アンプ内蔵スピーカーの選び方
AV評論家・折原一也さんに、アンプ内蔵スピーカーを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
PC用スピーカーは設置場所に応じて選ぶ
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
アンプ内蔵スピーカーのなかで、もっとも人気のあるカテゴリがPC用の外づけスピーカーです。PCのアナログオーディオ端子やUSB端子に接続するタイプで、Creative、Logicool、サンワサプライ、バッファローなどPC周辺機器メーカー、JBL、YAMAHAといった音響機器メーカーも製品を販売しています。
PC用スピーカー選ぶ際には、音質はもちろん、デスク上に置きやすいサイズかどうか、また接続がステレオミニ端子かUSB端子か、電源の接続がUSBバスパワーかコンセントなどもチェックしてください。
自身が希望する設置場所に応じて扱いやすいものを選びましょう。
音楽制作やDTM向けのスピーカーも
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
DTMやプロによる音楽制作に用いるパワードタイプのモニタースピーカーでも、アンプ内蔵スピーカーの出番です。YAMAHA、FOSTEX、Roland、TASCAMといった楽器系メーカーが個人のDTM向け製品を発売しています。
厳密には製品個別に異なりますが、モニタースピーカーは音楽制作の過程で音を確認する目的のスピーカーなので、味つけなくストレートに情報を出すタイプがほとんどです。
接続端子はRCA端子、XLR端子、PHONE端子など音楽制作向けの端子が一般的。あらかじめ接続したい機器とどんなケーブルで繋げるのかを確認して選んでください。
Hi-Fiオーディオ用のアクティブスピーカー

Photo by Avel Chuklanov on Unsplash
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
音楽を超高音質に楽しむHi-Fiオーディオの趣味の世界は、アンプを内蔵しないタイプのスピーカーが主流です。
しかし、Wi-Fiのネットワーク機能まで一体化し、ハイレゾの高音質再生にも対応したアンプ内蔵スピーカーも存在しています。
ヤマハ、クリプトン、KEFといった国内外のメーカーによるHi-Fiオーディオとして作られているので、価格は数万円~数十万円と高価です。音楽リスニング用にとにかく高音質に音楽を聴きたい方なら、選択肢にいれてください。
ワイヤレススピーカーやスマートスピーカーも
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
Bluetoothで接続するワイヤレススピーカー、Amazon EchoやGoogleホームといったスマートスピーカーも分類上はアンプ内蔵スピーカーです。
アンプ内蔵を条件として考えると、ウェアラブルネックスピーカーなどもアンプ内蔵スピーカーに含まれるなど、広くとらえたときのジャンルの広がりは無限にあります。
これらを探す場合「Bluetoothスピーカー」「ワイヤレススピーカー」のように別のキーワードで探すとさまざまなラインナップが見つかります。
アンプ内蔵スピーカーおすすめ10選
上で紹介したアンプ内蔵スピーカーの選び方のポイントをふまえて、AV評論家・折原一也さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

CREATIVE(クリエイティブ)『Creative Pebble』














出典:Amazon
音声入出力 | 径3.5mmステレオライン出力 |
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スピーカーのユニット構成 | 左右セパレート型 ステレオ スピーカー |
アンプ出力 | 最大4.4W RMS |
音響システム | - |
総合出力 | 最大4.4W RMS |
電源タイプ | USBバスパワー |

JBL『JBL Pebbles(JBLPEBBLESBLKJN)』
















出典:Amazon
音声入出力 | USBコネクタ×1、外部入力(3.5mmステレオ ミニジャック)×1 |
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スピーカーのユニット構成 | 50mm 径フルレンジドライバー× 2 |
アンプ出力 | - |
音響システム | - |
総合出力 | - |
電源タイプ | USB 2.5W |

ONKYO(オンキヨー)『GX-D90(Y/B)パワードスピーカーシステム』
音声入出力 | デジタル入力×2(光/同軸 切換)、アナログ入力×1(ステレオRCA)、サブウーファー出力×1(モノラルRCA) ほか |
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スピーカーのユニット構成 | OMFダイヤフラム採用9cmウーファー |
アンプ出力 | 15W+15W(4Ω) |
音響システム | 「VLSC」 |
総合出力 | 15W+15W(4Ω) |
電源タイプ | 100V(50/60Hz) |

Fostex(フォステクス)『PM0.3』












出典:Amazon
音声入出力 | INPUT A:RCAピンジャック、360mV(入力感度)、INPUT B:ステレオミニジャック、650mV(入力感度) |
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スピーカーのユニット構成 | 7.5cm(3インチ)コーンスピーカーウーハー、1.9cm(3/4インチ)ソフトドームツィーター |
アンプ出力 | 15W+15W(RMS)/可変ボリューム付 |
音響システム | - |
総合出力 | 15W+15W(RMS)/可変ボリューム付 |
電源タイプ | DC15V(付属の専用ACアダプターを使用) |
DTMにも使えるアクティブスピーカー
スピーカー設計の老舗のFOSTEXによる15W+15Wデジタルアンプと2ウェイスピーカーを搭載したハイレゾ対応のパーソナル・アクティブスピーカー・システム。
PC用やDTM用のように用途を指定したモデルではないのですが、FOSTEXのスピーカーは極めて精緻でストレートなサウンドを特徴としているので、用途としてはDTMを中心とした音楽制作や落ち着いた音楽リスニングに向き。
入力端子はRCA端子とステレオミニ端子が揃うので、DTM用の機器だけでなくPCとも直接接続できます。
並のPCスピーカーでは満足できない人にも試してほしい機種ですね。

YAMAHA(ヤマハ)『NX-N500』












出典:Amazon
音声入出力 | アナログ×1(ステレオミニ)、デジタル音声×2(光デジタル、USB端子)、Network×2(イーサネット、Wi-Fi) |
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スピーカーのユニット構成 | 13cmコーン型ウーファー、3cmドーム型ツィーター |
アンプ出力 | 45W + 45W |
音響システム | ハイレゾ音源 |
総合出力 | 45W + 45W |
電源タイプ | AC |

KEF『LS50 WIRELESS』






出典:楽天市場
音声入出力 | 2.4GHz/5GHz デュアルバンドWi-Fiネットワーク、aptX®コーデックUSB タイプB ほか |
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スピーカーのユニット構成 | Uni-Qドライバーアレイ:HF:25mm、ベンテッド・アルミドームLF/MF:130mmマグネシアム/アルミ合金 |
アンプ出力 | LF: 200W、HF: 30W |
音響システム | - |
総合出力 | (SPL) 106 dB |
電源タイプ | - |
英国オーディオブランドのアンプ内蔵スピーカー
高音質での音楽リスニングを目指す趣味性の高いHi-Fiオーディオ。そのなかでも珍しいアンプ内蔵スピーカーで、高音質を目指すモデルとして評価されているのが、KEFのLS50 WIRELESSです。
KEFは英国の人気スピーカーブランド。音を精緻に再現する「Uni-Qドライバー」という独自のスピーカー設計が得意で、ベースモデルのLS50もベストセラー。LS50 WIRELESSはそんなLS50にWi-FiやBluetooth、USB DACといった現代的な入力をすべて搭載しました。
高級オーディオらしい超高音質サウンドと使い勝手を両立したスピーカーです。

SONY(ソニー)『SRS-XB41』






































出典:Amazon
音声入出力 | ステレオミニジャック(オーディオ入力端子) |
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スピーカーのユニット構成 | 直径約58mm(フルレンジ)×2 |
アンプ出力 | 50W(25W+25W) |
音響システム | ClearAudio+ |
総合出力 | 50W(25W+25W) |
電源タイプ | AC(リチウムイオンバッテリー) |
Edifier『R1280T』














出典:Amazon
音声入出力 | アナログ入力×1(RCAx2) |
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スピーカーのユニット構成 | バスユニット:直径101mm 防磁型、ツイーターユニット:直径13mm 防磁型 |
アンプ出力 | 21Wx2 |
音響システム | - |
総合出力 | 42W |
電源タイプ | AC100 - 240V、50/60Hz |
MACKIE(マッキー)『パワード・モニタースピーカー(MR524)』














出典:Amazon
音声入出力 | アナログ入力×3(XLR/TRS/RCA) |
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スピーカーのユニット構成 | 5.25インチ ポリプロピレンウーファー/1インチ シルクドームツィーター |
アンプ出力 | 30W |
音響システム | - |
総合出力 | 60W |
電源タイプ | 100V(50/60Hz) |
ベリンガー 『パワードモニタースピーカー STUDIO 50USB』








出典:Amazon
音声入出力 | デジタル入力×1(USB2.0)、アナログ入力×3(XLR×2、標準フォーンジャック(3P)×2、バランス) |
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スピーカーのユニット構成 | 0.75インチツィーター、5インチウーファー |
アンプ出力 | 150W |
音響システム | - |
総合出力 | 150W |
電源タイプ | AC100V(50/60Hz) |
おすすめ商品の比較一覧表
【最後に】AV評論家のアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
用途に合わせて機種を選ぼう
冒頭にアンプ内蔵スピーカーについて解説した通り、アンプ内蔵スピーカーは用途が様々。自分が再生する音楽をどんな目的で聴きたいのかによって、製品選びの選択肢がガラリと変わります。今回は僕なりに各分野イチオシの機種を選出しました。
より専門的な情報で検討したい人は、PC用のスピーカーを探しているならPCスピーカー、音楽制作用ならモニタースピーカー、そして、スマホと組み合わせて音楽を聴くワイヤレススピーカーのおすすめナビの記事も併せてチェックしてみてください。
そのほかのスピーカーのおすすめはこちら 【関連記事】
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/18 リンク修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。