ロードバイク用シューズの選び方を紹介! 幅広やハーフサイズなどの設定があるか、アウトソールの硬さがポイント
ここからはロードバイク用のシューズの選び方についてご紹介します。
ハーフサイズやワイドサイズなどが選べるか? ロードバイク用シューズの選び方1
足の長さや足の幅が合うサイズを選ぼう
足にフィットするシューズを選ぶことは、ロードバイクで長時間快適に走り続けるためにも、速く走るためにも非常に重要です。
シューズのサイズが合っているかどうかは、足の長さだけでなく、足の幅が合っていることも重要なポイントになります。
長さに関してはハーフサイズを選べるもの、幅に関してはナローサイズやワイドサイズが用意されているものだと、より自分に合うサイズを選びやすいのでおすすめです。
アウトソールのかたさは適切か? ロードバイク用シューズの選び方2
アウトソールのかたさにはバリエーションがある
ロードバイクのシューズは、同じメーカーの製品でもアウトソール(靴底)のかたさが何種類かバリエーションが用意されていることがほとんどです。カタログなどを見ると、ソールのかたさが数値化されていることがあります。
総じてレース向けのシューズはソールがかたい傾向にあり、ロングライドにも対応するようなシューズはそれほどかたすぎない傾向にあります(かたすぎないといっても、手で押してかんたんにしなることはありません)。
かたいシューズは力をダイレクトに伝えやすい反面、長時間乗ると疲れやすい傾向にあります。用途に応じたかたさのアウトソールを持つシューズを選びましょう。
クロージャーはダイヤル式が便利 ロードバイク用シューズの選び方3
靴紐、ベルクロなどさまざまな種類がある
ロードバイクのシューズには、アッパー部分にシューズを足にしっかりフィットさせ、脱げないようにするためのクロージャーという調整機構が搭載されています。
靴紐、ベルクロ、ラチェット式のベルト、ダイヤルでフィット感を調整するタイプがあり、比較的安価なモデルではベルクロやラチェット式のベルト、高価なモデルではダイヤル式を採用しているものが多いです。
おすすめはダイヤル式で、走行中に足がむくんだときなどにもかんたんにフィット感を調整できます。
ベルクロ式や靴紐式はダイヤル式に比べて重量を抑えられるので、上位グレードのレーシングモデルでも軽さを追求するモデルにはあえて採用されるケースがあります。
熟成形でフィット感をカスタムできるモデルも ロードバイク用シューズの選び方4
熱成形はショップもしくは自宅で行える
一部のブランドにおける中堅クラス以上のシューズには、熱成形によるフィット感の微調整に対応するモデルもあります。
「サイズはいいんだけど、特定の場所があたって痛い」というケースでは、そのカ所を熱成形で広げることでより快適に履けるシューズになります。
熱成形はショップで有料で行うもののほか、自宅でオーブンを使って成形できるものもあります。
自宅で成形できるシューズの場合、オーブンの出力や時間に指定があるので、シューズを破損しないためにも正しい方法でおこないましょう。
ツーリング向きのSPDクリートに対応するモデルも ロードバイク用シューズの選び方5
小さめのクリートなら歩きやすい
歩きやすさを求める人には、ビンディングペダルとシューズをはめて固定する「クリート」も選ぶときの重要なポイント。
ビンディングシューズ用のクリート(シマノの「SPD-SL」など)は大きく、歩くには不向きです。ロードツーリング向けのシューズのなかには、マウンテンバイク用ペダルやツーリング用ペダルに使われる小さめのクリート(シマノの「SPD」など)に対応するモデルがあります。
ツーリング志向の方で、旅先での歩きやすさを重視する人は、そのようなシューズもおすすめです。
GIRO 『RUMBLE VR』
デザインと履き心地の良さはまるでハイキングシューズのようです。
>> Amazonで詳細を見る好みのデザインで選ぶ ロードバイク用シューズの選び方6
ビンディングシューズはほかのサイクリングウェアなどとおなじく、デザインもスタイリッシュなものが多いです。また、カラーも白黒から鮮やかな蛍光色、グラデーションがかったものまで幅広くあります。
そのため、ビンディングシューズを選ぶときには機能やサイズを吟味することはもちろんですが、自分好みのデザインやカラーがあるかどうかもしっかりチェックしましょう。
重さと耐久性のバランスをチェック! ロードバイク用シューズの選び方7
シューズの重さは同じ種類のシューズでもサイズによって変わります。また、アッパー素材やソール素材になにが使われているかによっても変わってきます。
たとえば、ソール素材がナイロンなら耐久性が高く、カーボンなら軽量になります。シューズは、重さと耐久性のバランスが取れているものを選ぶようにしましょう。
ロードバイクシューズ14選を紹介! 【評判の人気ブランド・メーカー】レイク、シマノ、マヴィック、シディー、ジロほか
紹介したロードバイクシューズの選び方のポイントをふまえてシューズを紹介します。機能性やコスパにすぐれた商品など、魅力あるシューズばかりですので、自分に合ったお気に入りの1足を選ぶときの参考にしてください。

歩きやすいSPD対応シューズ
ヘルメットやシューズでおなじみのアメリカンブランド「GIRO」によるエントリーグレードのサイクリングシューズ。
アウトソールには(よくアウトドアシューズで使われる)ビブラムソールを採用しています。
柔らかく通気性にすぐれたマイクロファイバーとメッシュを組み合わせたアッパーを採用したルックスは、まるでハイキングシューズのようです。
クリートはSPDタイプに対応し、アウトソールに完全に隠れるため、歩行時にクリートが地面に当たらず、インジェクション方式で成形されたインナーシャンクがペダリング時のパワー伝達効率も高めています。
トレイルも歩けるほどの歩きやすさとサイクリングシューズとしての機能性を併せ持ちます。
スニーカーとしても使える多用途さが魅力
一見、カジュアルなスニーカーですが、自転車に乗ればサイクリングシューズになる多用途に対応したシューズです。ミッドソールにはEVA素材を採用しているため、衝撃を吸収し、快適なサイクリングや歩行ができます。
自転車に乗っていないときは普通に歩けるシューズがほしい方に最適な1足です。

熱成形可能でカラーオーダーにも対応
オーストラリアのサイクリングシューズ専門ブランド、LAKEのロード用シューズ上位モデル。アッパーにはしなやかなカンガルー革を使い、履き込むほどに足になじむのが特徴です。
ハーフサイズも展開し、足幅もノーマル・ワイドが選べ、女性用モデルも展開するなど、サイズ展開も非常にこまやかで豊富。さらに熱成形に対応し、フィット感の微調整も可能。
+10000円でカラーセレクト(カラーオーダー)にも対応しており、まさに自分だけの1足を作ることができるのも魅力です。

SHIMANO(シマノ)『SH-RP100』 ビンディングシューズのおすすめ2
SPD-SL/SPD両タイプクリート対応
自転車コンポーネントやサイクリングアパレルでおなじみのシマノのロードパフォーマンスシューズのベーシックモデル。
アッパーにはシンセティックレザーとメッシュ素材を組み合わせ、フィット感と通気性を両立しています。
アウトソールは硬すぎないグラスファイバー強化ナイロン製ソールを採用し、ロングライドでも快適です。ビンディングペダルのクリートは、ロード向けの「SPD-SL」とMTBやツーリング向けの「SPD」の両方式に対応。
SPDクリートと組み合わせればサイクリング先で町を散策したりする際にも快適です。

コスパにすぐれたミドルグレードシューズ
2019年で創業60年を迎えるイタリアのサイクリングシューズの老舗ブランド。
『ERGO5』は、前モデル『ERGO4』よりコストパフォーマンスを高め、快適性も向上させたミドルグレードのロードシューズ。ロードレースからロングライドまで幅広い用途に対応可能。
足の甲を保持するストラップ・ソフトインステップは新型に進化し、独自のクロージャー・テクノ3プッシュとの組み合わせによりフィット感が向上。
ヒールカップの調整機構を廃しながら、足を最適な位置に保持できるようになっている。足幅が広い人向けのワイドモデルもラインナップしている。

LAKE(レイク)『CX301』 ビンディングシューズのおすすめ6
重量わずか160gの超軽量シューズ
LAKEサイクリングシューズのなかで最軽量の『CX301』。アッパーには人工皮革・クラリーノ、クロージャーにはBOAダイヤルを採用し、しなやかな履き心地とすぐれたフィット感を実現しています。
2層式カーボンソールが踏力をペダルにしっかり伝達。42サイズ・インソールなしでわずか160gという軽さは、ロードシューズトップクラスです。
さらにサイズも39~50までと幅広く、靴幅もノーマル・ワイドを展開しています。
女性用モデルも用意。ただ軽いだけのシューズではないので、ヒルクライムはもちろん、ロードレースにもおすすめです。
迷彩柄デザインでクールなビンディングシューズ
サンティックの迷彩柄がクールなビンディングシューズです。カラーはグリーン、レッド、グレーからポイントカラーを選べます。
アッパーは通気性の高い構造になっているため湿気がこもりにくく、ソールにはコンポジットナイロンを採用しているため耐久性が高い点もポイントです。クリートはロードバイク向けの「SPD-SL」に対応しています。
MAVIC(マビック)『コスミック ボア シューズ』 ビンディングシューズのおすすめ8
ロードライドに適した軽量シューズ
山岳コースや登山ステージなどの苛酷な環境からインスパイアされて開発された軽量シューズです。カラーリングはブラックやネイビーなどベースカラー一色の、非常にシンプルでスリムなデザインになっています。
プレミアムなBOAクロージャー搭載で、瞬時にフィットさせることができ、一日中快適性が持続します。
BONT(ボント)『Riot+』 ビンディングシューズのおすすめ10
カラフルでスタイリッシュなデザイン
初心者向けのエントリーレベルのシューズながら、カーボンコンポジット熱成型が可能となっています。また、パワー伝達プラットフォームなどのBONTプロシリーズの技術が搭載されています。
デザイン性も高く、ライム×チャコールやミッドナイト×クリムゾンなどの個性的なカラーが揃っているのも魅力です。
リニューアル版のSIDIの定番シューズ
SIDIの定番シューズがリニューアル。ミレニアム5ソールを採用し、上級モデルのソールへと剛性を近づけています。ヒールも余計な部分をなくしたことでよりシャープな印象となっています。
また、SIDI伝統の2本のベルクロとバックルにより、足にしっかりとフィットさせることができます。
BONT(ボント)『Vaypor S』 ビンディングシューズのおすすめ14
耐久性と軽量性を兼ねそなえたデザイン
BONTの技術をさらに進化させて開発された、スピードと快適性を兼ねそなえたプロレベルのシューズです。アッパーとライナーには高い耐久性と軽量性を備えたDuroliteを採用しています。
また、熱成型も可能となっているため、しっかりと自分の足の形に合わせられます。
あらゆるシーンでパフォーマンスを発揮
剛性を備えたソールや微調整可能なフィット感が組み合わされたトライアスロンシューズです。滑らかな道でもごつごつとした石畳でも、さまざまな環境でパフォーマンスが発揮できるようにデザインされています。
また、BOAダイヤルを採用しており、素早く安全に足にフィットさせることができます。
多用途で使用できるMTB用シューズ
丈夫かつ軽量で快適性も高い、さまざまなシーンで活用できるオフロードシューズです。SPD対応のMTB用となっています。
ベルクロストラップとBOAダイヤルのクロージャーコンビにより、足に合わせて最適なフィット感を提供します。アッパーはレーザー穿孔で、通気性も確保していて快適です。
NORTHWAVE(ノースウェーブ)『トリビュート2 カーボン』 ビンディングシューズのおすすめ19
トライアスロンに最適なモデル
ペダルエリアはフルカーボン、それ以外の部分はカーボンとファイバーグラス製でつくられており、剛性指数が12の本格的なレーサー向けトライアスロンシューズです。
アッパーには吸湿発散性の高い軽量マイクロファイバーを使用しています。耐久性と発散性を兼ね備えた、トライアスロンに最適なモデルです。
「ビンディングシューズ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ビンディングシューズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのビンディングシューズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ビンディングシューズのお手入れ方法 メンテナンスで長持ち!
ビンディングシューズのお手入れ方法についてご紹介します。
汚れてしまったビンディングシューズは、使うたびにお手入れをすることが長く愛用するポイントです。まず、外側の汚れを落とすことが基本ですが、汚れがひどい場合はマイクロファイバーの布を湿らせかたく絞ったもので汚れを拭き取ります。汚れで表面にキズをつけないよう、やさしく落としてください。
インソールははずして、乾かします。シューズに新聞紙をつめて形を整え、陰干しをしましょう。クリート部分にも泥や小石がはさまることもありますので、クリート部分の汚れも一緒に落としケアしましょう。
ロードバイク用シューズのおすすめに関するQA
ロードバイク用シューズの選び方のコツはなんですか?

ロードバイク用シューズの選びの際には、次のポイントをチェックするとよいでしょう。(1)ハーフサイズやワイドサイズなど選べるか(2)アウトソールのかたさは適切か(3)ダイヤル式のクロージャーがおすすめ(4)フィット感を重視するならカスタムできるモデルを(5)ツーリングするなら小さめのクリートを(6)好みのデザインか(7)重さと耐久のバランスをチェック。さらにくわしくは、こちらをご覧ください。
おすすめのロードバイク用シューズを教えてください!

現役ロードレーサーの浅野真則さんにおすすめしてもらったロードバイク用シューズは、LAKE(レイク) 『CX332』、SHIMANO(シマノ)『SH-RP100』、MAVIC(マヴィック)『COSMIC ELITE VISION CM』、SIDI(シディー)『ERGO5』、GIRO (ジロ)『RUMBLE VR』です。それぞれの特徴やそのほかのおすすめシューズは、こちらからチェックしてみてください。
そのほかのロードバイク関連の記事はこちら 【関連記事】
ジャストフィットのサイズを選びましょう エキスパートからのアドバイス
サイクリングシューズは自分の足にサイズが合うものを選ぶことが非常に重要です。
とくにロードバイク用シューズはスニーカーなどと比べてソールがかたいので、最初はつい大きめのサイズを選んでしまいがちですが、必ずジャストサイズのものを購入しましょう。
また、同じサイズであってもブランドによってはサイズ感やフィット感が異なるので、購入前には試し履きすることをおすすめします。左右で足の大きさが違うこともあるので、試し履きは両足ともするとよいでしょう。
本当にサイズが合っているか自信がなければ、ショップのスタッフに見てもらうのが安心です。
ビンディングシューズのお手入れ方法を教えてください

マイクロファイバーの布を湿らせ、かたく絞り、外側の汚れを拭き取りましょう。そして、インソールをはずして乾かします。シューズに新聞紙をつめて陰干しをしてください。クリート部分も一緒に落としておくといいですよ。こちらでさらに詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
自転車専門誌やウェブサイトなどで活動する自転車専門のライター。 ロードバイクやサイクルパーツ、サイクルアパレル、自転車用デジタルデバイスなどのインプレッション記事、トレーニング系の記事、ロングライドの実走レポートなどを得意とする。 執筆活動の傍ら、Jエリートツアーの選手としてロードレースやタイムトライアル、ヒルクライムなど幅広いレースに参戦。 自転車版の耐久レース・エンデューロも好きでよく出場している。