Wi-Fi内蔵スピーカーとは
Wi-Fi内蔵スピーカーとは、Wi-Fi接続の環境が整ったスピーカーのこと。無線電波からスマホやPCに接続することで、音楽などを再生できます。
一般的なBluetooth接続のスピーカーと比べると、接続台数が多く、さらに遅延なども発生しにくいというメリットがあります。通信距離も長く、接続に安定感があるため、快適な音楽鑑賞ができるでしょう。機種によってはホームスピーカーとして使えたり、音楽ストリーミングができる機種もあります。
しかし、Wi-Fiネットワークがある環境でないと使用(接続)できないため、アウトドアや車内での使用には向いていません。
▼Wi-Fi内蔵スピーカーの特徴
Wi-Fi内蔵スピーカーの特徴は大きく分けて2つあります。
ひとつはAirPlayやDLNA、Chromecast built-inで家庭内の機器同士を連携させて音楽を聴く機能。日本ではハイレゾの高音質再生でネットワークが注目されたこともあり、高級オーディオの流れを受けた製品も健在です。
もうひとつはSpotifyに代表される定額音楽配信と、インターネットラジオへの対応。これはBluetoothスピーカーから発展して、定額配信をより便利に聴くスピーカーとして、海外先行で発展してきました。
現在売られているWi-Fiスピーカーは、家庭内音楽再生と定額音楽配信の両方に対応した製品が主流ですが、自分が使いたい機能がついているか確認して選びましょう。
Wi-Fi内蔵スピーカーの選び方
それでは、Wi-Fi内蔵スピーカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】対応形式
【2】対応サービス
【3】スマートスピーカーとの連携機能
【4】Wi-Fi以外の接続ができるか
【5】周波数帯域
【6】据え置きか、持ち運ぶか
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】対応形式をチェック
スマホやPCと連携させての音楽再生を考えてWi-Fiスピーカーを探している人は、対応するホームネットワークの種類を確認してみましょう。メジャーなものはアップルによるAirPlay、GoogleによるChromeCast、そして多くのメーカーが対応するDLNAです。
とくにiPhone/iPadから音楽を流すなら、アプリ不要でiOSから認識するAirPlay対応が便利、同様にAndroidスマホならChromeCast対応が便利。両方に対応するWi-Fiスピーカーも増えています。
なお、各スピーカー純正のアプリを利用すれば、この組み合わせから外れていても音楽再生可能なので、そこまでの心配は不要です。
【2】対応サービスをチェック
Wi-Fiスピーカーで定額音楽配信を聴くなら、サービスごとにスピーカー側の対応を確認してみましょう。定額音楽配信でメジャーなSpotifyは、Spotify Connect対応スピーカーの利用がシンプルですが、スマホ・タブレットからAirPlay/ChromeCast経由で再生も可能です。
そのほかの定額音楽配信サービスは、スピーカー側の対応、またAirPlayかChromeCast対応の事前確認が必須です。なお、Apple MusicをChromeCast経由で聴く組み合わせはできないので要注意。
またradiko.jpのラジオにはWi-Fiスピーカー側の対応が必須です。
【3】スマートスピーカーとの連携機能をチェック
スマートスピーカーはWi-Fiスピーカーにも波及(はきゅう)をはじめています。単体で音楽を聴けるスマートスピーカーですが、GoogleHome、Amazon Echoや、ほかのWi-Fiスピーカーとの連携機能もあり、「○○で音楽を流して」と音声操作でWi-Fiスピーカーによる音楽再生ができます。
GoogleHome連携には「work with Google Assistant」対応製品、またAmazon Echo連携には「Works with Alexa」対応のWi-Fiスピーカーが必要になります。家庭内の音楽再生をスマートスピーカーで一元管理したい人は、これらの対応状況も考えてWi-Fiスピーカーを選びましょう。
【4】Wi-Fi以外の接続ができるかチェック
Wi-Fiスピーカー本来の機能はWi-Fiで音楽を聴くことですが、ほかの機器との接続を考えるなら、Wi-Fi以外に音楽を流す方法も確保しておくと便利です。
たとえば、Bluetoothによるワイヤレス接続ができれば、友人や家族のスマホに入った音楽をすぐに流したいときに便利。アナログ入力端子があれば、レコード等の外部機器で音楽を流す応用もできます。もし家庭内でWi-Fiではなく有線LANで接続したいなら、LAN端子があるか確認しておきましょう。
【5】周波数帯域をチェック
Wi-Fiには、2.4GHz帯と5GHz帯の2種類があります。それぞれの特徴を理解して選びましょう。
●2.4GHz帯
障害物があっても電波が遠くまで届きますが、他の機器と電波が干渉しやすいので、ノイズが発生する可能性があります。
●5GHz帯
電波が遠くまで届きにくいですが、家電などが出すほかの電波とは干渉しないので、安定した通信を行うことができます。
【6】据え置き型か、モバイル型か
Wi-Fi内蔵スピーカーを選ぶにあたって、どういう環境で使うかを考慮に入れて選びましょう。例えば、リビングに据え置きで使用する場合、重くても大きくても問題ないですが、電源の近くに置く必要があります。給電方法がACアダプターのみのタイプも多いので、注意しましょう。
また、いろんな場所に持って行って使う場合、軽さやコンパクトさ、バッテリーの容量を重視して選ぶ必要があります。屋外でも使いたいならBluetooth接続にも対応したモデルを選ぶようにしましょう。
Wi-Fi内蔵スピーカーおすすめ8選
上記で紹介したWi-Fi内蔵スピーカーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介。よく比較検討して自分の生活に合ったものを選んでくださいね。
7つのスピーカーユニットでハイレゾ音源を堪能
全方位スピーカーシステムを搭載する、ハイレゾ音源対応のWi-Fi内蔵スピーカー。7つのスピーカーユニットから構成されており、透き通るような高音から、ズンズンとした低音までバランスよく響き渡り、立体感のあるサウンドを味わえます。
スピーカーが空間を測定して、音を最適化してくれるので、心地よいハイレゾ音源を聴くことができますよ。
ハイレゾ対応でバッテリー内蔵
テーブルの上にもコンパクトに置ける、Bluetooth接続もできるハイレゾ対応のWi-Fiスピーカー。
Wi-Fiからのハイレゾ再生だけでなく、アナログ端子での入力や、Bluetooth接続でのLDACにも対応。また、DSEE HX技術でCD音質の音源もハイレゾ化して再生します。連携機能は「Chromecast built-in」、音楽配信は「Spotify Connect」に対応しています。ただし、AirPlayには非対応なので注意しましょう。
サウンドは繊細です。本体が小型でバッテリー内蔵により12時間の音楽再生対応と、外にも持ち出せるWi-Fiスピーカーという時点でなかなか貴重。日本的な発想で作られたWi-Fiスピーカーですね。家のなかの好きな場所や、外でも使いたい方におすすめ。
アウトドアにも好相性な小型スピーカー
コンパクト&軽量であることに加え、Bluetooth接続にも対応しているので、屋外でも使いやすい仕様に仕上がっています。また最長10時間の連続再生や、IP67の防水・防塵性も備えているのも嬉しいポイント。
音質にもこだわっており「True play」機能で、聞いている場所やコンテンツに合わせて、最適なサウンドに自動調整してくれます。Amazon AlexaやGoogleアシスタントにも対応しており、声だけで操作できるので楽チンですよ!
低音から高音まで響き渡る!
Sonosのアプリや、AirPlay2などに対応するWi-Fi内蔵スピーカー。Apple MusicやSpotifyなど50以上の音楽配信サービスに対応
■テキストリンクしています。
「True play」機能を備えており、部屋の広さなどを測定することで、最適な音の響きを堪能することができます。小型ながら、ダイナミックな低音と、透き通るような高音が魅力の1台です。
利便性が高い迫力のサウンドスピーカー
360°のスピーカーから迫力ある重低音と臨場感あるサウンドをコンパクトサイズで気軽に楽しむことができます。
Google アシスタントとAmazon Alexaを搭載しており、話しかけて音楽の再生やニュースや天気を教えてくれます。
Wi-Fi、Bluetooth、Apple AirPlay 2に対応しているので、Spotify、Apple Musicなどの音楽配信サービスにアクセスしてスマートフォンやタブレットからの再生が可能です。
専用アプリからのアクセスもできるので、操作がさらに簡単です。
360°サウンドでパワフルな低音を楽しめる
ワイヤレスホームスピーカー、Bluetoothポータブルスピーカー、音声コントロール対応スピーカーが1つになったスマートスピーカー。音声アシスタント搭載で屋内はもちろん、外出先へも持ち運べます。Wi-fiやBluetoothでクリアな360°サウンドを楽しむことができます。
コンパクトで軽量。防水仕様なのでアウトドアにも連れていける、賢い一台です。
デザインの秀逸さに脱帽
手作りの木製キャビネットを採用するネオクラシック然とした外観からは想像できない多機能さを持ち合わせているのがこちら。
FM、ワイドFMに加えてBluetoothやWi-Fiなども搭載しており、Apple MusicやSpotifyなど各ストリーミングサービスを利用することができます。
ブランド75周年の記念モデル!
ブランド創設75周年を記念したモデルがこちら。Bluetooth、Air Play 2、Google Chromecastなどに対応し、さまざまな音楽コンテンツを再生できます。
世界中から人気を集める「JBL L-Classic」シリーズを踏襲した、ウォルナットのボディを採用しており、いろんな家庭になじむデザインに仕上がっています。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る Wi-Fi内蔵スピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのWi-Fi内蔵スピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ|音声アシスタント機能付きもおすすめ!
高音質に家庭内の音源や定額音楽配信を流せるWi-Fiスピーカーですが、定額音楽配信による音楽リスニングの機能性なら音声アシスタントで選曲までできるスマートスピーカーの方が便利。
2万円以下の予算で探しているなら、最初からスマートスピーカーのなかから選んだ方がマッチするかもしれません。そこであえてWi-Fiスピーカーを選ぶ理由は、ハイレゾ対応機種もある高音質と、その高音質で定額配信まで聴けるところにあります。
自分の求める高音質へのこだわりと、機能性を両立できる一台を探してみてくださいね。
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「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。炊飯器を調べたのがきっかけで、家電やガジェット周りに興味が広がる。日々、ネット・雑誌から新商品をチェックするため、欲しい家電が増えすぎてしまう。現在はドラム式洗濯機購入のため貯金中。