ウェイトトレーニング用グローブの選び方 サイズ・生地・機能
自身に適したウェイトトレーニング用のグローブを選ぶには、まずサイズと生地に着目するのがポイント。使用感を左右するだけでなく、ケガやマメ防止にもつながります。加えて、目的に合わせてフィンやリストラップつきを検討すると、使い勝手のいいアイテムをみつけやすくなります。
それぞれのポイントを解説しますので参考にしてみてください。
手のひらを測ってジャストサイズを選定しよう
ウェイトトレーニンググローブは、ケガを防止するためにもフィット感が重要。おもなグローブのサイズはS・M・Lですが、メーカーによって微妙に異なる場合もあります。サイズ寸法がこまかく記載されている商品もあるので、事前に手のサイズを確認しましょう。
サイズが合わないものを選ぶとグリップ力に影響が出て、高いパフォーマンスを出せなくなることも考えられます。必ずジャストサイズのグローブを選ぶようにしてください。
使用感が変わる生地の厚さもチェック
生地の厚みにも着目してみましょう。ウェイトトレーニング用のグローブは、手のひら部分の厚みが異なり、生地が薄いものと厚いものでは、それぞれにメリットがあります。あなたの目的やレベルに合わせてセレクトするのが、お気に入りのアイテムをみつけるコツです。
初心者なら厚めの生地をセレクト
手のひら部分の生地は、マメ防止にも効果的。ダンベルなどでトレーニングをしていると、どうしても同じ場所に負荷と摩擦が生じ、マメができやすくなってしまいます。
厚めの生地を選べば、クッション性が高く、指のつけ根まわりをしっかりと保護してくれ、痛みの軽減効果も見込めます。とくに初心者は厚めのグローブを選定すると失敗しにくいでしょう。
プル系の種目なら薄めの生地をセレクト
プル系の種目をおこなう際、生地が厚いとバーをつかみにくいことがあります。アップライトロウやラットプルダウンなど引っ張る動作のトレーニングには、生地の薄いグローブがおすすめ。より薄いものだと素手に近い感覚で握ることができ、パフォーマンス向上を実現できます。
生地が薄いぶん、耐久性も落ちるため、あまりにも負荷の高いトレーニングをおこなうと破れる可能性も。デメリットも知ったうえで選定してみましょう。
使いやすさを向上させる便利機能
毎回のトレーニングで愛用するなら、より使い勝手のいいアイテムを選びたいところです。次はあると便利な機能を紹介します。マメ対策のジェル補強、スムーズな着脱を助けるフィン、手首を保護するリストラップなど、トレーニングの内容や目的に合わせて選定してみましょう。
マメ対策ならジェル補強されたグローブ
前述ではマメを防止する対策として厚めの生地を紹介しましたが、ジェル内蔵のグローブにも着目してみましょう。指のつけ根部分が専用のジェルで補強されているアイテムであれば、よりクッション性が高く、摩擦や負荷を軽減し、マメを防止できます。
着脱のしやすさを優先するならフィンつき
ジャストサイズのグローブを選んだものの、トレーニング後に脱ぎにくいとストレスになってしまいます。指先にフィンと呼ばれるサポートフックがついているグローブなら、突起部分を引っ張ることでカンタンに外すことが可能。商品によってフィンの形状は異なりますので、デザインも重視する人は注目してみてください。
ベンチプレストレーニングならリストラップつき
横になった状態でバーベルを持ち上げるベンチプレスなどのトレーニングは、慣れていないと手首が反り返ってしまう危険性があります。手首を立てた正しいフォームでおこなわないとケガにつながることも。
リストラップつきのグローブなら、手首の反り返りを防ぐことができます。リストラップとは手首を固定するベルトのこと。通常はマジックテープなどで留めるだけの手首部分を、リストラップを巻きつけることでサポートします。
洗濯可能なアイテムならいつでも清潔
トレーニンググローブの素材はさまざまで、革製品だと洗濯ができない場合もあります。トレーニング中は汗をかくので、丸洗いできるアイテムを選べば衛生的。商品によっては手洗いのみ可能なアイテムもあるので、手間をかけたくない人は洗濯機OKのものを選ぶといいでしょう。
ウェイトトレーニング用グローブおすすめ8選 素材・洗濯可否・フィン・リストラップの有無などチェック!
選び方のポイントをふまえ、フィットネストレーナー講師と編集部が選ぶおすすめのウェイトトレーニング用グローブをご紹介します! フィンつきやリストラップつきなどバリエーション豊富に選定しました。生地が薄めのアイテムもありますので、プル系種目をメインとする人は検討してみてください。
フィットネストレーナー講師
バーベルなどを引く動作では指の痛さが気になる場合も。ゴールドジム『プロトレーニンググローブ』は、絶妙な長さでオススメのグローブです。分厚すぎるとバーベルを握りにくくなりますが、その点も考慮されてていいですね。
Freetoo『トレーニンググローブ』は、あまり見かけないオープンバックデザインで、臭いなど衛生面が気になる場合でも手入れがしやすくていいです。
arteesol『Adjustable Gym Gloves』は、安価でカラーバリエーションを楽しめるので、はじめてのグローブにこちらを試してもいいですね。クッションが分厚いとより握力を必要としますが、手のひらの保護という点では安心です。

握りやすさを追求した薄さと自然なカーブ
トレーニング用のグローブにとって欠かせないフィット感を追求。指の力を抜いた自然な状態に合わせて設計されています。湾曲した独特な形状はフィット感に加え、握りやすさも向上。
さらに手のひらは生地が薄くなっているので、素手に近い感覚でのトレーニングを実現できます。プッシュ系トレーニング用のグローブを探す人にうってつけです。
独自の放熱作用とリストバンドのフィット感が魅力
機能性を重視し、独自の放熱コーティングが施されているのが魅力。涼しい状態がたもたれることで、快適なトレーニング環境をサポートしています。
手のひらにはレザーが採用されており、保護力とグリップ力が強化される仕様になっています。手首には伸縮性のあるリストバンドを採用。マジックテープタイプに比べかさばらないので、すでにリストラップを持っていて重ねづけしたい人にもぴったり。
着脱のしやすさが魅力のフィンつきグローブ
グローブの着脱がしやすいフィンが、すべての指についています。商品によってはフィンが2~3カ所しかついていないものもあるので、より外しやすさを重視する人なら使いやすいアイテム。
シンプルな見た目ながら、メッシュによる通気性や手のひら側の生地が分厚いなどの機能も充実しています。ウェイトトレーニングをはじめたばかりの人にもうってつけでしょう。
ヘビーリフティングにもサポートする高密度パッド
スタイリッシュなデザインに定評のあるナイキのトレーニンググローブ。デザイン性の高さだけでなく、機能性も充実しているのが魅力です。
とくに、独自の高密度フォームパッドは、握りやすさを維持しながら手のひらをしっかり保護。マメ防止のパッド入りだと、バーに対するフィット感が欠けると感じていた人は検討してみるといいでしょう。

通気性にもすぐれたオープンバックデザイン
ほかの人と違うデザインを好む人はオープンバックデザインが適しています。見た目のおしゃれさだけでなく、肌を覆っている面積が少ないので蒸れにくい通気性のよさが魅力。
手の甲が覆われているフルバックタイプと比べ、スムーズな着脱ができるのもメリットです。リストラップつきなので、高負荷のトレーニングをする人にも向いているアイテム。
リストラップと滑り止めで高負荷トレーニングにも
手首補強用のリストラップを装備。手のひらには高弾性素材を使用しているためクッション性が高く、高負荷トレーニングによる負担を軽減してくれます。ベンチプレストレーニングをする人でも満足できる仕様です。
さらに、蜂の巣状の滑り止め加工でトレーニングの効率化も図れます。高負荷のトレーニングを重点的におこなっている人は検討してみましょう。
ハービンジャー『フレックスフィット グローブ ウォッシュ&ドライ』
マイクロファイバーを採用しフィット感と通気性を
手のひら部分の素材に、マイクロファイバーを採用。通気性や吸水性にすぐれているので、トレーニング中も快適なフィット感を実現できます。さらに速乾性もあるため、汗が乾きやすいのもうれしいところ。
フィンつきで着脱もしやすく、よりストレスフリーの状態でトレーニングが可能です。トレーニング中の使い心地を重視する人にぴったりのアイテムです。
「ウェイトトレーニング用グローブ」のおすすめ商品の比較一覧表
エキスパートのおすすめランキング ウェイトトレーニング用グローブのTOP3はこれ!
ご紹介した商品のなかから、フィットネストレーナー講師の曽谷英之さんがおすすめする商品ランキングを発表します。ウェイトトレーニング用グローブを選ぶ際の参考にしてみてください。
3位 arteesol『Adjustable Gym Gloves』
2位 Freetoo『トレーニンググローブ』
1位 ゴールドジム『プロトレーニンググローブ』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ウェイトトレーニング用グローブの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのウェイトトレーニング用グローブの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ウェイトトレーニング用グローブはいらない??
そもそも筋トレ初心者や重いダンベルを持たない人には、ウェイトトレーニング用グローブって必要なの?いらないのでは?と思っている方も多いはず。
ここでは、ウェイトトレーニング用グローブを使用するメリットをご紹介します。グローブをつけると手のひらがしっかり守れるのでマメができにくくなり、手首を補強してくれるので怪我防止の効果があります。
また、握力の補助になるのでバーベルやダンベルにも力が伝わりやすくなります。
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自分の手のひらのかたさなどで生地を選ぼう フィットネストレーナー講師からのアドバイス
フィットネストレーナー講師
グローブはおもに手のひらの保護のために使用します。保護をしっかりするとトレーニングの際に握りにくさが出てきます。ご自身の手のひらのかたさや、扱う重量でグローブの生地を選びましょう。
目的に合わせた便利機能も確認しよう!
この記事ではウェイトトレーニング用グローブのおすすめ11選を紹介しました。
ウェイトトレーニング用のグローブを選ぶにはサイズや厚みも大切ですが、目的に合わせた便利機能にも目を向けるのがポイント。加えて、洗濯の可否にも着目すれば、日々快適に使いこなすことができます。
あなたがほしいウェイトトレーニング用グローブを選んでみてくださいね。
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神戸大学大学院で運動障害論を学び、ロサンゼルスでの筋肉留学を経てパーソナルトレーナー活動を始めました。 ロジカルで分かりやすい指導がトレーニング初心者の方にご好評をいただき、パーソナルトレーニングマッチングサイト 「MY TRAINERS(マイトレーナーズ)」の2018年度人気No.1トレーナーになりました。 現在は、フィットネストレーナーを「一家に一台」提供するために、トレーナースクール「MY TRAINERSアカデミー」の講師を担当しています。