子どもの成長に寄りそう絵本選びを
いつから絵本を読み始めるのかはお子さんによっても違います。なかなか読まないというお子さんもいれば、すぐに興味をもつお子さんも。大切なのは、お子さんの年齢や成長にあわせて興味のひく絵本を選んであげることです。
年齢に合わせた絵本の基本的な選び方は以下を参考にしてみてください。
【0歳児】色かたちがはっきりしたリズムのよい絵本を
【1歳児】動物や食べものが出てくる絵本を
【2歳児】シンプルで分かりやすい物語の絵本を
【3歳児】少しずつストーリーが楽しめる絵本を
【4~5歳児】自分で読めてストーリーがおもしろい絵本を
上記のポイントをおさえると、子どもが喜んでくれる絵本を見つけることができますよ。
絵本のおすすめ20選【0歳~1歳向け】 読み聞かせにピッタリ!
それでは、絵本専門士の柴田 香さんと編集部が選ぶ、おすすめの絵本を対象年齢別にご紹介!
まずは、0歳~1歳児の赤ちゃんにおすすめの絵本から紹介します。擬音を使った言葉や、リズムがよく読み聞かせて楽しい絵本を選んであげましょう。

ページをめくる楽しみがある絵本
親子向け参加型絵本としても人気が高い1冊。ページをめくるといろんな動物が「ぴょーん」とはねながら物語が展開します。こんなものや、あんなものも「ぴょーん」とするなんて……という意外性もあります。
「次はなにがぴょーんと飛ぶかな?」など、子どもと声を掛け合って読み進めていっても楽しめるはずです。ぜひ親子、兄弟、友だちみんなと「ぴょーん」をして笑ってみてください。

リズムで楽しく遊べるにらめっこ絵本
めくる楽しみといえばこちらも外せません!「わらったらまけよ、あっぷっぷ」のわらべうたのリズムで楽しく遊べる1冊。にらめっこ遊びになじみのない方でも、思わず一緒にいろいろな表情をしてみたくなります。
赤ちゃんから幅広い世代に「にらめっこ絵本」の定番として長く親しまれているのも納得! 個人的にはラストのひとこともポイントです。

声に出して心地いい絵本
『もこ もこもこ』の魅力は、なんといっても「声に出したときの感じ」ではないかと思います。「しーん」としたところから「もこっ」と出てきて擬音とともにどんどん成長していく様子は、大人の想像を超えて子どもたちに響くものがあるのではないでしょうか。
はじめはどう読んでいいか戸惑うかもしれませんが、繰り返すうちにその人のもつ「リズム」のようなものが生まれてきます。読む方それぞれのリズムを楽しむのもまた面白いですよ。

人気のこぐまちゃんえほんシリーズ
シンプルな形、ハッキリとした色使い、生活に密着したストーリーで、赤ちゃんのときから楽しめるこぐまちゃんえほんシリーズ。
なかでも『しろくまちゃんのほっとけーき』はホットケーキをつくる作業、焼きあげていく音、大好きな人と食べる楽しみなど、子どもたちの好きな要素がたくさん含まれています。そこから発展して一緒にホットケーキをつくる活動にも応用できる人気の1冊です。
育児雑誌などでおすすめされていたのを見てとりあえず購入してみたら大当たりでした。0歳児のころから、ページをいったん閉じながら「ばあ!」と開いてみたり、大げさに「いないいないばあ!」と言ったりして親子で楽しみました。
ただやんちゃな男の子なこともあり、これまで2冊買いましたが2冊ともやぶいてしまったので、もっと厚い紙だったらうれしかったです。(Sさん/3歳男の子)
くり返しが楽しい! 大人気ロングセラー
日本初の赤ちゃん向け絵本です。かわいい動物たちが次々出てきて、「いないいないばあ」という、赤ちゃんの大好きなフレーズが繰り返されます。
くり返しの楽しさに加え、読んであげるとくに「いないいな~い」と引っ張ってから「ばあ」というと、赤ちゃんは大喜び! 読み手も楽しくなる、元気が出る絵本です。
娘の1歳の誕生日のお祝いで購入したところ、大当たり! まだ言葉が話せない時期は、だるまさんのポーズをまねしてみたり、出てくるだるまさんをトントンと触ってみたり。言葉が出るようになると、「ぷしゅー」や「ピース」などのセリフを一緒に言って楽しむようになりました。(Nさん/3歳女の子)
0歳の赤ちゃんも大喜び! 出産祝いやプレゼントに
変幻自在なだるまさんのコミカルな動きや表情が楽しい絵本『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』の3冊セット。かわいい特製ケースに入っているので、出産祝いのプレゼントとしても人気です。
読み聞かせ用に大型絵本もおすすめです。
はじめての絵本として購入しました。楽しい音と、鮮やかな色で生まれたばかりの赤ちゃんの目でも耳でも楽しめます。ページが分厚くしっかりしているため、たまになめたりかじったりしても破けることがなく重宝しました。3歳になってもたまに引っ張り出してきては読んでおり、一番長くお世話になっている絵本です。(Nさん/3歳女の子)
面白い絵本といえばこれ! 楽しい赤ちゃん絵本
発売以来220万部のロングベストセラー絵本です。楽しげでシンプルな絵と「みず じゃあじゃあじゃあ」といったリズミカルなことばで赤ちゃんを夢中にさせます。
音から物を認識させる知育絵本としても人気です。
動物がそれぞれに寄り添って、ぴとっとくっつくかわいらしいシンプルな絵本です。ママと子どもがくっついて、最後はパパも一緒に3人でくっつくページが幸せな気持ちになります。赤ちゃんのころから読めてスキンシップがはかれるのと、言葉が出はじめると「くっついた!」と一緒に言って楽しめる点で、長く使える本です。(Yさん/7歳男の子、2歳女の子)
思わずくっつきたくなっちゃう!
金魚、ゾウ、サルなど、いろいろな生きものが、ページをめくると「くっついた」のくり返し。鼻や手、口、ほっぺたなどをくっつけるだけのシンプルで楽しい絵本。
最後のページには、赤ちゃんも大人もきっとニコニコ笑顔になります。
娘が生後3カ月の頃から読ませています。赤ちゃんの頃は作品にたくさん登場するまるい形に視線がくぎづけで、表情もにこにこでした。ページごとに変わる独特な色や形に、今でもこれはなんだろう? とじっと考えるように読んでいます。東大で研究されてできた絵本ということもあり、脳によい刺激がありそうだなーと感じています。(Nさん/2歳女の子)
科学的な研究から生まれた赤ちゃん絵本
東京大学の「あかちゃん学絵本プロジェクト」がさまざまな実験を通してたどりついた「色」「音」「形」を盛り込んだ絵本。この「もいもい」というキャラクターを見せると、赤ちゃんが泣きやみ、視線がくぎづけになると評判です。
同様に作られた『うるしー』『モイモイとキーリー』『もいもい どこどこ?』もあります。『もいもい』と『うるしー』は手のひらサイズのボードブックもあるので、おでかけのお供にもおすすめです。
夜空と月の絵がやさしく、自然と親の声のトーンも落ち着きます。ストーリーが理解できない頃は絵本のなかのネコや親子の影を指さして娘なりに楽しんでいました。言葉がわかるようになると、おつきさまとこんばんはの挨拶をしています。寝かしつけに取り入れていますが、穏やかな雰囲気をつくってくれる絵本です。(Nさん/2歳女の子)
おやすみ前の読み聞かせに最適
屋根の上のネコたちが見上げる静かな夜の空にまんまるのおつきさま。黒い雲がやってきて、おつきさまが隠れてしまうけれど…。やさしい絵と話しかけるようなお話で穏やかな気持ちになります。
ストーリーを理解するようになるのは1歳以降ですが、やわらかいタッチの絵なので、0歳の赤ちゃんにもぜひ読み聞かせてあげてください。
言葉が出はじめの1歳すぎたころ、「すっぽーん」と一緒に言うのが楽しくて、何度も「読んで〜!」 と持ってきた絵本です。上に開くしかけも、だんだん自分でめくれるようになりました。なかなか直接見ることがない、畑になっている野菜の葉っぱを絵で楽しむことができて、食育にもつながる絵本だと思います。(Yさん/7歳男の子、2歳女の子)
ダイナミックな楽しいしかけが魅力
亀山達矢さんと中川敦子さんのユニット「tupera tupera(ツペラツペラ)」による赤ちゃん絵本。グラフィカルなイラストで描かれたにんじんやじゃがいもなどの野菜がユーモアたっぷりに次々と現れます。
ページをめくるたびにワクワクさせてくれますよ! 読み聞かせ用に大型絵本もあります。
ゲーム好きな夫が自ら購入し、すすんで子どもに読み聞かせていました。かんたんな効果音で構成されていて、身振り手振りや体全体を使って音を表現しながら読んでいたので、子どもも気に入ったようです。終盤1ページだけ紙を大きく広げられるところがあるのですが、子どもがそこを何度もめくりたがるので、セロハンテープで補強してから読むようにしました。(Sさん/3歳男の子)
ゲームのキャラ赤ちゃんを笑顔に⁉ プレゼントにも
日本のコンピューターRPG(ロールプレイングゲーム)『ドラゴンクエスト』に登場するスライムがさまざまな形に変化して登場します。
乳幼児行動研究者の監修のもと作られた絵本で、単純な形のスライムの動きやカラフルな色使いが赤ちゃんの心をとらえ、笑顔にしてくれます。はじめての絵本、贈り物としてもおすすめです。
黒、白、赤などのコントラストが強い色で描かれているので、目がはっきり見えていない赤ちゃんでも注目しやすい絵本です。しましまとぐるぐるの繰り返しですが、いろんな絵で繰り返されていくので飽きずに読み進められ、子どもも大人も楽しめます。少し大きくなると、絵本のしましまやぐるぐるをなぞりながら楽しんでいました。(Mさん/3歳男の子)
はじめての絵本におすすめ
2カ月児でも判別しやすいコントラストの強い配色で描かれた赤ちゃん向けの絵本です。赤ちゃんは、「黒」「白」「赤」といったはっきりした色、目と口のある「かお」「しましま」や「ぐるぐる」といった単純な反復した絵に興味を示します。
その特性にぴったりな内容で、『いっしょにあそぼ』シリーズの1冊です。
赤ちゃんが選んだ絵本というキャッチフレーズのとおり、すぐに娘のお気に入りになりました。うるしーの帽子のなかから身近な食べものやおもちゃがちらりとのぞき、娘になにが出てくるのかな? と問いかけると、正解を知りたそうにうずうずしています。
ページをめくると正解がどーんと登場し、はやく次を読んで! とせがまれます。かわいくて優しい絵柄に、親まで癒やされる絵本です。(Nさん/2歳女の子)
赤ちゃんが選んだ赤ちゃんのための絵本
「赤ちゃんが本当に好きなキャラクターで本を作りたい!」そんな思いから、赤ちゃんの見つめる先をデータとして記録し、専門的な統計処理をして生み出されたキャラクターで絵本が作られました。
ページをめくるたびに帽子の中からいろんなものが出てくるくり返しに、赤ちゃんはきっとワクワクしてくれるでしょう。
音とリズムを一緒に楽しめる絵本
シンプルで色鮮やかな絵とテンポのよいことばで、音とリズムを楽しむ赤ちゃん絵本。出てくるものに、かわいい笑顔が描かれているので、読み手の大人も知らず知らずのうちに笑顔になって楽しく読めそうです。
いろんな音が出てきますが、発音しやすい「ぱ・ば・ぷ・ぶ・ぽ・ぼ」といった破裂音が取り上げられています。
子どもが5カ月の頃に、おばあちゃんが買ってくれました。赤や黒など、原色を使っているのでよく見えるのか、ページをめくるたびに足をバタバタ。1歳3カ月になった現在では、好きな食べ物のページを開いて指差しをしてくれます。本のページが厚いので、1歳でも自分でめくれて楽しそうです。(Aさん/1歳女の子)
世界中のママや育ち盛りの幼児に大人気の知育絵本
発達心理学を研究し、デザインされたトイブランド・Sassyのキャラクターとグラフィックは、赤ちゃんの心と脳の発達を促すといわれています。
左右対称のはっきりしたにこにこ顔、白・黒・赤などのコントラストの強い規則的な模様が描かれた絵本で、赤ちゃんが大好きな言葉もたくさん! 赤ちゃんはきっとくぎづけです。
シンプルだけどポップでかわいいい表紙にひかれて購入しました。読んでみると、「がたん ごとん がたん ごとん」「のせてくださーい」の繰り返しで、乗せるものがどんどん増えます。リズムよく読み進められるので楽しいし、はじめての絵本としてぴったりです。4歳になった息子は、今でもたまに思い出すのか「ママ読んで」と、持ってきます。(Aさん/8歳男の子、4歳男の子)
くり返しのリズムが楽しい赤ちゃん絵本
まっくろの汽車を駅で待っていたのは、なんと哺乳瓶! そのあとも駅に着くたび「のせてくださーい」と、赤ちゃんにとって身近な動物や食べ物が汽車に乗せてもらおうと待っています。
はっきりとした色使いのシンプルな絵、「がたんごとん」の言葉と、汽車が到着してお客さんをのせる、のくり返しが赤ちゃんをわくわくさせます。乗り物に興味を示しやすい子どもに人気の絵本です。
あの有名な歌どおりの内容なので、読むというよりは、いつも歌いながら見ています。「どんないろがすき?」と歌うと、好きな色のページを開いたり、たとえば赤なら、赤いものの絵がたくさん描いてあるなかから、好きな赤い色のものを指さしたりして楽しんでいます。(Sさん/3歳男の子)
歌いながら読める絵本
子ども番組の歌のお兄さん・坂田おさむさん作詞作曲による童謡「どんな色がすき」が絵本に。
色に合わせて動物や食べ物がかわいいイラストで登場。歌いながら読めば赤ちゃんも大喜びです。色への興味を高める絵本です。
子どもの想像力を育む絵本
折られている右側のページを開くと、「だ~れだ?」の答え合わせに!しかけが楽しい絵本です。「どんな動物かな?」となぞなぞのように遊びながら読み進められます。
ヨーロッパで大人気の絵本作家の作品で、世界17カ国以上で翻訳されています。絵本の下方には英語版の文章が掲載されているので、知育絵本としても活用できます。
幼児教室のおすすめで紹介されたのをきっかけに購入し、息子と娘が0~1歳代によく読んだ絵本です。読んでいるページの絵と同じ表情をすると、笑ってよろこびました。感情と表情を豊かにしてくれる絵本だと思います。
5歳になってからも、「これ好きだったやつだ! 読んで〜!」と思い出したように持ってきていたので、ページがやぶれてしまうほど長く楽しめました。(Yさん/7歳男の子、2歳女の子)
赤ちゃんにも伝わる表情の絵本
笑った顔、悲しい顔、怒った顔、眠った顔など、さまざまな顔の表情が大胆にデフォルメされ、どーんと描かれています。「顔」が大好きな赤ちゃんはもちろん、幼児になると顔マネしながら楽しんでくれるでしょう。
子どもたちは、表情で相手に気持ちが伝わることを学びます。「〇〇する時はどんなかお?」など、読み終わったあとも話が尽きないかもしれません。
▶0歳~1歳向け比較一覧表 おすすめ絵本
絵本のおすすめ22選【2歳~3歳向け】 長く愛されるベストセラーも!
続いて、2歳~3歳児におすすめの絵本を紹介します。分かりやすくシンプルなストーリーを楽しめる絵本を中心に紹介するので、きっと楽しんでもらえるはず! ぜひチェックしてみてください。

のりものやどうぶつに興味が出てきた幼稚園児に
「のりもの」や「どうぶつ」に興味が出てきた子どもと読みたい1冊。うららちゃんが乗っている電車には駅に停まるたびにいろいろな動物が乗ってきます。くり返しのリズムが楽しく、わくわくしながら次の展開を楽しむことができます。
お話し会向きの大型絵本や、ポケットサイズのおでかけ絵本としてのサイズもあり、場面や用途に合わせて使い分けられるのも大きな魅力です。

絵と文が一致していて読み進めやすい絵本
1965年初版のロングセラー絵本。寒い冬に森に落ちていた手袋のなかにどんどん動物たちが増えていくおはなし。ていねいに絵と文が一致して描かれているからこそ、読者は物語の世界を存分に楽しむことができるでしょう。
エウゲーニー・Ⅿ・ラチョフの絵からはウクライナの冬の空気感がしっかりと伝わってきて想像力が膨らみます。

レオ=レオニ作品のはじめての1冊としてもおすすめ
『スイミー』は子どものころに教科書に出てきた! ということでなじみのある親御さんも多いと思います。ひとつひとつの場面展開に適切な絵と文が配置されていることによって、物語に臨場感が生まれています。
文のボリュームにも緩急がついていて、大切なところはじっくりと味わえる工夫がなされているのもポイントです。
この絵本に出てくるボタンは押してはいけないという注意書きからはじまり、本当は押したい絵のボタンを、グッとこらえている姿が微笑ましかったです。
最後の好きなだけおしていいよというページでは、これでもかというほどボタンを連打していました。キャッチーな主人公ラリーと、カラフルな色使いの絵本で、とくに息子が好きでした。(Yさん/7歳男の子、2歳女の子)
子どもの好奇心といたずら心を刺激する絵本
押しちゃダメなんだけど、押しちゃいなよ! とモンスターのラリーが語りかけてきます。ダメといわれるとやりたくなる、そんな心理を突いた絵本です。
押したあと起こる出来事に、子どもたちは大喜びします。大人をも笑顔にする内容なので、子どもたちと一緒に読んで楽しんでください。
ネズミの14匹家族の日常を綴ったシリーズの、春の日に家族みんなでピクニックにでかけるストーリー。すみれやたんぽぽ、鳥やかえるなど、春の草花やものたちがたくさん登場し、息子たちも指をさしながらよろこびました。表紙には登場するネズミたちの名前が書いてあり、本を開いて「この子は〇〇ちゃん!」と名前も覚えて楽しめます。(Aさん/5歳男の子・2歳男の子)
春に読みたい綺麗で美しい絵本
14ひきのねずみファミリーの大人気シリーズの1冊。
このシリーズはどれも美しい絵と心温まるお話ですが、このピクニックのお話は、春を迎えた森や野山、動植物の生き生きとした姿がねずみたちの視点で描かれていて、大人も子どももワクワクします。
ぐりとぐらという料理が大好きな野ネズミの兄弟の話です。子どもたちが料理をすること、食べることに興味を持つきっかけになった絵本かな、と思います。本を読みながら「カステラってなに?」「たまごでつくるの?」と質問攻めにあいました。ぐりとぐらだけでなく、たくさんの動物が出てくるので飽きることなく読めます。(Aさん/8歳男の子、4歳男の子)
世界中で愛される超ロングセラー絵本
お料理することと食べることが大好きな野ねずみのぐりとぐらがある日大きな卵を見つけて……リズムにのせて読みたくなる文章とたくさん出てくる生きものたちのやさしい表情がとても魅力的な絵本です。
読み聞かせでも常に人気があり、子どもたちをニコニコ笑顔にしてくれます。
長男が3歳ごろに読みはじめ、5歳現在もかわいい絵とストーリーともに気に入っています。うさぎがイスの横に「どうぞのいす」という看板を立てたところ、ロバが「どうぞならば…」とどんぐりの入ったカゴを置き…。その後、いろいろな動物が「どうぞ」の言葉をありがたく受け取りつつも、後に来る動物のことを考えて行動していきます。他人を思う優しさについて考えることができる本です。(Aさん/5歳男の子・2歳男の子)
やさしさや思いやりに満ちた絵本
うさぎさんが作った「どうぞのいす」をめぐって繰り広げられる動物たちのやさしくもユーモラスなやりとり。「思いやり」や「やさしさ」をさりげなく教えてくれる絵本です。
ほのぼのとした絵とシンプルでテンポのよい文で、親子で楽しめます。
ライオンが鬼の役で動物たちがかくれんぼをする、ほのぼのとしたお話です。ストーリーのほか、子どもが夢中になる秘密はしかけの数々。木の幹とシマをうまく合わせて隠れたシマウマや、黄色い花に同化して隠れていたヒョウなど、穴や切り抜きのしかけを利用して、ページをめくるたびに登場する動物に興味がそそられます。(Aさん/5歳男の子・2歳男の子)
一緒にかくれんぼを楽しめる絵本
かくれんぼで遊んでいる動物たちを探す切り込みしかけ絵本です。木のかげや草のかげなど、いろいろなしかけのなかにかくれている動物たちをライオンさんと一緒に探そう!
あたたかくやさしい絵と子どもたちを夢中にさせるしかけに、読み手の大人も引き込まれてしまいます。
雨の日を楽しくしてくれる文字のない絵本
レインコートを着て、傘を持って、雨のなか、外に出かけるおねえちゃんとおとうと。ちょっと憂鬱(ゆううつ)な雨の日が、いつもと違う世界として生き生きと描かれています。
言葉がない分、主人公の驚きや楽しさを絵のなかから探し出す楽しさがある絵本です。雨の日の何気ないひとこまひとこまに、小さな子どもでもワクワクするでしょう。
私自身が懐かしく思ったことがきっかけで、購入し息子の寝る前の読み聞かせに活用しました。おおきなかぶを抜くために、おじいさん・おばあさん・孫・動物たちとどんどん増えていきます。毎回かけ声で「うんとこしょ どっこいしょ」というフレーズがあるのですが、そこは子どもたちも一緒に大きな声で言うのがお決まりです。リズムよく読み進められます。(Aさん/8歳男の子、4歳男の子)
誰もが知っている超ロングセラーの有名絵本
おじいさんが植えたかぶが大きくなりすぎて、なかなかかぶが抜けません。次々と助っ人を呼んできて大きなかぶをぬこうとしますが……「うんとこしょ どっこいしょ」のかけ声が楽しい超ロングセラーの絵本です。
読み聞かせ用の大型絵本もあり、読み聞かせではみんなで声をあわせてかけ声を発して大いに盛り上がります。
5歳と2歳の息子たちが大好きなシリーズです。「あか!みどり!」と登場するクレヨンたちの色をあてて楽しめます。黒いクレヨンのくろくんは「絵が汚くなる」とほかのクレヨンたちからキズつく言葉をかけられます。落ち込んだくろくんですが、黒だからこその表現方法で見事な絵を完成。ほかのクレヨンたちも「ごめんね」を言います。仲間同士で認め合うことの大切さが学べる本です。(Aさん/5歳男の子・2歳男の子)
仲良しって楽しい!と思わせてくれる絵本
くれよんたちがまっ白な画用紙を見つけて、次々と絵を描いていきますが、くろくんだけ仲間に入れてもらえません。そこへシャーペンのお兄さんがやってきて……。子どもたちは、くろくんの寂しさに共感し、ハッピーエンドに素直に喜ぶでしょう。
読んだあとは、くれよんをまるで友だちのように感じ、友だちを思いやる気持ちが芽生えるかもしれません。シリーズ化されているので、ぜひほかのお話もどうぞ。
会話を楽しみながら読める絵本
「ごはんのともだち、どーれだ?」「おやつのともだち、どーれだ?」ページいっぱいに描かれた身近なものたちから、「ともだち」を探し出し分類する絵本。
ランダムに並べられているときは大真面目な表情なのが、次のページではみな分類されて、ニコニコ笑顔。それぞれ名称も書いてあるので、身近なものに興味を持ち始めた幼児におすすめです。
いろんな動物の食事風景が楽しい絵本
ねずみさんが長い長ーいパンをどこかに運ぼうとしています。途中でいろいろな動物家族のしあわせそうな食事風景に出会える楽しい絵本。ねずみさんはどこにパンを届けようとしているのかな?
シリーズ化されていて、ほかに「ねずみさんのおかいもの」「ねずみさんのくらべっこ」があります。
朝を迎える喜びや家族愛にやさしい気持ちが育まれる
14ひきのねずみファミリーの大人気シリーズの1冊。森の朝はどんな風にはじまるのでしょう? 淡い水彩画で描かれた森の豊かな自然に心穏やかになれる絵本です。
一番の早起きは誰? おねぼうさんは? 朝から忙しいおかあさんやおばあさん……なにげない朝の風景がうらやましく思えます。
体験することの大切さを教えてくれる絵本
愛くるしい顔の白ぶたくんが見つけた果物を食べるたびに、体にきれいな色がつきます。最後に見つけた石けんも食べちゃうの? すると……。
発売以来長く愛されてきた絵本。やさしい言葉と絵に合わせて、お話がリズミカルに進み、結末に、あーなるほど!と、読み手の大人も笑顔になります。
食べること大好きな子どものために購入したところ、お気に入りの絵本になりました。「ハンバーグくーん」などと呼ぶと、子どもが手を挙げて「はーい」と返してくれます。最後のお弁当の絵を見ながら「なにから食べる?」などと話すのも楽しいです。あまりに気に入ったので、続編もすぐに買いました。(Sさん/3歳男の子)
のりもの・たべもの・おへんじが大好きな子に
「バスにのってください…ハンバーグくーん」「はーい」……赤い「おべんとうバス」におにぎりやおかずたちがどんどん乗っていきます。
はっきりとした色使い、顔が描かれたたべもののかわいらしい絵、そしてリズミカルなくり返しが楽しい絵本です。プレゼントにも喜ばれます。
日本語のおもしろさが味わえる絵本
虫歯になったワニさんと人間の歯医者さんのやりとりが楽しいお話。最初から最後まで、同じ場面で同じセリフをいうふたり。同じ言葉をいっているんだけれど、それぞれの心境の違いが絵から理解でき、子どもも大笑い!
五味太郎さんマジックが見事です。おでかけにべんりな手のひらサイズのミニブックもあります。
寝る前の読み聞かせに親子で楽しめる絵本
ラッコやコアラ、カバ、ペンギンなど、やわらかいタッチの絵で描かれた動物の寝姿や寝顔がとにかくかわいいです。寝方や時間、寝る姿勢など、動物によって違いがあることを教えてくれます。
おやすみ前に読んであげたら、子どもたちはきっとやさしい落ち着いた気持ちでぐっすり眠れそうです。
友だちについて考えるきっかけをくれる絵本
森に住むキツネは、1時間100円で友だちになってあげる“ともだちや”を始めます。いろんな動物がお客さんになりますが、オオカミから声がかかって、やがてキツネは大事なことに気付き…。
友だち遊びが盛んになってくる3歳ころからがおすすめです。読み聞かせでも人気のある絵本。大型絵本もあります。
いろんな生きもののおうちが出てくるしかけ絵本
このおうちは誰のおうちでしょう?と問いかけ、誰のおうちか教えてくれる、というくり返し。窓のついたページをパタパタとめくる楽しいしかけ絵本。
さまざまな動物や虫たちが登場するので、とくに生きものが好きな子どもにピッタリ。あっという間に引き込まれます。
歯磨きがきらいな息子のために購入しました。歯ブラシが電車になって歯をきれいにしてくれるという発想がおもしろく、そのアイデアに感動。「しゅっしゅっ」と言いながらの歯磨きが楽しいのか、息子もよろこんで口を開けてくれるようになりました。リズムもいいし、絵もかわいいので、しつけ絵本として楽しく使えると思います。(Mさん/3歳男の子)
歯みがきを楽しくしてくれる絵本
歯ブラシを列車に見立て、歯をきれいにしてくれるというお話。野菜やお肉など、食べものがくっついた歯をはみがきれっしゃが「シュッ!シュッ!」とみがくと、ピカピカに!
歯への興味が深まり、歯みがきが苦手な子も楽しくみがいてくれそうです。
ワニのユーモラスな日常にひきつけられます
心やさしいワニのバルボンさんはお仕事にでかけます。バルボンさんのお仕事って、なんだろう? 朝起きてからバスに乗って仕事場に着くまでのバルボンさんの日常が描かれた絵本です。
人間と同じように出勤するバルボンさんのちょっぴりユーモラスな行動に、子どもたちはすっかり引き込まれます。
▶2歳~3歳向け比較一覧表 おすすめ絵本
絵本のおすすめ19選【4歳~5歳向け】 子どもも大人も楽しめる!
続いて、4歳~5歳児におすすめの絵本を紹介します。子どもが自分でも読めて、ストーリーがおもしろいものを中心に厳選したので、ぜひチェックしてみてください。

「たべもの」に興味が出てきたら
「たべもの」に興味が出てくる子どもたちに手に取ってもらいたいのが『からすのパンやさん』です。絵本の中盤でたくさんのパンが並ぶ場面は圧巻です。1973年の初版ですが、いま手に取っても古さをまったく感じさせない普遍的なおもしろさがあります。からすたちの表情にも注目してください。
「そばやさん」「おかしやさん」「やおやさん」「てんぷらやさん」の続編もあるので、シリーズとして楽しむこともできます。

だじゃれが楽しい47都道府県を紹介する絵本
「いいかげんにしがけん(滋賀県)」「きょういちにちひまねけん(島根県)」など、47都道府県をだじゃれで紹介! だじゃれで47都道府県を紹介する絵本というコンセプトのもと、各地域の特産品などもしっかり書き込まれているところもポイント。
長谷川作品のほかのキャラクターや、ほかの絵本作家さんの登場人物も隠れています。さまざまなキャラクターを探すのも、また別の楽しみがありそうです。

少し大きい子向けのおすすめシリーズ
「こぐまのくんちゃん」と、その両親とのかかわりを物語の軸として、四季折々の生活が淡い色合いであたたかい絵とともに展開されていきます。
『くんちゃんのはじめてのがっこう』は就学をひかえた子どもたちと一緒に読むことが多い絵本です。毎年くんちゃんに自分を引き寄せて物語を味わう子どもたちの姿が見られ、ほほえましく感じています。
はたらく車が好きだった息子が、おばあちゃんからクリスマスプレゼントでもらった絵本です。たくさん出てくるこびとたちがケーキを作っていく姿がかわいく、操縦機でたまごを割るページと、ヘリコプターで名前プレートを運ぶページが好きでした。こびとが着ている服の色のちがいを言ったり、転んでいる姿を見つけたりと隅々まで見るのも楽しかったです。(Yさん/7歳男の子、2歳女の子)
こびとたちの仕事にワクワクドキドキする絵本
みんなが出かけている間に、たくさんのこびとたちがキッチンにやってきて、ショベルカーやクレーン車、ブルドーザー、ミキサー車など、はたらく車を使って作り始めたものは……。
車好きの男の子もこびとさん好きの女の子も楽しめる絵本です。
プレゼントに! 親子三世代に愛される名作絵本
静かな田舎町が都会化し、取り残されていくちいさいおうち。ひなぎくの花咲く丘を懐かしむちいさいおうちは……。時代とともに移り変わる風景が美しい文章と絵で描かれていく永遠のベストセラーです。
誕生日などに子供にプレゼントして、家族みんなで楽しみたいですね。
大人買いした福音館書店の本のひとつです。子どもはこわいトロルが出てくるシーンに、少しドキドキしているようです。でも、ハラハラしたりドキドキしたりしながらも、最後はほっこりできるシーンもあります。1つの本のなかで、気持ちが大きく変化するのが、子どもにとって楽しいのでしょうか。こわいもの見たさか、繰り返し読みたがります。(Fさん/3歳男の子)
知恵と勇気でピンチは乗り越えられると教えてくれる
小さいやぎ、中くらいのやぎ、大きいやぎ、みんな名前は「がらがらどん」。仲良く山へ草を食べに行くには、恐ろしい化け物・トロルがいる橋を渡らなければなりません。さあ、どうしよう!
犠牲をはらわず、知恵をしぼって、勇気をもって、困難に立ちむかい、打ちくだく。そんなシンプルなメッセージが子どもにもわかりやすく描かれた名作。古典絵本ならではの言葉づかいも楽しみたい絵本です。
身近なものを早口ことばで覚えられる絵本
お父さんとふみちゃんが散歩をしながら見つけた草花や虫、鳥などを早口ことばにして覚えます。ふだん何気なく目にしている足元の草花など、あらためて名前を知ることができたり、いろんな再発見があります。
そのうえ、声に出して早口ことばをいってみると、楽しさ倍増の参加型絵本です。
関西弁の会話が楽しい絵本
もうすぐ1年生なのに、ゆびしゃぶりがやめられない「わたし」。ある日、左手の親指にできたタコがしゃべり出し……。作者自身もゆびしゃぶりがやめられなかった経験があり、「大丈夫。いつかはちゃんとやめられるから」というあたたかいメッセージが込められています。
子どもが共感しやすいエピソードをユーモラスに描いていて、声に出して読むととても楽しい絵本です。
ゆかいなねこざかなのシリーズ第1作
ある日、猫が魚を食べようとして、逆に魚が猫を食べちゃった! ところが、猫は魚の口から顔を出したまま。ふたりは仲良しになって……。
20作を超えるシリーズとなった「ねこざかな」のはじまりのお話。ちょっぴりナンセンスでおかしくて、子どもの心をとらえて離しません。
へんてこパンやさんシリーズ第4弾はジャム!
おいしい手作りジャムをたくさん食べたいというお客さんのリクエストにこたえ、新しいジャムを開発することにしたきつねのへんてこパンやさんですが……。
子どもが大好きなパンをテーマにした人気シリーズ。くだものやジャムの写真でコラージュされていて、とてもカラフル。巻末にレシピ付きです。
ぬいぐるみのこんと女の子のあきがおばあちゃんの家まで旅をするストーリー。子どもの頃に好きだった絵本ですが、子ども達も好きになりました。ちゃんとたどりつけるかどうかひやひやしながら、読むたびに物語に没頭。読んだあとは自然とやさしい気持ちになるようで、ぬいぐるみをお世話しています。(Sさん/4歳女の子)
ハラハラドキドキの小さな大冒険のものがたり
あきちゃんが生まれたときに、おばあちゃんが作ってくれたぬいぐるみのこん。たくさん一緒に遊んだので、腕がほころびてきてしまいました。
おばあちゃんに直してもらおうと、あきちゃんとこんはおばあちゃんの家を目指して出発しますが、次から次へとハプニングの連続。ハラハラドキドキしながら、小さなふたりの大冒険を応援したくなる絵本です。
おえかきしたり色をまぜたりが楽しい紙芝居
あか・あお・きいろのえのぐちゃんたちがふでさんと一緒にお絵かきをします。なにが描けるかな。まぜるとどんな色になるかな。「色」の不思議に出会えるお話です。
童心社創業60周年記念かみしばい作品公募で優秀賞を受賞した作品をもとに作られた紙芝居です。
ぬいぐるみと女の子の心あたたまるおはなし
デパートのおもちゃ売り場の棚にいる熊のぬいぐるみのコールテンくん。一目でコールテンくんがほしくなった女の子は自分のお小遣いを使ってコールテンくんを家に連れて帰るというお話。
夜のデパートで、取れてなくなったボタンを探すコールテンくんの冒険にハラハラドキドキしたり、女の子がコールテンくんと仲良くなって安心したり、やさしいあたたかい気持ちにしてくれる絵本です。
ぼうしのなかに思いがけないものが隠れている、上に開くしかけ絵本で、読んでいる側も楽しめます。ふなのりさんやコックさんなどのキャラクターが出てきて、いろいろな職業を知るきっかけにもなりました。息子はたんけんかのぼうしが、娘はねこのぼうしのページがとくに好きでよろこびます。(Yさん/7歳男の子、2歳女の子)
いないいないばあ遊びのしかけ絵本
カウボーイやコックさんの帽子を取ったら、何が出てくるのかな? しかけをめくるとキャラクターのイメージにあったものや意外なものが出てきて、子どもは大喜び! 手品を見るような楽しさがあります。
亀山達矢さんと中川敦子さんのユニット「tupera tupera(ツペラツペラ)」によるしかけ絵本です。
本当のやさしさと強さとは何かを教えてくれる絵本
やさしく強いダチョウのエルフは、動物の子どもたちを守るためライオンと闘い、片足をなくしてしまいます。ときが過ぎ、存在を忘れられかけたエルフは、再び訪れた危機に、弱った体を奮い立たせ、黒ひょうに挑みますが……。
自分の命をも顧みず仲間を守ろうとするやさしさと強さに満ちたエルフの行動に、子どもたちは多くのことを学ぶことでしょう。迫力の木版画絵も魅力のひとつ。読み聞かせに大型絵本もあります。
お菓子好きにはたまらないおいしそうなスイーツ絵本
スイーツが大好きなあやちゃんは、お母さんやおばあちゃんの子どものころのスイーツの話やもっと昔の日本のお菓子に興味津々。3世代でわいわい繰り広げられるスイーツ女子会がとっても楽しそう。
食べもの絵本で人気の作者ならではのおいしそうな絵にスイーツ欲が刺激されます。昔のお菓子事情などは史実に基づいて紹介されているので、知識欲も満たしてくれますよ。
おしゃれな訳も魅力な友情ものがたり
人間の親子が読んでいる絵本に夢中になったオオカミは、偶然その絵本を手に入れますが、実は字が読めないので、代わりに読んでくれと呼びかけます。みんな怖がって逃げてしまうなか、小さなうさぎがその願いをかなえてくれて……。
詩人・穂村弘さんによる訳の言葉選びのセンスもこの絵本の魅力のひとつです。
空想の楽しさを描いたしかけ絵本
今日はお祭りの日。空想好きのファビアンはわくわくして、どんなおまつりかいろいろと考えます。そして、ママといっしょにお祭りが行われている町へ行ってみると…。
絵本は、観音開きで大きく広がるワイドページをたくさん使って、子どもの空想の世界を描いています。空想することの楽しさを伝えてくれる絵本です。
男の子の紙飛行機に込めた熱い思いが伝わる絵本
おりがみがあまり得意ではないせいくんが一生懸命折った空色の紙飛行機。ぐんぐん飛んでいくときのわくわく感が伝わってきて、大人も子どもも大興奮してしまいます。
紙飛行機は、男の子も女の子も一度は折ったことがあるはず。この絵本は大人が読んでも、どうやったらうまく飛ばせられるか試行錯誤した紙飛行機の思い出がよみがえって、楽しい気持ちにさせてくれます。
▶4歳~5歳向け比較一覧表 おすすめ絵本
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 絵本の売れ筋をチェック
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年齢に合わせた絵本の選び方
年齢に合わせた絵本の基本的な選び方を紹介します。
【0歳児】色かたちがはっきりしたリズムのよい絵本を
0歳の赤ちゃんには言葉の意味をとらえたり、絵がなにかをハッキリと認識することはできません。しかし、おもしろい擬音やリズムのある言葉には反応を示し、絵に関しても興味をもちはじめるころです。
動物の鳴き声や生活にかかわる擬音、リズミカルな文章、画面いっぱいにはっきりとした色とかたちで絵が描かれた絵本を選ぶといいでしょう。
【1歳児】動物や食べものが出てくる絵本を
1歳の赤ちゃんはまだまだストーリーを理解するのはむずかしいころ。身近な言葉を覚えはじめる時期であり、その手助けとなるような絵本を選びましょう。たとえば、動物や食べもの、乗りものなど、子どもにとって身近なものが描かれている絵本がいいでしょう。
絵本を一緒に見ながら、「じゃあ、これはなにかな?」と呼びかけ、子どもがなにか反応を返したときに「そう、ワンワンだね」というようなやり取りを繰り返すことで、少しずつ語彙の獲得につながっていきます。
【2歳児】シンプルで分かりやすい物語の絵本を
2歳になると少しずつストーリーを理解しはじめます。内容がわかりやすく、起承転結のある作品がベターです。また、「しつけ・マナーを学べる絵本」や「物語を楽しめる絵本」を選んで読んであげるのもいいでしょう。
なかなかじっとしていてくれない時期ですが、子どもは絵本のキャラクターと近い目線でストーリーと向き合い、その感情を身体で表現しようとします。想像力を豊かにしたり、しつけを学ばせたりするためのツールとして絵本を選んであげましょう。
【3歳児】少しずつストーリーが楽しめる絵本を
3歳のころには少しだけむずかしいストーリーでも楽しめるようになってきます。絵本の登場人物をとりまくできごとにくり返しが多く、説明とセリフが半分ずつくらいの絵本を選んであげるといいでしょう。
はじめからストーリーが長い絵本を選ぶのではなく、少しずつページ数と文字数を増やしていくのがポイントです。絵本のなかで繰り返される一定のやり取りと何度も向き合うことで、子どもの集中力が自然と鍛えられていきます。
【4~5歳児】自分で読めてストーリーがおもしろい絵本を
4歳の子どもはある程度の言葉を覚え、感動できるものなど複雑なストーリーでも楽しめるようになってきます。ひらがなで書かれていてストーリーがおもしろく、子どもが自分でも読める絵本を選んであげてください。
子どもの様子を見ながら、少しずつストーリーが長いものに変えていくことをお試しください。語彙力をつけるためにも、新しい言葉と出会う機会を、絵本をとおしてつくってあげましょう。
「年齢」以外の絵本選びのポイント
子どもの年齢以外にも、絵本選びのポイントはたくさんあります。絵本選びに迷ってしまう方は、こちらもぜひ参考にしてくださいね。
絵と文が一致しているもの
絵本は基本的には「絵」と「文」で構成されている読みものです。「絵」と「おはなし」の部分が合致して展開していくと、聞き手は違和感なくスムーズに絵本の世界を理解できると思います。
とくに物語絵本の場合は、1ページにたくさんの場面が詰め込まれたりしているものよりは、描かれている「絵」にきちんと合った「文」がついているもののほうがおすすめです。
声に出して心地いいもの
絵本の文章は、その絵本のもつ魅力を最大限に引き出せるよう、こまやかな心配りがなされています。たくさんの絵本を読むなかで、自分に「しっくりくる」ものや、「いい本だけれどもなんとなく自分には合わない」ものが出てくると思います。
しっくりくるものは、自分と気が合う相性がいい絵本。ぜひ、たくさんの絵本を手に取ってみて、声に出して心地いいものを選んでください。リズムがあったり、言葉遊びの絵本はテンポもよく、声に出して楽しめるジャンルのひとつです。
めくる楽しみがあるもの
「絵本」の大きな魅力のひとつは「ページをめくる」というところにあります。
「次はどうなるのだろう?」とドキドキしながら次のページに進むときの期待感をはじめ、想像どおりの展開に安心したり、いい意味で裏をかかれてビックリしたりと、子どもたちは1冊の絵本からさまざまな感情を学びます。このめくる楽しみを味わってもらえると、ぐっと絵本がおもしろくなると思います。
いま興味があるものから選ぶ
たとえば、食べることに興味があれば「食べもの」の本、乗りものに興味が出てきたら「乗りもの」の本など、子どもの発達や成長に合わせて、いま一番興味のあるテーマの絵本を手渡してあげるのもひとつの方法です。
興味があることを子どもたちはどんどん吸収します。そこからごっこ遊びがはじまったり、実際につくってみたりなど、遊びの幅もぐんと広がり会話も弾んでいくことでしょう。
シリーズものや作家さんから選ぶ
シリーズ展開されているおはなしは、そこから次のおはなしへスムーズに広げていけます。魅力的な絵本はもちろん1冊で読んでもおもしろいのですが、子どもたちが興味があるようであれば、ぜひ「続きの1冊」を手渡してあげてほしいと思います。
「シリーズ」と似ていますが、「好きな作家さん」のほかの作品にあたってみるのも選び方のひとつです。同じ作者であってもテイストがちがったり、絵のタッチがちがったりとさまざまな面で楽しむことができます。
歴代の絵本大賞を参考に
迷ったら、歴代の「絵本大賞」受賞作品から選ぶのも手です。絵本大賞とは、絵本のプロや読者が選ぶ絵本の総選挙のこと。MOE絵本屋さん大賞、リブロ絵本大賞、ようちえん絵本大賞など、毎年さまざまな絵本大賞が開催されています。
受賞した作品は、子どもだけでなく大人も引き込まれてしまうストーリーや、読み聞かせの際に子どもの反応がいい作品が多いので失敗する可能性が低いです。
さまざまな絵本が受賞しているので、気になったらチェックしてみるといいでしょう。
大小さまざまあるサイズを確認
一般的なサイズの絵本は、持ち運びがラクで扱いやすく、テンポよくページをめくりたい内容のときなどにおすすめです。大型絵本は世界感が伝わりやすく、ダイナミズムを感じてもらいたい内容向き。子どもの人数が多いときなど、絵が見えやすいので喜ばれます。ただし、意外とページをめくるのが難しいので、助手の方をお願いしておくと安心です。
たとえば、『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』は、一般的なサイズでの読み聞かせでも人気ですが、大型絵本の場合、美しい海の描写や迫力がより伝わりやすいでしょう。
厚紙・ボール紙・布などの材質
材質から絵本を選ぶことも大切です。ふたり以上の子どもがいるご家庭では、上の子が使っていたものを下の子にも使いたい場面が出てくるかと思います。絵本は子どもが取り扱うため、丈夫につくられていないとすぐダメになってしまうことも多いもの。濡れたり、汚れたりといったことは日常茶飯事です。
長く使いたいのであれば、厚紙が使われている絵本を選ぶのも手。ボール紙で製本されている分厚い丈夫なものや、コーティングで汚れにくいものもあるので、絵本を選ぶ際は「丈夫か? 長もちしそうか?」といった素材で選ぶのもひとつの方法です。最近では、赤ちゃんが舐めたりかじったりしても破れない布絵本も注目されています。洗濯可能なものが多く、汚れても洗うことができます。
長く読み継がれているロングセラー
絵本は、年間で1,000冊以上出版されています。そんな膨大な絵本のなかで、「どれを選べばいいのかわからない!」と悩んでしまう方は、ご自身が子どものころに読んだ記憶のある絵本を選ぶのもいいでしょう。
『ぐりとぐら』や『はらぺこあおむし』など、昔から人気があって親しまれ続けている絵本には、それ相応の「大切なメッセージ」が詰まっているものです。
図書館で支持されているもの
図書館などで推薦されている絵本は、子どもにとって大切なことを学べるものが厳選されており、子どもの成長に合わせて絵本を選べます。司書や読み聞かせなどをおこなっているボランティアの方が選んだ絵本が並んでいることもあるので参考にしましょう。
また、子どもと一緒に図書館にいき、子ども自身に絵本を選ばせるのもいいでしょう。気になったものを何冊か借りてみて、お子さんが気に入れば書店や通販サイトで購入、といった試し読みの場所として活用することもできます。
多くの絵本に触れて自分の「好き」を大切に 絵本専門士からのアドバイス
いろいろな絵本からお気に入りの一冊を探して
よくいろいろなところで「どんな絵本を選んだらいいかわからない」と質問を受けることがあります。いろいろなポイントをあげましたが、最終的には読み手自身が「好き」なものが一番であると感じています。
たくさんの絵本に触れて「これが好き!」という1冊をみつけていただければうれしいです。この記事がその一助となれれば幸いです。
【関連記事】そのほかの絵本のおすすめはこちら
絵本は親子の絆をはぐくんでくれる!
絵本は親と子をつなぐためのツールです。購入する前にはご自身で絵本を一度読んでみて、子どもに読み聞かせをしたときに一緒に楽しめるかどうかを想像してみてください。読み手であるお父さん・お母さんが楽しく読んでいれば、子どもも自然と楽しんでくれます。親子ともに絵本の魅力的な世界を楽しんでみてください。
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