OD缶とは
OD缶とは、「OutDoor:アウトドア」の略称です。おもにキャンプや登山などの燃料として利用することが多い商品です。メーカーによっては「ガスカートリッジ」と呼んでいるところもあります。
カセットコンロなどの燃料として利用する場合、CB缶とコンロのメーカーが違ったとしても、JIS規格によって共通化されているので、問題なく使用できますが、OD缶の場合は、残念ながらそうではありません。
バーナーやランタンと接続するバルブの部分のネジ山などの形状が、微妙に違うことがあるのです。ねじこんでしまえば使えないこともないのですが、ガス漏れなどが発生して事故につながる可能性があるため、メーカー側では他社製のガスボンベを使わないようにと呼びかけています。
そのため、OD缶を使う場合は、ガスボンベを使いまわすのであれば、照明も調理器具もすべて同じメーカーでそろえるのがおすすめです。
OD缶で使われるガスの種類と特徴

出典:マイナビおすすめナビ
CB缶もOD缶もなかの燃料はLPガス(液化石油ガス)というものです。アウトドア用としては、使用する外気温によって使い分けられるよう、少し中身の種類が違う商品が販売されています。
LPガスの成分の中心はブタンガス(ノルマルブタン)ですが、外気温が低い環境に対応するガスボンベでは、他にイソブタンやプロパンなどの割合が増えていきます。
ブタンのみのレギュラータイプから、少し外気温が低い環境向けにイソブタンを増やしたパワータイプ、さらに低い環境に対応するため、プロパンの割合が多い極寒冷地タイプなどを、各メーカーは用意しています。
真冬にはレギュラーガスでは火力が弱く炊飯ができなかった、などということになりかねないので注意しましょう。
ガスボンベの選び方のポイント
ガスボンベの選び方のポイントは以下の4つです。
1、アウトドアで使うガスボンベには2種類
2、照明や調理器具は同じメーカーでそろえるものと考える
3、寒い夜はハイパワータイプでないと能力不足なことも
4、アクセサリーを活用して安全かつ効率的に
詳しくは下記の記事からチェックしてみてください。
アウトドア(OD缶)ガスボンベおすすめ12選 レギュラー、ハイパワー、寒冷地仕様など
ここからはアウトドア(OD缶)ガスボンベのおすすめ商品をご紹介します。お使いの器具や使う状況をよく考えて、ピッタリの商品を探してみましょう。
アウトドアの定番アイテム
春夏のキャンプ、ツーリングなど、温暖な季節での使用に適したガスボンベです。こちらはカートリッジ全体に特殊素材が貼ってあるため、内部の液化ガスが減るほど気化面積が拡大。熱を素早く吸収し気化を促進するので、安定した火力を維持することができます。
気化促進効果の高いテクノロジーガスを使用
ブタンガス約75%、プロパンガス約25%の寒冷地仕様のOD缶です。特殊繊維の内張で気化促進効果の高いテクノロジーガスを使用しています。冬季や気温の低い高所での使用に適しているので、オールシーズン使用可能です。

シンプルなデザインがメーカーのコンセプトを表す
スノーピークは昔から、ランタンやバーナーなどの燃焼器具にも力を入れていて、画期的な商品をたびたび発表してきました。現在ではラインアップが整理されつつあり、OD缶は『ギガパワーガス』が中心になっています。
スノーピークらしいシンプルなデザインのOD缶で、銀と金の2種類があります。こちらの銀缶がイソブタン+ノルマルブタンのハイパワータイプで、金缶がプロパン+イソブタンがより低温域でも使えるタイプです。
スノーピークの場合は、使用する燃焼器具とOD缶を倒立(OD缶を逆さにして接続)する液だし方式で、低温下での気化をしやすくするモデルもあります。どの燃焼器具と組み合わせるかで、OD缶のタイプを選択しましょう。
信頼のスノーピーク
信頼のおける国内メーカースノーピークが提供するガスボンベです。元々は、スノーピークが展開する、高火力のギガパワーシリーズ用の製品ですが、他の製品との使用も可能です。お持ちのランタンやコンロの性能を安定させたい方はぜひお試しください。ボディも高い圧力に耐えるスチール製かつ、バルブと弁の制度も優れているため、初心者の方も安全に使えますよ。

購入機会の多いコールマンの純正OD缶
コールマンの調理器具とランタンについては、ガソリンを燃料とするイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実はLPガスを使う商品も幅広くラインアップしています。最近はOD缶を燃料にして、ガスの揺らめく灯火がキャンプサイトをやさしく照らす、『ルミエールランタン』も人気です。
それらで使う、コールマンのOD缶は、緑を基調にした缶のデザインでおなじみです。OD缶はどのメーカーでも、230gあるいは250gのレギュラーサイズ、より容量の大きい500g程度の2種類が主流です。コールマンも同様で、230gと470gの2種類があります。販売店が多いので、購入しやすいのもメリットです。
純正イソブタンだから寒冷地に強い
アウトドア用品で多くのキャンパーから支持を持つ、コールマンのガスボンベです。寒冷地に強いLPガスを使用しており、冬や雪山でのキャンプでも暖かい炎を安定して提供してくれますよ。中には低温かつ低気圧の富士山山頂でも使用できたというユーザーもいるため、性能は折り紙付きでしょう。コスパも良いため、ストックにもおすすめです。
ガスバーナー連続使用で約2時間使用可能
キャプテンスタッグの定番OD缶。ガスバーナー、ガスランプなどのガス器具専用ボンベです。持ち運びに便利なサイズなためカバンの中に詰めてもかさばりません。キャンプやツーリングなどにもぴったりです。
高火力でバーベキューやパーティーを楽しめる
ハイパワーでバーベキューや大量の料理を作るときに真価を発揮してくれるカートリッジです。火力が衰えにくいイソブタンガスを使用しているため、高火力でアウトドアならではの料理を堪能できます。また、零下(-5℃)程度の環境でもパワフルに使えます。バーベキューやアウトドアのパーティーを思いきり楽しみたい方におすすめです。

極寒冷地にも対応するハイパワーOD缶
現在、OD缶として一般的になっているガスカートリッジは、「イーピーアイガス」が1970年代に最初に開発したとされています。そんな「イーピーアイガス」のOD缶には、外気温10度以上の通常期に使うレギュラーと、-10度対応のパワープラス、そして最も温度域の低い-20度対応のエクスペディションがあります。
低い温度域に対応するため、パワープラスとエクスペディションではカートリッジの内壁に特殊シートが貼りつけられていています。このシート全体で液化ガスを吸い上げ、内壁から外の熱を受けることで気化を促す仕組みです。
極地探検とはいかなくても、最近では冬キャン(冬のキャンプ)も流行っていますので、そうした低温下の環境でも安心して使えるOD缶としておすすめします。
ソトのこだわりが光る一品
ストーブなどの燃料器具で多くのユーザーから支持されるSOTOが開発したガスボンベ。季節や用途に合わせて、様々な種類のガスボンベを提供しており、燃料器具メーカーならではのこだわりが感じられます。こちらは、山上のキャンプや冬のキャンプ用に作られたODタイプ。とても軽量で、寒さや風が強くても安定した火力を維持してくれます。おしゃれなデザインにも注目です。
半分のガス量で調理が行える
オールシーズンで使えるパワフルなガスバーナーです。こちらのガスバーナーの魅力は、何と言っても燃費がいいところ。一般的なガスバーナーに比べ消費量は半分程度となっており、100gほどのカートリッジでも12Lの水を沸騰させることができます。気また、化熱による燃料の冷化もしにくいため、火力も維持できます。
MSRならではのタフで環境に優しい
様々なクライマーから支持される、登山用品メーカー「MSR」が販売しているガスカートリッジです。クライマーが使うことを想定して作られており、安定した火力を持つイソブタンに低温でも気化しやすいプロパンガスをブレンドし、高火力で自然環境にも優しい燃焼を実現しています。もちろん、登山以外でもしっかりと使用できます。
「OD缶」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ガスボンベの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのガスボンベの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ガスボンベに関するQ&A よくある質問
ガスボンベの使用期限は?

ガスボンベを購入してから長く使っておらず、そのままキッチンに置きっぱなしなんてこともあるのではないでしょか。長く放置しているけど使えるのか分からずに不安な人の為に使用期限をご紹介します。
ガスボンベの使用期限は製造から7年が目安とされています。製造から7年を目処に使い切ってください。また、変形や歪みがあるものは劣化が進行してるいることもあるので、お使いにならないようご確認ください。
ガスボンベの底面位に製造年月が記されています。
ガスボンベの捨て方は?

使い終えたガスボンベの捨て方をご紹介します。ガスボンベは地域によって処分の方法が異なりますので、各自治体ごとのルールに沿って処分してくださいね。
まずはキャップは外します。先端のノズルを地面(コンクリート)に押し当て中身を完全に捨ててください。
ボンベを振ってシャカシャカという音がしなくなるのを確認したら、【空き缶の日】に専用のコンテナに入れて完了です。たまにガスボンベに穴を開けて捨てる人もいますが、穴開けは不要です。
OD缶と一緒に使いたいアイテム バーナー、ガスランタンなど
通常のキャンプやアウトドアならレギュラータイプ
アウトドア(OD缶)ガスボンベのおすすめ商品をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
私はデイキャンプでのバーベキューをよく行うのですが、ツーバーナー式のコンロを愛用しています。そのため、OD缶は必須のアイテムとなっています。
ほかにも、ツーリングキャンプをする時などにはコンパクトなシングルバーナーとOD缶の組み合わせは最強で、非常に重宝しています。
寒冷地以外の一般的なアウトドアであれば、レギュラータイプのOD缶でまずことたりるので、迷ったらこちらをおすすめします。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。