「刺繍糸」のおすすめ商品の比較一覧表
刺繍糸の選び方
ここでは刺繍糸の選び方を詳しく解説していきます。色数や耐久性をよくチェックすることが大切です。ぜひ刺繍糸選びの参考にしてください。
一般的な刺繍をする場合は「25番糸」
刺繡糸の種類は「番手」で判断します。その糸が細いものほど数字が大きく、太いものほど数字が小さいという表記です。25番の刺繍糸は、手芸店だけでなく100円均一ショップでも取り扱われるメジャーなサイズです。
6本程度で1束のセットで販売されることが多く、ツヤや質感、カラーバリエーションが豊富で選択肢が多いのが特徴。布に合わせて2本どりや3本どりで行うクロスステッチは問題ありませんが、クロスステッチの塗りつぶしのように多めの本数で使う時は購入する本数に注意しましょう。
アクセサリー作りは光沢のあるものを
刺繍糸の使い道は刺繍だけではありません。タッセルのデザインのピアスやペンダント、ミサンガを作ることもできます。アクセサリーには、25番の刺繍糸を使うことが多いです。
アクセサリーを作るときは、光沢のある刺繍糸を使うとよいでしょう。華やかなイメージに仕上がります。また、どんな願いを込めたいかによってミサンガオススメの色が変わってきます。勝負事を控えているときは赤、恋愛運ならピンクなど願いに色を選びましょう。
刺繍糸の色数と発色のよさで選ぶ
刺繍糸の配色は、刺繍をする布や用途に合わせるのが重要です。子ども向けの刺繍であれば、原色がおすすめです。フェルトに刺したり小物に使ったりすることが多く、かわいらしく仕上がります。昔と違って今の刺繍糸は色落ちや色あせもしにくくなっているので、真っ白なものにも気にせずお使いいただけます。
上級者になってくると、グラデーション系の需要も高まってくるので、色数の多さはとても重要になってきます。刺繍の仕上がりの幅が広がるよう、あえて色むらのある染色をしているメーカーもあります。刺繍糸の発色や色の幅はメーカーによって異なるので、ぴったりのものを選びましょう。
色落ち・色あせしにくいものを選ぼう
ハンカチなど、ふだん使う日用品に刺繍をしたいときには、色落ちや色あせのしない耐久性の高いものを選びましょう。色落ちがしやすいものだと、洗濯のたびに色落ちしたり、ほかの洗濯物に色移りしてしまったりすることがあります。また、天日干しによっても色は落ちてしまいます。
できるだけ長く発色を楽しむために、色落ちのしにくいものが向いています。
糸の使いやすさと強度もチェックする
刺繍糸は素材によって手触りなどに違いがあります。やわらかい糸は扱いやすいですが、ほつれたり毛羽立ったりしてしまうことも。ポリエステルのように強度のある糸は、縫いにくさやごわつきが出てしまいます。
ステッチ作品として飾るのであればレーヨンのように柔らかい刺繍糸、触れることの多い日用品には強度のある糸がよいかもしれません。場合によっては、毛糸などの別の手芸糸を使っても楽しそうですね。
ミシンで使う場合はミシン用刺繍糸を
ミシンで刺繍をする場合、たとえばコンピューターミシンをもっている方やフリーハンドでミシン刺繍をする方、キルティングにステッチをいれる方はミシン専用の刺繍糸が必要になります。
ミシンで使う刺繍糸は、ほかのミシン糸と同じように糸巻きに巻いた状態で販売されています。ミシン糸色の選び方で悩んだら、複数色セットになった商品を選ぶとよいでしょう。
人気のメーカーから選ぶ
刺繍糸を取り扱っているメーカーはいくつかあります。メーカーによって刺繍糸の特徴が異なりますので、それぞれチェックしておきましょう。
DMC(ディー・エム・シー)
DMCは1746年にフランスでスタートしたブランドです。伝統を守りながらも新しい技術を取り入れたこだわりの刺繍糸を生み出しています。選び抜かれたエジプトコットンを使用した刺繍糸は、しなやかなで鮮やかな発色と色あせや色落ちしにくいのが特徴。
世界中のデザイナーやスタイリストに選ばれている刺繍糸です。
Olympus(オリムパス)
1908年創業のオリムパス製絲は、国産刺繍糸や手芸キットを取り扱うメーカーです。原材料選びから製造にいたるまでを自社工場で一貫して行っています。発色のよさが特徴で、ビビットカラーの取り扱いを得意としています。
色数が多く、はっきりとした色がそろっているので、写真映えする作品づくりにぴったり。やや細めの糸で、ハリのある扱いやすい刺繍糸です。
COSMO/コスモ (LECIEN)
ルシアンはワコールホールディングスの企業。淡いパステルカラーの刺繍糸が豊富にそろっていて、光沢は控えめな印象。やわらかでやさしいイメージの作品づくりにぴったりなラインナップとなっています。
ラメ入り刺繍糸やグラデーションカラーの刺繍糸など、ユニークな製品づくりにも定評があります。HPにはクロスステッチ図案や作品例も紹介されています。
刺繍糸のおすすめ17選
ここまで紹介した刺繍糸の選び方をふまえて、クラフトバンド専門家の松田裕美さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します!
収納しやすいカード巻きタイプ
ダルママークでおなじみの1901年創業の横田の商品です。4本撚りの使いやすい太さの刺し子糸です。大きな柄からこまかい柄まで、幅広いデザインに使えます。
スタイリッシュなカードに巻かれたタイプで、収納しやすさだけでなく飾っておきたくなるような見た目も特徴。40mの長さがあるので、好きな長さにカットして使えます。

お子さん向けの刺繍にも使いやすい!
明るくて、ポップな感じの色が多く、DMCよりもはっきりと明るい仕上がりになります。やや細めですが、キットや刺繍本で指定されることが多く、初心者の方にはとくによく使われます。
はっきりとした色合いの刺繍糸なので、クロスステッチの外ラインとして使いやすく、子ども向けの作品やフェルト人形、ミサンガ作りにも最適です。

カラーバリエーション豊かな王道25番の刺繍糸!
パステルカラー系がきれいで、色数が多く先割れしにくい商品です。ほかにもルシアンの刺繍糸の種類に、「シーズンズ」という刺繍糸があり、1本の糸でさまざまな色彩を持ち、使いながら色の変化も楽しめます。
独特な染色方法なので、毎回使う糸の色味が少し違いますが、それもよさだと思います。作品に個性を出したい方にはとてもよいでしょう。

ミシン用刺繍糸はこれがおすすめ
キルティングや、アップリケ・デコレーション刺繍用にはこちらがおすすめです。独特の光沢と、ソフトな感触をあわせ持った刺繍糸です。安定した刺繍加工性をもち、美しい仕上がりを保ち続ける耐久性にすぐれています。飾り縫いにも適しています。
手縫いの刺繍もすてきですが、キルティングを作るときにはやはりミシンだと思うので、早くてかんたんに見栄えよく刺繍糸を使いたいときにはこちらがおすすめです。
京都の和装に使われていた技法のラメ刺繍糸
「LECIEN(ルシアン)」から販売されている個性的なラメ入り刺繍糸。タッセル型のアクセサリーを作ったり、タディングレースやクロスステッチ刺繍のアクセントにキラリと光るラメを入れたい方に使っていただきたい刺繍糸です。
色番号1~23は糸芯がみえないように、びっしりと箔を巻きつけた丸ひねりの糸で作られています。摩擦にも強く、通常の25番刺繍糸との相性もよく、刺繍のアクセントにしたり、タッセルづくりや巻いてアクセサリーにもできます。
色番号24~33は箔を中心にして、2本の糸をたすきのように巻きつけた、たすきひねりで作られています。やわらかく滑りもいいので、初心者にも扱いやすいです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 刺繍糸の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの刺繍糸の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
刺繍糸の収納におすすめのケースを紹介
tower 『収納ケース ソーイングボックス』
towerのシンプルでおしゃれな裁縫ケース。なかを開けると2段になっていて、上段のトレーを取り出して卓上で道具類を散らかさずに刺繡ができます。持ち運びに便利な取っ手もついています。おしゃれな木蓋を裏返せばトレーとしても使えますよ◎
>> 楽天市場で詳細を見る『糸巻き板 200枚セット ケース付き』
プラスチック製の便利な糸巻き板がなんとたっぷり200枚!このケースひとつで、たくさんの刺繍糸を収納できます。ボビンで収納するよりもコンパクトに片づき、紙製の糸巻き板よりも耐久性があるのがポイント。クリア、ピンク、ブルーから好きな色を選べます!
>> 楽天市場で詳細を見る初心者は刺繡の基本が載っている本を1冊買ってみて 刺繍糸の使い方・クロスステッチ図案など
『基本がいちばんよくわかる 刺しゅうのれんしゅう帳』
刺しゅうをやってみたいけど難しそう…ちょっとだけ気軽に試してみたい!そんな方におすすめの1冊。必要な道具の紹介から、図案の移し方、枠の使い方、刺繍糸の使い方、針に糸を通す方法や始末法、仕上げ法など「いろは」を収録。イラストと写真を組み合わせてていねいにレクチャーしてくれます。
>> Amazonで詳細を見る手作りミサンガに挑戦してみよう!
『カラフルでかわいい手作りミサンガ』
カラフルな刺繍糸を使って作るミサンガの作り方がたっぷりと載っています。ボーダーやハート模様をはじめ、スポーツにもぴったりのデザインを写真でわかりやすく解説!小学生、中学生がお友達とおそろいでつけたり、試合の勝利祈願で作ったりとミサンガ作りを楽しんでください♪
>> 楽天市場で詳細を見るお気に入りの刺繍糸を見つけて作品づくりを楽しもう
刺繍糸は各メーカーによって特徴が異なることがわかりました。ユニークな刺繍糸もなかには取り扱われています。刺繍でも糸の太さや光沢のありなしによって印象が完成した作品の印象が変わります。ユニークな刺繍糸や別の手芸糸を使って作品をつくるのも楽しそうですね。
タッセルのピアスやネックレスなどの、アクセサリーづくりに刺繍糸を用いても素敵な作品がつくれます。針を使わないミサンガづくりなら小さな子どもでも楽しめますね。刺繍糸はアイデア次第でいろんな使い方ができるアイテムです。
刺繍糸で子どもから大人まで楽しんで
クラフトバンド専門家の松田裕美さんへの取材をもとに、刺繍糸の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。ご自身の用途にあった刺繍糸はどんな素材で、どの番手なのか、手縫い用なのかミシン用なのか、参考にしてください。
お気に入りの刺繍糸を使って刺繍をするひとときは、有意義で楽しく、心が豊かになる時間です。お気に入りの刺繍糸をみつけて、刺繍にチャレンジしてみてください。
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クラフトバンド専門店株式会社エムズファクトリーの代表と、一般社団法人クラフトバンドエコロジー協会(文科省認可団体)の代表理事を務める。 著書30冊。近年は、執筆活動のほかに美術館での作品展や、新商品の開発などを手掛ける。2018年は、テレビ取材10社。雑誌取材5社。被災地の就業支援にも力を注いでいる。