カップそば選びのポイント 科学する料理研究家に聞いた!
科学する料理研究家・さわけんさんに、カップそばを選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。
【1】具材で選ぶ
【2】つゆの味で選ぶ
【3】カロリーをチェックして選ぶ
【4】麺の太さ、製法と香りで選ぶ
【5】好みに合わせて選ぶ
それぞれ解説しているので、カップそば選びに迷ったときはぜひ参考にしてみてください。
【1】具材で選ぶ
カップそばにはいろいろな具材が使われています。具材によって味わいも変わってくるので、好みのものを選ぶようにしてください。
あっさり味が好みの方には、山菜を具材に取り入れたカップそばなどが向いています。濃い味が好みの場合は肉そばなどでしょう。
人気があるのはてんぷらの入っているものや、お揚げの入ったきつねそばです。
【2】つゆの味で選ぶ
そばと言ってもつゆの味は千差万別。関東風の強目のかつおだしにキリッとした醤油味もあれば少し甘味を感じるもの、ゆずなどの香りものが入ったもの、唐辛子が最初から入ったものなど多種多様です。つゆの旨味を味わいたいのなら、販売エリアをチェックすると良いでしょう。
人気商品の日清のどん兵衛・マルちゃんの緑のたぬきなどには、東日本・西日本・北海道エリアごとに微妙につゆの味を変えているものがあります。最近は豚肉を具に使い、にんにくや辛味を足してラーメンのような味の創作系のつゆもあります。今回の記事を参考にしていろいろと試してみてください。
【3】カロリーをチェックして選ぶ
カップ麺などのインスタント食品はカロリーが高めですが、ダイエットやヘルシー志向の方はカロリー控えめのカップそばを選びましょう。低カロリーのカップそばなら、小腹がすいたときに手軽に食べられます。
カロリーは具材や麺の製法でも変わってくるので、気にする方は商品のパッケージに出ている表示をチェックしてください。
【4】麺の太さ、製法と香りで選ぶ
カップそばにはおもにフライ麺とノンフライ麺の2種類の製法があります。フライ麺のカップそばは味にコクがあるのでスープの味をしっかり楽しめます。
ノンフライ麺は揚げてないのでカロリーが低く、さっぱりした味わいです。麺の製法によって味わいが違ってきますが、香りを楽しみたい場合はあっさりしたノンフライ麺の方が適しています。
カップそばの麺の太さは、3分戻しのものと5分戻しのものがあります。3分戻しは細めで繊細な味になりやすく、もっとワイルドなそばを食べたい場合は5分戻しの麺がおすすめです。
5分戻しのカップそばは数が少ないものの、発売されているものはスープもワイルドな創作そばが多いのが特徴。試してみるとおもしろいカップそばを見つけられて楽しいですよ!
また、「そばはやっぱり香りがほしい」と思う人は、ノンフライ麺や定番の3分もので探してみるといいでしょう。
【5】好みに合わせて選ぶ
カップそばは大きく分けて3種類の製品があります。定番の天ぷらそば、鴨系のそば、きつねやワカメや山菜などのそのほかの味です。
流通量が多く、買いやすいのは天ぷらです。天ぷらは油分が多く満足感がある反面、油っこさとカロリーが多いという特徴もあります。鴨系ときつねはだしや具材の関係で少し甘めの味になりますが、そばの味によく合います。
そのほかの味は、具材を見ていいと思うものがあれば選んでください。
カップそばおすすめ14選 低カロリータイプも!
うえで紹介したカップそばの選び方のポイントをふまえて、科学する料理研究家のさわけんさんおすすめ商品などを紹介します。王道の天ぷらそばから鴨だしそばまで、幅広い商品は要チェックです!

サクサクの天ぷらとだしの味わいが魅力
こちらも3分戻しです。麺は細めで縮れがあるものの、そばの香りはきちんと感じられます。カップ麺のなかではそば感があっておいしい部類でしょう。
だしはしょうゆが抑えめで、かつお節の味がよく出ています。しっかりとそばを味わうことができますよ。
先入れの天ぷらは麺を混ぜる時に少々混ぜにくいのですが、サクサク感は残っています。見た目より食感がある極薄のかまぼこが入っていて、これが意外なポイントです。

少し長めに戻すとよりそばらしい食感に
麺は細く平たいラーメンに似た食感で、そばらしくないと思われるかもしれません。そんなときは、麺の戻し時間を3分ではなく5分くらいと長めにした方が麺が少し太くなり、そばらしさが増します。ネギがいいアクセントになっています。
だしはかつお節ベースなのですが複雑な具材の味がして、そばのつゆというよりは和風のラーメンといった感じでしょうか。
天かすが入っているので、「小海老天そば」という名前のとおり干しエビの香ばしい香りがグッときます。油分も増えて満足度がアップしますよ。

大きめな天ぷらは崩して食べると風味アップ
平たい細麺で、食感はつるっとコシがあります。天ぷらがカップそばの割には大きめサイズなので、崩すと油が回って天ぷらの風味が強まるでしょう。
衣中心の天ぷらでだしと調和します。だしは甘さ控えめなしょうゆ風味のかつお味でそばらしいです。
ネギは入っているもののそれほど目立たず、薄くて小さいかまぼこは意外と食感がありおいしくいただけます。

だしがおいしい甘辛味のそば
かつお節のだしが効いていて「きつね」が入っていることで少し甘味もあり、そばのつゆとして評価できます。
麺は少々細いのですがちょうどいい食感で、そばの香りもほどよくあり「そばを食べている」実感がわく一品です。
カップいっぱいに覆いかぶさるほど揚げが大きく、その味つけは甘さ控えめで大人味。スープとマッチしておいしい甘辛のそばつゆになっています。
あっさりとしたお出汁が染みる、味わいそば
鰹と鴨のだしが絶妙にマッチした鴨南蛮そば。あっさりした味わいで癖がないので、ついつい最後までスープを飲み干してしまう程です。この美味しいだしに惹かれて購入するリピーターも多いそうですよ。また、日清のカップ麺ではお馴染みの、キューブ型ミンチ肉。この白い鶏ミンチがまた食欲をそそります。
一般的なスーパーではなかなか見かけないので、まとめ買いをしてストックして置くのもおすすめです。ランチタイムや夕飯のお供にもいかがですか。
鰹のだしがきいたつゆが美味しい!
鰹のだしがきいた濃いめのつゆがうまさの秘訣。麺はのどごしの良いまっすぐなそばで、約90gの大盛りサイズなので食べ応え抜群です!
具材は、わかめ、カマボコ、揚げ玉、ネギとシンプルですが、七味をかければさらに美味しさが引き立ちます。わかめそばが好きな方は、ぜひ、チェックしてみてください。

太麺と肉団子がおいしさのアクセント
だしは甘めのしょうゆ味ベースで、鴨らしい後味を出しています。鴨系は甘めでスモーキーなのが定番になっているのが特徴で、日清もよく似た味つけです。
麺は少し太い食感がそばそのもの。そばらしい風味もしていい感じです。
ネギは大ぶりですが量は少なめ。もう少しほしい印象ですが、肉団子の濃い味つけがアクセントになっておいしいです。少し粗挽きなところもつくねっぽくていいですね。

鴨だしの味と麺の長さがポイント
だしにはスモーキーで香ばしい鴨の香りがつけてあり、鴨だしっぽい後味を出しています。鴨らしい甘めの味つけは鴨系の王道で、マルちゃんの鴨だしそばとよく似た味です。
ベースのかつお節は軽めのしょうゆ味で、ネギが大ぶりでザクザクしていい味わいがします。
麺は細麺のへん平型でそばの香りもほどよくあるのがポイントです。長さもあるので麺をすするとおいしさがアップ。団子はしっかり味でふんわりとした食感があります。

東日本と西日本の食べ比べも楽しみのひとつ
麺は細めですが、そばの香りがわかります。食感は少々頼りなく思えるかもしれませんが、3分戻しなので致し方ないでしょう。
だしは一般的なかつお節の味にしょうゆが強めに効いていて、しっかり味でいいバランスです。甘みは抑えめで辛つゆのだしといったイメージでしょうか。あとのせ天ぷらはサクサク感が抜群。麺は熱湯を入れて3分と書いてありますが、もう少し長く戻した方がそばの風味が広がります。
東日本向けのほかに、昆布とかつおの上品なだしの味を楽しめる西日本向けタイプもあるので、食べ比べしてみるのもいいですね。

鶏の味わいがおいしい一品
麺は細麺でそばの香りは薄めです。スープは軽めのかつおだしにしょうゆ味が効いていて、甘さは抑えめなスープがおとなしい麺と合っています。
また、ねぎがアクセントになっていて、いい味を出しています。
鶏団子が入っているので鶏っぽい味を感じるのが特徴ですが、少し小さいのが残念。もう少し大きければ、さらに評価を上げたいところです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキングを見る カップそばの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカップそばの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
カップそばのアレンジメニューをご紹介!
そのまま食べても美味しいカップ蕎麦ですが、ちょっとアレンジすることによりさらに美味しく食べることができます。ここでは、おすすめのアレンジメニューをいくつかご紹介します!
まずは、定番の卵を割り入れて月見そばに!簡単かつ王道メニューなので試したことがある人も多いのではないでしょうか。さらにとろろを加えて月見とろろそばに!より、とろっとした食感を味わえます。
他にも、ネギやみょうがなどの薬味を入れてみたりワカメなどをトッピングしてみたり、天ぷらやコロッケを入れてボリューミーにしてみても美味しいですよ。色々なアレンジ方法があるので気分に合わせてぜひ、試してみてくださいね。
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緑のたぬき、どん兵衛以外に、江戸そば、紺のきつねもおすすめ
緑のたぬきとどん兵衛だけではない!
カップそばといえば「緑のたぬき」と「どん兵衛」を思い浮かべる人が圧倒的でしょう。たしかにラーメンと比べて数は少ないのですが、多くのメーカーが複数商品を出しているので、いろいろ試すと意外に自分に合うものが見つかると思います。
手はじめにコンビニでよくみる「江戸そば」と「紺のきつね」を試してみましょう。具が違うだけで味わいは結構変わりますよ!
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フランスの星付きレストラン、イタリアンカフェのシェフを経て料理研究家に。 科学的に料理を考えて、狙った通りの料理を作るレシピ作りの達人。 低温調理など調理理論と最新機器やキッチングッズに精通。 2010年より毎月30品~50品の食品や調味料を実食検証し、キッチングッズなども頻繁に検証する。 フレンチ・イタリアン・アメリカ料理・唐揚げ・肉のスペシャリスト。