カーボン紙とは? さまざまな用途で使える!
カーボン紙は、紙と紙のあいだに挟んで使用し、転写をするために使う紙のこと。身近なところでは、宅急便などの伝票に使用されていますよね! 事務用品として使えるのはもちろん、手芸での下書きや版画目的にも使用できます。
プリンターで印刷できるものや、布に転写できるものなどさまざまなタイプがあるので詳しくみていきましょう!
カーボン紙の選び方 使い方にあわせて選ぶ!
カーボン紙をどのように選べばいいのか、使用用途などから選ぶときのポイントをご紹介します。ポイントは下記。
【1】カーボン紙の種類
【2】複写のタイプ
【3】カラー
【4】サイズ
【5】枚数
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用用途から種類を選ぶ
カーボン紙の便利さを最大限に活かすためにも、使用用途によってどのように選べばいいのか、カーボン紙の種類をご紹介します。
プラスティックカーボン紙|事務用に
カーボン紙を使う際に裏面のインクで手が汚れてしまった! そんな経験ありませんか? 仕事をしているときにカーボン紙によって手が汚れると、仕事の効率がダウン……。そんなときにおすすめなのが『プラスティックカーボン紙』です。
こちらのカーボン紙は、プラスティック層にインクが塗布されているため、インク部分を触っても手が汚れる心配がありません。片面筆記タイプ、両面筆記タイプがあります。
ワックスカーボン|版画や絵画制作用に


着色剤を油や蝋などと混ぜ合わせて練り、カーボン原紙にインクを塗布している『ワックスカーボン』。カーボン紙の原点ともいえるのがこちらのカーボン紙です。
絵画制作など、下絵を転写する際に使用するのにも重宝します。もちろん、伝票の複写など事務用品として使用することもできますよ。
チャコペーパー|手芸用に
手芸用にはチャコペーパーが便利。転写したインクは時間が経てば消えたり、水で消えるようになっているので、下書きが布地に残る心配がありません。透明のチャコペーパーであれば、下地の生地を確認しながら転写でき便利です。
また、筆記用を布に書くと落ちなくなってしまうので要注意。用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
ノーカーボン紙|短期保存目的のコピー用に
ノーカーボン紙は別名「感圧紙」とも呼ばれています。基本的に「上用紙」「中用紙」「下用紙」という紙の種類があり、3枚を基本としていますが、中用紙を増やして複写枚数を増やすこともできます。
プリンターで使用できるため、オリジナルの伝票が作成できるのが特徴です。用紙のタイプも、穴あきタイプや、ミシン目入りタイプなどさまざまなものが展開されています。使用目的によって使い分けられるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。
ただし、数年たつとインクが劣化し色が薄くなってしまうので、長期保存したい重要書類などはあまり向いていません。
【2】片面? 両面? 複写のタイプを選ぶ
カーボン紙には「片面複写タイプ」と「両面複写タイプ」が存在します。それぞれの特徴について紹介します。
▼片面複写タイプ
用紙の片面のみにインクがついているタイプ。おもに事務作業や、絵画向きです。「片面筆記用」「片面筆記携帯用」などと表記されている商品が片面複写タイプに当てはまります。
▼両面複写タイプ
表面、裏面の両方にインクが塗布されているタイプ。筆記用や工芸用、手芸用などさまざまなタイプがあります。「両面筆記用」と表示されていることが多いようです。
【3】カラーから選ぶ
カーボン紙は黒色が主流ですが、そのほかに透明のものや白・赤・青などさまざまな種類が存在します。
黒色の用紙に複写したいときに白色のカーボン紙を使うなど、複写する下地の色をみながらカーボン紙の色を使い分けるのもおすすめです。
【4】サイズをチェック
ほとんどのカーボン紙がサイズはA4です。しかし、なかにはA3やB4など大きめサイズのカーボン紙も存在します。A3やB4サイズなどは大きなものを書き写すときに便利。
大きいカーボン紙を買うときは、折りたたまれているタイプが便利。かばんにサッと入れられるので、持ち運びもラクです。
【5】枚数もチェック
カーボン紙の枚数は商品によってさまざま。お仕事や、趣味につかう場合は容量の多いものがおすすめです。買い足す手間を減らすことができますよ。
また、繰り返し使える商品もあるので、荷物を増やしたくない場合は、繰り返し使えるかもチェックしてみましょう。
雑貨アーティストからの購入アドバイス
用途に合わせてタイプを選びましょう
コピー機が発売される前は、複写する手段として重宝されたカーボン紙ですが、現在では筆記や工芸、手芸など、一部の方が使うものになっています。残念ながらネット上には使い方の間違った情報を目にすることも。
筆記用、工芸用、手芸用と、それぞれが用途に適した特長を持つので、それに合ったものを選ぶことが大切です。特に筆記用を手芸用として布に使うと落ちなくなることもあるので、注意が必要です。
カーボン紙のおすすめ12選 白・青・赤など豊富なカラー!
ここからは、雑貨アーティストと編集部が選ぶおすすめのカーボン紙を紹介します。使用する場面をイメージしながら、自分に合ったカーボン紙をみつけてみてくださいね。
カーボン紙のイメージは黒、と思っている方もまだまだ多いと思いますが、実は白や赤、青などもあります。特にアーテック『カーボン紙 8切』のような白いタイプは、線を書き写したいものが黒などの場合、見やすく、作業効率も上がりおすすめですよ。

アーテック『カーボン紙 8切』
めずらしい白いタイプのカーボン紙
カーボン紙を使用して複写をする下地の色が濃い場合は、白色など色つきのカーボン紙を使用するのがおすすめです。白色はとても便利なカーボン紙ですが、まだまだ一般的ではないようです。使ってみるととても便利な白色カーボン紙が、10枚入っています。
絵画工作が好きな方は、1セット購入しておきたいものですね。
カーボン紙は枚数が多いものがほとんどです。そんななかパイロット『プラスチックカーボン紙』は10枚入りなので、頻繁に使用することのない方におすすめ。手も汚れづらく、作業がしやすいのもうれしいですね。

事務で使用するなら定番のカーボン紙
事務用品で使用するなら定番のプラスティックカーボン紙。きれいに複写することができます。一度使った部分には周囲のインキが浸みこむため、再び使う際にも鮮明なコピーがとれるのが魅力です。
プラスティックカーボン紙のため、手が汚れる心配もなく、10枚入りでお求めやすい価格なのもうれしいですよね。
あらゆる素材に使えるチャコペーパー
布、紙、木、合成皮革、プラスチックなど、さまざまな素材に使える複写紙。ガラスや陶磁器、金属にもかんたんに写すことができます。青・黄・赤・白・緑の5色セットなので、転写する生地に下書き線が目立つ色を選んで使うことができます。
手芸で図案を写したり、ソーイングのしるしつけに重宝します。写したしるしは、水洗いで落とすことができます。こちらは片面用で、両面用もあります。
繰り返しの使用が可能
カーボン紙の老舗ブランドである「ゼネラル」の両面筆記用カーボン紙。ゾルタイプカーボン紙なので手や、書類を汚さずきれいに複写することができます。
また、繰り返し使うことができるのでコスパ良くお使いいただけます。
手が汚れないので事務作業のストレスを軽減
事務用品から絵画用品まで幅広い使用用途のあるカーボン紙。こちらのカーボン紙はくっきりと複写ができるのが特徴です。
手が汚れにくいことも魅力のひとつ。ワックス系カーボン紙とは異なる原料と製法で作られたゾルタイプで手や書類が汚れにくいので、事務仕事で使用する際に余計なストレスが溜まることもないでしょう。
チャコペーパー『チャコ グラフトペーパー』のように透ける複写紙で、下地を確認しやすかったり、間違ったラインを消すことができるのは本当に嬉しい機能です。グレーと白の2色入りなので、書き写したいものの色に合わせて見やすい色を選べるのも便利です。

間違えても消すことができるのは魅力的!
「カーボン紙って間違えたら消せない…」、そんなイメージがありませんか? しかし、こちらの商品は間違えても消すことができるすぐれもの! しかも、消しゴムひとつでかんたんに消すことができるんです。
薄い紙なので、下地が透けて見えるのも大きなメリット。きちんと複写できているのか、見ながら作業できるのは助かりますよね。グレーだけでなく、黒など暗い色に書き写すときにわかりやすい白色のカーボン紙も同封されています。
何度でも使い回せる高耐久が魅力! 手も汚れにくい
絵柄やイラスト、伝票などの複写用に重宝する商品。軽くなぞるだけでキレイに写るすぐれたコピー度を誇ります。ガラスに図案を転写したり、金属への下書きも可能です。
ゾルタイプで擦っても手が汚れにくいだけでなく、何度でも使える高い耐久性も魅力。破ったりしないかぎり何度でも使い回すことができるでしょう。
サッと使えるのが便利な付箋タイプのカーボン紙
必要なときにサッと使えるのが便利なこちらのカーボン紙です。付箋タイプなので、デスクやパソコンに貼り付けられるのがうれしいポイント!
筆圧に応じて、複数枚を複写することできるので、同じメモを何枚も書くわずらわしさから開放されます。コンパクトなサイズなので、かばんやペンケースにサッとしのばせておくことも。ビジネスパーソンならひとつはもっておきたい商品です。
手が汚れにくいカーボン紙
2枚の紙の間にはさんで文字を書くと、それが1枚目(の裏)にも、2枚目(の表)にも写される両面複写タイプです。原紙に塗布されたスポンジ状のプラスチック層にインクを浸みこませているため、インク部分を触っても手が汚れる心配がありません。
一度使った部分には周囲のインクが浸みこみ、再びきれいに複写することができるのも特徴です。
便利なミシン目入りノーカーボン紙
穴あきタイプや、ミシン目入りタイプなどの種類があるこちらのカーボン紙。ミシン目入りのこちらのタイプは、ピンク色、黄色、青色と用紙の色にも種類があります。書類別に色を分けられるので便利です。
手書きはもちろん、プリンター印刷も可能なため、普通のコピー用紙よりも便利に使用できる場合もありますよ。
レーザープリンターや複合機対応のカーボン紙
トナー式コピー機や、レーザープリンターに対応しているノーカーボン紙。プリンター印刷に特化した特殊な商品で、印刷時のトラブルを軽減します。
コピー用紙より若干薄めで、プリンターで複写伝票を作ることが可能。基本的にはトナー式やレーザープリンター推奨です。はじめて使用する場合は、サンプルまたは少量から試すようにしましょう。
コピー機代わりのカーボン紙でどんな場所でも安心!
打ち合わせ会場にコピー機がない場合ってありませんか? 打ち合わせ内容をみんなで共有したいと思っても、コピー機がないと共有できませんよね。
そんなときにおすすめなのがこちらの商品。ノーカーボン紙のため、手を汚すこともなく安心です。ゆっくりおなじ筆圧で書くのがコツで、2~4枚程度の複写ならキレイに転写できますよ。
「カーボン紙」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カーボン紙の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのカーボン紙の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
カーボン紙で書いた文字の「消し方」 消す方法を知っておこう!
カーボン紙で書いた文字は消せないと思っている方も多いと思います。チャコペーパータイプのカーボン紙なら、普通の紙に書いた文字のようにプラスチック製の消しゴムでカンタンに消すことができます。
ノーカーボン紙であれば、アルコールを用いて消すことが可能ですが、基本的には「消せないもの」として間違えないように文字を書くほうがよいです。カーボン紙で書いた文字を消したいなと考えている場合には、消せるタイプのカーボン紙を選んでいきましょう。
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消せる・白色・透明など! 意外にも種類が多いカーボン紙
カーボン紙のおすすめ商品をご紹介しました。
消しゴムで消せる商品があったり、白色や透明などの商品があったりと、種類の多さにおどろかれた方も多いのではないでしょうか? 事務用品や、絵画用品だけでなく、手芸や木材などにも使用できるカーボン紙もあります。
用途にあったカーボン紙を選んでくださいね!
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