モッツァレラチーズとは どんなチーズ?
モッツァレラチーズとは、白く丸いボールのようなかたちをした美味しいチーズです。モッツァレラの意味は、イタリア語で「引きちぎる」という意味で、カードと呼ばれる固まった乳をお湯で練りあげて、引きちぎるようにしてつくります。
クセがなく、ミルクの甘さとほのかな酸味が感じられ、加熱するとよく伸びるのが特徴で、モッツァレラチーズを使った料理にはマルゲリータピッツァやカプレーゼなどがあります。
モッツァレラチーズには、タンパク質やカルシウムが含まれているのもポイント。チーズのなかでは高タンパク低カロリーなので、チーズの脂肪分やカロリーが気になるダイエット中の人にもぴったりです。もちろん食べ過ぎには注意しましょう。
レシピサイトにはモッツァレラチーズのレシピも投稿されているので、自家製生モッツァレラチーズつくりにチャレンジしてみるのもおもしろいです。
美容やダイエットにもおすすめ
モッツァレラチーズはチーズの中でもカロリーが低く、糖質も少ないといわれています。栄養価も高いのでダイエットする人におすすめの食材です。カルシウムやたんぱく質、ビタミンも摂取できるのでお肌などにもよい食べ物です。
サラダやオリーブオイルなどと合わせて食べるとヘルシーでもあり、おなかも満たしてくれます。
モッツァレラチーズの選び方 フランスチーズ鑑評騎士に聞く
フレッシュチーズに分類されるモッツァレラチーズ。作りたてですぐに食べることができるチーズになります。ポイントは下記。
【1】産地別の味の違い
【2】原材料
【3】チーズの形
【4】サラダに使うなら「冷凍」は避ける
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】産地別の味の違いで選ぶ
イタリア産のものが知られていますが、国産の商品もあります。値段のほかに味にも違いがあるので、好みに合うモッツアレラチーズを選びましょう。
国産|フレッシュな状態で購入できる
酪農な盛んな北海道で国産のモッツァレラチーズは多く作られています。牛の種類や飼い方によっても原材料の牛乳の味もかわるので、その違いも含んだモッツァレラチーズを楽しんでみるのがおすすめです。
国産ということもあり、フレッシュな状態で食べられることもポイントといえます。新鮮な商品を食べたいときには国産の製品を選ぶとよいでしょう。
イタリア産|濃厚な口当たり
つづいてご紹介するのは本場の味であるイタリア産のモッツァレラチーズ。濃厚な口当たりが特徴です。味わいはまろやかで舌にうまさが絡みつきます。
マルゲリータなどのピザのチーズとして、またはシンプルにレタスなどと一緒にサラダにして食べるのがよいでしょう。
デンマーク産|四角など珍しい形がある
日本国内ではあまり目にしないのが、デンマークで作られたモッツァレラチーズです。イタリア産のもとはちがい、刻まれたものや、豆腐のように四角い形状のものもあります。すこし硬めで食べごたえがあります。
熱を加えると溶けやすく、ほかの産地よりもチーズのクセがすくないので煮込み料理の隠し味などに使うのもよいでしょう。
【2】原材料で選ぶ
本場イタリアでは水牛製のモッツァレラが主流。水牛製と牛乳製では見た目の色合いが違い、また乳脂肪分が水牛のほうが濃厚なので味わいにも違いがあります。好みに近いものを選んでくださいね。
水牛のモッツァレラ|濃厚な味わい
水牛(バッファロー)の乳には牛乳よりも脂肪分が多く含まれているため、水牛の乳を使ってつくったモッツァレラチーズも濃厚な味わいになります。水牛の乳を使ってつくったモッツァレラには「ブッファラ(ブーファラ)」と名前がついているものが多いです。
水牛は育てるのがむずかしく、乳量も牛より少ないため、モッツァレラチーズの本場・イタリアでも生産量が少なくなってきています。
牛乳でつくったモッツァレラにはないミルキーな味わいを堪能したい人は、「モッツァレラ・ディ・ブッファラ(ブーファラ)」と書いてあるものを選びましょう。
牛の生乳製モッツァレラ|クセのないあっさりとした味わい
牛乳でつくったモッツァレラは、水牛の乳でつくったものよりもあっさりとした味になります。
成城石井や業務スーパーなどの食料品店でも広く売られていて価格も手ごろ。クセがなく、淡白な味わいなので、チーズが苦手な人でも食べやすいでしょう。
【3】チーズの形で選ぶ
モッツァレラチーズを選ぶときは、用途に合ったかたちのものを選びましょう。
丸形|生でそのまま食べたい方に
丸いボールのようなかたちのモッツァレラチーズは、そのまま食べるのに適しています。やわらかい食感は、カプレーゼやサラダ用チーズなどにぴったりです。大きなものから、「ボッコンチーニ(チェリーモッツァレラ)」と呼ばれるひと口サイズものまで、いろいろなサイズのものが売られています。使うときは水切りをして薄く切るのが一般的です。
ただし、薄い塩水につけて売られているモッツァレラチーズは、日持ちがしません。傷みやすく、味も変わりやすいので、購入したらなるべく早く食べるようにしましょう。
シュレッド・固形タイプ|加熱調理向き
ピザやグラタンなどにのせるときは、シュレッドタイプまたは固形タイプのモッツァレラチーズを選びましょう。シュレッドタイプは、ピザ用チーズのように小さな短冊状にカットされたタイプです。
好きな量だけ使いたいときは、シュレッドタイプを選びましょう。開封後はカビが生えやすいので、冷凍庫で保存してください。
固形タイプは、2~3kg単位で売られていることが多く、必要な分だけカットして使います。
固形タイプは、加熱するとよく伸びます。チーズタッカルビやチーズオムレツなどチーズをたっぷり使う料理にぴったりです。切り方を変えることでさまざまな使い方ができます。冷凍保存もできますが、味は落ちてしまうので、新鮮なうちに数人でシェアするとよいでしょう。
【4】サラダに使うなら「冷凍」は避ける
モッツァレラチーズはそのままでも調理に使ってもおいしくなる万能な食材ですが、サラダに使うときにはひとつポイントがあります。それは冷凍されているものか否かです。外国産のものは冷凍品が多くなります。
冷凍によって風味が変わってしまうようなことはありませんが、サラダに使う場合、解凍後の食感などが変わってしまうことがあります。つるんとした食感がよい人は確認しましょう。
モッツァレラチーズのおすすめ13選 フランスチーズ鑑評騎士が選ぶ!
うえで紹介したモッツァレラチーズの選び方のポイントをふまえて、フランスチーズ鑑評騎士の山田好美さんと編集部が厳選したおすすめ商品を紹介します。
必要な分だけ使える冷凍モッツァレラ
ひと口大のモッツァレラチーズを、I.Q.F.(急速冷凍)した商品です。必要な分だけ解凍して使え、残りは冷凍しておけます。
急速冷凍することで、フレッシュな味わいをキープしているのがポイント。解凍時間は、室温(21~22℃)なら1時間、冷蔵庫なら15時間ほどかかるので、使うときは前もって準備しておきましょう。
そのまま食べるだけでなく、加熱調理にも適したモッツァレラチーズです。
熟成期間のあるセミハードタイプ
デンマーク産の熟成されたセミハードチーズ。適度な酸味とマイルドな風味がたのしめるのに加えて、なめらかで弾力のある食感が特徴です。
クセのない味わいなので、料理自体の味を邪魔せずおいしくいただけます。パスタやピザなどの加熱調理にあわせるモッツアレラをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
生クリームがとろけだすブッラータチーズ
解凍するだけで食べられるブッラータチーズ。むっちりとしたモッツアレラの中にとろとろのモッツアレラと生クリームが入っています。
とろける食感と、濃厚なミルクの味わいは絶品。季節のフルーツやお好きな生ハムと一緒に組み合わせれば食卓を華やかに彩ってくれるので、来客へのおもてなしにもおすすめです。

イタリア本家本元の味わいを!
モッツァレラのなかでもイタリア南部・カンパーニア州の水牛製のチーズのみがDOP(原産地呼称保護)認証を取得しています。その本場の味わいをお試しください。
また、こちらのチーズはビオ(※)です。チーズの場合は動物の餌(えさ)となる飼料がすべてオーガニック(農薬や殺虫剤、また除草剤などを極力使用しない)となります。
濃厚な水牛のミルクをストレートに感じることもできます。

ひとくちサイズの食べやすいモッツァレラ
北海道の牛乳から作られるひとくちサイズのモッツァレラ。料理への応用もしやすいのが特徴です。ミニトマトと同サイズなので、そのままサラダに加えても串に刺しても食欲をそそる形状です。
見た目もかわいらしいので、お子さんからご年配の方まで手軽に召し上がっていただけそうです。
ふだんの塩・こしょうではなく、あんみつ風にデザートとしてもおすすめです。

モッツァレラの進化系
イタリア南部・プーリア州が発祥のモッツァレラの進化系チーズです。
新鮮なモッツァレラの生地のなかに、生クリームと繊維状にカットしたモッツァレラを入れて巾着状にしています。
このチーズは輸入もされていますが、日本ではじめて国産チーズでの開発に成功した、東京ブッラータチーズ。フレッシュな濃厚な味わいを身近に楽しみましょう。
「モッツァレラチーズ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モッツァレラチーズの売れ筋をチェック
楽天市場でのモッツァレラチーズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
モッツァレラチーズのおいしい食べ方・調理法 エキスパートに聞いた!
フレッシュタイプのチーズなのでそのまま食べておいしいですが、塩分も控えめなので料理との相性も抜群。トマトとモッツァレラを同じ大きさにスライスして、バジルをのせて塩こしょうとオリーブオイルであえたシンプルなカプレーゼにしてもおいしいですよ。
水牛製のものはクリーミーさを好む方におすすめです。さっぱりとした味わいが好きな方でしたら牛乳製のものを選んでください。また、加熱すると伸びる性質があるので、ピザやグラタンなどのトッピングにのせていただくとまた格別の味わいです。
料理用にも応用しやすいチェリーモッツァレラやボッコンチー二とよばれる小さなサイズは、カットの必要がないのでそのまま利用できます。
【Q&A】モッツァレラチーズに関する疑問を解決! 気になる保存方法や、賞味期限について解説
モッツァレラチーズの賞味期限はどれくらい?

モッツァレラチーズの賞味期限は、商品によって異なります。まずは賞味期限までに食べきるよう心がけましょう。
もし賞味期限切れになってしまっても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、モッツァレラチーズは生鮮食品と同じように日持ちがしないので賞味期限後もおいしく食べられるのは、2~3日程度です。
賞味期限後2~3日以内でも、異臭がする・かたちが崩れている・変色している・苦みや酸味を感じる場合は、チーズが傷んでいる可能性があるので食べないようにしましょう。
モッツァレラチーズの保存方法は?

開封したモッツァレラチーズを保存するときは、水気を切り、ラップにくるんで冷凍しましょう。冷凍すれば、1カ月はおいしく食べられます。
袋に入っていた保存液のなかで保存しようとする人がいますが、保存液は傷みやすいものです。長期間の保存には向きません。
冷凍するときは、ラップでぴったりとくるむのがポイント。チーズの表面が空気に触れないようにすることで、風味が損なわれにくくなります。食べるときは、冷凍のまま加熱して食べましょう。
モッツァレラチーズに関するそのほかの商品 【関連記事】
ミルクの甘さを思う存分に感じて 好みや料理に合わせて選ぼう
モッツァレラチーズとひと口に言っても、産地や原料となる乳の種類、かたちなどによって味わいは異なります。比較的安いものから高級なものまで売られています。自分の好みや、使う料理に合わせて選んでみましょう。
モッツァレラチーズを選ぶ際に困ったときは、記事中で紹介したポイントや商品を参考にしてください。
モッツァレラチーズはトマト缶やスモークサーモンと組み合わせるのもおいしい食べ方です。カッテージチーズ、カマンベールチーズ、クリームチーズ、とろけるチーズのように広く売られていて安く買うこともできます。いろいろな食べ方で味わいましょう!
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ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」チーズ&ワイン講師。 英仏語講師歴20年以上。語学留学以来フランスのチーズとワインの魅力の虜となり以降ワインとチーズの資格を取得し ワイン&チーズ講師としても活動を続けています。近年は国内の生産者の動向にも注目し応援しています。