水枕の選び方 頭部を冷却! 風邪・熱中症対策に!
熱が出た時、早く下げるには頭部の冷却が効果的です。水枕とは、なかに氷水を入れることのできる枕で、寝ながら頭を冷やすことができるアイテム。風邪をひいて熱があるときのほか、暑くて寝苦しいときにも便利に使えます。
ここでは医療ライターの宮座美帆さんに、水枕(氷枕)の選び方を教えてもらいました。購入前にポイントを押さえておきましょう。ポイントは下記4点。
【1】材質で選ぶ
【2】使う人にあったサイズを選ぶ
【3】氷水が入るかもポイント
【4】デザインで選ぶ
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】ゴムやシリコンなど材質で選ぶ
水枕にはいろいろな材質があります。材質ごとの特徴をおさえて使い勝手のよいものを選びましょう。
昔ながらの水枕のイメージが強い天然ゴム製は、長く水枕の材質として使用されてきました。一方でゴムの臭いが苦手な人、ゴムがアレルゲンのひとはゴム製は使えません。樹脂であるシリコン製などが選択肢となります。
【2】大人や子供など使う人にあったサイズを選ぶ
水枕は製品によってサイズが異なります。実際に水枕を使用する人の頭のサイズに合ったものを選びましょう。
子供の熱には小さな頭にもフィットする「子供用」を選びましょう。また、水枕のサイズが合わないと寝返りを打ちにくくなるほか、冷えている部分が頭にあたらず冷たさが実感できません。水枕のサイズが使用する人の頭のサイズに合っているかも確認しましょう。
目安として幅30cm以上あれば、大人から子どもまで使いやすいでしょう。
【3】氷水を入れるタイプが使いやすい
水枕と呼ばれるアイテムには、氷水をなかに入れて使うタイプと、冷凍庫で凍らせて使うジェルタイプがありますが、おすすめは氷水を入れるタイプ。こちら選ぶと、使ううえでいろいろとメリットがあります。
頭に負担がかかりにくく、好みの高さに調整しやすい
ジェルタイプの水枕は凍らせて使うため、敷いて寝ると頭に当たって痛いことがあります。氷水を入れるタイプなら柔らかいので、頭にフィットしやすく寝返りも打ちやすいのが特徴です。
また、水枕のなかに入れる氷水や空気の量を調節できるため、使う人に合う枕の高さにも調節できます。寝ているあいだに肩や首が痛くなるということも防げます。
【4】おしゃれなデザインも豊富
氷水を入れて使用する水枕は、デザインも豊富にそろっています。昔ながらのレトロ感あふれるデザインのものから、カラフルなもの、ワンポイントのデザインが入っているものなどです。
商品によっては、頭にフィットしやすいための形状になっているものもあります。使用する人の好みのものを選んだり、使いやすいデザインのものを選んだりできるのも、氷水を入れるタイプのメリットです。
頭以外の大きな血管が通る部位にも使いやすいものを 医療ライターからのアドバイス
発熱時のクーリングは頭部や首周辺だけでなく、大きな血管が通る腋窩(脇の下)や鼠径部(太ももの付け根)にも有効です。また、捻挫や打撲した際の応急処置としてのクーリングの際などさまざまな場面で水枕が役立ちます。
家族で共有する場合は、素材がやわらかいものや、水と氷のどちらにも対応可能なものなど、いろんなシーンで使用できるものがおすすめ。自宅にひとつ備えておくとよいでしょう。
水枕の人気おすすめ11選 人気のシリコン製や子供用も!
ここからは、医療ライターの宮座美帆さんと編集部で選ぶ、市販のおすすめ水枕(氷枕)を紹介します。安い値段で買えるもの、カラフルでおしゃれなものなど厳選したのでぜひチェックしてください。

こちらは水と氷どちらでも使用可能。ご自身の好みの高さに調整でき、首への負担を少なくできるでしょう。
やわらかウレタンを使用
素材にウレタンを使用した、やわらかい感触の水枕です。温度が伝わりやすい素材のため、氷水を入れるとすぐに冷えるのが特徴。急な発熱などすぐに使いたいときでも、取り出して氷水を入れればすぐに使用できます。
使わないときはコンパクトにたためるため、収納や持ち運びにも便利です。ラテックスフリーのため、ゴムのにおいが苦手な人でも使用できます。

お子さんへの使用はもちろん、コンパクトサイズのため脇の下や太ももの付け根などにも使用できます。
子どもの頭にぴったりのサイズ
浪華ゴム工業から展開しているオンリーワン水枕シリーズの子どもサイズです。子どもの頭にフィットする水枕を求めている人におすすめ。
天然ゴム製で、氷水を入れるだけで使用できるシンプルな構造です。急激に子どもの体を冷やさない、かつ夏の暑い時期や発熱時に使える、子ども用の水枕を用意しておきたいときにぴったりです。

かわいらしいパステルカラーが特徴。使用頻度が高くなる夏の夜に、出しっぱなしにしていても気にならなさそうです。
明るいブルー・ピンクカラーが可愛いシリコン水枕
柔軟性の高い、シリコンを材質に採用した明るいカラーの水枕です。シリコンのためゴムのにおいが気にならず、ゴムアレルギーの人にも使用できます。また、ゴム製よりも軽いのも特徴です。
柔軟性が高いため、使う人の頭や首にしっかりフィット! 冷やしたいポイントを冷やせます。また、保冷性も高いため水枕としてだけでなく、筋肉痛や打ち身などで患部を冷やしたいときにも使えます。
形はレトロなシリコン製
昔ながらの水枕のデザインはそのままに、材質にシリコンを採用した水枕です。職人の手でひとつひとつ手作りされています。氷水を入れて締め具で締めるシンプルな構造は、幅広い年齢層の人が扱いやすいデザインといえるでしょう。
シリコン製のため、ゴムのにおいが苦手な人や、ゴムがアレルゲンの人でも使用できます。カラーは白と黒がありますよ。
デザインと使いやすさを両立
シリコン製の、携帯にも便利な水枕です。透明でおしゃれなデザインが特徴。筒状のプチプチ・スプリング構造を採用し、高いクッション性でしっかりと頭をサポートします。氷のゴツゴツ感が気になる人にもぴったり。
ほかにも氷水を入れやすい大口設計、指をひっかけての持ち運びや乾かすときにも便利なひっかけ穴など使いやすい工夫が豊富にそろっています。
フィットするデザインが特徴
水圧による体圧分散によって、使う人の頭頸部や姿勢に合わせて形状が変化するデザインが特徴的な、新感覚の水枕です。
もともと歯科や整骨院、サロンなどの業務用として開発されたものですが、リーズナブルで手軽に使えるスタンダードタイプは家庭用としても購入できます。
寝ているときにフィットして心地よい冷たさが持続します。とくにフィット感で水枕を選びたい人におすすめです。
安定性が高い天然ゴム製水枕
氷水があればすぐに使える、昔ながらの天然ゴム製の水枕です。タイヤをはじめさまざまなゴム製品を展開している、ダンロップから販売されています。
水枕の中央部分にはゴム柱で接合する独自の形状を採用しています。頭をのせるとソフトに沈み、安定性が高いです。
シンプルな形状で使いやすく、寝心地のよい水枕を求めている人にもおすすめです。
安定性が高く頭にもフィット
表面に特殊加工されたスリットがほどこされた水枕。スリットが肌当たりをなめらかにし、ベタつかずに使用できます。
水枕の内部には壁を設けて、中央部分をへこませたデザインが特徴。頭をのせる部分にフィットしやすく、ぐらぐらしない安定性の高い仕様となっています。
適度な厚みがあるため、枕と併用せずこれひとつで使用できます。
高さもかんたんに調節可能
医療関連用品を幅広く展開するメーカー、オカモトから発売されている水枕です。天然ゴムを使用したタイプで、氷水の量でかんたんに自分にあった高さに調節可能。家族で共有するときも、使う人によって高さを変えられます。
水枕の口をしめる締め具は金属製ではなく、プラスチック製でかんたんに締められます。金属製とは異なりさびないのも特徴です。
冷やし過ぎをセーブするひだ加工
オカモトから発売されている水枕の子どもサイズ商品です。こちらは、表面にひだ加工がほどこされていて、水枕による頭の冷やし過ぎをセーブするのが特徴。急激に冷えない子ども用水枕を求めているときにもぴったりです。
締め具がプラスチック製のためスピーディに口を閉められます。中央にくぼみがあり、子どもの頭部にフィットしやすい形状です。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキング 水枕の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での水枕の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
水枕の作り方・使い方を紹介 ポイントはかたくならないこと!
水枕(氷枕)の作り方、使い方についても押さえておきましょう。
水枕の作り方で一番大切なポイントは、かたくならないこと。寝るときに使用するものなので、柔らかいか、寝心地がいいかを重視しながら枕を作るようにしましょう。
とくに氷水タイプの場合、氷の量が多ければその分冷却効果も増しますが、かたさが気になる場合もあります。氷は全体の2~3割程度に抑えましょう。また、小さくくだいた氷を使用するのもおすすめです。
ジェルタイプの場合は、凍らせてすぐの使用はかたすぎるのでおすすめできません。しばらく冷蔵庫に置いて柔らかくしたり、タオルを巻いたりして、かたさをやわらげて使用するのがいいでしょう。
水枕の洗い方・お手入れ方法を紹介 干すときは直射日光を避ける!
水枕は通気性が悪く、水に塗れるものなので、お手入れを怠るとカビが発生してしまう可能性があります。
洗うときは、水と中性洗剤を中に入れ、こすり合わせるようにして洗いましょう。また干すときは、直射日光の当たらない風通しのいい場所で、中までしっかり乾燥させてください。
冷却グッズのおすすめはこちら 熱中症対策や風邪をひいて寝苦しい夜に!
マイナビおすすめナビでは、冷却グッズや快適な眠りのための関連グッズの記事も多数掲載しています。こちらもぜひ参考にしてください。
水枕を上手に活用して寝苦しい夜も安眠
熱が出たら用意したい水枕(氷枕)。この記事では水枕の選び方とおすすめ商品を紹介しました。
水枕は、高熱や真夏の就寝時など、暑さを感じるときに使用するとひんやりした気持ちよさが得られます。購入する際には、実際に使用する人に合った材質やサイズのものを選ぶのが重要。氷水を入れるタイプの水枕なら、高さ調節もできるためより快適に使えますよ。
自分に合った水枕を選ぶと、寝苦しい夜もリラックスして安眠できるでしょう。
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