デザインナイフとは?
デザインナイフとは、ペンのような軸の先端に鋭く小さな歯がついたカッターナイフを指します。デザインナイフのほかに、デザインカッターと呼ばれることもあります。
刃先が鋭いため、プラモデルのパーツを切り離す際の「ゲート処理」をしたり、消しゴムはんこを作ったり、繊細な切り絵を作ったりなど、普通のカッターよりもこまかい作業がしやすいです。
商品によっては、直線刃のほか曲線刃、のこ刃などいろいろな種類の替刃を利用できるので、使うシーンに合わせて刃をつけ替えてみましょう。
デザインナイフの使い方
デザインナイフを使うときは、えんぴつのように持って、切りたい方向に引くようにして切ります。プラモデルのパーツなどを削るときは、力を入れずに少しずつ削っていくと失敗がありません。
デザインナイフの刃は、薄く鋭くデリケートなため、欠けやすいです。欠けた刃を使っていては切れ味が悪く、どんな作業も美しく仕上がらないので、刃はこまめに交換しましょう。刃を交換するときは、作業や切るものの素材に合った刃を選んでください。
デザインナイフの選び方
プラモデルや切り絵、クラフトワークなどの細かい作業に欠かせないアイテム「デザインナイフ」。購入する際の重要なポイントはわかりますか?この記事では、インテリアライター・Papp Hidekoさんに取材をして、デザインナイフの選び方のポイントを教えていただきました。ポイントは以下の5つです。
【1】刃角
【2】刃の厚み
【3】ボディの特徴や持ちやすさ
【4】安全対策が取られているか
【5】替刃の種類
上記のポイントをおさえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ、デザインナイフ選びの参考にしてください。
【1】刃角で選ぶ
デザインナイフを選ぶときは、刃の先端の角度「刃角」に注意して選びましょう。刃角が鋭いものほど、先端が細く、こまかい作業に向いています。デザインナイフによっては、さまざまな種類の替刃を装着して使うこともできるので、作業の内容によって刃の角度を変えてみましょう。
刃角を変えることで、作業の仕上がりにも差が出ます。
(※)ポイント:刃角は使いやすさに繋がる
切り絵、プラモデル、消しゴムはんこなど、細かな切断に適し、クラフトワークに大活躍のデザインナイフ。とくに細かい切断作業には刃角30度のものがベスト。
NT Cutterほか、さまざまなメーカーからいろんなデザインナイフがリリースされているので、長時間の使用となりがちなクラフトワークに最適な持ち手のもので、ご自身の用途に適したデザインナイフを選んでみましょう。
【2】刃の厚みで選ぶ
刃の厚さもデザインナイフを選ぶさいの大事な要素です。切るものの素材や厚みによって刃の厚さは変えましょう。
プラスチック製のプラモデルのパーツを削るときは厚めの刃(0.45mm以上)を選ぶと力が入れやすいです。紙や布を切るときは、薄刃(0.38mm程度)を選ぶと切り口が美しく仕上がります。
切削(せっさく)など力を入れる作業のときに薄い刃を選ぶと、刃に無理な力が加わって折れやすくなってしまいます。
【3】ボディの特徴や持ちやすさで選ぶ
ペンのように持って使うデザインナイフは、ボディの特徴も大事なポイントです。机に置いたときに転がらないような工夫がされているものや、力が入れやすいようにゴム製のグリップがついているものなど、さまざまな種類があります。
デザインナイフを選ぶときは、ぜひボディの形や太さにも注目して、握りやすいものを選びましょう。金属製は一定の重さがあることで安定感があります。また、力がかかる作業には9mm以上の太さがあると安心です。
力を入れやすいのはゴムグリップ
グリップ部分がゴム製だと、力を入れる作業で強く握っても手が滑りにくいので、作業がはかどります。また、手が滑ってしまうことがないので、万が一の怪我にも備えることが可能になります。
力を入れる作業用として、ゴムグリップが1本あると重宝するでしょう。
重量感のある古メタルボディは安定感抜群
ボディの素材にも注目しましょう。金属だと重さが30gほどになり安定感が増し、丈夫で耐久性にすぐれていて、1本を長く使いたい方向けです。しかし、重量があるので、長時間の作業時には手が疲れてしまいます。
そんな時には、ナイロン樹脂や再生プラスチック製のナイフに注目してください。わずか13gと軽量なので、手に負担をかけることなく作業ができそうです。
なお、軽い素材は手元が不安定だったり、強度が弱い場合があるので、力を入れる作業には不向きです。できれば実物を手に取ってみて、どのくらいの重さだと安定感のある作業が可能か、事前に確認しておきましょう。
【4】安全対策が取られているかどうかで選ぶ
キャップが付いていたり、机に置いても転がらないような工夫がされていたりする製品は、安全に使えます。とくに、デザインナイフは刃先がとても鋭いので、保護用のキャップがついていると保管しやすいです。机の上に置いていて万が一間違って触れてしまっても、キャップをしていれば怪我をせずに済みます。
デザインナイフを置きっぱなしにするときは、必ずキャップをしたり、間違って触れてしまうことがない場所にしまったりして、安全にも気を配りましょう。
【5】替刃の種類で選ぶ
デザインナイフのなかには、複数の替刃が使えるものもあります。直線刃のほか、曲線を切るための「曲線刃」やプラスチックや石膏(せっこう)などを削るための「平刃」、のこぎりのような「のこ刃」などがあります。
1本のデザインナイフでいろいろな作業をしたい場合は、替刃の種類が豊富なものを選びましょう。また、デザインナイフの刃はとてもデリケートなので、替刃は多めに用意しておくと便利です。
デザインナイフおすすめランキング10選
インテリアライター・Papp Hidekoさんと編集部が選んだデザインナイフ10選を、ランキング形式でご紹介します。1位→10位の順で発表していきます。

3種類の替刃がついているデザインナイフ
直線刃のほか曲線刃と平刃の3種類の替刃がついているデザインナイフです。替刃はほかに細平刃・プラカット刃・引きかき刃があり、付け替えることでさまざまな作業ができます。
ゴム製のグリップがついているので、長時間使用しても滑らず疲れにくいのもポイント。切り絵などのペーパークラフトからプラモデル作りまで、幅広く使えるデザインナイフです。

再生樹脂を使用したエコなデザインナイフ
軸の部分に再生樹脂を使用したエコなデザインナイフです。分別して捨てられるのもポイント。えんぴつ感覚で使えるボディは直径9mmで耐薬品性にもすぐれています。
刃は30度と45度の2種類が5枚ずつ付属しているので、作業によって使いわけましょう。凹凸のあるキャップをつければ、机の上に置いても転がりにくいです。

転がりにくいボディのデザインナイフ
プラモデルメーカー「TAMIYA」から発売されている、転がりにくい8角形のボディが特徴のデザインナイフです。机などに置いても転がりにくく、キャップも付いているので安心です。
グリップにはすべり止め加工が施されているのもポイント。スライドマークやマスキングテープのカットに適しています。
セラミックを使ったさびないデザインナイフ
マイクロセラミック製の刃がついたユニークなデザインナイフです。さびない刃なので、刃を交換しなくても長く使え、メンテナンスも必要ありません。刃の長さはわずか2mmなので、厚みのある素材のカットには向きませんが、紙や布などの薄い素材はきれいにカットできます。
ホルダー部分にはすべり止め加工が施されており、左右両用設計なのもポイントです。
小さなカーブも切りやすいデザインナイフ
小さなカーブも切りやすく、こまかい部分も美しく仕上げられるデザインナイフです。アルミ製の本体のなかには、替刃を8枚収納できます。刃の角度は35度です。
POM製のホルダー部分には溝があり、すべりにくいのもポイント。丸軸で転がりやすいので、保管するときや机の上に置くときは転がり防止のためにキャップをはめましょう。
軸が回転するデザインナイフ
軸の先端が回転するため、曲線が多い切り絵などに適したデザインナイフです。曲線がスムーズに切れるので、紙や布を使ったクラフト制作にぴったり。長時間握っても疲れにくいゴムグリップがついているのもポイント。
付属の刃は直線刃ですが、軸の先端が回転するので、曲線も美しく切れます。刃を裏返して取り付ければ左利き用になる左右両用設計です。
替刃を本体に内蔵できるデザインナイフ
握りやすく、長時間使っても疲れにくいゴムグリップつきのボディです。転がり防止ストッパーがついたキャップをはめれば、机の上に置いても転がりません。
替刃は本体のなかに収納できます。替刃を本体と別に持ち歩くのが面倒な人や、頻繁に刃を交換する人はぜひ手に取ってみましょう。刃角は30度で、こまかい作業がしやすいです。
パテや粘度の成型などにも便利なデザインナイフ
口金がしっかり刃を固定するためガタつきにくく、繊細な作業も快適に行えるデザインナイフです。ボディ後部がヘラ状になっているので、パテや粘土の成型もこれ1本でできます。
別売りの替刃(XB216)に本体のキャップをセットすれば、専用のスタンドとして使えるのも魅力です。替刃(XB216)には、プラスチックやアルミのケガキに使える針も付属しています。
一段とこまかい作業にぴったりのデザインナイフ
軸の直径が6mmとスリムなデザインナイフです。刃角は30度で、替刃が5枚ついています。そのほか、先端には針も取り付けられるので、こまかい部分をより美しく仕上げたい人にぴったりです。
ボディは耐久性にすぐれたアルミ製。刃を裏返して取り付ければ、左利きの人でも使える左右両用設計です。
切り絵や消しゴムはんこなど、繊細な作業に向いているデザインナイフを探している人はぜひ手に取ってみてください。
力が入れやすい大型刃のデザインナイフ
プラモデルパーツの切り離しや切削に使いやすい、大型刃のデザインナイフです。刃の面積が広いので、ゲート跡の切除やパテの切削もスムーズにできます。もちろん、マスキングテープや紙も切れるので、プラモデル制作の際に1本あると便利です。転がりにくいかたちのボディで、キャップも付属しています。
刃の角度は35度。替刃5枚入りです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする デザインナイフの売れ筋をチェック
Amazonでのデザインナイフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】プラモデル作成に便利な用具の記事はこちら
デザインナイフで作品のクオリティを上げよう
デザインナイフを使うことで、こまかい作業がしやすくなり、切り絵やプラモデルなどの作品のクオリティがアップします。今までデザインナイフを使ったことがない人は、ぜひこの機会にデザインナイフを手に取ってみてください。
デザインナイフを購入するときは、記事内でご紹介した、選び方のポイントやおすすめ商品を参考にしてみてください。
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