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基礎知識:BluetoothとWi-Fiの接続方式の違い
実は、ワイヤレススピーカーの接続方法には、Bluetooth接続とWi-Fi接続の2種類があります。どちらもワイヤレス接続なので、ケーブルから解放される点では同じですが、それぞれの接続方法の特徴は異なり、スピーカーに接続した際にも違いが発生します。
近年では、Bluetooth接続がメイン、Wi-Fi接続はBluetooth接続と兼用しているモデルが多いですが、念の為、各特徴や相違点を抑えておきましょう。
Bluetooth接続:持ち運びにピッタリの規格
Bluetooth接続は、イヤホンやキーボードなどに採用されている接続方式。1対1の接続を想定して作られており、音楽デバイスと直接接続することができる、一番身近な規格です。
ペアリング機能もBluetoothの特徴で、接続する端末(スマホなど)側でBluetooth機能をONにするだけで、接続が可能になります。一度ペアリング設定をしておけば、その後の電源ON/OFFでも自動的に接続が再開されるなど、手軽さもあります。
無線LANがつながっていなくても接続ができるため、スピーカーを持ち運びする際にピッタリです。
Wi-Fi接続:自宅で楽しむのにピッタリの規格
Wi-Fi接続は、無線LAN環境下であることを前提に接続する規格です。無線規格の1つですが、複数台同時接続を想定しており、接続には電力を消費します。
自動認識して無線環境に接続する設定も可能ですが、接続の際はパスワードなどの接続設定が必要になど、セキュリティ面が充実しており、自宅で音楽などを楽しむのにピッタリです。
ワイヤレススピーカーの選び方
それでは、ワイヤレススピーカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】どんなシーンで使用するか
【2】対応コーデックをチェック
【3】防水機能
【4】バッテリーの持続時間
【5】そのほかの便利機能
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】どんなシーンで使用するかチェック
スピーカーといえば、ステレオのように部屋に設置して使うことを想像する人も多いでしょう。しかし、携帯用の音楽端末などと気軽に接続して楽しむスピーカーには、持ち運びがラクなものも多く、ウェアラブルな商品もあります。
室内で落ち着いて音楽を聴くときに使うのか、野外でレジャーを楽しむときに使うのかなど、使用する状況によってワイヤレススピーカーに必要な機能も異なります。
まず、使用する状況を想定し、その状況で利用できるスピーカーを選びましょう。
【2】対応コーデックをチェック
音源を圧縮変換する仕組みのことを「コーデック」といいます。コーデックの種類によって、スピーカーで再現される音質のクオリティが異なります。
コーデックによる音質は、SBC<AAC<aptX<LDACの順に音質がよくなります。スピーカーを使うからには音質にこだわりたいという人は、AAC以上のコーデックを選びましょう。
ただし、スピーカー側と音源端末のコーデックが一致しない場合は、下位のコーデックで音源が再生されるので注意が必要です。
なお、コーデックによって遅延のしやすさも変わります。基本的にはSBCが遅延しやすく、右に行くにつれて遅延しにくくります。遅延なしのワイヤレススピーカーが良ければaptxなどに遅延しにくいコーデックを選ぶとよいでしょう。
【3】防水機能をチェック
ワイヤレススピーカーには、防水機能のある商品もあります。室内に固定設置することを考えているのなら、防水機能はほぼ不要ですが、「持ち運び」を考えているのなら、防水機能はついていた方が便利です。
防水機能があれば、屋外へ持ち出したときの急な雨にも耐えられます。BBQのときなど気軽に持っていくことができます。屋内のキッチンや浴室などの水場近くでも、安心して使えます。
お風呂で音楽を聴きたいとき、シャワーだけという人は「IPX5(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)」、湯船に落ちるのが心配という人は「IPX7(水深1mに30分間静置しても内部に浸水することがない)」と書いてあるものを選ぶとよいでしょう。
【4】バッテリーの持続時間をチェック
電源のある場所に固定設置するのなら、バッテリーは不要ですが、持ち出しを考えているのなら内蔵バッテリー搭載と長時間のバッテリーが使えることをチェックしましょう。
電源のない場所へ持ち出したときに利用したい時間を考え、必要な時間を満たしてくれる商品を選びましょう。
バッテリーの連続使用時間だけでなく、充電にかかる時間も要チェックです。充電にかかる時間が短いほど、バッテリー切れに怯えずに使えます。
【5】そのほかの便利機能をチェック
上記で紹介した選ぶポイント以外にも、大切な機能はいくつかあります。ここでは、あるとより嬉しい機能についてご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
パッシブラジエーター機能
持ち運び用に小型ワイヤレススピーカーを選ぶ際によくあるのが、重低音が弱いことです。
低音域の迫力を求めるのであれば、スピーカー内部で空気振動を起こし低音域を増幅させる「パッシブラジエーター」搭載モデルがおすすめ。音楽の低音部分を振動で表現し、より感じられるようにしてくれるため、小型スピーカーでも満足できるはずです。
スピーカーユニット数
自宅で楽しむ用に中型以上のワイヤレススピーカーを選ぶ際に確認しておきたいのが「スピーカーユニット数」です。
ユニット数が多いほど迫力のあるサウンドを出してくれます。大音量で迫力あるサウンドを求めるなら、W数が高く、ユニット数が多いスピーカーを選びましょう。
ハンズフリー機能
ビジネスの現場でワイヤレススピーカーを利用するケースは、多くの場合リモート会議ではないでしょうか。リモート会議で使うワイヤレススピーカーを選ぶときは、ハンズフリーで会話ができる機能があると便利です。
また、遠くの場所にいる人の声を収音してくれたり、ノイズキャンセリングで雑音を取り除いたりする機能が備わっていれば、より円滑に会議が進められます。
エキスパートのアドバイス
IT・サイエンスライター
買う前にできれば試聴しよう
ひと昔前は「ワイヤレススピーカーは音が小さい」と言われていましたが、最近では家のなかで聴くにはじゅうぶんな音量を出せるようになりました。ただ、音質は人の好みもあるので、可能であれば家電量販店などで試聴することをおすすめします。
その際、自分がよく聴くジャンル(ポップスか、ジャズか、ロックか、など)で試聴すると、好みのスピーカーを見つけやすくなりますよ。
おすすめ7選|高級・高音質モデル
ここでは、高音質モデルのワイヤレススピーカーを7つ紹介します。音質にこだわりのある人は、高音質モデルのワイヤレススピーカーを選びましょう。スピーカーによって低音域が得意なものや、サウンドが立体的に聞こえるものなどの特徴があります。小型なら低音を増幅する「パッシブラジエーター搭載」のものがおすすめです。

BOSE(ボーズ)『SoundLink Revolve Bluetooth speaker』

出典:Yahoo!ショッピング

Panasonic(パナソニック)『ポータブルワイヤレススピーカー(SC-MC30)』














出典:Amazon
SONY(ソニー)『ワイヤレスポータブルスピーカー(SRS-HG10)』
























出典:Amazon
KEF(ケーイーエフ)『ワイヤレススピーカー LSX』

出典:楽天市場
Panasonic(パナソニック)『ワイヤレススピーカーシステム(SC-UA7ーK)』










出典:Amazon
harman kardon(ハーマンカードン)『SoundSticks Wireless』

出典:Yahoo!ショッピング
Panasonic(パナソニック)『ワイヤレススピーカーシステム(SC-VA1)』














出典:Amazon
おすすめ8選|アウトドア向け
ここでは、アウトドア向けのワイヤレススピーカーを紹介します。BBQやキャンプなど、アウトドアに持っていくスピーカーを探しているのなら、防水機能にも着目しましょう。
アウトドアでは突然の雨に遭うことも多いので、生活防水は必須ともいえます。海辺へ持っていきたいと考えているのなら、さらに防塵機能もチェックしてみましょう。また、電源が近くにない可能性が高いので、バッテリーの連続使用時間も要チェックです。

JBL(ジェービーエル)『ポータブルBluetoothスピーカー(JBL Flip4)』






















出典:Amazon

SONY(ソニー)『ワイヤレスポータブルスピーカー (SRS-XB23)』








































出典:Amazon
SONY(ソニー)『ワイヤレスポータブルスピーカー(SRS-XB13)』


































出典:Amazon
JBL(ジェービーエル)『ポータブルBluetoothスピーカー(JBL GO2)』
























出典:Amazon
JBL(ジェービーエル)『ポータブルBluetoothスピーカー JBL Boombox』
























出典:Amazon
BOSE(ボーズ)『SoundLink Micro Bluetooth speaker』






































出典:Amazon
MIFA『A1Bluetoothスピーカー』


















出典:Amazon
Anker『Soundcore2』


















出典:Amazon
おすすめ4選|車内向け
ワイヤレススピーカーには、車載用の製品もあります。車内で電源を確保できることや、車のエンジンを停止させたときに、音源も停止、あるいは一時停止されるものを選ぶと、実際に使うときの操作がわずらわしくなくなります。
車にどのような形で搭載したいか、音源となる端末とどこまで連動させたいかなどを考え、製品の仕様と照らし合わせて選びましょう。

Anker(アンカー)『SoundCore mini 2』


















出典:Amazon
TAXION(タキオン)『車載用 Bluetooth ハンズフリー スピーカーフォン(THF-04)』


















出典:Amazon
カシムラ『Bluetoothステレオスピーカー EQ MP3プレーヤー付』










出典:Amazon
慶洋エンジニアリング『ハンズフリースピーカー AN-S020』










出典:Amazon
おすすめ4選|自宅向け(首掛けタイプ)
イヤホンでは耳が疲れたり、耳から外れて煩わしかったりしますが、ワイヤレスのネックスピーカーなら煩わしさがありません。
屋外での利用だけでなく、屋内でもテレビ音声が聞き取りづらくなった人専用のスピーカーとして利用できます。テレビそのもの音量を上げることなく、聞こえづらい人だけがスピーカーを使え、皆が快適な状態でテレビ鑑賞を楽しめます。
JBL(ジェービーエル)『JBL SOUNDGEAR BTA 』
















































出典:Amazon
JVCケンウッド『ウェアラブルワイヤレススピーカー SP-A10BT』














出典:Amazon
SHARP(シャープ)『AQUOS サウンド パートナー(AN-SS1)』
















出典:Amazon
KENWOOD(ケンウッド)『ウェアラブルワイヤレススピーカー CAX-NS1BT』
















出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ワイヤレススピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのワイヤレススピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
IT専門ライターの島田祥輔さんにお聞きして、ワイヤレススピーカーの選び方とおすすめの機種についてご紹介しました。島田さんのアドバイスのように、サイズやバッテリーの駆動時間に注意して、自分の使い方に合っているワイヤレススピーカーを選びましょう。
水まわりなら防水性能、自宅ならサイズは少々大きくても高音質というように、音楽を聴く場所によっては追加のチェックポイントもあります。さまざまな観点から少しずつ機種を絞ってみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
パソコンやインターネットサービスを初心者向けに解説する書籍や記事を執筆。他にもサイエンス一般について雑誌やニュースサイトで執筆。 著書に『おもしろ遺伝子の氏名と使命』(オーム社)、『遺伝子「超」入門』(パンダ・パブリッシング)、編集協力に『池上彰が聞いてわかった生命のしくみ 東工大で生命科学を学ぶ』(朝日新聞出版)、『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』(高橋祥子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。また、腸内細菌検査サービス「マイキンソー」のオウンドメディア「Mykinsoラボ」の編集長も務める。