食器洗い用石鹸の選び方 形状や成分、製法もチェック!
食器洗い石鹸の種類はシンプルな原料でできた無添加石鹸から、肌にやさしい成分が含まれている石鹸までさまざまです。商品によって形状や成分も異なるので、それぞれの特徴やポイントをおさえておくことが大事です。
形状で異なる特徴を知ろう
食器洗い石鹸の形状は、「固形」「液体」「粉末」の3つに分けることができます。それぞれの特性を生かした使い方をすることで、しっかり洗浄力を発揮できるでしょう。順番にその特徴を解説していきます。
「固形」は洗浄力が強くすすぎ残りしにくい
固形石鹸はおもに「純石鹸分」または「石鹸素地」と呼ばれる成分でできています。洗浄力にすぐれ、すすぎ残りしにくいのがメリット。食器洗浄、手洗い、ふきんの洗浄もこれひとつで済むので、キッチンスペースもスッキリしやすくなります。
ポイントとしては、使ったあとに石鹸の水切りをしっかりすることが大事。正しく使えば使用量を調整できてコストも削減できますよ。
「液体」はスポンジなどに出しやすく扱いやすい
ボトルを押すだけでスポンジにつけることができる、利便性が特徴の液体石鹸。その成分はおもに「純石鹸分」または「カリ石鹸素地」に水分を加えたものとなります。
割合としては水分のほうが多いため、固形石鹸と比べると洗浄力が弱くなるのがデメリット。そのため使い勝手のよさを重視したい人におすすめです。
「粉末」食洗機専用タイプが多い
粉末タイプの食器洗い用石鹸は粉石鹸と呼ばれることもあり、水に溶けやすいのが特徴。手洗い用と食洗機専用の2種類があり、手洗い用の石鹸成分はおもに固形石鹸と同じです。便利な使い方としては、容器にぬるま湯と粉石鹸を溶かし入れ、食器を浸しておくと汚れを落としやすくなります。
対して食洗機専用の粉末石鹸は、漂白剤や食洗機のカスづまりを防ぐアルカリ剤が含まれ、食洗機に使いやすいようになっています。手洗い用とは成分に違いがありますので、選ぶ際は注意してください。
洗浄力や手肌への影響は? 成分や製法も確認しよう
食器洗い石鹸は、石鹸素地のみで作られた純石鹸と、アルカリ助剤としてケイ酸塩などが配合されているものと2つあります。洗浄力を重視するなら、アルカリ助剤が配合された食器洗い石鹸を選びましょう。
アルカリ助剤が配合されたものは、洗浄力がしっかりありますが肌には少し刺激が強いという点も。そのため敏感肌や乾燥肌の人は、成分表示にグリセリンなどの保湿成分が添加されているものか、「ケン化法」という保湿成分が残る製法で作られた石鹸がおすすめです。容器の裏に記載されている成分表示や製法を確認しましょう。
家事に幅広く使える汎用性が高い石鹸も
食器洗い石鹸のなかには食器洗いだけではなく、洗濯や掃除などにも使える商品もあります。さまざまな用途で石鹸を使いたいと考えている人や、用途別の洗剤を購入するのが面倒と思う人は、このような家事に幅広く使える石鹸を探してみてください。パッケージやメーカーの商品紹介をみて、多用途に使えるかどうかチェックしてみましょう。
洗剤と石鹸の違いを理解しながら選ぶ 住生活ジャーナリストがアドバイス
住生活ジャーナリスト
食器洗い石鹸というのは、かなり限られた定義(※)のなかにある特殊な道具だという理解が必要です。液体石鹸も弱アルカリ性であり、現況市販されている通常の台所用洗剤(食器用中性洗剤)とはだいぶ異なる使い勝手となります。その点を理解して使用するようにしてください。
※洗浄のおもな作用が界面活性剤によるものを「洗剤」、台所用の場合はその界面活性剤のうち純石鹸分の含有重量60%以上のものを「台所用石けん」といいます。純石鹸分とは界面活性剤の一種ではありますが、脂肪酸塩でありその含有率が石けん試験方法(JIS K3304)により求められるものを指します。
食器洗い石鹸おすすめ11選! 固形や液体、粉末も!
それではここから、食器洗い石鹸のおすすめ商品をご紹介していきます。さまざまなタイプから、ご自身のニーズに合ったものを探してみてくださいね!
住生活ジャーナリスト
シャボン玉石けん『EM台所用石けん』は、食器洗いにかかる生活雑排水を下水道に接続させたり、合併浄化槽などで処理するのではなく、浸透ますなどで環境に流さざるを得ない家庭にとくに向いている商品です。
太陽油脂『パックスナチュロン 400番』は、液体状で比較的従来の食器洗い洗剤に近い使い心地のため、石鹸を使い慣れていない人にも向いています。食器洗い以外の用途においても汎用性があります。
ねば塾『白雪の詩』はごくシンプルな純石鹸。使い勝手も癖がなく、ふだんの食器洗いなどに活用しながら、自然と社会的な貢献にもつながる商品です。



「食器洗い用石鹸」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 食器洗い石鹸の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの食器洗い石鹸の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
食器洗い石鹸を上手に使うコツとは?
合成洗剤から食器洗い石鹸に替えると、使い勝手の違いに戸惑う人も多いようです。食器洗い石鹸をうまく使うポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
膜が張ったようなヌルヌルするのを防ぐには?
食器洗い石鹸で食器を洗うと、食器がヌルヌルする現象が起こることがあります。原因はいろいろ考えられますが、おもに食器に油汚れが残っているため起こることが多いようです。そのため以下の方法やメーカーが推奨する方法をしっかり確認し、油汚れをきれいに落としましょう。
また、石鹸で食器を洗うと石鹸カスなどの影響でシンクがヌルヌルすることもあります。このような場合は重曹を使って掃除をするときれいに落とせるので、あわせて試してみてください。
効率よく使うための工夫とは?
食器洗い石鹸は合成洗剤とは違う使い方のコツがあります。これまでの常識に当てはめずに覚えてみるとスムーズです。正しく活用してきれいに洗いましょう。
汚れが強いものは事前に拭き取る
油汚れが強いものは、まず最初に紙や布で拭き取ったり、水やぬるま湯などで予洗いしたりしておきましょう。
また、お酢が入ったドレッシングやマヨネーズなどの酸性の汚れも、石鹸のアルカリ性が中和されてしまい汚れが落ちにくくなる原因になりますので、あらかじめ拭き取っておきましょう。こうすることで食器の油汚れが落としやすくなり、ヌルヌルも防ぎやすくなります。
スポンジは目の粗いものを選ぶ
石鹸は水によく溶かしたり、しっかり泡立てたりすることで力を発揮しやすくなります。そのため、スポンジを使う場合は目の粗いものを選び、空気を含ませて泡立ててから食器を洗いましょう。
ちなみにスポンジの目が粗いとサラサラした液体石鹸がすり抜けたり、食材の残りカスが入り込んだりしやすい一面もあります。その場合は粘度が高い液体石鹸を選ぶか、事前にカスを落としてから洗うよう工夫してみてください。
水がつかないよう重ね置きして流水ですすぐ
洗った食器は水がつかないようシンクの横に重ね置きしておき、終わったらひとつずつ水か温水で洗い流します。このとき重ね置きしている食器に水分がかかると、石鹸が包み込んだ汚れが放れてしまい、汚れの再付着が起こりやすくなります。ほかの食器に水が触れないようにひとつずつ洗いましょう。
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まとめ
食器洗い石鹸のおすすめ商品をご紹介しました。最後に選び方のポイントをおさらいです。
1.形状で異なる特徴を知ろう(固形・液体・粉)
2.洗浄力や手肌への影響は? 成分や製法も確認しよう
3.汎用性が高い石鹸だとさらに便利
あなたに合った食器洗い石鹸を見つけてくださいね!
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
木質プレハブ系大手住宅メーカー営業職出身。 主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して約20年。企画、広告等多様な業務に携わる。 TBS系『マツコの知らない世界』に1000種類の掃除グッズを試した主婦として出演。 プライベートでは三女の母。