シヤチハタとは
朱肉やスタンプ台を必要としないのはんこのことで、これがシヤチハタの大きなメリットになります。簡易な認印や訂正印など、幅広い用途で利用できます。デメリットとしては、実印や銀行印としては使用できないことです。
用途を考えて便利に使用していきましょう。
シヤチハタ製品を知る
シヤチハタと言うと、朱肉の要らない印鑑「だけ」のイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかし実際には、浸透印(朱肉の要らない印鑑の総称)関係の便利な印鑑、シヤチハタをより便利に使うツールなどがたくさん発売されています。
ネーム印をより使いやすくするための製品や意外なものが浸透印になった製品などさまざま。まずは、シヤチハタの製品を知るところからはじめましょう。
シヤチハタの選び方
朱肉のいらないスタンプ式のインク浸透印・シヤチハタ。手軽に使えることから、仕事や日常生活で利用されている方も多いと思います。本記事では、目利きライターの納富廉邦への取材のもと、シヤチハタを選ぶときのポイントをご紹介いたします。ポイントは下記4点。
【1】書体、インクの色で選ぶ
【2】用途に合った印面のサイズを選ぶ
【3】携帯しやすい使い勝手の良いものを選ぶ
【4】ギフトとして選ぶ
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】書体、インクの色で選ぶ
書体は楷書体や行書体、隷書体などの8~9種類から選べるものが多く、種類が豊富です。角ゴシック体は線画が全て均一の太さに見えるもの、丸ゴシック体はあたたかさや優しさを印象づけるものなど、それぞれ書体の特徴があります。とくに利用頻度の多い認印には、読みやすい行書体・古印体・隷書体が良いとされています。
また、インクの色も指定することができるものがほとんどなので、書体と併せて、色々チェックしてみてください。
【2】用途に合った印面のサイズを選ぶ
認印は印面サイズが9~9.5mmの商品、訂正印は6mm前後の商品が人気です。また、11mmは、大きく見やすいため、認印はもちろんのこと領収印、検査印としてもよく使用されるサイズです。
印面のサイズは使用用途によって選ぶとよいでしょう。
【3】携帯しやすい使い勝手の良いものを選ぶ
圧倒的に使われているシヤチハタの「ネーム9」はキャップ式ですが、面倒だと感じられる方も多いのではないでしょうか。
実は、手持ちのネーム印をキャップレスにする製品が用意されています。また、「シヤチハタは不可」的な書類に判を捺さなければならないときがありますよね。そんなときのために、浸透印と朱肉印が一体になった製品もあります。印鑑は持ち歩きたいけれど忘れがちという人には、ストラップタイプの小型のシヤチハタもあります。
印鑑なんかどれも同じと思わずに、自分が感じている印鑑周りの不満を意識して印鑑を選んでみましょう。
【4】ギフトとして選ぶ
印鑑というと「パーソナルなもの」というイメージをお持ちかと思います。
シヤチハタの浸透印の場合、まずパッケージを購入して、そのあとで自分の名字などを送って印字部分を作ってもらうスタイルがほとんどです。つまり、気軽なギフトとしてプレゼントすることもできます。
部下への贈り物にはストラップ型のシヤチハタ、上司への贈り物には印鑑付きボールペンがいいですね。本が好きな人には、蔵書印代わりにもなる角印の浸透印を贈ると喜ばれるでしょう。
アイデア次第で気の利いたギフトにもなるのがシヤチハタです。「ギフト選び」の視点で見れば、またいつもと違う選び方が見えてくると思います。
シヤチハタのおすすめ5選
ここまでに紹介したシヤチハタの選び方のポイントをふまえて、目利きライターの納富廉邦さん厳選のおすすめ商品をご紹介します。

朱肉いらず、両端に2種類の印鑑があって便利
両端がハンコになっていて、片方に直径9mmの浸透印、もう片方には直径10mmの普通の印鑑が装着されています。しかも、普通の印鑑はキャップに朱肉が内蔵されていて、キャップを押し込めば印鑑に朱肉がつく仕掛け。つまり朱肉を用意せずに、浸透印と朱肉印の使い分けができるわけです。
書類によっては、朱肉印だけしか認められない場合があります。そのために2本用意するのも面倒だし、印鑑をそう何本も管理できる自信もありません。だから、これだけ持っていれば大丈夫という印鑑があると頼もしいのです。

キャップレスで便利に使えるのが魅力
この製品は、ベストセラーのネーム9のキャップレス版。つまり、普段使っている9mm印のまま、キャップの着脱が不要になった製品です。印鑑を押す場所に先端をあてて、そのまま押し込めば自動的にキャップが開いてハンコが出てくる仕組みになっています。そして、紙から離せばハンコは自動的に引っ込みキャップが閉じます。
このメカニズムもよくできており見ていて楽しいのですが、それ以上にキャップレスの便利さは、一度味わうと手放せません。

持ち運びに便利、プレゼントにも
印鑑を持ち歩くのは案外ストレスで、できれば必要なときだけにしたいものですが、急に必要になることも多いです。とはいっても、かばんに入れっぱなしでは落としてしまうかもしれません。そんな悩みを解決してくれるのが、このプチネームです。バッグやキーリングに取りつけておけば、普段は気にせずに持ち歩けて、いざというときに役立ちます。
メールオーダーで印影を製作でき、カラーバリエーションも豊富ですので、プレゼントにもおすすめです。新しく入ってきた部下に持たせてもいいでしょう。

すぐに押せる、ペンと一体式のシヤチハタ
「ペンと印鑑がひとつになっていると便利そうだ」というのは誰もが思いつくことですが、実用的な印鑑つきボールペンは、なかなかありません。印鑑部分がどうしても大きくなってしまい、筆記具としてのバランスがとれないのが現実です。
その点、この「ネームペンカーボネックス」は、ボディをカーボン素材にすることで軽量化を実現。太軸の高級ボールペンとしてデザインしているため、尻軸の印鑑部分の大きさが目立ちません。筆者は発売当初からこのペンを使っていますが、普通の筆記具としても浸透印としても使い勝手がよく愛用しています。書類を作成し、ハンコを押す機会の多い人は重宝するでしょう。

日付入りのシヤチハタで仕事をもっと便利に
名前のほか日付も捺印できます。日付変更しやすい、印影がハッキリして見やすいといった、シヤチハタなら当たり前の機能もおすすめの理由です。
それ以上に、こちらの印鑑は蔵書印やメモに使うととても便利です。本に押せば日付が入るので購入日の記録になりますし、メモを書いた後に押せばいつ書いたメモかが一目で分かります。ビジネスの現場だけでなく、伝言メモにも、一筆線の末尾にも、日記代わりのノートにも活躍の場は多いでしょう。
「シヤチハタ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シヤチハタの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのシヤチハタの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの関連アイテムもチェック! 【関連記事】
日本の印鑑文化を牽引してきたメーカーの凄み エキスパートからのアドバイス
ここで紹介したように、シヤチハタの浸透印は様々な種類があります。単に、朱肉が要らなくて便利、捺しやすくて便利、というだけでなく、印鑑周りの様々な用途に対応できる製品が発売されています。名前と日付が同時に押せる、キーホルダーに付けられる、浸透印以外の印鑑と一体化など、ユーザーがハンコを捺すシーンを考えた製品が色々あるのです。
自分がいまどのようなハンコを必要としているかを考えながら探せば、必ずピッタリの製品が見つかるはずです。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。 文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。