ガスランタンのメリット・デメリットとは?
●ガスランタンのメリット
ガスランタンの多くはボンベをセットしてスイッチ一発で着火が可能なので初心者にも扱いやすいのでおすすめです。それでいてやわらかな炎の味わいはじゅうぶんに楽しめます。ガソリンランタンは、ポンピング作業が必要なのでキャンプに慣れた人におすすめです。
また、電池式LEDランタンよりも明るい点もメリットになるでしょう。
●ガスランタンのデメリット
ガソリンランタンにくらべれば燃費は落ちます。ランニングコストはかかりますが、まずは手軽であることを重要視しましょう。
ガスランタンの選び方
それでは、ガスランタンを選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】ガス缶の種類
【2】明るさ(ワット数)
【3】燃焼時間
【4】マントルの要・不要
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】ガス缶の種類で選ぶ
キャンプで使うガス缶(ボンベ、カートリッジ)は大きくわけて2種類。
ほぼアウトドア向け専用の「OD缶(アウトドア缶)」、家庭でもおなじみのカセットガス=「CB缶(カセットガスボンベ缶)」です。
それぞれの特徴を詳しく解説していただきました。
OD缶は耐寒性が強く、火力に安定性がある
耐寒性が強く火力の安定が望めるOD缶。
最近の流行りであるムーディーなキャンドルタイプではカートリッジ自体が重要な要素なのでOD缶はその面でおしゃれなガスランタンに見えます。また、カートリッジカバーなどの装飾で楽しまれる方も多くいます。
OD缶には口金のタイプが違うものがあるので、事前によく確認する必要があります。
CB缶は収納がしやすくリーズナブル
CB缶とはカセットコンロに取り付けるタイプのガス缶のことです。
カセットガスは専用機器で使うことを前提とされており、他社製品との互換を推奨していません。推奨しないタイプを使用すると、本体のすす詰まりが起こったりすることがあります。
CB缶のこの細長さは収納がしやすかったり、比較的リーズナブルであるなどのよさもあり、機能だけではなく好みで選んでもいいかと思います。
【2】ガスランタンの明るさで選ぶ
ガスランタンの明るさはワットで表されます。メインで使うガスランタンは200ワット、サブランタンは100ワット以上であれば、キャンプなどで過ごす際にもメイ困らない明るさになるでしょう。
あまり明るすぎるランタンを選ぶと虫がたくさん寄ってきてしまうので、テント内などで困らない程度の明るさを選ぶようにしましょう。
【3】燃焼時間はなるべく長いものを
ガスランタンの燃焼時間は4~5時間程度です。メーカーによって燃焼時間は違うものの、なるべく長く燃焼するタイプを選びましょう。キャンプとなると食料や食事グッズなどがかさばりがちなので、ガスランタンの燃費が良ければガスボンベも最小限で済みます。
また、ガスランタンの明るさによって燃費も変わってくるので、メインで使うタイプとサブで使うタイプをわけて用意しておくのもいいでしょう。メーカーによっては燃焼時間が書かれていないものがあるので、口コミなどを参考にして購入するようにしましょう。
【4】初心者はマントル不要タイプが使いやすい
ガスランタンは、マントルというランタンを灯す不織布のようなものが必要となります。
マントルを使うことでガスランタン独特のぼんやりした明かりがともされるのです。しかし、初心者にとってマントルが必要なランタンを使うのは少々技術が必要になります。
初心者は、マントル不要のガス式タイプのランタンがおすすめです。ガス缶をセットするだけでランタンに火が灯るので、キャンプ初心者で慣れていない方こそまずはガス式を使うようにしましょう。
ガスランタン『コールマン』おすすめ3選 アウトドア用品の老舗
ここまで紹介したガスランタンの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
人気ブランドのコールマンやスノーピーク、キャプテンスタッグ、SOTOなどを集めました。Amazonや楽天、ヤフーランキングでもランクインしている商品ばかりですよ!

キャンプサイトを明るく照らせる大パワー
ガスランタンでは最大級の明るさを誇り、なおかつ歴史あるコールマンのデザインがうまく溶け合った定番中の定番です。パワーを反映した「ゴォー」という音は、いかにもキャンプだなぁと気分を盛り上げてくれます。
マントル(ランタン本体に装着する合成繊維で編み込まれた網状のもの)の大きさがなによりも特徴的。その武骨さとは反対に、ワイヤークリップを使う取りつけは意外なほどかんたん。大パワーとはいいながらそこはガス式のよさがあり、光量を微妙に絞るのも得意。とにかく明るさを求めるならまずこのモデル。なお、トップカバーはこのレッドのほかにグリーンもあります。

アンティーク調のテーブルランタン
ノクターン同様にマントルを使わないキャンドルランプタイプ。こちらのルミエールのほうがひと回り大きくクラッシックなデザイン。ホヤはやや茶色を帯びていてこれまたアンティーク調の演出をしてくれます。
キャンプの夜はなにかの炎を見ていたくなるもの。それほどの大きな投資ではありませんので、手軽な「炎」としてノクターンやルミエールは1台もっていていいと思います。
やさしい光で雰囲気抜群のコンパクトランタン
すりガラスのグローブで光量を抑えた柔らかな光が特徴のフロンティア PZランタン。眩しさを感じにくい落ち着いた雰囲気の灯りなので、テーブルランタンとしての使用もおすすめです。
軽量コンパクトなデザインに加え、専用のプラスチックケースも付いているので持ち運びラクラク!マッチやライターのいらない自動点火装置搭載モデルなので、初心者の方でも簡単に点火できるのも魅力です。230g缶1本で最大12時間程度まで燃焼するので、連泊キャンプなどにも◎。
ガスランタン『スノーピーク』おすすめ3選 機能的で丈夫かつ美しい

実用から空間演出に昇華させたモデル
以前は実用的であればよかったランタンも、現代のキャンプ事情ではその在り方が変わってきました。キャンプという空間を演出する道具に昇華させたのがこの「ノクターン」。
照らすという役割とともに炎の「鑑賞」という新しい楽しみをキャンパーに提供してくれました。点火装置はありませんが、下部の切込みからの着火は簡単です。同社の製品としては比較的求めやすい価格であるのも魅力。
携帯性と実用性に優れたおしゃれランタン
1998年にスノーピークのファーストランタンとして発売されて以来、根強い人気を誇っているギガパワーランタン 天 オート。グッドデザイン賞も受賞したおしゃれなデザインが特徴で、コンパクトで持ち運びがしやすいのも評価の高いポイントです。
80W相当と十分な光量を確保しており、携帯性、実用性ともに◎。ファミリーキャンプ時のテーブルランタンとして、荷物を抑えたいソロキャンプやキャンプツーリング時のメインランタンとしてなど、幅広い使い方ができるのも魅力です。
CB缶も使用可能!マルチに使える小型ランタン
アウトドア用のガス缶はもちろん、アダプタを装着することで、コンビニなどで気軽に手に入るカセットボンベ缶も使用可能な、ギガパワー2WAYランタン。コンパクトなデザインながら、最大90Wの明かりを放つ実用性の高さが魅力で、ソロキャンパーやバイクキャンパーに特に人気の高いアイテムです。
収納ケース付きで持ち運びやすいのも◎。吊り下げ用のチェーンも付属しているので、ランタンハンガーなどに吊るして使用するのもおすすめです。
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実は隠れたロングセラー
派手さはなくともすべてがちょうどよくできている、このバランスがロングセラーたるゆえんでしょう。サイト全体を照らす能力がじゅうぶんにあり、一方テーブルランタンとしてもさほど大きすぎず、それでいて実勢価格5千円前後とお求めやすい。
最初の一台として、または買い増しとして一台もっていたくなるモデルです。グローブにはフロストがかかりやわらかい光も特徴。
初心者にも◎雰囲気抜群のキャンドル型ランタン
アンティークのような優雅なデザインが特徴のキャンドル ガスランタン。炎が直接出るマントルレスタイプで、面倒な空焼きなどの作業が必要ありません。グローブの根本にあるリングを回すだけで火力調整が簡単にできるので、ガスランタン初心者の方も安心して使用できます。
まるで本物のキャンドルのようにゆらめく炎を楽しめ、雰囲気も抜群!ファミリーキャンプでの食事やソロキャンプ時のリラックスタイムなどに、テーブルランタンとして使用するのが特におすすめです。
キャンプサイト周辺をしっかり照らせるランタン
白熱電球230〜280W相当の灯りで、明るさをしっかり確保できる商品。キャンプサイト周辺も明るく照らしてくれるので焚火がなくても楽しめるでしょう。
テントのなかで使用するのにも充分な光量と言えるので、グランピングなどでも活躍しそうです。ガスランタンなので光量も安定しており、初心者でも安心して使える点も魅力。OD缶使用タイプです。
鮮烈な明るさ!ファミキャンのメインランタンにも
シンプルで無駄のないデザインながら白熱電球150W相当の鮮烈な明るさを誇るフィールド ガスランタンL。ランタン上部がすりガラスになっているので、眩しすぎず目に優しい光がキャンプフィールド全体を照らします。
付属の吊り下げ用チェーンを利用すれば、全体照明と同時に足元灯としても活躍する優れもの。専用のハードケースに入れて気軽に持ち運べるので、ファミリーキャンプのメインランタンとしておすすめしたいアイテムです。
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品番だけで存在感を示すミニランタンの名品
「2245」という品番だけで語れる、多くのアウトドアマンに愛されてきた名品。なんといってもその立ち姿とやわらかい灯りの色はほかには代えがたい魅力があります。実用上もテーブルランタンとしてはまったく問題なく、光量をいっぱいにしたときはソロキャンプサイトレベルなら実用上じゅうぶん。
針金状のサスペンダーワイヤーは使わないときには少し邪魔ではありますが、吊り下げると独特の雰囲気になります。2245は実用性だけではなく、そこにあるよろこびをジワジワ感じさせてくれる数少ないアイテム。誰にでもすすめられます。
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フォールディングでコンパクトに
CB缶仕様の代表選手。フォールディングの名前どおり、ホヤが中に格納されていて収納時は本体の大きさは約半分ほどに。使用時は、逆にハンドルをもって上に引っ張り上げるだけ。このコンパクトさはかなり魅力的。しかもカセットガスは下から差し込むだけでセットできるワンタッチ式。
とにかくかんたんなランタンです。メタリックなその姿はスタイリッシュな雰囲気があり、やや個性的。パワーは同社のプレミアムガス使用で公称240Wとなっていますが、実際はそこまでは明るくありません。使用に困るほどではありませんが過度な期待はしないように。
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ガスランタン『その他メーカー』おすすめ4選
番外編『LEDランタン』おすすめ2選
「ガスランタン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ガスランタンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのガスランタンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのランタンの記事はこちら 【関連記事】
ガスランタンに関するQ&A よくある質問
ランタン(マントル)の寿命・交換時期は?

ランタンの交換時期は、個体差や空焼きの仕方などによっても変わってきます。交換のタイミングは、マントルに穴が空いたときになります。雑な使い方をすると寿命も短くなりますので注意して使いましょう。
ガスランタンの使い方は?

1 ますはガスランタンにガス缶をセットします。この時に必ずガス栓がオフになっていることを確認してから取り付けるようにしてください。大事故になりかねません。
2 次にガラス部分のグローブをはずしましょう。
3 マントルをガスランタン内に取り付け、マントルを空焚きします。ガスランタンの燃料にもなりますのでしっかり灰になるまで空焚きしてください。
4 グローブをガスランタンにしっかり装着したら、点火ボタンを数回押してマントルに火を付けます。点火ボタンはカッチと音がするまでキチンと押してください。
メーカーにより点火の仕方が違う場合もあるので、きちんと説明書を読んでから使うようにしましょう。
キャンプの演出として見た目も重要! アウトドアライターからのアドバイス
手軽な燃料と簡単な着火で親しまれているガスランタン。ガソリンランタンほどの本格派ではなくとも、野外の灯りならではの味わいはじゅうぶんに楽しめます。準備と着火の楽さ加減で結果ガソリンからガスランタンに戻ったという方も少なくはありません。
また昨今のキャンプスタイルから実用を求められるだけではなく、ムーディーなテーブルランプとしてもガスランタンは注目されています。メインランプとしての選択はもちろん、キャンプの夜の大切な演出小道具として選ぶのも楽しいでしょう。
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キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。