子供用枕が必要な理由 何歳から必要かもチェック!
直立歩行をする人間は、起きているときは常に頭の重さが首にかかっています。大人も子供も首を休められるのは横になっているときだけなので、枕を用いて適切に休ませてあげることが大事です。
また、子供にとって睡眠は首や脳を休ませるだけではありません。子供は睡眠時間に成長ホルモンが分泌されるので、心身ともに子供の成長をうながすためには、質のよい睡眠が大切になってきます。
寝つきの悪い子供も、枕で高さを調整してあげることでスムーズに眠ることができるかもしれません。ぜひ子供用枕を試してみてください。
子供用枕はいつから必要?
あくまで目安ですが、「小学生低学年」からは枕が必要と考えられています。これは、骨や筋肉、間接などが大人に近づいていく時期。たとえば大人も、寝るときに枕がなかったりマットレスが薄いと、腰が痛くなったり肩が凝ったりすることがありますが、子供も同じく成長とともに負担がかかるようになってきます。
ただし、時期にかかわらず、寝相が悪い場合や、身体に痛みを感じている場合は枕を用意してあげましょう。早いと3歳前後の幼児期から使えるものもあります。1歳前後までは、ベビー枕を使うのがいいでしょう。
子供用枕の選び方 幼児や小学生向けも!
ここからは、子供用枕の選び方をチェックしていきましょう。
枕の形状タイプで選ぼう
子供用枕には、「スタンダードタイプ」と「抱き枕タイプ」の2種類があります。仰向けやうつぶせ、横向きなど寝方に合わせて選んであげましょう。
スタンダードタイプ|どんな寝方でも対応できる
頭の下に敷いて使う定番の枕が「スタンダードタイプ」です。仰向けやうつぶせ、横向きなどさまざまな寝姿勢をサポートでき、寝返りもスムーズに行なえます。
横長の長方形が一般的な枕の形状です。眠っている間に枕から頭がずり落ちてしまう子どもには、枕の中央にくぼみのあるドーナツ型の枕を選ぶと寝姿勢が安定します。
抱き枕タイプ|よく寝返りをうつ子どもに
寝返りが多い子どもには抱き枕タイプがよいでしょう。横向きで枕に抱きついて眠れるので、肩や下半身周りなど全身を自然な形で支えることができます。抱きつくことで姿勢が安定し落ちつきを得られるため、心地よい入眠をうながすアイテムとしてもおすすめ。
スタンダードタイプよりも肌に触れる部分が多いため、肌触りのよい生地を使用している枕を選んであげましょう。
通気性のいい中材を選ぼう
就寝時の子どもは大人よりも体温が高くなることが多いため、頭部の周りに熱がこもりやすい状態になります。熱がこもると寝苦しく心地よく眠れないため、できるだけ通気性がよく熱を逃してくれる詰め物を使った枕が子ども用としてふさわしいです。
ポリエチレン製のパイプやポリエステル綿などの素材を詰め物として使ったアイテムを選ぶとよいでしょう。
身体に合わせてサイズを選ぼう
子ども用枕にはさまざまなサイズのアイテムが販売されています。身体の大きさに合ったもの、成長に合わせて高さを調整できるものを選んであげましょう。
サイズ感は「肩幅」を目安に
子どもが使いやすいサイズの枕を選ぶには、肩をしっかりと支えるために横幅が肩幅より大きめのものを選びましょう。縦幅も子どもの頭よりも大きめのサイズを選ぶといいです。
サイズが合っていない枕を選ぶと、いきびをかいてしまう原因になることもあります。いびきはのどの不快感や鼻づまりを引き起こす場合があるため、子どもの身体に合ったサイズの枕を選ぶことが大切です。
「首の長さ」や「首のカーブ」にも合わせて
大人のような緩やかなS字カーブの背骨は、小学校低学年頃に形成されるといわれています。なので、小学校低学年頃には首の長さやカーブに合った枕を使用するようにしましょう。枕と首に隙間ができず、後頭部が枕の中心にくるものを選ぶのがポイントです。
この時期に、S字カーブの背骨がきちんと形成されないと、猫背やストレートネックになってしまう可能性があります。首の痛みや肩こりの原因につながることもあるので注意しましょう。
「高さ調節」できると成長しても使いやすい
快適に眠るためには枕の高さも大切なポイントです。仰向けで寝たときに頭部と首すじできるすき間を埋められるのが、ほどよい高さになります。子どもの身体は成長が早いため、枕を買い換えてもすぐに身体が大きくなって枕の高さが合わなくなることも。
何度も買い換えるのは手間だと思う場合には、枕の高さを調整できるタイプを選ぶとよいです。
洗濯機で丸洗いできるものが便利!
子どもは大人よりも汗をかきやすいので、枕は皮脂や汗で汚れやすくなってしまいます。子どもの肌を守るためにも枕は清潔なものを使わせてあげたいですね。
カバーを取り外して洗濯できるものや、枕本体を丸洗いできるものを選ぶと衛生的に使えます。敏感さが気になる子どもの場合には防カビや防ダニ、抗菌加工などがほどこされているものを選ぶとよいです。
子どもが好きなキャラクターデザインも大人気
子ども用枕にはシンプルなものからキャラクターが描かれたものなど幅広いデザインのアイテムがあります。毎晩眠るのが楽しみになるように、子どもが気に入るデザインであるかどうかも子ども用枕を選ぶうえで大切なポイントです。
枕の形がシンプルな長方形でも、子どもが好きな色やモチーフ、キャラクターが描かれたカバーのアイテムだと喜んでくれます。アンパンマンやディズニー、プリキュアやポケモンなどは不動の人気。最近では、小学生に人気の「すみっコぐらし」や「鬼滅の刃」デザインも人気があります。別売りの子供用枕カバーを付け替えて楽しむのもありですよ。
子供用枕のおすすめ14選 夏にもぴったり! 洗える枕や人気キャラクターも!
ここからは、子供用枕のおすすめ商品を紹介します。子供が気に入るものを見つけてあげてくださいね。

首部分はメッシュ素材が使用されているので、汗かきな子どもはこちらがおすすめ! 高さ調整も可能です。
成長に合わせて高さ調整しやすい
枕本体の裏側に入っている厚さが異なる2枚の高さ調整シートを抜き差しすることでかんたんに枕の高さ調整ができます。詰め物のパイプも出し入れできるので、寝心地を微調整することも可能です。
詰め物パイプは通気性と耐久性にすぐれているので、汗かきの子どもでも頭部に熱がこもりにくいです。枕本体を洗濯機で丸洗いできるので清潔な状態をキープできます。
子どもが喜ぶキャラクター枕
男の子、女の子それぞれに好まれている種類豊富なキャラクターがそろう子ども用枕です。好きなキャラクターが決まっている子どもにぴったり。
枕本体はふっくらやわらかく、適度な弾力があり、中心のくぼみによって頭を受け止めてしっかりと安定した寝心地を得られるのが特徴です。枕本体は手洗いができるので、汗かきな子どもでも清潔に使用できます。
くぼみによって首が安定しやすい
本体の中心部にくぼみがあることで枕が首すじに沿い安定感のある寝心地を体感できます。首すじに無理なく自然な寝姿勢をたもてるので、心地よく眠りやすいのが魅力。
詰め物には吸湿性や放出性が高い素材を使っているので熱がこもりにくくさわやかな寝心地が得られます。丸洗いができる素材なので手洗いでしっかりと汚れを落とすことができ、衛生的に使いやすいです。

通気性にすぐれているものをお探しの方におすすめ! 100%天然素材のダブルガーゼ生地は、肌触りもいいですよ。
やさしい肌ざわりのガーゼキルト生地が魅力
本体に肌ざわりのよいガーゼキルト生地を使った子ども用枕です。ふわふわでやさしい触り心地なので肌がデリケートな子どもでも使いやすくなっています。
吸湿性や吸水性がよい素材なので汗かきの子どもにもぴったりです。本体は丸洗い可能なため、皮脂や汗の汚れをかんたんに洗い流せるのでいつでも衛生的で気持ちよく枕を使えるでしょう。
豊富なカラーバリエーションがうれしい
シンプルなスタンダードタイプの枕ですが、中心部分がくぼんだデザインになっているので首筋をしっかりとサポートしてくれます。成長にあわせて高さを調整することも可能なので長く愛用できるのも魅力。
付属の枕カバーは全16色と充実したカラーバリエーションになっているため、子どもが好きなカラーの枕を選べるでしょう。
2本のアームでしっかり包み込んでくれる
Uの字を逆さにしたような形状により子どもの肩から腕までしっかりと包み込んでくれる抱き枕タイプの子ども用枕です。母親に抱かれているような落ちつきを得られるので心地よく入眠できます。
アーム部分は柔軟性があるので寝返りがしやすく、さまざまな寝方に対応しやすいです。補充用の詰め物が付属されているので、首や頭部などの高さ調整ができます。
シンプルで手洗いOKの子供用枕
コスパのいい生活雑貨や家具が人気のニトリ。こちらは子供用サイズの枕です。洗い方は手洗いでOK。
枕の高さは低めで、かたさはかためのつくりです。シンプルな設計で値段も安いので、まずはお試しで使ってみたいという人にもぴったり。好みのカバーをつけて楽しめるのも魅力です。
「子供用枕」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 子ども用枕の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの子ども用枕の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
保育士&先輩ママからのアドバイス
子ども用枕に使用されている中材の多くは、ポリエステルやポリエチレンパイプです。どちらも洗濯機で丸洗い可能なものが多く、通気性や速乾性にすぐれています。
一方で吸湿性が低いというデメリットがありますが、綿素材やガーゼ生地の枕カバーのものを選ぶと相性がいいです。汗をかきやすい夏場には、タオルで枕に重ねると吸湿性がさらによくなりますよ。
子供用布団などほかの寝具のおすすめはこちら 関連記事
快適な睡眠で健やかな成長をサポート!
子どものすこやかな成長のためにも良質な睡眠が重要です。快適な睡眠を取るためにも子どもの身体にあった枕を選んであげることが大切。子どもは成長が早いので、気がつくと枕が身体に合わなくなっていることも珍しくありません。
定期的に枕が身体に合っているか確認してあげることも忘れないようにしましょう。高さ調整できる枕を選んで長く愛用するのもよいですが、身体に合わない場合には新しい枕の購入を検討するようにしましょう。
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施設保育士として、被虐待児や発達障害児を含む0〜18歳の幅広い年齢の子どもと多く関わる。またその保護者へ、育児相談だけではない実践的な養育支援を含む生活基盤確立のためのあらゆる支援を行い、後に社会福祉士を取得。 全国転勤族で、帯同に伴う転職で企業主導型保育園や小規模保育園での勤務経験もあり。 保育士人材紹介会社のコラムを執筆担当中。 また転勤族の妻向けのブログを運営し、育児情報を中心に赴任地の様子を発信している。三児の母。