Bluetoothと2.4GHzワイヤレスの違いをチェック
まずはじめに、Bluetoothマウスのメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。購入前の事前知識として参考にしてくださいね。
▼Bluetoothマウスのメリット
Bluetoothマウスのメリットとしては、ケーブルレスでデスク周りがすっきりすることです。パソコンとマウスがBluetoothに対応していれば、問題なく使用できますよ。
また、ノートパソコンだとUSBポートの数が少ないため、プリンターやキーボード用のUSBポートでいっぱいということもあるでしょう。そんなときでも、完全にワイヤレス接続なので、USBポートを使わずに利用することができます。
▼2.4GHzワイヤレスマウスのメリット
2.4GHzワイヤレスのマウスとは、パソコンのUSBポートにレシーバーを接続すればすぐ動かすことができるタイプのことです。Bluetoothの場合、パソコンとマウスのペアリング作業を行う必要がありますが、こちらはその手間がかかりません。
購入した際に入っているマウスとUSBレシーバーはセットになっているので、小さいレシーバーを失くさないように注意すれば便利に使えるはずです。
Bluetoothマウスの選び方
Bluetoothマウスを選ぶ際は、以下のポイントに注意して選ぶようにしましょう。
【1】給電方法
【2】読み取り方式
【3】形状
【4】機能性
【5】解像度
これらのポイントを押さえて、自分に合ったマウスを選ぶようにしましょう。
【1】給電方法で選ぶ
マウスの電源は、電池式と充電式の2種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
▼電池式
電池切れでも、電池交換すればすぐ使えるのが魅力。電池を用意しておく必要がありますが、充電池を利用すれば繰り返し使えて経済的ですよ。本体価格の安い製品が多いのも特徴。
▼充電式
マウスに内蔵されているバッテリーを使用します。USBなどで充電すれば使えるので、コストパフォーマンスに優れていますよ。ただ充電が切れたら、充電しなければならないのがデメリット。
【2】読み取り方式で選ぶ
光沢面 | ガラス面 | 硬い面 | 柔らかい面 | |
レーザー式 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
ブルーLED式 |
△ |
〇 |
〇 |
〇 |
光学式 |
× |
× |
〇 |
〇 |
IR LED式 |
× |
× |
〇 |
〇 |
マウスの読み取り方式には、次の4タイプがあります。それぞれ特徴が異なるのでチェックしておきましょう。
▼レーザー式:一番性能が高い
レーザー光を利用して読み取るタイプ。マウスを動かす場所に性能が左右されることが少なく、ほとんどのケースで正しく認識してくれます。そのため、製図など、細かい作業をする際はこちらがいいでしょう。
▼ブルーLED式:光沢面以外は認識性が高い
高精度での読み取りが可能。光沢のある素材だと読み取りにくいこともありますが、ガラス面にも対応しているので、マウスパッドを使用しなくても多くの場合読み取れるでしょう。
▼光学式:比較的安価に入手できる
赤色のライトを使用した読み取り方式で、他と比べるとリーズナブルな価格で購入できます。マウスパッドを併用すれば問題ありませんが、単体で使う場合は光沢がある平面、透明な素材の上だと読み取り精度が低くなる点には注意しましょう。
▼IR LED式:省電力で長期間使える
光学式と読み取り精度は同等です。違う点としては、動作電圧の小さい赤外線LEDを用いているので、光学式より電気消費量が少なく省エネ性が高めです。
【3】マウスの形状をチェック
さまざまな形のマウスがありますが、主に「スタンダード」「小型・薄型」「エルゴノミクス」「トラックボール」の4つに分類されます。それぞれ特徴が異なるので、使う目的に合うマウスの形状を選びましょう。
▼スタンダード(標準):豊富なラインナップが魅力
シンプルな機能でリーズナブルな価格で購入できるものから、高性能で高価なものまで、各メーカーから豊富なラインナップが登場しています。使うのはウェブ閲覧くらい、という人はこのマウスで十分です。
▼小型・薄型:コンパクトで持ち運びしやすい
本体が小型だったり、薄かったりするタイプです。ほかのタイプよりコンパクトなので、ノートパソコンやタブレットPCと一緒に持ち運びたい方にぴったり。バッグやポケットに入れてもかさばらない点も魅力です。
ただ、一般的な3ボタンなので、作業を簡略化させるのには向いていません。フィット感にも欠けるので、長時間使用する際はほかのタイプが良いかもしれません。メインのワイヤレスマウスがほかにあり、持ち運び用として検討する分には役立ちます。
▼エルゴノミクス:手が疲れにくい独自の形状
エルゴノミクスとは、人間が道具などをより快適に使用できるように研究する学問(人間工学)のこと。このタイプは、標準的なマウスよりもサイズが大きく、価格も高くなりますが、手首や肘に負担がかかりにくい構造で、長時間マウスを使う方にぴったりです。
マウス腱鞘炎を予防するのに適したデザインですが、重く厚い形状のため、持ち運びにはあまり向いていません。
▼トラックボール:狭い机でも使いやすい
トラックボールとは、上に乗っているボールを手や指先で回転させて、その動きを読み取らせることでマウスカーソルを操作する機器です。最初は一定の慣れが必要ですが、場所をとらないというメリットがあります。
机の上のスペースが限られていたり、資料を広げたりする関係でより狭い空間で操作ができるようにしたいなら、マウスではなくトラックボールを使うという選択肢もあります。
【4】機能性をチェック
マウス操作をより快適にする機能がほかにもあるのでいくつか紹介していきます。
▼「ボタンの数」が多いとラクに操作できる
左右ボタンとスクロールボタンの合計3つが一般的なマウスの設計です。ただ、マウスによっては5個、10個もボタンを備えているモデルもあります。
コピー&ペーストなど日常的に使うコマンドがあるなら、それを登録しておけばワンタッチで操作できるので、作業がよりスムーズになるはずです。また、ウェブページを進んだり戻ったりするボタンもあります。ゲーミング用になると10個以上のものもあります。
▼「静音設計」なら、カチカチ音が気にならない
サテライトオフィスや会議、図書館など、静かにパソコン作業をしなければいけないシーンでは、静音性にこだわったモデルが役立ちます。クリックしたときに鳴るマウス特有のカチカチという音が気になりません。
ただ、クリックした感覚が得られないと必要以上に強く押してしまい、早く壊れてしまうことも。押した感覚が得られるものや、耐久性に優れたものを選ぶようにしましょう。
▼「チルトホイール」があると表計算などで便利
エクセルやスプレッドシートなどを日常的に利用する方におすすめしたいのが、こちらの機能。通常、マウスは縦方向にスクロールするものですが、横にスクロールすることができる「チルトホイール」があるとより快適に作業できます。
【5】解像度で選ぶ
マウスが1インチ移動したときに画面上のポイントがどれだけ移動するかを、解像度といいます。解像度は、DPI(Dots Per Inch)やCPI(Counts Per Inch)という表記で表されます。数値が高いほどマウスを少し動かしただけでカーソルを大きく移動することができます。
一般的なマウスは、1,000DPI程度に設定されていることが多いですが、商品によっては100~5,000DPIの間から設定することができることも。FPSゲームなどで使用するゲーミングマウスになると25,000DPI以上のものもあります。用途に応じて選ぶようにしましょう。
Bluetoothマウスおすすめ11選
ここからはBluetoothに対応したマウスのおすすめ商品をご紹介していきます。
1日使っても疲れにくいトラックボール
さまざまな手のサイズにフィットする形状、親指でトラックボールを動かすことで腕を動かす必要がないので、長時間の使用でも疲れにくいのが特徴です。接続は、BluetoothとUSBレシーバーの2つの方法に対応しています。
300万回以上のクリックが実行できる耐久性、単三電池で最長2年使用できる省エネ性、マウスが置けるだけのスペースがあれば使用できることも魅力です。
スリムで持ち運びしやすい静音マウス
静かな場所で作業するときに活躍する静音マウスです。静かさだけでなく、スリムで持ち運びにも優れています。接続は、付属されている小型USBレシーバーとBluetoothに対応し、ワイヤレスの通信範囲は10mとなっています。
単三電池1本で、18か月の電池寿命があるので、電池切れの心配をすることなく使えるでしょう。
Apple純正のミニマルなマウス
Appleユーザーであれば、まずチェックしてほしいのが純正のマウス。ページのスクロールやズーム、ページの進む戻るといった操作をはじめ、さまざまな操作をマウスひとつでおこなえます。
Appleらしいミニマルな見た目で、所有欲をくすぐる仕上がりです。フル充電はおよそ2時間。Bluetoothで接続するタイプなので、Windowsユーザーでも問題なく利用できますよ。
薄くコンパクトに収納できる!
28mmという薄さで胸ポケットに入れて持ち運ぶこともできるサイズ感が魅力。重さも49gと非常に軽い仕上がりです。機能性としては、静音スイッチを搭載し、会議中などでもカチカチという音がしませんよ。
プレゼンテーションモードに対応しているのも注目ポイント。細長い形状なので、マウスを持ちながらスライドを送ったり戻したりできます。シンメトリーなデザインで利き手を選びません。
コロンとした見た目と便利な機能が融合
2015年の発売以来、ロングセラーを記録しているマイクロソフトのBluetoothマウスです。こじんまりとしたコンパクトな設計で、かわいらしい雰囲気が魅力。
見た目だけでなく性能も高く、上下だけでなく左右にスクロールできる「チルトスクロール」を搭載。また読み取り精度の高いブルーLEDや、乾電池1本で最長10カ月の長寿命などが人気を集める理由です。

疲れにくさを第一に考えた独特なフォルム!
個性的な形状はさまざまな手の形とサイズに合うように設計されており、筋肉の緊張が10%軽減されます。また4,000DPIのトラッキングで、小さな動作で大きくカーソルを動かすことも可能。
高速充電に対応しており、フル充電すると4カ月使用することも。それに1分の充電で3時間使えたり、有線で充電しながら利用したりすることもできるので、ダウンタイムはありませんのも魅力。
利き手を問わず使えるゲーミングマウス
ゲームに求められる高いレスポンスを誇る、実用性の高いワイヤレスマウスです。LIGHTSPEEDワイヤレス機能により、遅延が少なくゲームをプレイできます。
また、左右対称のデザインで利き手を問わず使用することができます。POWERPLAYにも対応しており、ワイヤレスで充電しながら使い続けることもできる優れもの!
最先端技術を詰め込んだ1台
ガラス面や光沢面でも確実にトラッキングする高精度かつ、静音性に優れるブランドを代表するマウスです。人間工学の観点で作られているので、手のひらにフィットし、快適な作業を行うことができます。
7つあるボタンはデフォルトで設定された使い方以外にも、Photoshop、ビデオ編集、ブラウザの閲覧など、アプリ固有のカスタマイズができるため、より高速作業が可能です。
取り外し可能なリストレスト付き
マウス中央に大きな55mmのボールと、指先で操作可能なスクロールリングがあるので、手首を動かさずに操作可能。また、左右対称モデルです。
BluetoothとUSBの両方に対応しており、4つのカスタマイズ可能なボタンがあるのも魅力。取り外し可能なリストレストや傾斜があって使い心地がよいのも注目です。
フィット感ある仕様がキモ
通常サイズとLサイズを揃えており、手の大きい人でも快適にマウスを操作できます。静音性にこだわっていることはもちろん、1行ごとに細かく移動したり、長いページを瞬時に移動したりできる「SMART WHEELスクロール」という機能も。
サイドボタンをカスタマイズするには、Logicool Options+から設定可能。ページを進んだり戻ったり、コピー&ペーストしたり、よく使うコマンドをワンタッチで使えますよ。
コンパクト&軽量な1台
サイズは108×60×38mmと他モデルに比べてコンパクトな設計かつ、60gという軽さで人気を集めるモデルです。単三乾電池で駆動するタイプで、Bluetooth接続では最大950時間、RAZER HYPERSPEED WIRELESSでは最大425時間も使い続けることができます。
また、展開カラーの豊富さも魅力。定番のブラックホワイトに加え、Razerカスタムを使うと膨大なデザインから選ぶことやオリジナルの仕様に施すことも可能。
「Bluetoothマウス」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! Bluetoothマウスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのBluetoothマウスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問
Bluetoothマウスが動かないとき、どうすればいい?

Bluetoothマウスを接続・設定したはずなのに、「マウスが動かない……」なんて方がいるかもしれません。ここではBluetoothマウスによくあるトラブルとその解決法を解説します。
▼電池残量が少ない
乾電池の残容量が少なくなってくると、機器を作動させるための電圧を満たせないことがあります。これが原因でマウスの動作が不安定になったり、全く反応しなくなってしまったりということがあります。
▼2.4GHzのマウスID設定が誤っている
2.4GHzのワイヤレスマウスの場合、マウスとレシーバーはID設定を認識しています。ID設定は変更や再設定が可能なため、何かの拍子に誤って設定が解除されてしまい、マウスとレシーバーがお互いを認識できなくなってしまっている可能性があります。説明書などを読んで再度確認しましょう。
▼ほかのデバイスに接続している
Bluetoothマウスの側に、ほかのBluetoothデバイスがあると混信して接続してしまっていることがあります。ほかのデバイスに電源を切って、再度接続をしてみると良いでしょう。
Bluetooth対応の安いマウスは?

安いマウスをご紹介しています。商品の比較一覧表にBluetooth対応マウスのスペックを記しているので、チェックしてみてくださいね。
>>安いマウスの比較一覧表はこちら
静音のBluetoothマウスは?

オフィスシーンに合う薄型でスマートなタイプなら、マウスの定番ブランドであるロジクールのPebble M350や、エレコムのM-TM15BBなどがおすすめ。ほかの静音マウスはこちらからチェックしてみてくださいね。
Bluetooth対応のマウスはこちら
【関連記事】マウスに関わる記事はこちら
【まとめ】プラスで欲しい機能から選ぼう!
今回は、Bluetoothマウスの選び方とおすすめ商品、メリットとデメリットをご紹介しました。Mac対応やWindows対応、静音タイプのほか、小型薄型のものなどさまざまな商品が多数販売されています。
どれを選んだらいいのか迷ったときは、Bluetoothマウスにプラスで欲しい、求める機能を重視して選んでみると良いでしょう。ぜひ本記事を参考にして、あなたにぴったりの商品を探してください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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