、金属製のクリップで挟むことで燃焼時間が調整できるのも魅力です。
常温でも香りが楽しめる「ペーパータイプ」 燃焼時間約1~2分
紙のお香は、常温でも香りが楽しめるタイプです。クローゼットに入れたり、ジャケットのポケットに忍ばせたりすることで、さりげなく香りが楽しめます。
しかし、常に香りが出ているものなので、火を点けて楽しむお香に比べて香りが飛びやすいという特徴もあります。最近は、常温で楽しむだけでなく、火を点けても楽しめる紙のお香も登場していますよ。
火を使わない「サシェタイプ」
最近では、マッチやライターなど火を使わないご家庭も少なくありません。また、小さい子供やペットがいる場合、火を使うのはちょっと不安という方もいるのでは?
そんな方におすすめなのが、「サシェ」という匂い袋です。火を使わないので安心安全かつ、灰が飛んで汚れる心配もありません。ドアに吊り下げられたり、洋服棚や車のなかに置いておくだけでいいので、毎日気軽にお香の匂いを楽しめます。ほのかに香るタイプなので、きつい香りが苦手な方にもおすすめ◎。
お香の香りで選ぶ
お香はその名のとおり、香りをたのしむもの。購入前に自分の香りの好みを把握しておくことが重要ですが、難しいことではありません。
たとえば、柑橘(かんきつ)系の香りがほしいとか、伽羅(きゃら)や黒壇(こくたん)などの日本の香木(こうぼく)の香りが好きといった、ザックリした好みで大丈夫です。
また、苦手な香りを知っておけば、買ってから失敗だったと思うこともないでしょう。お香はアロマオイルなどに比べれば香りはそれほど強くないので、苦手な香りさえ避ければ大きな失敗はないはずです。
ここでは、香木系、柑橘系、フローラル系、ハーブ系と、大きく4つの系統に分けて、それぞれの特徴をご紹介します。
人気の白檀や伽羅など香木系の香り リラックス用に!
白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)といった香木の、伝統があり和の落ち着きを感じる香り。好みもありますが、比較的若い方から年配の方まで女性も男性も、幅広く楽しめる香りでしょう。
貴重な香料を使っているため、価格がやや高めの傾向があります。
さわやかでフレッシュな柑橘系の香り 気分をリフレッシュするなら!
柑橘系は、ゆずやレモン、シトラスなどの香り。さっぱりとした香りなので、リフレッシュや気分転換したいときにぴったりです。
ブレンドされる香料によって香りの印象が変わる点も魅力です。
エキゾチックなアジアン系の香り ムードを演出するなら!
夜のムード作りにおすすめなのがアジアン系の香り。間接照明などライトにもこだわれば、異国情緒あふれる空間を演出できますよ。オリエンタルな香りが好みならジャスミンやイランイラン、ムスクといった香りを選んでみてください。
スッキリと清々しいハーブ系の香り ホワイトセージやミントなど
ハーブ系のお香には、ミントやヒノキなどの香料が使われています。ホワイトセージやレモングラスなど複数のハーブをブレンドした香りのものも多く、さわやかで清々しい香りはメンズにもおすすめ。
仕事や勉強に集中したいとき、気分を変えたいときにぴったりです。
ブランドで選ぶ
お香も国内外からたくさんの種類が発売されているので、どれにしようか迷ってしまうこともあるでしょう。そんな時は、有名ブランドや人気フレグランスを選んでみるのもよいでしょう。
なかでも世界的に有名なのが、インドの「HEM(ヘム)」とアメリカの「GONESH(ガーネッシュ)」でしょう。HEM(ヘム)の「プレシャス・チャンダン」は白檀の香り、GONESH(ガーネッシュ)の「クラシックNO.8」はフルール系の甘い香りで、日本ではとても人気があります。
そのほかにもインド国内のシェアが高い石鹸の香りで有名なSHASHI(シャシ)、アメリカのMISTICKS(ミスティックス)などが有名です。
プレゼントにはお香立てのセットを
お香はプレゼントにしても喜ばれるでしょう。日本の有名なブランドには日本香堂や松栄堂などがあるので、迷ったらブランドで選ぶのも手。
また、贈り物の場合は、贈る相手の好みに合わせて香りを選ぶことが最も重要です。どんな香りが好きか、ふだんどんな香水をつけているかなど、事前にリサーチしておきましょう。
香立てがセットになっている商品であれば、もらった人もすぐにお香を焚くことができますよ。
お香のおすすめ|スティック型7選 人気の松栄堂・日本香堂・クンバも!
ここからは、おすすめのお香20選を紹介していきます! スティック型(線香)、コーン型、渦巻き型、紙タイプと種類別に分けて紹介するので、自身の使い方や香りの好みに合わせて選んでくださいね。
まずは、最もオーソドックスな形で使いやすい「スティック型(線香)」のお香を5つ紹介します。
松栄堂『芳輪 堀川 スティック型』

出典:Amazon
日本香堂『かゆらぎ 白檀』

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Kuumba(クンバ)『SWEET RAIN』

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大香『りらく』










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松栄堂『Xiang Do(シアンドゥ)』

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日本香堂『fm フレグランスメモリーズ』

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GONESH(ガーネッシュ))『Classic インセンス No.8 スティック』












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「スティック型」のおすすめ商品の比較一覧表
お香のおすすめ|コーン型4選
続いて、短時間でしっかりと香りが楽しめる「コーン型」のお香を4つ紹介します。
松栄堂『花世界スター サンダルウッド』

出典:Amazon
日本香堂 カフェタイムインセンス『新鮮な朝に』

出典:Amazon
日本香堂『かゆらぎ コーン型』

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HEM(ヘム)『プレシャスチャンダン コーン』






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お香のおすすめ|渦巻型4選
続いて、長時間香りが楽しめる「渦巻型」のお香を4つ紹介します。

山田松香木店『洛圓(らくえん)』

出典:Amazon
薫寿堂 花かおりうずまき『ラベンダー』

出典:Amazon
松栄堂『芳輪 堀川 渦巻型』

出典:Amazon
薫明堂『月待ち雲』










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「コーン型・渦巻型」のおすすめ商品の比較一覧表
お香のおすすめ|紙タイプ5選
続いて、常温でも香りが楽しめる「紙タイプ」のお香を6つ紹介します。

パピエダルメニイ『トリプル』
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出典:Amazon

『大発のお香 和紙香(わしこう)』














出典:Amazon
薫寿堂『紙のお香 美香』












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GRASSE TOKYO(グラース トウキョウ)『ペーパーインセンス』

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エステバン『カードフレグランス』








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お香のおすすめ|そのほかのタイプ2選

神戸マッチ『hibi 10MINUTES AROMA』






出典:楽天市場
ティラキタ『Song of Indiaお香 インセンス』






出典:楽天市場
「紙型・その他」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする お香の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのお香の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのお香・アロマ・ディフューザーのおすすめはこちら 関連記事
お香に関するQ&A よくある質問
香りの持続時間はどれくらいですか?

松栄堂によれば、お香の香りの持続はおよそ半年を目安に取り替えるとしています。とくに、気温の高い場所や常に外気に触れているような環境では、香りの発散が早まるため、香りの持続時間も短くなります。たんすや引き出しのなかで保管している場合は1年に1回。外気に触れるような環境であれば3ヶ月に1回を目安にしましょう。
どのように保管したらよいですか?

香雲堂によれば、暑からず寒からず、人が快適と感じる環境での保管がおすすめとしています。桐箱に入れ、直射日光を避けて屋内で保管してください。桐の箱は腐食に強く、お香の乾燥を防ぎ香りを長く保つことができます。
お香に欠かせない道具「香炉」にもこだわろう
お香を楽しむときは、専用の「香炉(こうろ)」が欠かせません。ぜひ香炉にもこだわってみましょう。
香炉(こうろ)とは?
香炉とはお香を楽しむときに使う専用の容器で、なかに香炉灰を入れて使います。大きさやデザインはさまざまですが、蓋や側面に穴が開いているものがほとんど。蓋が付いていないものは、お仏壇の線香立てとして使われていることも多いです。
最近はモダンなデザインのものやシンプルなデザインのものなど、洋風のお部屋でも使いやすいものが増えてきています。
香炉の使い方
香炉を使うときは、香炉の8分目まで香炉灰を入れておきます。お香に火を点けて炎を消し、煙が立ち上ったのを確認して、香炉灰の上にそっと置きましょう。
基本的にお香を焚いている間は、酸欠によりお香の燃焼が止まってしまうのを防ぐため、蓋は開けっ放しにしておきます。蓋に穴が開いているものは蓋を閉めて使っても構いません。
お香が燃え終わったら、「灰ならし」という専用の道具で燃え残ったお香を取り除き、香炉灰を平らにならしてください。
はじめてお香を買う人は国産を選ぼう 目利きライターからのアドバイス
フリーライター、小物王
海外製に比べて国産のものは香りがマイルド!
お香は世界中にあります。しかも、その香りの種類は海外のほうが豊富です。
ただし、場合によっては海外製のお香はクセが強いこともあり、パッケージがキレイだから、めずらしい香りだからといきなり飛びつくのはやめておきましょう。
国産のお香は日本人に合わせて作られていることもあり、極端にクセが強い香りのものや煙が出すぎることもありません。とりあえずは国産のものを選び、それから徐々に海外のものへと進んでいくといいでしょう。
好きな香りを見つけて楽しもう 編集部より一言
お香というと和風の落ち着いた香りをイメージする方は多いと思いますが、最近はハーブや香水系だけでなく、食べ物や飲み物の香りを再現したお香も続々と登場しています。
この記事を参考に、ぜひお気に入りのお香を見つけて香りを楽しんでくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。 文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。