LEDランタンとは?
LEDランタンとは、電池や充電池を使用した電気のランタンのことです。 ガスやガソリンの燃料系ランタンとは違い、火を使わないため、倒したり触ったりしても火事や火傷の心配がありません。また、室内ランタンとして使用しても、一酸化炭素中毒を引き起こすこともないので、普段使いも可能です。
火を使わないので、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えます。キャンプなどのほかにも、防災グッズとして使用できるので便利です。
LEDランタンの選び方
キャンプなどのアウトドアシーンに欠かせないランタン。なかでも、「LEDランタン」は、火を使わない安全性や、調色・調光機能にすぐれたモデルが豊富にあるため、人気を集めています。防災ランタンとしても便利なアイテムなので、一家に一台常備しておくといざというときに安心です。
この記事では、LEDランタンの選び方をご紹介します。用途によって必要な明るさや製品の大きさもさまざまありますので、こちらの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】使い方に合わせた明るさで選ぶ
【2】連続点灯時間にも注目
【3】電池式や充電式など給電方式で選ぶ
【4】用途に合った色の電球を選ぶ
【5】防水機能はIPX5以上だと安心
【6】さまざまな場面を想定して3WAYタイプを
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使い方に合わせた明るさで選ぶ
LEDランタンの場合、明るさの目安となる単位は「ルーメン」です。照らされた場所の明るさを示す「ルクス」は、ランタンとの距離によって変わりますが、ルーメンは全方位の光の量をあらわすため、距離は問いません。
睡眠前に刺激の強い光を眺めると、うまく眠れないこともあるため、テント内なら100ルーメン以下に調整できるタイプがよいでしょう。決して大光量=ベストな選択ではありません。
メインランタンなら「1000ルーメン」以上
一般的な60W電球の明るさは810ルーメンといわれており、キャンプ用の1000ルーメン以上だと、ファミリーキャンプの2ルームテントなどの広い場所で用いられるのが一般的です。ソロキャンプであれば、300ルーメンもあれば十分でしょう。
サブライトにするなら「150~300ルーメン」クラスのものを
メインのランタンを明るいものにしても、実際にキャンプ場に行ってみると人影やタープなどで手元に影ができ、作業や調理がしにくくなります。そんなときはサブライトを利用して、手元を照らしてください。
サブライトとして使用するのであれば、150~300ルーメンクラスのものが適しています。テーブルの上に置いてもまぶしすぎない明るさのものを選んでください。
「100ルーメン」前後のものは持ち歩きにぴったり
テントのなかで寝る前につけておいたり、トイレに行くときに持っていくのであれば、100ルーメン前後のランタンがあると便利です。家族でキャンプに行く場合は、サブランタン以外に持ち歩き用のランタンを購入しておくとよいでしょう。持ち歩き用のランタンがあれば、サブランタンを使っている最中でもトイレなどに行きやすいです。
持ち歩き用のランタンは、軽くて持ち歩きやすいものを選んでください。
【2】連続点灯時間にも注目
LEDランタンを選ぶときは、連続点灯時間にも気を配りましょう。キャンプ場にはじゅうぶんな電源がないことも多く、電池などもかんたんには手に入りません。少ない本数の電池で長時間明るさがキープできるものやこまめに充電する必要がないものを選ぶと、快適に使えます。
最近は、消灯中の放電を抑えた設計のLEDランタンも登場しているので、チェックしてみましょう。
【3】電池式や充電式など給電方式で選ぶ
ここでは、電池式や充電式など給電方式の種類についてご紹介します。
電池式
電池仕様のランタンは、パワフルで連続点灯時間が長いのが特徴です。ただし、使い古しの乾電池を使っている場合は、予備電池が必要です。実はこれが思いのほか重いうえに、荷物がかさばってしまいます。
最近は、乾電池の本数を減らしても点灯できるものが増えてきています。とくに単1乾電池を利用するランタンでは、このシステムが重宝するでしょう。
充電式
USB充電仕様は、電池仕様に比べて使用時間は短いものの、自宅でフル充電しておけば、充電用コードを持参するだけですみます。軽くて扱いやすいため、積載量に余裕のないコンパクトカーユーザーや徒歩キャンプ向きのランタンです。
コンセントタイプやシガーソケットを使用して充電するタイプ、手回しタイプやソーラータイプなどがあります。ソーラータイプは電源がないときに便利です。
また、大容量バッテリーを持つLEDランタンには、スマホやタブレットの充電ができるUSB出力ポートを備えたランタンもあります。AC電源を使えないキャンプ場や非常時にもスマホを充電できるのは助かります。
【4】用途に合った色の電球を選ぶ
LED電球とひと口に言ってもその色はさまざまです。自分が使う場面に合わせて明かりの色を選びましょう。昼白色の電球は自然な色と明るさが特徴です。長時間過ごしても疲れにくく、明るすぎることもありません。
リラックスしたいときは、電球色のLEDランタンを選ぶとよいでしょう。ぬくもりが感じられる電球色のLEDは、ゆったり過ごしたいときにぴったりです。どちらの色がよいか迷ったときは、明かりの色が変えられる「調色機能」つきのLEDランタンを選ぶとよいでしょう。
【5】防水機能はIPX5以上だと安心
アウトドアで使うLEDランタンには、IPX5以上の防水機能 がついていると便利です。山の天候は変わりやすく、突然雨が降ってくることもありますが、防水機能がついたLEDランタンであれば天候を気にせず使えます。
テントのなかで使うとしても、飲みものをこぼしたり、テントのなかに雨水が侵入したりしたときも、防水機能つきならランタンが壊れずにすみます。
【6】さまざまな場面を想定して3WAYタイプを
LEDランタンの形状は、「吊り下げ」「置型」「ハンディ」の3つに分かれています。この使い方しかしない! と決めているなら別ですが、理想は上記の3種類に対応する使い方ができると便利です。
アウトドアで使うなら、最低でも吊り下げ型と置型、防災用として使うなら置型とハンディになるものを選びましょう。
アウトドアのエキスパートからアドバイス
自分のキャンプスタイルに合わせよう
明るい光を放つLEDランタンはキャンプサイトでのアピール度が高い道具です。
スペック上は同じ光量でもランタンのデザインによって照らす範囲が異なるため、購入時は連続点灯時間とともに、どこに吊るすか、どこに置くかを想定して、光が届く範囲を確認しておくのがよいでしょう。
また、LEDランタンの場合、明るさが際立つ白っぽい寒色系の光と、やわらかな暖色系の光があります。細かな作業をするなら白っぽい光のほうが見やすいですが、のんびり過ごすのなら暖色系のほうが落ち着きます。
光の色を切り替えられないランタンの場合は、自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
LEDランタンおすすめ24選
LEDランタンの選び方のポイントをふまえて、LEDランタンのおすすめ商品をご紹介します。LEDランタンには【電池式】と【充電式】がありますので、使い勝手を考えて自分に合った製品を見つけてみてくださいね。
【電池式】LEDランタンおすすめ11選
まずは、電池式LEDランタンをご紹介します。電池式はお手ごろで携帯性抜群なだけでなく、AC電源がなくても電池さえあれば使えるので、停電時や外出の際に便利です。

光を分け合うスタイルを確立
分割して持ち運べるという新しいスタイルを確立したコールマン・クアッドLEDランタンの3代目モデルです。
出力用USBポートを装備するほか、全パネルを取り外しても本体のフチ部分が光るのでキャンプサイトが真っ暗になることがないように改良が加えられています。
各発光パネルの裏側には自立させられるスタンドやマグネットがついており、置いて使うことも、貼りつけて使うこともできます。
電源には単一形アルカリ乾電池を8本使うため重量感はありますが、4本でも点灯可能なため、長期のキャンプでも乾電池の本数を調整すれば連続点灯時間を調整できる頼もしいLEDランタンです。
手頃な価格で使い勝手のよいビギナー向けランタン
ジェントスのランタンのなかでも、最大光量による連続使用時間が20時間と圧倒的な長さを誇る電池式ランタンです。ビルトインフックで吊り下げてメイン照明にしたり、テーブルに置いてサブ照明にするなど幅広い対応が可能です。
ろうそくの炎のようなゆらぎモードなど3つの調色機能や無段階の調光機能の使い勝手がよく、満足度の高い商品です。初めてアウトドアを楽しむ人に向いています。
クラシカルなフォームとLED照明が融合
アウトドアの総合メーカー「キャプテンスタッグ」の乾電池式ランタンです。無段階調節できる暖色系LEDは、やわらかく温かみのある癒し系の灯り。テーブルやベッドサイドなど、くつろぎたいときにそばに置いておきたいアイテムです。
クラシカルなフォームとハンマートーンという特殊な塗装方法で、独特の雰囲気を醸し出し、レトロ感を演出しているのがオシャレ!防災対策を兼ねて、お部屋のインテリアとしても楽しめます。
カラーバリエーションはブラックのほか、ホワイト、ブルー、レッドがあるので、お好きなカラーを選ぶことができます。
※掲載商品は、グリーンとなります。
360度可動式ハンドルで足元や周囲を照らせる
シンプルで洗練されたデザインでおしゃれなLEDランタンです。防滴仕様(IPX1)ですから、アウトドアの急な雨でもあわてずに対応できます。
吊るすこともできる360度可動式ハンドルが、足元や周囲をグルっと照らせるので、緊急時にも安心ですね。
明るさは最大31ルーメンと、じゅうぶんな明るさです。
レトロな雰囲気のクラシカルランタン
レトロな雰囲気のランタンです。ゆらめきモードにセットするといっそうクラシカルな雰囲気が漂います。
通常モードに切り替えれば、温かみのあるライトの光があたりを照らし出します。
全体を照らしたいときは傘を外し、直下を明るくするときは傘をつけるなど、用途に合わせて使い分けもできます。
ソロキャンプにじゅうぶんな400ルーメンの明るさ
クラシックな雰囲気のデザインに、暖色のライトが趣を加えるランタンです。色は、格調高いシルバーとゴールド。
ノーマルモードで400ルーメンの明るさは、ソロキャンプなどアウトドアでの使用にもじゅうぶんな明るさです。
ふだんは室内に飾っておけば、落ち着いた雰囲気のインテリアとしてもたのしめます。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド
重さ100gと軽量でスリムなLEDランタン。折りたたみ式のハングループで吊り下げて使うことも可能。
ランタンモードでは、ホヤに入ったLED5個が150ルーメンの明るさを発揮し、フラッシュライトモードなら90ルーメンになります。
全方向から水の飛沫(ひまつ)の影響を受けないIPX4なので、防水性にもすぐれています。
収納・携行がラクで使い勝手がよいランタン
懐中電灯のようなコンパクトな持ち手つき円筒型ランタン。収納・携行がラクで、キャンプなどに使い勝手のよいランタンです。
ランプが入っているヘッド部分を引き上げると自動で点灯し、ヘッド部分を本体に戻すと消灯します。重さ257g、電源は単三乾電池3本だけで軽量なのもうれしいポイントです。
※Amazonは2個セットの価格です。
携帯性を追求した超コンパクトなランタン
大きさが10cmに満たないコンパクトな電池式ランタン。光量は18ルーメンしかありませんが、ダブルシェード方式を採用しているので広範囲を照らせます。付属の乾電池エボルタを用いれば、連続で70時間使用できます。
高い機能性はありませんが、女性用のバッグにも入る小さなサイズと軽さが魅力。キャンプのサブランタンだけでなく、携帯性を活かして防犯対策にも役立てたい照明です。
お手頃価格で目を見張る明るさ
大きさはおよそペットボトルと同じ程度で、白色・昼白色・暖色の3色に変更が可能です。また、暖色はロウソクのような光を演出してくれる「キャンドルモード」が実装されています。最大1000ルーメンの光を点灯させることができ、弱モードでも十分な明るさを保証します。
アウトドアや災害時など幅広く活躍します。電池式でテントの中でも使用可能です。
明るさ最大500ルーメンで350時間点灯持続
持ち運びも便利なハンドルつき折りたたみ式ランタン。たたんだままなら前方を、広げればグルっと360度を照らすことができます。
明るさ最大500ルーメンのハイモード、350時間点灯できるローモード、虫を寄せ付けないナイトモードの3つから選べます。
単1電池2本でも4本でも使えるのも便利です。
【充電式】LEDランタンおすすめ13選
手のひらサイズ、あらゆる天候に対応など、充電式のLEDランタンもさまざまあります。また、シガーソケットを使用して充電するタイプ、USB充電式、ソーラータイプなどいくつかのタイプがあります。ご自分の使用目的にあった商品を見つけてみてください。

手のひらサイズに機能てんこ盛り
手のひらに載るコンパクトサイズにもかかわらず、スマートフォンへ急速充電可能なUSB出力ポートを装備。
260〜1300ルーメンの4段階調光に加え、昼光色・昼白色・電球色を選べるので、とにかく明るく照らすなら1300ルクス×昼光色、たき火のそばでリラックスするなら260ルクス×暖かみのある電球色……という具合に状況や気分に合わせて光を選ぶことができます。
光はムラがなく、またハンドルをいろいろな角度で固定できるので、スマートフォンを使った撮影時の照明としても重宝します。

防水ケースとして持ち歩いてもよし
上部にソーラーパネルを取り付けており、USB充電とソーラー充電を切り替えることができます。
本体は光をやわらかく拡散させる役割だけでなく、防水ケースとしての役割も持ち、水に浮く構造のため、昼間は貴重品を収納して釣りやカヌーで遊び、夜はランタンとしてテント内を照らすなど、1日中役に立つLEDランタンです。
本体はシリコン製でやわらかく、かたいモノがぶつかってもそうそう割れることはない造り。
使わないときは荷物の隙間に丸めて収納しておくことができます。比較的ラフに扱えるのは、キャンプではありがたいポイントです。

複数持ち運んでも苦にならない
ペタンコにたためるソーラー充電タイプのLEDランタンです。
よく似た折りたたみ式ソーラーランタンも販売されていますが、このランタンは、ベルトを持ち上げるだけで膨らむため手間がかかりません。
日差しが弱いくもりの日や、日光がさえぎられる林間サイトでのソーラー充電はやや心許ない部分ではありますが、非常に軽く、テント内やリビング用に複数持っていっても邪魔にならない構造は秀逸。
唯一の欠点は電池の残量がわからない点です。

細部まで配慮がある美ランタン
無段階で光量を調整でき、連続点灯時間は最大200時間。電池残量を知らせるインジケーターを搭載しており、思いのままに光量を調整可能です。
本体カラーは、レッド/ブロンズ/カッパーの3色展開。
透明プラスチック製のグローブはわずかに横縞のような凹凸があり、なおかつ小さな脚がついているので卓上に置くと細かな光の筋ができます。
小さな文字を読むなどの使い方には不向きですが、美しい光の模様を浮かびあがらせることができます。
また、床や卓上に置くと上部は暗くなるので、やはり上部のカラビナで吊り下げるほうが実用的。
よく考えられていると思えるのが、充電用USBケーブルをグローブの裏に収納できること。紛失の心配がないうれしい配慮です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする LEDランタンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのLEDランタンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのランタン関連の記事はこちら
ニーズに合う電源と機能性で選ぼう
アウトドアのエキスパートである大森弘恵さんへの取材をもとに、LEDランタンの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
乾電池式やシガーソケット、ソーラー充電式や手動充電式など、さまざまなLEDランタンがあります。コンセントのないアウトドアで、どのような電源タイプがご自身のニーズに合っているか、活用イメージにつなげて選んでみましょう。
最近では、キャンプの雰囲気を損なわないような暖色系調色モードを採用した商品も増えています。大人数で食事をするとき、携帯して野外を歩くとき、くつろぎたいとき、などシーンによって使い分け、大自然の夜を楽しみましょう。また、シーンに合わせて、明るさを無段階調節できるタイプだと使い勝手がいいでしょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。 現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。 趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。