サイクルパンツとは 伸縮性で動きやすい
サイクルパンツとは、サドルが当たる位置にパッドが埋め込まれたスポーツパンツです。レーサーパンツ(レーパン)とも呼ばれ、サドルのかたさからくるお尻や股間への痛みを抑えることができ、より効率的にサイクリングを楽しめるアイテムとなっています。
サイクルパンツの選び方 目的・素材・デザイン
ここではサイクリングの目的や走行シーンに合わせて、適切なサイクルパンツを選ぶポイントをご紹介します。
走行距離や目的を意識してタイプを選ぶ
サイクリングとひとくちにいっても、本格的な運動から気軽な観光まで人によって目的はさまざま。そのときによって移動距離も変わってきます。そのため目的や移動距離に応じて、適切なサイクルパンツを選ぶことが重要です。
ここでは、代表的な4つのタイプをピックアップして解説します。
気軽さが魅力のショートパンツ
サイクルパンツ定番の形状であるショートパンツは、ひざ上までの丈の長さで着脱しやすいのが特徴。初心者でも扱いやすいタイプです。
暑い日でも気軽に使いやすいメリットがありますが、脚が日焼けしやすいので長距離走行のときは紫外線対策が必要になります。寒い日はレッグカバーなどを重ね着すればオールシーズン対応可能です。
パンツのずれを防いでくれるビブショーツ
ショートパンツと肩ヒモが一体化しているのがビブショーツ。このタイプはウエストの締めつけ感が少なくすむので、長距離でも快適に走行することができます。
トイレ使用時の着脱が少し面倒ですが、走行中にサイクルパンツが下がってくる心配をしなくていいのも大きなメリットです。丈がひざ下やくるぶしまで長いタイプもあり、こちらはビブタイツと呼ばれています。
紫外線にも強いロングパンツ
タイツと呼ばれることもあるロングパンツは、紫外線対策に適しています。脚全体を覆いますが通気性が考えられているアイテムが多いので、暑い日でもムレにくく快適にサイクリングできます。
逆に寒い日に使うことを前提として、保温性や防風性に配慮したロングパンツもあります。冬も走行を楽しみたいという方にも心強いタイプです。
下着のような感覚で履けるインナーパンツ
サイクルパンツで出歩くのはまだ恥ずかしいと感じる方は、インナーパンツからはじめるのもいいでしょう。このタイプはふだん履いているボトムスの下に下着として着用するだけで、目立たずにお尻の痛みを軽減できます。通勤や通学時にも活用しやすいタイプです。
メッシュ素材のものが多く、汗による不快感も少なく走行できます。ただし、ほかのサイクルパンツよりもパッドがうすかったり、カバー範囲がせまいアイテムが多いので短距離向けといえるでしょう。
パッドの機能に注目してより快適に
お尻や股間への痛みを軽減させるのがサイクルパンツの重要な役割。快適に走るために、搭載されたパッドの機能もしっかり確認したいところです。
パッドに使用されている素材や性能などにも注目し、ご自身のスタイルに適したものを選んでみてください。
短距離なら通気性を重視したパッド
短距離であればサドルによる痛みも少なくすむことが多いので、うすめのパッドでもしっかり役立ってくれます。うすいパッドは通気性を向上させたものが多く、素材はポリウレタンなどが代表的です。
なかでも伸縮性があるものはゴワつきが少ないので、初心者でも違和感なく着用しやすいのがメリット。もしクッション性をプラスしたい場合は、厚めのパッドで通気性がある素材を使用したものを選ぶといいでしょう。
長距離はやわらかく立体的なパッド
長距離であれば、長時間かたいサドルにまたがることで起こる圧迫感や、痛みを軽減することに注目しなくてはいけません。そのため、できるだけクッション性のあるパッドを選ぶことが重要です。
クッション性があり、振動をしっかり吸収してくれるパッドはゲルを入れた立体構造のものが代表的です。お尻や股間への圧迫感もやわらげてくれるので、快適に長距離走行しやすくなるでしょう。
フィット感に注目してデザインを選ぶ
サイクルパンツと肌の間にズレが生じてしまうと、ぺダルをこぐときの摩擦で肌をキズつけてしまう可能性も。そのためサイクルパンツは肌へのフィット感も大切なポイントです。
フィット感に注目してデザインをどのように選ぶべきかをご紹介していきます。
太さが実は重要なポイント
サイクルパンツを選ぶ際は長さだけでなく太さも重要。骨盤部や太もも部分がしっかりフィットしていないと肌すれが起きやすく、肌を傷める原因になってしまいます。
走行の途中でサイクルパンツのズレが生じないよう、太さもしっかりチェックしましょう。実際に試着できない場合は、ズレ防止の加工が施されたアイテムもあるので、そのようなサイクルパンツを選ぶのもひとつの方法です。
肌すれを防ぎやすい縫製にも注目
ふだん着で縫い目が肌にあたって気になった経験はないでしょうか。同じことがサイクルパンツで起きた場合、長時間走行していると不快感はもちろん、肌すれを起こす原因にもつながります。
糸を使わずに作られたシームレス縫製のアイテムなら、肌すれを防ぎやすくなるので安心です。また、生地の凹凸を少なくしているフラット縫製で作られたアイテムも、肌にフィットしやすく快適に着用できるでしょう。
季節に合った素材を選ぶ
どの時期にサイクリングするかによって、サイクルパンツに適した素材が異なります。たとえば、暑い夏には通気性が高いナイロンやポリエステルを選ぶのがよいでしょう。
一方、寒くなってきたら風を通さないフリース素材や、保温性のある裏起毛などを選ぶのがポイント。また、季節を問わず体温調節の観点から、吸汗性や速乾性のある素材かどうかも注目しておきましょう。
安全性に配慮した色選びも重要
カッコよくサイクリングするために、ファッション性にも注目したいもの。ですが同時に安全性に配慮した色選びも心がけなくてはいけません。
たとえば黒のサイクルパンツは太陽の光から肌を守りやすいカラーなので、日中のサイクリングに適しています。ですが夕方以降の走行は黒だけだと目立たず危険です。その場合は目立つカラーリングのものや、光を反射する再帰反射機能があるものを選ぶと安心です。
サイクルパンツおすすめ11選 これで快適にサイクリング!
快適なサイクリングを楽しみやすいサイクルパンツ11商品をご紹介します。ここまで紹介した選び方を参考に、肌へのフィット感や着用シーンをイメージしながら選んでみてください。
全米エクササイズ&スポーツトレーナーの内田英利さんに1位~5位までランキング付けしてもらったので、ぜひ参考にしてください。
1位:le coq sportif (ルコックスポルティフ)『Entry Short Pants 20FW(QCMPGD34)』

出典:Amazon
カテゴリ | メンズ |
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タイプ | ショートパンツ |
生地の素材 | ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン |
パッドの素材 | - |
機能 | サイクリングパッド、再帰反射、UPF50、吸汗速乾、ストレッチ |
カラー | ブラック、ネイビー |
2位:SHIMANO(シマノ)『チームショーツ(CW-PAPS-TS22M)』














出典:Amazon
カテゴリ | メンズ |
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タイプ | ショートパンツ |
生地の素材 | ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル |
パッドの素材 | シリコン |
機能 | リフレクター、UVプロテクション |
カラー | ブルー、ネイビー、レッド、ブラック、ブラック/グリーン |
3位:Santic(サンティック)『Padded Cycling Bib Shorts』














出典:Amazon
カテゴリ | メンズ |
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タイプ | ビブショーツ |
生地の素材 | ナイロン、スパンデックス |
パッドの素材 | - |
機能 | 吸汗、抗菌、防臭、通気、日焼け防止、反射材 |
カラー | グレー/ホワイト、ブラック、レッド、ホワイト/ブラック |
4位:PEARL IZUMI(パールイズミ)『コンフォート パンツ(200-3DE)』
![[パールイズミ]コンフォートパンツ200-3DEメンズブラックS](/assets/loading-gif-831efa60fcaad8b543579bb1809cf3a0cded0accde7b020d68cf390d70415d6c.gif)
出典:Amazon
カテゴリ | メンズ、レディース |
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タイプ | ショートパンツ |
生地の素材 | ポリエステル、ナイロン |
パッドの素材 | ウレタン |
機能 | 3D-Eパッド、吸汗速乾、再帰反射、エアロフィット |
カラー | ブラック |
5位:FAVORABLE SCENERY『サイクリングパンツ』














出典:Amazon
カテゴリ | ユニセックス |
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タイプ | ロングパンツ |
生地の素材 | ポリエステル、ポリウレタン、スパンデックス |
パッドの素材 | - |
機能 | 速乾、軽量、通気、ストレッチ、撥水コーティング、反射材 |
カラー | - |
Souke Sports『ウィメンズ 4Dパッド入りサイクリングショーツポケット付き』














出典:Amazon
カテゴリ | レディース |
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タイプ | ショートパンツ |
生地の素材 | ナイロン、スパンデックス |
パッドの素材 | - |
機能 | 通気、弾力、吸汗速乾、再帰反射 |
カラー | パープル、ブルー、ブラック、ピンク |
THRLEGBIRD『サイクル インナーパンツ』

出典:Amazon
カテゴリ | ユニセックス |
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タイプ | インナーパンツ |
生地の素材 | ポリエステル |
パッドの素材 | - |
機能 | 弾力、通気、吸水速乾、耐摩耗 |
カラー | - |
Wellcls(ウェルクルズ)『サイクルパンツ』














出典:Amazon
カテゴリ | メンズ |
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タイプ | ショートパンツ |
生地の素材 | ナイロン、スパンデックス |
パッドの素材 | - |
機能 | 通気、吸汗速乾 |
カラー | ブラック/レッド、ブラック、ブラック/ブルー、ブラック/グレー、ブラック/グリーン、ブラック/オレンジ |
Morethan(モーゼン)『ビブショーツ』


















出典:Amazon
カテゴリ | メンズ |
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タイプ | ビブショーツ |
生地の素材 | ポリエステル、スパンデックス |
パッドの素材 | - |
機能 | UPF50+、吸汗速乾、再帰反射、3D立体パッド、リフレクター |
カラー | ホワイト、ブラック |
apt'(エーピーティー)『ウインドブレークタイツ 3Dパッド』


















出典:Amazon
カテゴリ | ユニセックス |
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タイプ | ロングパンツ |
生地の素材 | ポリエステル |
パッドの素材 | ウレタン |
機能 | 防風、通気、保温、放電、リフレクションテープ |
カラー | ブラック |
KAPELMUUR(カペルミュール)『サイクルカプリパンツ プルミエパッド(kpcp027・028)』








出典:Amazon
カテゴリ | メンズ、レディース |
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タイプ | カプリパンツ |
生地の素材 | ポリエステル、ナイロン |
パッドの素材 | ポリウレタン |
機能 | 吸汗速乾、ストレッチ、防臭抗菌、リフレクトテープ |
カラー | ブラック |
「サイクルパンツ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする サイクルパンツの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのサイクルパンツの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほか関連商品の情報はこちら
サイクルパンツの洗濯方法は?? 手洗いも可能!
サイクルパンツを洗濯するときは、ネットに入れてから洗いましょう。サイクルパンツは伸縮性があるので、普通に洗濯すると伸びてしまいます。
洗濯不可と記載の商品があるのでそのような場合は、洗濯の使用を控えます。生地が伸びてしまうことに抵抗がある人は手洗いをしましょう。
フィット感は前傾姿勢で確認しよう!
サイクルパンツを選ぶときはフィット感が大切なポイントのひとつでしたが、試着時や購入時に見落としがちなのが「前掲姿勢で確認する」という手順。ロードバイクやクロスバイクに乗るときは前かがみの姿勢になるので、このときのフィット感をしっかり確認しておくことが重要です。
前掲姿勢で確認すると、立った状態のときには気にならなかったキツい部分や、股ずれの原因になりそうなゴワつきなどがわかりやすくなります。ご自身が自転車に乗った姿勢に近い状態で確認し、しっかりフィットしたサイクルパンツで快適なサイクリングを楽しみましょう。
編集部からひと言
この記事では、サイクルパンツの11商品をご紹介しました。
サイクルパンツを選ぶときは4つのタイプの違いやメリットを把握したうえで、ご自身が走行する距離や目的、その時期に合ったものを選ぶのがポイントです。
この記事を参考に、あなたにぴったりのサイクルパンツを選んでくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2021/03/22 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)