アンプ内蔵スピーカーとは
アンプ内蔵スピーカーとは、あらかじめアンプが内蔵されているスピーカーのことで、アクティブスピーカーとも呼ばれ、私たちの一番身近な一般的なスピーカーでもあります。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスと、Bluetoothや専用コードで接続するだけで音を出せるのが特徴です。アクティブスピーカーは設置が比較的かんたんで、低価格なものが多いです。しかし、音質や音の出力が低い傾向があるのがデメリットです。
▼ワイヤレススピーカーやスマートスピーカーもアンプ内蔵スピーカー
Bluetoothで接続するワイヤレススピーカー、Amazon EchoやGoogleホームといったスマートスピーカーも分類上はアンプ内蔵スピーカーです。
アンプ内蔵を条件として考えると、ウェアラブルネックスピーカーなどもアンプ内蔵スピーカーに含まれるなど、広くとらえたときのジャンルの広がりは無限にあります。
これらを探す場合「Bluetoothスピーカー」「ワイヤレススピーカー」のように別のキーワードで探すとさまざまなラインナップが見つかりますよ。
▼そもそもアンプとは


簡単に解説すると、アンプは音の電気信号(情報)を増幅させ、スピーカーに届ける役割です。一方で、スピーカーはアンプから来た電気信号を音として発信する役割を担っています。
そもそも、オーディオ機器から発しているのは音ではなく、電気信号(音の情報)です。その電気信号は非常に小さく、スピーカーに接続しても音として発信することができません。
そのため、アンプを媒介にすることで電気信号を増幅させ、音として発信できる大きさにし、スピーカーで音として発信させるのです。それが私たちが聞くスピーカーの「音」なのです。
本記事でご紹介しているのはアンプの内蔵されている「アクティブスピーカー」です。一番身近なスピーカーですので、ぜひチェックしてみてください。
アンプ内蔵スピーカーの選び方
それでは、アンプ内蔵スピーカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】PC用スピーカーは設置場所
【2】音楽制作やDTM向けかどうか
【3】Hi-Fiオーディオ用かどうか
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】PC用スピーカーは設置場所をチェック
アンプ内蔵スピーカーのなかで、もっとも人気のあるカテゴリがPC用の外づけスピーカーです。PCのアナログオーディオ端子やUSB端子に接続するタイプで、Creative、Logicool、サンワサプライ、バッファローなどPC周辺機器メーカー、JBL、YAMAHAといった音響機器メーカーも製品を販売しています。
PC用スピーカーを選ぶ際には、音質はもちろん、デスク上に置きやすいサイズかどうか、また接続がステレオミニ端子かUSB端子か、電源の接続がUSBバスパワーかコンセントなどもチェックしてください。
自身が希望する設置場所に応じて扱いやすいものを選びましょう。
【2】音楽制作やDTM向けかどうかチェック
DTMやプロによる音楽制作に用いるパワードタイプのモニタースピーカーでも、アンプ内蔵スピーカーの出番です。YAMAHA、FOSTEX、Roland、TASCAMといった楽器系メーカーが個人のDTM向け製品を発売しています。
厳密には製品個別に異なりますが、モニタースピーカーは音楽制作の過程で音を確認する目的のスピーカーなので、味つけなくストレートに情報を出すタイプがほとんどです。
接続端子はRCA端子、XLR端子、PHONE端子など音楽制作向けの端子が一般的。あらかじめ接続したい機器とどんなケーブルで繋げるのかを確認して選んでください。
【3】Hi-Fiオーディオ用かどうかチェック

Photo by Avel Chuklanov on Unsplash

Photo by Avel Chuklanov on Unsplash
音楽を超高音質に楽しむHi-Fiオーディオの趣味の世界は、アンプを内蔵しないタイプのスピーカーが主流です。
しかし、Wi-Fiのネットワーク機能まで一体化し、ハイレゾの高音質再生にも対応したアンプ内蔵スピーカーも存在しています。
ヤマハ、クリプトン、KEFといった国内外のメーカーによるHi-Fiオーディオとして作られているので、価格は数万円~数十万円と高価です。音楽リスニング用にとにかく高音質に音楽を聴きたい方なら、選択肢にいれてください。
アンプ内蔵スピーカーおすすめ17選
上で紹介したアンプ内蔵スピーカーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
アマゾンでコスパ王に輝いたANKERの売れ筋商品
安価でいいものを作り続けるANKER(アンカー)の、手のひらサイズスピーカーです。アナログ入力対応、IPX7の防塵防水仕様、さらに持ち運びの利便性などとても機能性が高く、この価格帯で群を抜いたコストパフォーマンスを誇ります。空間を包み込むような臨場感あふれるサウンドが体験可能。玄人受けする音質となっています。
外でお手軽にいい音を聞きたい、家のスマホ音源をランクアップさせたいなど、さまざまな用途で活躍してくれること間違いなし!
インテリアとしても楽しめる高音質スピーカー
ガラス管が振動してクリアな音色を再生。美しいたたずまいが空間に馴染み、インテリアにもなるスピーカーです。360度均一にクリアな音が広がるため、部屋中どこからでも音楽を楽しむことができるのがこのスピーカーの特徴。
Bluetooth搭載で、バッテリーも内蔵されているのでワイヤレスで利用できるのも魅力。圧縮音源の高音域をクリアに再現する「DSEE」技術や、4つのチャンネルを独立したアンプで駆動する「S-Masterデジタルアンプ」、高音質伝送技術の「LDAC」など、高音質にするための技術をふんだんに搭載しているのもポイントです。
重低音再生がテーマのBluetoothスピーカー
アンプ内蔵スピーカーのなかでも、今最も盛り上がっているジャンルがBluetooth接続のワイヤレススピーカーです。
SRS-XB41は、スマホとワイヤレスで接続できる上にバッテリー内蔵で、最大24時間の音楽再生に対応しています。
PCの前でじっくり音楽を聴くよりもお部屋でガンガン音楽を流したい人は、Bluetoothスピーカーから選ぶといいです。
立体感と臨場感あふれる高音質を体感!
ソニーの空間音響技術を駆使した、新たな音楽体験。360 Reality Audio認定のスピーカーは、オムニディフューザーとビームトゥイーターを搭載。コンパクトなサイズながら音を効果的に拡散してくれるので、部屋のどこで聴いても、まるでアーティストのライブ会場にいるような、立体感と臨場感あふれる高音質を楽しめます。
Bluetoothに対応したスマートフォンやウォークマン、タブレット、PlayStation Vitaなどとペアリングすることで、音楽・映像・ゲームをワイヤレスで再生できます。また、Spotify Connectにも対応しているので、音楽ストリーミングサービスSpotifyが高音質で楽しめます。
5000円で購入できる超高音質PCスピーカー
米国の老舗音響機器ブランドのJBLによる、PC用スピーカーの大ヒットモデル。
デジタルアンプと50mmのフルレンジドライバーの組み合わせ、そしてUSB DACとして音声信号も伝送する仕様によって、常識を覆すほどのクリアで情報量豊富な高音質を実現しています。
個人的にはこのJBL Pebblesで聴いて以来、PC用スピーカーとしての音質向上もいき着く所まで来たと考えてしまったほどの逸品です。
スマートスピーカーにもなる
こちらはポータブルなBluetoothスピーカーですが、Wi-Fi環境があればストリーミング再生も可能です。アレクサやGoogleアシスタントと連携して、スマートスピーカーとして使うこともできます。専用アプリからも操作できるので、スピーカーから離れていても簡単に操作できます。
防滴仕様で、お風呂やキッチンなどでも水滴を気にせずに使えます。360°どこにいてもきれいに音が聞こえるので、アウトドアでの使用にぴったりです。
迫力の重低音がクール
インテリアに溶け込むコンパクトなボディながら、迫力の重低音が楽しめる一台。サウンドバーに接続するだけで、厚みの違うプレミアムな重低音をすぐに体感できます。アプリで音量調節もラクラク。
これさえあれば、自宅で映画や音楽がもっと楽しめそうですね。
最大約30時間の連続再生
コンパクトながらもヘヴィーで力強いサウンドを兼ね備えたポータブルスピーカー。シリコンの外観とメタルグリルは非常に耐久性があり使いやすいデザインに仕上がっています。全方位サウンドを採用しており、すべての方向で厚みのある絶対的な360サウンドを体感することができます。クイックチャージ機能により、約20分の充電で約4時間の再生が可能です。
IP67防水防塵・機能を備えており、水や埃にも強い耐久性を持っています。
防水設計のポータブルなスマートスピーカー
ピクニックでも、アウトドアでも、悪天候でも汚れも気にならない防水設計のポータブルスピーカー。きめ細やかに調節された音響が、コンパクトなスピーカーとは思えないほどの奥行きのある音を再現してくれます。Wi-FiやBluetoothがあれば、どこででもスイッチひとつで音楽を再生。
最長10時間連続再生できるバッテリーを搭載しているので、1日中外出していても安心ですね。
コンパクトながら、連続10 時間再生
ボディサイズを超えた驚きのサウンドが魅力のコンパクトスピーカー。使う場所を選ばない防塵・防水性能だから、アウトドアやキャンプ、バーベキューなどどんな場所でも活躍します。音量に合わせて音響特性を最適化する先進のDSP テクノロジーで、インドアでもアウトドアも明瞭で広がりのあるサウンドを楽しめます。
通話用マイクを内蔵しているため、ハンズフリーで通話ができ、リモート会議にもばっちりです。
DTMにも使えるアクティブスピーカー
スピーカー設計の老舗のFOSTEXによる15W+15Wデジタルアンプと2ウェイスピーカーを搭載したハイレゾ対応のパーソナル・アクティブスピーカー・システム。
PC用やDTM用のように用途を指定したモデルではないのですが、FOSTEXのスピーカーは極めて精緻でストレートなサウンドを特徴としているので、用途としてはDTMを中心とした音楽制作や落ち着いた音楽リスニングに向き。
入力端子はRCA端子とステレオミニ端子が揃うので、DTM用の機器だけでなくPCとも直接接続できます。
並のPCスピーカーでは満足できない人にも試してほしい機種ですね。
150Wの大音量を再現するパワフルなスピーカー
20センチほどの高さでコンパクトな設計をされている2Wayパワードスピーカーになります。多彩な入力方法が装備されており、スマートフォンなどもUSB入力で音を鳴らせます。よい音を出す作りをしており、音のおいしいところを逃さず、再生可能です。
ほかの製品とサイズは大きく変わらないですが、150Wという大型のギターアンプに匹敵するような音量を出すことができます。講習会などの音源再生などでも役立つでしょう。
格安・高音質・扱いやすいの三拍子
上向きのスピーカーユニットが特徴の小型PC用スピーカー。見た目には小さなスピーカーですが、PCデスク上に置くとちょうど耳に向けて音が出てくる絶妙な設計です。
ゲームや音楽再生、YouTubeや映像配信をPCで視聴する人なら「もうこれでじゅうぶん」と言いたくなるほどの高音質。
接続は3.5ミリのステレオミニ端子で電源はUSBバスパワーという変則的な仕様ですが、ノートPCと組み合わせて持ち歩きも可能です。
PC接続もWi-Fi再生もこなすオールインワン
Hi-Fiオーディオ発のアンプ内蔵スピーカーのなかでも注目モデルがYAMAHAのNX-N500です。
一見すると左右独立したパワードスピーカーですが、Wi-Fi内蔵でハイレゾのネットワーク再生やSpotifyの音楽配信にも対応。PCと直結すればハイレゾのなかの上位仕様となる384kHz/24bit、もちろんアナログ入力にも対応。
高音質なだけではなくアンプ内蔵スピーカーの可能性を凝縮したマルチな一台です。
英国オーディオブランドのアンプ内蔵スピーカー
高音質での音楽リスニングを目指す趣味性の高いHi-Fiオーディオ。そのなかでも珍しいアンプ内蔵スピーカーで、高音質を目指すモデルとして評価されているのが、KEFのLS50 WIRELESSです。
KEFは英国の人気スピーカーブランド。音を精緻に再現する「Uni-Qドライバー」という独自のスピーカー設計が得意で、ベースモデルのLS50もベストセラー。LS50 WIRELESSはそんなLS50にWi-FiやBluetooth、USB DACといった現代的な入力をすべて搭載しました。
高級オーディオらしい超高音質サウンドと使い勝手を両立したスピーカーです。
味わいのある木目が特徴の製品
シンプルな入力端子でオーディオ初心者でもかんたんに設置しやすい製品です。デジタル制御もされていて、音量の調整を自動で行ってくれる機能が含まれています。オーディオの上級者でもうなる音質もまたこの製品のメリットになります。
本体は木材を利用し、レトロな雰囲気をもった味わいのある仕上げがなされています。
スピーカーだけでも使える使い勝手のよいアイテム
ミュージシャンのライブ用のスピーカーを手掛けているメーカーの製品です。さまざまな現場の経験を反映し、聴きやすい音質を再現しています。小型でも聴きごたえのある音場を作り出せるのがよいポイントです。
マイクを直接入力できるXLR端子を装備しているので、小さな集会などでマイクとこのスピーカ―だけで対応することができます。
「アンプ内蔵スピーカー」のおすすめ商品の比較一覧表
【関連記事】ほかのスピーカーはこちら
まとめ|アンプ内蔵スピーカーは便利!
冒頭にアンプ内蔵スピーカーについて解説した通り、アンプ内蔵スピーカーは用途が様々。自分が再生する音楽をどんな目的で聴きたいのかによって、製品選びの選択肢がガラリと変わります。今回は各分野イチオシの機種を選出しました。
より専門的な情報で検討したい人は、PC用のスピーカーを探しているならPCスピーカー、音楽制作用ならモニタースピーカー、そして、スマホと組み合わせて音楽を聴くワイヤレススピーカーのおすすめナビの記事も併せてチェックしてみてください。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。炊飯器を調べたのがきっかけで、家電やガジェット周りに興味が広がる。日々、ネット・雑誌から新商品をチェックするため、欲しい家電が増えすぎてしまう。現在はドラム式洗濯機購入のため貯金中。