絵本はいつから読むもの?
絵本の読み聞かせはいつから始めるのがベスト? と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
これに関しては、さまざまな考え方があり、「これが正解」といった決まりはありません。ママやパパ、赤ちゃんの成長やタイミングでスタートすれば良いでしょう。
ここでは、主なものをいくつかご紹介します。
■ 妊娠中!赤ちゃんがお腹にいるうちから
妊娠7~8カ月頃から、胎教として読み聞かせを始める方もいます。話の内容がわからなくても、ママやパパの声を聞くことで、赤ちゃんが安心すると考えられています。
■生まれてすぐ
聴力はママのお腹にいるときから発達しているので、生まれてすぐから読み聞かせしてあげるのも良いでしょう。
■生後3カ月頃から
生後3〜5カ月くらいになると視力も安定してきて、コントラストのはっきりした絵に興味を持ち始めることがあります。目や口など、パーツがはっきりしている顔なども認識できるようになるので、絵本を一緒に楽しめるようになる時期ともいえます。
読み聞かせの開始時期に正解はないので、ご家庭それぞれのタイミングで始めるのがベストです。
お昼寝の前や夜寝かしつけるときに、読み聞かせをしてあげると赤ちゃんも「そろそろ寝る時間だな」と認識してくれるようになり、すんなりと眠りについてくれるケースがあるみたいですよ。
赤ちゃんは、目や耳や口をたくさん使って、さまざまな情報を獲得しながら成長していきます。絵本の読み聞かせは、視聴覚を刺激してくれるので赤ちゃんの発達を促すのにぴったり!積極的に読み聞かせを取り入れてみましょう!
0歳児向けの絵本おすすめ10選
それでは、0歳児向けの絵本のおすすめ商品を5つに分類してご紹介します。絵本専門士の柴田 香さんが選ぶ際のポイントも解説しているので、参考にしてみてください。
おすすめ2選|色やかたちのはっきりとした絵本 0歳の赤ちゃんにもよく見えます
0歳児はまだじゅうぶんに視力が発達しておらず、はっきりとはモノが見えていません。
ですから、はじめての絵本には赤・青・黄などはっきりとした色使いのもの、丸・三角・四角などのシンプルなかたちで描かれているものがおすすめ。
とくに丸いかたちは、おかあさんのおっぱいのかたちであり、赤ちゃんに安心感をもたらすと言われています。

わかりやすい図形で音の響きやリズムを表現
カラフルな背景に小さなマルや大きなマルが印象的な絵本。造形作家の駒形克己さんが手がけたこのテキストは、胎動の音をモチーフにしているそうです。大人からしたら不思議とも思えるオノマトペですが、赤ちゃんの反応がいいこともうなずけます。
また、絵本はアートの入り口でもあります。考え抜かれたすぐれたデザインに、赤ちゃんの頃から遊びを通して自然に触れることができる1冊です。

最後のページをどう読むかが読み手の見せ所
丸いフォルムのデザインは、店頭に並んでいても図書館で面出しされていてもすごく目立ち、実際に手に取られる方も多い1冊。この本の中には、赤ちゃんの大好きなまるいかたちがたくさんあります。
そして、最後のページのインパクトはめくってからのお楽しみ! このページをどう読むかが読み手の個性でもあり、腕の見せ所でもあります。
おすすめ2選|オノマトペ、リズムのよい絵本 発語のためにも0歳のうちからたくさん読んであげて
0歳児の聴力は、おなかの中にいるときから発達しているといわれています。生まれてからは耳からいろいろな言葉を吸収し、蓄積しています。
この時期にリズムが心地よい文章、「ザーザー」「ワンワン」などの擬音語・擬声語、「ぐるぐる」「わくわく」などの擬態語をもちいたオノマトペの「ことばのシャワー」をたくさん浴びることは、のちの発語を促すことにもつながります。
なにより、言葉の響きの豊かさは大人も心地よさを感じることができるでしょう。

赤ちゃん絵本を代表する一冊
「いないいいないばあ」のリズムに合わせて楽しめる1冊。声に出して読むと、その響きの心地よさを実感できることでしょう。ねんねの時期にはハンカチや布などを使って、少し大きくなってきたら一緒に手で顔を隠して……など、発達に合わせて長く楽しめます。
1967年に発売されて以来、日本で一番読まれている、まさに赤ちゃん絵本を代表する1冊です。

読んでいると思わず身体を動かしたくなる
コントラストのはっきりとした切り絵のようなタッチの絵と、独特の音の響きが魅力的。生き生きとしたアフリカの太鼓のリズムに合わせ、自然と身体が動いてしまうような絵本です。
「パッティパ パッティパ」など赤ちゃんが聞き取りやすい「パ」行の音がたくさん入っています。これにより、読んでいるとだんだん元気が湧いてくる、躍動感と生命力にあふれた1冊です。
おすすめ2選|小さなボードブックタイプの絵本 破れにくく落としても安心! 持ち運びにも便利です
通常のサイズよりひとまわり小さな小型本は、0歳児の手でも握りやすくめくりやすい大きさです。
また、厚紙で角を丸く落としてあるボードブックと呼ばれるタイプは丈夫なつくりで、破ったり噛んだり落としたりに興味深々な赤ちゃんにも安心。
これらは、お出かけのときにちょっとバッグの中へ入れて持ち歩くのにも重宝します。

読む人によって雰囲気が異なる一冊
この絵本にでてくるのは「もも」のみ。それだけのシンプルなつくりなのに、大きくなったり小さくなったり、ももの数だけ「もも」が並んだり……こんなにバリエーションがあって、こんなに楽しめるのか! と読み手にも大きな発見がある絵本です。
読む人によって個性が出てくるのもたのしさの秘訣です。
遊び心にあふれ絵本読みの現場でも、人気の高い1冊となっています。でーんと大きなももがひとつ描かれた表紙もかわいらしいです。

定番の一冊が丈夫な紙になって破れにくい
おなじみの『はらぺこあおむし』は、出産祝いにもらったという方も多いのではないでしょうか。乳児にはじめて手渡すときなら、ボードブックタイプがおすすめ。内容や絵は通常版と同じですが、丈夫な紙質なので仕掛け部分が破れにくいところがとても安心です。
わたしが出産祝いに絵本を選ぶときには必ずラインナップに入れています。
おすすめ2選|スキンシップを取り入れやすい絵本 読み聞かせ以外にも楽しめる一冊を
赤ちゃんにとって絵本は遊びのひとつでもあります。遊びのきっかけづくりの一助となるような絵本は、この時期におすすめのジャンル。
絵本から派生していろいろな遊びに発展できるものや、ぎゅっと抱きしめたり肌と肌をくっつけたりしてパパやママとのスキンシップを図れるものなど、絵本の世界の枠を超えていろいろ応用して楽しめる絵本が身近にあるとみんなで楽しめるでしょう。

読後に「くっついた」が止まらない
「くっついた」の繰り返しが楽しい絵本。読み終わった後はパパやママも自然と赤ちゃんと「くっついた! 」をしたくなることでしょう。
作者の三浦太郎さんがお子さんとの関わりの中からこの本を作られた、というエピソードにも親近感が持てます。
親子のコミュニケーションをおはなしするうえでとてもわかりやすいので、所属するNPOでの乳児さん向けのテキストにも取り入れています。

親子間のスキンシップが生まれる
こちらも「親子のスキンシップ」をコンセプトに作られた赤ちゃん絵本。さまざまな動物たちがこちらに「なでて なでて」と語りかけます。「触る」ことに興味の出てきた0歳児と一緒に、その手触りをオノマトペからイメージして楽しむことができます。
最後のページでは赤ちゃんが登場してくるのが大きなポイント。なでたりなでられたりといった、親子間のスキンシップが自然に生まれてくるでしょう。
おすすめ2選|ページをめくる楽しみを感じる型抜き絵本 好奇心をはぐくむのにぴったりです
ページを「めくる」ことは、この時期の0歳児の発達の上でもとても大切な行動。その楽しみを感じられるジャンルがこの「型抜き絵本」です。
型抜きのかたちがぴたっとハマった時はなんともいえない爽快感があり、次はなにかな? とわくわくしながらページを進めることができます。
0歳児にとっては、ここから身近なものの名前やかたちを知るきっかけにもなります。

色や動物の名前を覚えながら遊べる
めくるたびにカラフルな原色のページ。そのページの中に動物がかくれんぼしています。ページをめくるとくり抜かれた穴がぴったり重なり、隠れた動物が出てくるしかけの型抜き絵本です。色や動物の名前も合わせて覚えられるのもポイント。
「これなあに? かたぬきえほん」シリーズで展開しているので、ほかの絵本もチェックしてみてください。

男の子へのプレゼントにピッタリ
こちらも人気の型抜き絵本です。「つみきでのりものなにつくる? 」の呼びかけにあわせてカラフルに描かれた積み木のページをめくると、おふねやロケットなど乗り物に早変わり! 変化がおもしろいファーストブックとして、とくに男の子へのプレゼントで選ばれています。
ここから積み木遊びに発展していったり、乗り物への興味につながったりと拡がりも楽しめそうです。
「0歳児向け絵本」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをチェック!
Amazon、楽天市場での絵本の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
1歳児や2歳児におすすめの絵本はこちら 【関連記事】
0歳児にはいろんな絵本を読んであげてください 最後に
0歳児の1年間は、ねんね・寝返り・はいはい・たっちと、短期間で目まぐるしい成長を遂げる時期です。
「絵本を読んでもまだわからないのでは? 」と思われるかもしれませんが、乳児は五感を使って絵本からいろいろな刺激を受けているもの。
遊びの延長の感覚で、ぜひ、その成長に合わせた絵本を手渡して一緒に読んであげてくださいね。
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