アウトドアテーブルの活用方法
キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンにかかせないアイテムのアウトドアテーブル。食事やだんらんのスペースとして以外にも、調理のときにも活用できます。
さらに、アウトドアテーブルを設置するだけで屋外環境にくつろぎの雰囲気が出せます。テーブルの風合いやデザインによって雰囲気が変わりますので、好みやシーンに合わせたテーブルを選びましょう。
キャンプ用アウトドアテーブルの選び方 アウトドア&旅ライターが教える
アウトドア&旅ライターの大森弘恵さんへの取材をもとに、アウトドアテーブルを選ぶときのポイントをご紹介します。
天板サイズは人数とスペースを考慮して選ぶ

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人数に応じた天板のサイズを選びましょう
アウトドア&旅ライター・編集者
チェアの出し入れまで考えると、天板の幅は1脚あたり60cmはほしいところ。そのため、3〜4人利用で2人ずつ向かい合って座りたい場合は、幅120cm程度のテーブルがおすすめです。
コンパクトカー利用者など、道具をなるべく小さくしたい場合は、70〜90cmのスクエアテーブルを選んで4方から囲むスタイルもよいでしょう。
天板の幅は大きいほど食器が並べやすくなりますが、大きすぎると日差しや雨を防ぐタープ内のスペースが狭くなるので、適度な大きさを選びましょう。コンパクトな天板はひとりあたりで使えるテーブルの面積が狭くなりがち。ワンプレートの食事にするなど、食器の数を減らすよう工夫してみてください。
テーブル内部のスペースや高さで選ぶ
アウトドア&旅ライター・編集者
アウトドアテーブルの脚は、四隅で支える一般的な構造から、テーブル下部で脚をクロスさせるなど少し特殊な構造のものまであります。なかには座ったときにテーブルの脚と自分の足がぶつかってしまうものもあるので、イメージどおりに足が入る構造かを確認しておきましょう。
また、脚が勝手に閉じるのを防ぐためのななめに伸びる四隅のプレートは、テーブルの高さによっては足にぶつかる可能性があります。そもそも低いテーブルだと足が入らないので、高さも事前にチェックておきましょう。長辺側だけでなく短辺側の脚も見ながら、使う全員が快適に過ごせるものを選んでみてください。
「ハイスタイル」は大人数でも使いやすい
テーブルにある程度の高さがあるタイプがハイスタイルのアウトドアテーブルです。ハイチェアと組み合わせて使用します。高さがあるので、大人数でも使いやすく、調理や作業もしやすくなっています。
ハイチェアを使うので、テーブルから立ち上がりやすいもの魅力。年配の方とアウトドアシーンを楽しみたいときにも向いています。
「ロースタイル」は持ち運びしやすくコンパクト
ハイスタイルよりも地面との距離が近いアウトドアテーブルが、ロースタイルです。地面と近いためアウトドアシーンや自然の雰囲気を楽しめるのが魅力。低めのテーブルのため、小さい子どもがいるときにも使いやすいです。
テーブル自体が小さく軽いため、持ち運びしやすいのもメリットです。ただし、立ったまま作業したいときには向いていません。
「座卓タイプ」はゆったりくつろげる
ロースタイルのアウトドアテーブルよりも、さらに低いのが座卓タイプです。マットなどをひいたうえにそのまま設置し、椅子は使わずに座ります。ロースタイルよりもさらに地面が近く感じられるので、自然との一体感を楽しみたいときにもぴったりです。
そのまま寝転んだり、テントのなかで使ったりなどいろいろな用途で使用できます。
使い方や雰囲気に合わせたタイプで選ぶ
アウトドアテーブルにはいろいろなタイプがあります。使い方や雰囲気に合わせたタイプのものを選ぶと、使いやすいものが見つかります。
安定感と携帯性を両立させた「フォールディングタイプ」
天板を折りたたんでテーブルを収納できるタイプが、フォールディングタイプです。折りたたみタイプとも呼ばれています。天板から脚まで大きなパーツで構成されているものが多いため、安定感が高いのも特徴です。
折りたたむだけなので、設置から撤収までスピーディにできます。アウトドア初心者でも取り扱いしやすいアウトドアテーブルを探しているときにも向いています。
収納力重視なら「ロールタイプ」
天板と脚がバラバラになっていて、天板をくるくる巻いて収納できるのがロールタイプです。収納時コンパクトにまとめられるので、持ち運びしやすくなっています。
天板の構造上、すきまに汚れがたまりやすいため気になるときはテーブルクロスを使うなどの工夫をしましょう。また、天板と脚をしっかり固定しないとぐらつくので、設置にややコツがいります。
調理台として使える「キッチンタイプ」
食事やだんらんではなく、調理を用途としたアウトドアテーブルがキッチンタイプです。収納されている天板を開くと、コンロやまな板、包丁などを置いて調理するスペースとしても活用できます。
立って作業がしやすいように天板の位置が高めになっている、調理器具をひっかけられるフックがついているなどの工夫があります。キャンプやアウトドアで調理を楽しみたいときに向いています。
バーベキューをより楽しむための「バーベキュータイプ」
バーベキューをより便利に楽しみたいときにぴったりなのが、バーベキュータイプのアウトドアテーブルです。テーブルの天板中央にバーベキューグリルを設置できるスペースがあります。
バーベキューとテーブルをぐるりと囲んで楽しめるので、キャンプからバーベキュースタイルのホームパーティまで活躍します。バーベキューをしないときには、普通のアウトドアテーブルとしても使用可能です。
テント内で使うならコンパクトな「ミニテーブル」
ミニテーブルは、メインとなるアウトドアテーブルの補助的な役割で使用します。メインテーブルに乗り切らなかったものを乗せたり、テントのなかで使ったりするとき便利です。ほかにもいろいろな使い方ができます。
小さくてコンパクトにまとめられるので、できるだけ荷物をコンパクトにしたい登山やツーリングでも持ち運びできます。
素材で選ぶ
アウトドア&旅ライター・編集者
サイズや高さが決まったら、天板にも注目しましょう。もっとも主流な素材は樹脂製ですが、木や竹などの天然素材、ステンレスやスチールなどの金属製もあります。
お好みの風合いや特性から選んでみてください。
風合いを楽しむなら木製
木製をはじめとした天然素材は、ナチュラルで安定性が高いのが特徴。アウトドアの雰囲気にもマッチします。使えば使うほど、素材ならではの風合いが出てくる楽しみがあります。
一方、素材自体が少し重めのため持ち運びや設置のさいに注意が必要です。また、素材自体に食べものの油分や水分のシミがつきやすくなっています。
耐久性の高さならステンレス
ステンレス製のアウトドアテーブルは、耐久性が高いのも魅力。サビや傷、汚れにも強いので、お手入れしやすいものや、長く使えるアウトドアテーブルを探しているときにも選択肢に入ります。
耐熱性が高いので暑さでも変形しにくくなっています。熱い鍋をそのままテーブルのうえに置けるのもメリット。アウトドアで本格的な調理も楽しめます。
軽量でお手入れしやすいアルミ
軽量性と安定性を両立させた素材がアルミです。軽くて丈夫、安定感があるので、アウトドアテーブルの脚の部分などに多く採用されています。
アルミ製のアウトドアテーブルは、軽いので持ち運びのときに負担になりにくいのが魅力です。汚れがついてもさっと拭き取れるので、お手入れや食事のあとの片づけもしやすくなっています。
持ち運び重視なら布
天板部分にオックスフォードなどの張りのある布を素材として使用しているアウトドアテーブルもあります。天板と脚が一体になっている、さらに広げるだけで設置できるのが魅力です。折りたたみもしやすくコンパクトになるので、持ち運びにも便利。ツーリングや登山にも向いています。
ただし、ほかの材質のアウトドアテーブルよりも安定感は落ちてしまいます。大人数で使うときにはサブテーブルとして使うとよいでしょう。
いろいろなデザインがある樹脂
ポリエステルやポリプロピレンなどの樹脂でできたアウトドアテーブルは、軽量のため取り扱いも持ち運びもしやすいのが魅力。水分や油分がついてもさっととふき取れるので、お手入れもしやすいです。
また、樹脂製のアウトドアテーブルは色や柄も豊富にそろっています。好みや雰囲気にあったデザインのものが見つけやすいのもメリットです。
耐荷重など安定性もチェック
アウトドアテーブルにはうえにいろいろなものを載せて使用します。ぐらつかずに使える、安定性の高いものを選ぶのが重要です。テーブルにどれくらいのものが載せられるかは、耐荷重を目安にするのがよいでしょう。
ほかにも、脚を広げるとロックする、脚のアームがハの字になっているなど、安定性を高くするための工夫があるかもチェックしておきます。
1からそろえるならセット商品も
アウトドアテーブルのなかには、あらかじめテーブルと椅子がセットになっているものがあります。テーブルと椅子をばらばらでそろえなくてよいので、購入すればそのまま使えるのが魅力。テーブルと椅子の高さもあっています。
家族でキャンプやバーベキューを楽しみたいときなど、使う人数が決まっているときに便利です。
組み立て方、高さ調節できるかチェック
アウトドア&旅ライター・編集者
ねじ込み式は、深く脚をねじ込むことでぐらつきが抑えられるメリットがありますが、設置時に天板が地面につかないよう気を付けたり、しゃがんで設置作業をすることが多くなります。そのため、ラクに設置したいなら脚を開くだけの蝶番タイプや、収束式のテーブルがおすすめです。
高さ調整だけねじ込み式というテーブルもあるので、組み立てと高さ調節の方法は両方チェックしておきましょう。
アウトドアテーブルの組み立て方は、大きく分けて3パターンあります。
●ねじ込み式
脚をテーブルにねじ込んで取り付けるタイプ。
●蝶番(ちょうつがい)式
折りたたみ式で蝶番でつながった足を立てて天板を開くタイプ
●収束式
テーブルの脚が収束式で、使用時は脚を開いた上にテーブルの天板をのせるタイプ
キャンプ用アウトドアテーブルおすすめ10選 コールマン、ロゴスなどの人気商品も!
うえで紹介したキャンプ用アウトドアテーブルの選び方のポイントをふまえて、アウトドア&旅ライターの大森弘恵さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。

Coleman(コールマン)『コンフォートマスターバタフライテーブル/120』

出典:Amazon
サイズ | 使用時:70×120×70・60・44cm 、収納時:約36×120×9cm |
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重量 | 約5.7kg |
耐荷重 | 約30kg |
材質 | 天板:メラミン樹脂、ガラス(グラスファイバー)、ポリプロピレン |

Hilander(ハイランダー)『ウッドロールトップテーブル2』


















出典:Amazon
サイズ | 使用時:90×60×43cm、収納時:11×15×91cm |
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重量 | 約7kg |
耐荷重 | 30kg |
材質 | ブナ |

UNIFLAME(ユニフレーム)『焚き火テーブル』

出典:Amazon
サイズ | 使用時:約55×35×37cm、収納時:約55×35×2.5cm |
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重量 | 約2.3kg |
耐荷重 | 約50kg |
材質 | 天板:ステンレス鋼(特殊エンボス加工)、サイド:天然木、スタンド:ステンレスパイプφ19mm |

LOGOS(ロゴス)『LOGOS Life ハイテーブル86(ヴィンテージ)』












出典:Amazon
サイズ | 使用時:約70×70×86cm、収納時:約16×12×84.5cm |
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重量 | 約4.5kg |
耐荷重 | 約30kg |
材質 | フレーム:スチール、天板:アルミ |

snowline(スノーライン)『キューブテーブル L6』










出典:Amazon
サイズ | 収納時:45.5×9×14.5cm、使用時:78.5×35×32.5cm |
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重量 | 1.5kg |
耐荷重 | 15kg |
材質 | フレーム:7001 ジュラルミン、テーブル:6061 ジュラルミン |

Helinox(ヘリノックス)『テーブルワン ハードトップ L』








出典:Amazon
サイズ | 使用時:76×57×50cm 、収納時:60×12×13cm |
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重量 | 1.48kg(スタッフバッグ込1.59kg) |
耐荷重 | 50kg |
材質 | 天板:ポリエステル、プレート:ポリプロピレン、フレーム:アルミニウム |
BUNDOK(バンドック)『アルミ ロールテーブル 木目調 70(BD-222)』
















出典:Amazon
サイズ | 使用時:70×69.5×70.5・34.5cm、収納時:71×15×12cm |
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重量 | 3.5kg |
耐荷重 | 約25kg |
材質 | 天板:アルミ合金(天板表面加工/転写印刷・構造部材/アルマイト加工)、 脚部:ポリプロピレン樹脂 |
Coleman(コールマン)『ナチュラルウッドロールテーブル(2000031291)』








出典:Amazon
サイズ | 使用時:125×70×40/70cm、収納時:18×20×70cm |
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重量 | 5.1kg |
耐荷重 | 30kg |
材質 | 天板:天然木(スギ)、フレーム:アルミニウム |
YAMAZEN(山善)『フォールディングテーブル(YAT-1260)』
























出典:Amazon
サイズ | 使用時:120×60×37.5/70cm、収納時:62×62.5×8cm |
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重量 | 5kg |
耐荷重 | 40kg |
材質 | 天板:合成樹脂化粧繊維板(ポリエステル)、脚部:アルミ |
KingCamp(キングキャンプ)『竹製折りたたみテーブル』


















出典:Amazon
サイズ | 使用時:60×40×27/40cm、収納時:40×12×14cm |
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重量 | 約3.2kg |
耐荷重 | 30kg |
材質 | 天板:竹、フレーム:アルミ |
【番外編】テーブルクロスをご紹介! アウトドアテーブルにかけたい
天板の素材そのものを楽しむのもいいですが、テーブルもちょっとおしゃれをしてみませんか? 汚れが拭き取りやすく、食卓も一気に華やぐ、おしゃれなテーブルクロスを紹介します。
Coleman(コールマン)『テーブルクロスレッドチェック』






出典:Amazon
サイズ | 110×145cm |
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重量 | 300g |
耐荷重 | ー |
材質 | ポリエステル80%、コットン20% |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アウトドアテーブルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアウトドアテーブルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アウトドア&旅ライターからのアドバイス キャンプ用アウトドアテーブルを買うときに!
アウトドア&旅ライター・編集者
あらかじめチェアを選んで、ぴったりのテーブルを
テーブル選びで特に気をつけたいのがチェアとの相性。テーブルを食事用として使うなら、チェアに座るとテーブルのなかに足が入るもの、ラウンジテーブルのように使うなら、手を伸ばしやすい高さか確認しておきましょう。体に密着する最適なチェアを選び、次に目的にあったテーブルを選ぶのがベストな方法です。また、チェアとテーブルの収納タイプをそろえれば、車へ積載しやすくなります。
チェアとの相性がよく、広さや組み立て方に納得がいくテーブルが見つかったら、再度テーブルの高さを確認しましょう。小さな子がいる場合、チェアよりクッションなどでグラウンドシートの上に座る方が快適な場合も。グラウンドスタイルでも利用できるテーブルを選ぶと安心感が違います。
アウトドア関連商品の記事はこちら アウトドアテーブルとあわせて読みたい
8つのポイントをおさらい
1)ねじ込み式はテーブルのぐらつきを抑えられるが、設置時にしゃがんで作業をすることが多くなる
2)蝶番タイプや収束式のテーブルは設置がラク
3)天板の幅は1脚あたり60cmあるとよい
4)天板が樹脂製のものは、軽量かつ水分や油分がサッとふき取れてお手入れがかんたん
5)天板が天然素材のものは安定性がよく、素材ならではの風合いが出てくる楽しみがある
6)天板が金属製のものは少し重めでサビの心配があるが、耐熱性が高い
7)テーブルの脚と自分の足がぶつかってしまうものもあるので、テーブル内部のスペースもチェックする
8)チェアとの相性も重要。あらかじめチェアを選ぶのもよし
アウトドアテーブルはキャンプなどの野外で大活躍するアイテムです。自分のアウトドアスタイルに合わせて選べば、もっと快適で楽しい時間が過ごせますよ。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:森野ミヤ子、掲載:マイナビおすすめナビ編集部 秋元清香)
※2020/11/11 記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/18 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 下田結賀子)
オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。 現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。 趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。