白檀とは?どんな香り?
白檀の産地は、インド、インドネシア、オーストラリア、東ティモール、西アフリカなどです。産地によって香りが異なりますが、お香に使われるのはインド産。さわやかさと甘みのバランスがすぐれています。高級なものはインド南部のマイソール産で、老山白檀と呼ばれます。
白檀のお香は2つの材質から採取しています。ひとつはハートウッドといわれる芯材で、木の幹の中心部分です。もうひとつは根木と呼ぶ根っこの部分から採ります。アロマなどで使うエッセンシャルオイル(精油)はここから採取して精製します。
白檀の木は伐採したからといってすぐに香りがあるわけではありません。数年間熟成する必要があります。白檀がお香として販売されるまでかなりの時間がかかるので、それだけにより貴重なお香といえます。
白檀の香りは言葉では言い表すことができない、他にはない香りです。強いて例えるなら、お線香のような高貴な香りといえるでしょう。
白檀のお香の選び方
それでは、白檀のお香を選ぶときのポイントをご紹介します。ポイントは以下の3つです。
【1】形状
【2】香り
【3】使用する場所
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。白檀のお香を探している人や、どんな視点で選ぶといいかわからないという人は参考にしてみてください。
【1】コーンタイプ?線香タイプ?形状から選ぶ
お香の形状には、棒状(お線香)や円錐型(コーン型香)などがあります。棒状は細く長く香りを楽しみたい方向け、円錐型は一気に香りが広がるので焚いている間よりも残り香を楽しみたい方向けです。
直接火をつけずに間接熱で温めて焚くお香もあります。煙が出ない温度に調整しながら焚くので、煙が苦手な方、純粋に香りだけを楽しみたい方におすすめです。
【2】「ピュア」「古典的」「現代的」の3つの香りから選ぶ
白檀のお香を選ぶときは、「ピュア」「古典的」「現代的」の3つの香りに分けて考えてみましょう。
「ピュア」な香りというのは、白檀の香木の香りをダイレクトに味わえるものです。香木の香りがそのまま感じられます。
「古典的」な香りは、お仏壇にお供えする香りのイメージです。香木に天然香料をブレンドした昔ながらのお香です。
「現代的」な香りというのは洋風な味わいがあり、香水のような使われ方をします。ハーブなどの香料を混ぜて、華やかな香りが特徴です。
【3】使用する場所にあわせて選ぶ
自宅に来るお客さまをいい香りでお迎えしたい場合は「コーン型香」や「置き香」を焚(た)くと喜ばれるでしょう。気持ちや部屋などを清らかにしたいときは「お線香」を。リラックスタイムやお香の香りで癒やされたいときには「練香(ねりこう)」など、目的やシーンに合わせて選びましょう。
カビなどの菌が溜まりやすい水まわりには、抗菌効果が期待できる白檀のお香はおすすめです。また、人が集まるリビングを居心地のいい場所にするには、鎮静作用があり気持ちを落ち着けてくれる白檀をそのまま置いてもいいでしょう。
白檀のお香おすすめ10選
上記で紹介した白檀のお香の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

京都の伝統的な香りを身近に!
京都発祥の老舗店・松栄堂が展開する『芳輪』シリーズは、料亭や旅館で使用されている伝統的な香りです。その中でも『堀川』は、白檀の甘い香りを強調した、より上品でマイルドな香りが魅力。和に寄りすぎない香りなので、洋室タイプのお部屋にも馴染みます。便利な簡易香立て付きで燃焼時間は約15分と短時間なので、気軽に香りを楽しみたい方におすすめです。
身体に塗るタイプの和風フレグランス
京都『薫玉堂』の塗香です。塗香は、身体に塗ることで邪気を払い、心身を清める効果があるとされています。インド原産の最高級白檀・老山白檀の香りを、火を使う手間なくお楽しみいただけます。使い方は、手のひらにひとつまみ分の塗香を載せて、手首等に擦り込むだけ。 フレグランスのようにほのかな甘い香りは、和装の時や気分を変えたい時におすすめです。


鎮静効果のある白檀の香りをゆらぐ煙で楽しむ
「心地よい香り」と「ゆらぐ香煙」 が特徴の日本香堂『かゆらぎ』シリーズ。 こちらは、リラックス効果のある清らかな香木白檀の香りです。約25分間という長めの燃焼時間をかけて、ほのかな香りがゆっくりと空間に広がっていきます。また、残り香も数日間持続するのが嬉しいポイントです。便利なお香立てもセットで付いています。
淡路島製造の本格的な白檀の香り
創業から100年以上の伝統を誇る老舗店・淡路梅薫堂が製造した白檀のお香です。天然原料にこだわり、白檀の中でも最高級品とされる老山白檀(インド産)を使用しています。素材や香りの質にこだわりたい本物志向の方に、おすすめの逸品です。ちなみに、淡路梅薫堂が拠点を置く淡路島西海岸地帯は日本一のお線香生産地として知られており、全国の生産量7割を占めます。

林龍昇堂『梅の文香(3枚入)』

東京鳩居堂『お香 香木の香り 白檀』
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 白檀のお香の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの白檀のお香の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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暮らしに癒やしをくれるお香を感じよう
お香の香りは日常から離れた非日常を演出してくれるだけでなく、暮らしのなかに癒やしをもたらしてくれます。とくに日本人に好まれる「白檀」の香りは、心を落ち着かせてくれる鎮静効果だけでなく抗菌効果も期待することができ、暮らしに取り入れやすい香りです。
長い歴史のなかで多くの人々を魅了してきたお香の香りはリラクゼーション効果があり、心地よい癒やしをもたらしてくれます。ぜひ白檀のお香を暮らしに取り入れ、自分のためのぜいたくな空間を演出してみてくださいね。
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2010年に、小さい頃から大好きだったお香の香りを身近に感じていたくてお香の世界へ入門する。 はじめてつくった手作りのお香の「雅で幽玄な香り」に魅せられ、その香りをたくさんの人に伝えたい!という思いがつのる。 お香の調合の専門家を養成している薫物屋香楽香司コースを経たのち「世界で一つ、自分だけの“お香”手作り講座」をスタート。 2016年には教授資格も取得し、現在は香司育成にも力を入れている。 また、幼少から大好きだった場所「お寺」での、「ヨガ×お香イベント」の開催をきっかけに、これまでに数々のお寺でのイベントも手掛け、幅広く活躍。 2014年7月には、お寺好きが高じ、名古屋市中村区にある願隆寺の坊守(ぼうもり)となり、2015年6月には、浄土真宗高田派の僧籍を取得する。2011年から「お香の作り方講座」を開催。2000人以上に教えている。