家庭用ミシンにはどんな種類がある?
ひと口にミシンといっても、現在は家庭用ミシンだけでも、「電動ミシン」「電子ミシン」「コンピューターミシン」のほか、特定の機能に特化したミシンなどさまざまな種類に分類され、それぞれに適した使い方があります。まずはミシンの種類をチェックしていきましょう。
1.シンプルな構造の「電動ミシン」 初心者向け!
電動ミシンは、家庭用の電源から直接モーターに電力を送り動かすというシンプルな構造のミシンで、ひと昔前まではこのタイプのものが主流でした。
電動ミシンの特徴として、手動で速さや糸の調節などをする必要があり、ゆっくりと縫えないことや厚手のものが縫いにくいということがデメリットとなります。そのため初心者にはややむずかしいタイプのミシンといえるでしょう。
しかし、電子ミシンやコンピューターミシンに比べて低価格なものも多く、ちょっとした修復なども向くミシンです。セカンドミシンとして購入するのもいいでしょう。
2.使い慣れている人におすすめ「電子ミシン」
電子ミシンは電子回路で制御されているミシンで、糸調節や縫い目などを手元のボタンによって、すべて設定することができます。コンピューターミシンと比べれば構造はシンプルで、価格も手ごろなものが販売されています。
特徴としては、電動ミシンはゆっくりと縫うことができないというデメリットに対し、電子ミシンはゆっくりと縫うことができ、厚手のものも縫うことができます。
3.初心者にも本格派にもおすすめ「コンピューターミシン」
コンピューターミシンは今現在販売されている家庭用ミシンのなかでは最新タイプで、今ではミシンの主流となりました。縫い目や模様、速度など、搭載されている機能がすべてコンピューターで制御されています。
自動糸調節やワンタッチ糸通しなどの機能も充実しており、誤った操作をするとエラーメッセージで教えてくれるものもあります。初心者の方には相性のよいミシンです。
ベテランミシンユーザーを除けば、仕上がりは電子ミシンよりも格段によくなるので洋服づくりなど本格的な裁縫がしたい人にも向いています。
ミシンの選び方 壊れにくい!失敗しない!
ミシンの専門家である松村敏則さんへの取材をもとに、プロがすすめる家庭用ミシンの選び方のポイントを4つご紹介します。
【1】用途に合わせて選ぶ
【2】ミシンのサイズで選ぶ
【3】準備機能で選ぶ
【4】補助機能で選ぶ
それぞれ詳しく解説しているので参考にしてみてください。
【1】用途に合わせて選ぶ
ミシンの購入で失敗しないためにも、まずは自分がミシンでなにをつくりたいのか、できるだけ明確にイメージして検討しておくことをおすすめします。
趣味でミシンを使いたい方や簡単な小物を作るという場合であれば低価格なミシンで十分ですが、厚物縫いやしっかり何かを作りたいという場合はそれなりの機能を備えたミシンが必要になります。まずは作りたいものに合わせてミシンを選びましょう。
【2】ミシンのサイズで選ぶ フルサイズミシン(レギュラーサイズミシン)・コンパクトミシン
ミシンには大きく分けて、フルサイズミシン(レギュラーサイズミシン)とコンパクトミシンの2種類です。実際の大きさとしてはそれほど違いはなく、横幅で4~8cm、奥行きはあまり変わりありません。
大きなちがいは、「ふところ」と呼ばれる作業スペースです。フルサイズミシンは、大物や厚物にも対応できますが、「ふところ」の狭いコンパクトミシンは小物製作向きです。
【コンパクトミシン】入園・入学準備や、マスクなどの小物製作のためにミシンがほしいのであれば、機能がシンプルなコンパクトミシンのほうがかえって使いやすいということはあるでしょう。価格もフルサイズより控えめです。ただし、コンパクトミシンは本体が軽いため、振動で動いてしまいやすいというデメリットがあります。
【フルサイズミシン】将来的には洋服や衣装づくりなどにもチャレンジしたいのであれば、どんなものを縫っても安定感があるフルサイズミシンのほうがおすすめです。
ほかに、コンパクトミシンよりさらに小さく、手で持って裾ほつれなどを縫えるハンディサイズミシンというものもあります。カーテンの裾を吊るしたまま縫いたい場合などにおすすめです。
【3】準備機能で選ぶ 下糸巻き・下糸引き上げ・水平全回転釜の3種類
ポイントのふたつめは、すぐにミシンがつかえるかどうかということです。とくにはじめての方はミシンの扱いにも慣れていないので、準備に手間取ってしまうとすぐに作業することができません。
すぐにミシンがつかえるよう、準備機能が搭載されているものを選ぶとスムーズにストレスなくミシンを使用することができます!
1.下糸をボビンに巻いてくれる「下糸巻き機能」
ミシンをつかうにはまずはボビンという金具に下糸を巻くという準備が必要です。
本来下糸をボビンに巻く作業は、ボビンの小さな穴に糸を通し引っ張りながら巻いたりとこまかい作業が多い上に、途中で糸が絡まってしまったりバランスよく巻くことができなかったりと、手間がかかる作業でもありました。
この手間をはぶいてくれるのが、下糸巻き機能です。メーカーによって名称も機能も多少異なりますが、かんたんに下糸を巻くことができます。
2.下糸を引き上げる「下糸引き上げ機能」
ミシンは、縫い始める前に、下糸を引き上げるという作業があります。
「下糸引き上げ機能」はこの面倒な作業をかんたんにしてくれるもので、ボビンを入れて指示どおりに糸をかけるだけで下糸をあげる作業なしですぐに縫いはじめることができます。縫う工程が多い作業でも、下糸を引き上げる作業がなくなるので時間短縮にもなります。
3.ボビンを装着しなくてよい「水平全回転釜」
ミシンの釜は「水平回転釜」と「垂直回転釜」の2種類があります。
「垂直回転釜」の特徴は縫い締まりがよくサイズも決まっているので、故障時の修理や交換が容易なのがメリットです。
もう一方の「水平回転釜」は糸絡みが少なくボビンケースが不要なのが特徴で、ボビンの装着もかんたん。下糸の残量の確認も一目でわかるのがメリットです。しかし、メーカーによってサイズが異なりますので、そのメーカーでしか修理や交換を行なうことができないのがデメリットといえます。
それでも、音や振動も静かでボビンの装着などの手間も省くことができるので初心者をはじめ、頻繁にミシンをつかう人にも好都合な機能です。
【4】補助機能で選ぶ 糸切り・針穴糸通し・全自動ボタンホール・自動糸調子
1.「自動糸切り機能」で作業を快適に
自動糸切り機能とはその名のとおり自動で糸を切ってくれるものです。
自分で切ればいいのだから必要ないと思いがちですが、ひとつの工程が終わるごとに糸を切るという作業は案外手間がかかるものですし、糸を伸ばしてカットするため最終的にきれいに切りそろえなければならないという二度手間にもなります。
快適に作業ができるように、自動糸切り機能が搭載されたものを選ぶのもひとつの選択です。
2.「ワンタッチ糸通し機能」で手間を削減
ミシン針は固定されていますので、慣れないとなかなかうまく針に糸を通せません。ここを補助して、ワンタッチで自動で針に糸を通してくれる機能はべんりです。
メーカーによって工程は多少異なりますが、基本的には「押え(おさえ)」を下げ、針を上げて、糸通しレバーを下ろし、糸をガイドによって沿わせレバーを上げるというかんたんな操作で針に糸を通せます。手間もなくなり、作業をすぐにはじめることができます。
3.「全自動ボタンホール機能」できれいな仕上がりに
シャツやパンツなどの洋服づくりに欠かせないボタンホールもかんたんにつくることができるのが全自動ボタンホールです。ボタンホールは洋服にとって脇役ではなく主役。ボタンホールがきれいにできているかどうかで洋服の仕上がりもまったく違うものになります。
全自動ボタンホールのつかい方はメーカーによって多少異なりますが、専用の押さえにボタンをセットするだけでそのボタンにあったサイズのボタンホールを自動でつくってくれる機能で、主にコンピューターミシンに搭載されています。
小物だけではなく今後洋服づくりにも挑戦したい方は、この機能が搭載されたものを購入しておくことをおすすめします。
4.「自動糸調子機能」でテクニックいらず
ミシンで縫うとき、布の厚さや糸の細さに合わせた糸調子(糸を張る強さの調節)をうまくできるかどうかは、ベテランと初心者さんとで大きな差がつきやすいところ。とくにミシンの使い始めに悩むことの多い部分です。
この糸調子を自動でやってくれるのが「自動糸調子機能」。コンピューターミシンに搭載されている機能で、これがあるのとないのとで、仕上がりに差が出やすい機能です。ミシンの技術に自信がない人ほど、検討をおすすめします。
ミシンのおすすめメーカーをご紹介! シンガー、ブラザー、JUKI、ジャノメはどこが魅力的?
代表的なミシンメーカー、ぞれぞれの特徴をご紹介します。
ジャノメ
家庭用ミシンのシェアでは世界的にもかなりのシェアをもつ、コンピューターミシンの老舗です。価格帯はやや高いのですが、製品クオリティも高く耐久性に優れた製品が多くあります。本体側面に数十種類の縫い模様が印字されているのが特徴的です。
シンガー
1851年にアメリカで創業され、1890年に日本に上陸。現在はシンガーハッピージャパンから社名変更した、ハッピージャパンが国内販売をしています。家庭用のミシンとしては多機能で比較的、初心者向けでシリーズ展開されている「モナミ ヌウ」と、機能を限定して価格を抑えた「モニカピクシー」の2つがあります。
ブラザー
国内のミシンメーカーの草分け的存在なのがブラザーです。2万円以下の機種を複数展開していて、刺繍の機能が充実しているものが多くあります。保育園や幼稚園の登園用の巾着やスモックなどへの名入れをしたい、などの場面で活躍するミシンです。ミシンの筐体も曲線的で、女性にとってもなじみやすいのではないでしょうか。
JUKI
社名が「重機」から由来しているように、工業用ミシンでは世界的にも大きなシェアを占めています。アパレルなど服飾関係で多く導入されている工業用ミシンの技術を活かし、家庭用ミシンも厚手の布地でもしっかり縫える機能が魅力です。デニム素材を使って、お裁縫したい方に向いているといえるでしょう。
おすすめランキング9選【プロとユーザーが厳選】 刺繍機能など、用途に合わせて使える!
入園・入学準備やマスクなどの小物製作から、洋服・衣装製作まで、あればソーイングがぐっとラクになる家庭用ミシン。
本記事は、ミシンの専門家である松村敏則さんへの取材と500名へのアンケート調査をもとに、下記2つの「家庭用ミシンおすすめランキング」をご紹介!
※ランキングの順位付けはユーザーアンケートによるものです。
【ご紹介するランキングの種類】
●ミシンのプロとユーザーが厳選したミシンランキング
●初心者でも安心して縫えるミシンランキング
裁縫の目的や作りたいもの、縫いやすさなども参考にしながら、自分にピッタリの家庭用ミシンを選んでくださいね!

初めてでも安心!つかいやすさを重視した簡単ミシン
簡単なミシン、つかいやすいミシンはどういうものか、必要な機能はなにかを洗い直し、ボタンの角度まで改良されたジャノメミシンの最新機種。
自動糸調子、自動糸切機能のほか、液晶画面も見やすいように反転画面(まわりを暗くして、表示を明るくしている)を採用するなど、随所に工夫が施してあり、軽量なのに不具合が少ないのも人気の要因となっており、メーカーの技術力の高さが感じられます。
【クチコミ(アンケート回答より)】
・速度が調節できるので初心者にも使いやすいと思う(女性 41歳)
・下糸と、上糸が突っ張った感じになってしまっていて調節してもかわらない(女性 41歳)
・厚手の生地が縫えなかった(女性 45歳)



初心者に人気のバランスの取れたミシン
入園準備などで購入を検討するお客様におすすめしたい一番人気のミシン。
2018年に発売されたシンガーモナミヌウプラスSC227はほとんどの機能が液晶画面にメッセージで表示されます。
また、業界トップクラスの静音性やコンピューター制御の自動糸調子、自動糸切機能、押え圧機能などの便利機能が多く採用されており、本体のソーイングスペースも広く取られているため、小物から大きな布までストレスなく縫うことができるミシンです。
初心者から上級者まで幅広い層のお客様に愛用されている実績があり、全体的にバランスのよい1台です。



実用性の高いレギュラー電子ミシン
現在電子ミシンの種類は年々減少しており、新製品が発売されても価格優先のコンパクトミシンが多いなか、日常の実用ソーイングに対応できる数少ないレギュラーサイズの電子ミシンです。
電子ミシンならではの力強さと耐久性の高さで人気のあった先行モデル、モニカピクシー5710Rの機能をそのまま継承しつつLEDランプや縫い模様に適した押えの案内表示、オートでつくれるボタンホールなど、新機能を加え誕生した5720Rはコンピューターミシンとの差を感じさせない電子ミシンの人気モデルです。
コンピューターミシンよりも電子ミシン派という方にオススメです。

MADE in JAPANのロックミシン
ロックミシンは2台目に検討すべきミシンですが、購入を検討する際に多くのお客様が憧れるロックミシンがベビーロックのBLシリーズの機種ではないかと思います。
現在あるミシンメーカーのなかでも日本製にこだわり続け、製造の多くを手作業で組み立てていくベビーロックの『衣縫人BL5700EXS』は糸掛け、仕上がり、耐久性の高さにおいても他メーカーのロックミシンとは比較にならないほどの完璧なロックミシンです。
布全般のかがり縫いのほか、ニットソーイングにも適しているBL5700EXSは初心者からベテランの方まで生涯使用していける1台としておすすめのミシンです。

おすすめランキング6選【初心者でも安心】
つづいては、裁縫の初心者で、機種をいろいろ比べてみたい方のために、「電動ミシン」や「電子ミシン」、「コンピューターミシン」など、扱いやすいものをご紹介いたします!
これからマイミシンを使って制作をしたいという方、必見です!
足でも操作可能!フットコントローラータイプミシン
高機能な電子ミシンやコンピューターミシンの誕生など、ミシンも時代とともにドンドン進化していますが、やはり昔ながらの電動ミシンがほしいという方もいらっしゃるでしょう。
電動ミシンは重くて大きいというイメージがありますが、こちらの電動ミシンは軽くてコンパクトなのが特長です。さらに、下糸セットが簡単な水平全回転釜、大きめのレバーや返し縫いボタンなどの最新の機能も搭載されています。
またフットコントローラータイプなので大きめのものを縫う時も両手が使え、こまかい作業もかんたんにおこなうことができます。
【クチコミ(アンケート回答より)】
・電動なので、すごく便利だし動作もラクラクで、綺麗に縫える(女性 38歳)
・初心者でも使いやすいと思う(女性 42歳)
・曲がらずに縫うことができる(女性 43歳)
・手縫いより早く、見た目も良い物が出来る(女性 30歳)
軽量・コンパクト! お子さんにもおすすめのミシン
ちょっとした小物づくりや修復をしたいけれどミシンを出すのはひと苦労と感じている人も多いのではないでしょうか?
こちらのミシンはなんと重さ2.2㎏の軽量で、サイズもコンパクトなので収納場所にも困りません。お子さんでも簡単に操作できて、スピードもゆっくりなので、裁縫に興味をもったお子さん用に購入するのもありです。
コンパクトで場所もとらずミシンの基本的な機能は搭載されているので、セカンドミシンにも向いています。
【クチコミ(アンケート回答より)】
・安いので期待してなかったが、家でちょっとした縫い物をするには十分でした。子どもの保育園グッズを作るのにとても重宝しています。初心者でもわかりやすい、シンプルな機能がおすすめポイント(女性 35歳)
・手縫いでは面倒なことが、すぐに早くできることに感動した(女性 35歳)
・刺繍が簡単でおっくうにならなくなった(女性 44歳)
機能充実! 本格派におすすめコンピューターミシン
本格的にものづくりをしていきたい方にはこちらのコンピューターミシンが合うでしょう。
自動針穴糸通し、水平全回転釜などの準備機能の搭載はもちろん、全自動ボタンホールや7枚送り歯、止め縫い、55種類のパターンなどの本格的機能も満載。見やすい液晶画面はエラーもメッセージで知らせてくれます。
入学・入園などお子さまの小物づくりにも、洋服づくりやカーテンなどの本格的な裁縫にも対応できるミシンです。
【クチコミ(アンケート回答より)】
・縫い目がきれい(女性 35歳)
・初心者の私が普通に使えているので、初めての人でも、使いやすいミシンだと思います(女性 45歳)
・重たいから、持ち運びが不便(女性 35歳)
ミシンのおすすめ6選【簡単で使いやすい】
続いて、編集部で厳選した簡単で使いやすい家庭用ミシンをご紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミシンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミシンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【アンケート結果】ユーザーが意識するポイントとは? 323名のクチコミを聞いて分かった!
マイナビニュース会員のうち、「自宅にミシンがある」と回答した323名に聞き、コンピューターミシンの購入時に重視したいポイントや人気メーカー、ミシンの用途などをランキング形式でご紹介します!
これから購入される方は、ぜひこちらを参考に、商品を選んでくださいね!
購入の際、ユーザーが重要視するポイントは? 価格?寿命?人気メーカー?おさえておきたいポイントを紹介!

Photo by マイナビおすすめナビ
Q.ミシンの購入時に重視したい要素・性能を重要なものから3つまでお答えください(複数選択可・3つまで)
【その他の回答詳細】
自動糸調子機能 9.1%
コンピューターミシン 8.4%
サイズ(フルサイズか、コンパクトサイズか) 8.4%
文字が刺繍できる 7.0%
自動糸切り機能 6.3%
刺繍機能がある 5.9%
フットコントローラーの有無 5.9%
かがり縫いが得意 5.2%
液晶画面の有無 5.2%
直線縫い専用 1.7%
送り歯の数 0.7%
購入するポイントとして、やはり価格はとても重要。機能と価格のバランスを見ながら購入した方がよさそうです。家事の片手間にミシンをすることが多くなるため、「初心者でも使いやすいかどうか」は重要。操作性や裁縫のやりやすさ・簡単さなど、日常的にあまり触れなかったからこそ、初心者機能が充実しているものがいいかもしれません。その他、「厚物が縫える」「静音性」「自動糸調子機能の有無」なども上位にありました。
上記の購入する際のポイントを確認し、第3の視点でもミシン選びをしてみてくださいね。
ユーザーはどんな用途でミシンを使っている? 裁縫の趣味や通園のバッグ作りなど、用途はいろいろ!
Q.ミシンを購入する場合の主な用途を教えてください
かんたんなソーイングを楽しみたい 46.0%
本格的な洋裁のため 17.4%
子どもの通園・通学グッズをつくりたい 12.5%
刺繍を入れたい 8.4%
キルト・パッチワークをしたい 7.0%
名前を縫い入れたい 5.6%
レザークラフトをしたい 2.8%
用途としては、かんたんなソーイング(裁縫)を楽しむために購入を考えている方が圧倒的に多く、約半分の46.0%に上りました。
DIYやハンドメイドブームなどもあり、ソーイングを楽しむ方も増えたのかもしれません。
また、本格的な洋裁作りの他に、子どもの通園・通学グッズ制作などを目的に購入する方も多かったです。入学・入園シーズンは、グッズ作りが忙しくなるので、購入する方が多くなるかもしれません。
ユーザーがおすすめしたいメーカーはどれ? 人気メーカー多数! 2代目におすすめはブラザー!?
Q.次に購入するとしたら、どのメーカーのミシンを選びますか?
【第1位】ブラザー 37.6%
【第2位】ジャノメ 32.4%
【第3位】ジャガー 10.1%
【第4位】シンガー 9.1%
【第5位】ジューキ 7.3%
意外なことに、ランキングとは打って変わって第1位に輝いたのはブラザー。刺繍機能に力を入れているメーカー。ジャノメが第2位。
じつは、こちらの質問「次に購入するとしたら」としています。おそらくユーザーは、現在ミシンを使っており、裁縫技術が上がるにつれて今よりもっと高機能な刺繍を求めたため、ブラザーが1位に輝いたのではないでしょうか。
「初心者のジャノメ、刺繍のブラザー」という分け方でブランドを見てみるのもいいかもしれませんね。
【専門家が解説】ミシンの価格の目安は? できれば1万円以上を買おう! その理由とは?
日本ミシンサービスインターネット事業部アシスタントマネージャー
長く使用していきたいなら低価格ミシンは避けて
ミシンの価格は手軽に購入できる1万円以下のミシンから、数十万するミシンまでさまざま存在します。
低価格ミシンでも縫えないことはありませんが、コストを抑えて製造しているため、機能だけでなく耐久性でも大きく劣ります。ほとんど使用しない方なら低価格ミシンでもよいかも知れませんが、長く使用していきたいとお考えでしたら、機能だけでなく内部の構造もしっかりしているミシンを選びたいもの。
価格のめやすとして、最低でも1万円以上、耐久性を重視するユーザーがネットで購入するなら4万円以上、手芸店で購入するなら最低でも6万円以上のモデルから選ぶことをおすすめしています。この価格帯であれば、メーカー問わず内部がしっかりしてくるので使い勝手がよいでしょう。
ミシン専門家からの購入アドバイス
最後に、専門家からのアドバイスをご紹介します。初心者におすすめのミシンや買い替えのタイミング、故障時の対応など参考にしてみてください!
初心者におすすめのミシンは?
日本ミシンサービスインターネット事業部アシスタントマネージャー
お客様からの相談で一番多い内容が、購入前・購入後ともに糸調子に関する相談です。現在の家庭用ミシンは「標準」と「自動」の糸調子があります。正しい使い方をしていればどちらもきれいな糸調子で縫えますが、初心者が使用する上では自動糸調子のミシンを使用されるほうがミシンのトラブルが少なくつかいやすいでしょう。
また、コンピューターミシンには糸絡みなどのトラブルが起きた際に、自動でロックされるセーフティー機能がついていますので、こちらも検討基準に追加されることをおすすめします。
買い替え時はグレードアップしたミシンがおすすめ
日本ミシンサービスインターネット事業部アシスタントマネージャー
ミシンの買い替えに関して「つくれる模様の種類が多いミシンを買ったのはいいが、結局あまりつかわなかったので、次はシンプルで手ごろなミシンがほしい」という相談もお受けしますが、購入後に「前のミシンのほうがきれいに縫えた」といった声も多く寄せられます。
買い替えの場合、ある程度ミシンにも慣れてきているうえ、前のミシンの不便なところも感じての購入だと思いますので、思い切って1ランク、2ランク上位の機種から選ばれたほうが満足度の高い、つかいやすいミシンを見つけられるかと思います。
ベテランユーザーはかがり縫い専用のロックミシンも検討を
日本ミシンサービスインターネット事業部アシスタントマネージャー
ソーイングには、必ずといってよいほど布端の処理工程があります。家庭用ミシンは、1台ですべての工程ができるというメリットがあり、布の縁かがりもできますが、大きな布や、伸縮性のあるニット素材をあつかう場合、時間のわりに作業が進まず、仕上がりもなかなかきれいにはできません。
ロックミシンとは、かがり縫い専用のミシンです。直線縫いはできませんが、直線縫いができるミシンと併用して使うことで作業効率が格段によくなります。同時に2台購入する方も多いのですが、予算も大きく変わってきますので、まず普通のミシンに慣れてから2台目のミシンとして検討すると、もっとミシンが楽しく感じられると思います。
故障かな?と感じたら、絶対専門家に直してもらう!
日本ミシンサービスインターネット事業部アシスタントマネージャー
家庭用ミシンは、学校の家庭科で使ったミシンよりもはるかに容易につかえるものですが、どんなに簡単なミシンでも使い方を誤ると思うように縫えないことがあります。
うまくつかえない、故障かな? と思ったらご自身で判断せずに購入店に詳しく状況を説明し、アドバイスを仰ぐようにしましょう。
そのほか、ミシンのおすすめ記事もチェック!
自分だけのミシンでオリジナル作品を作ろう!
ミシンの選び方のポイントは、自分がどんなものをつくりたいのかということを明確にし、それに適したミシンを選ぶことです。
最近では、オリジナルの刺しゅうができる機能が搭載されたミシンなど、進化とともに操作もかんたんで便利なものが増えています。新しいミシンでものづくりを楽しんでみてください!
◆アンケート情報
調査時期:2020年3月12日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:500名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家庭用ミシン専門店としてインターネット販売の他、全国23店舗を運営する日本ミシンサービス株式会社で長年問合せ兼ソーイングアドバイザーを担当、運営するサイト内では動画でも商品の説明をしています。