甜麺醤（テンメンジャン）とは？ 豆板醤やコチュジャンの違いも
Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash
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甜麺醤（テンメンジャン）は、中華料理に使われる調味料です。元々は小麦・塩・麹が原材料ですが、砂糖、ピーナッツ、ごま油などの材料を加えて作られた「中華甘味噌」の甜麺醤もあります。濃い茶褐色でとろっとしており、甘みをもった味わいが特徴。北京ダックや回鍋肉（ホイコーロー）、麻婆豆腐などの中華料理でよく使われています。
少し加えるだけでコクや香りが際立つので、ご家庭にひとつあれば重宝するでしょう。日本でも多くのメーカーから販売されていて、商品ごとに材料や特徴も違います。韓国料理に使われる「コチュジャン」や中華の辛味調味料「豆板醤」とも似ていますが、甜麺醤には辛味がないのでお子様でもおいしく食べられます。
甜麺醤の選び方 コク深い旨味のエッセンス
甜麺醤を選ぶときに重視したいポイントを説明します。ポイントは下記の3つ。
【1】調理法に合った味や香り
【2】原材料
【3】パッケージや容量
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】調理法に合った味や香りの商品を選ぶ
甜麺醤はメーカーによって味や香りが大きく異なります。そのため、自分がどういった料理を作りたいのかによって、商品を使い分けましょう。日本では、中国のメーカーの甜麺醤のほかに、日本のメーカーの甜麺醤が流通しています。
コクや深みを出したいなら中華専門メーカー
中国や台湾のメーカーがリリースしている甜麺醤は、本格的な味のコクと香りの深さが特徴。料理に使用することで、ほどよい甘みを加えることができます。
日本ではS&Bから販売されている「李錦記（りきんき）」がそのひとつ。回鍋肉などの炒めものだけでなく、中華春巻きのアクセントに使えます。
和食の隠し味などに使うなら日本のメーカー
日本のメーカーや商社が販売している甜麺醤は、日本人の味覚に合わせてよりマイルドな味わいに調整されています。そのため、和食にもよくマッチするのが特徴。
醤油を使う料理にアクセントとして入れてみたり、冷奴にそのままトッピングしてもおいしい商品が多く展開されています。隠し味として使用するのもいいでしょう。
【2】原材料で選ぶ
甜麺醤に使われる原材料によっても風味や味わいが異なります。また、食品だからこそ体にいいものを選びたいですよね。商品の裏面を見て、原材料もチェックしてみましょう。
香ばしさを加えるならピーナッツやごま入りを
ピーナッツやごまが入った甜麺醤は、加熱によって香りが引きたちます。そのため、炒めもののアクセントとして使われているのがこのタイプの商品。少量でも風味が大きく変化します。料理好きな方は、このタイプを手元に置いておくのもおすすめです。
添加物や化学調味料不使用のものを選ぶ
甜麺醤は辛さがないため子供でも食べやすく、さまざまな料理に使えて便利な調味料です。しかし、商品のなかには化学調味料や添加物が使われているものも。家族が安心して食べられる無添加のものを選びたいですね。
無添加の甜麺醤は、味噌、醤油、砂糖、ごまペースト、植物油脂などシンプルな材料で作られています。体にやさしいものを選ぶなら、購入前に原材料をチェックすることをおすすめします。
【3】パッケージや容量で選ぶ
甜麺醤はおもに中華料理で使用する調味料。そのせいか一度使った後しばらくは使う機会がなかった、なんてこともよく聞きます。甜麺醤を買うときは自分が使う頻度や量を考え、容器や容量に注目しましょう。
料理する頻度が少ないならチューブタイプ
あまり中華料理を作らないのであれば、使いやすいチューブタイプがおすすめです。チューブタイプは容量も少なめで、キャップを開ければすぐに使えるのが特徴。冷蔵庫のなかで場所をとることもないので、気軽に購入できます。
甜麺醤を試してみたいという人は、まずはこちらのタイプを購入するのが無難といえるでしょう。
たっぷり使うならボトルタイプや業務用
中華料理を頻繁に作るというかたは、ボトルタイプの商品を購入しましょう。大容量の商品が多く展開されており、チューブタイプと比べるとコストパフォーマンスにすぐれていることがメリットです。
2種類以上試してみて好みの味を見つけましょう 料理研究家からのアドバイス
現在手に入る甜麺醤は製法も原材料も多彩で、それぞれが個性的です。とくにベースになっている味噌の種類や甘みの強さで好き嫌いが分かれると思います。そのため、できれば2種類以上試してみて好みのものを見つけるのがおすすめです。
また中国や台湾からの輸入品、輸入品をベースに日本で加工したもの、日本で製造されているものなどがありますので、こちらも選ぶポイントになると思います。
料理研究家が選んだ甜麺醤はこれ！ 果たして選ばれたのは？
料理研究家の松本葉子さんが厳選した、甜麺醤のおすすめ商品をご紹介します。
こちらは味のバランスがとてもいい商品。調理用としてだけでなく、北京ダックや点心に添える味噌としてそのまま使えるのが便利です。
黄醤とねりごまで作った甘みが特徴
黄醤（中華大豆味噌）と芝麻醤（ねりごま）を原材料としており、甘みが特徴の甜麺醤です。
世界中で中華調味料を展開している李錦記の商品らしく、中華大豆味噌を使った本格的な味が楽しめます。少量サイズで比較的リーズナブルな価格設定なので、甜麺醤になじみのない方が入門用として気軽に購入するのにおすすめです。
※Amazon・楽天市場は1個、Yahoo!ショッピングは6個の価格です。
| 内容量 | 100g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 中華大豆味噌、砂糖、ごまペースト、醤油、カラメル色素、（そのほか小麦由来原材料を含む） |
| 内容量 | 100g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 中華大豆味噌、砂糖、ごまペースト、醤油、カラメル色素、（そのほか小麦由来原材料を含む） |
甜麺醤のおすすめ4選 ユウキ・テーオー・S&Bほか
ここからは、編集部が選んだ甜麺醤のおすすめ商品をご紹介します。中国メーカーや日本メーカーなど、さまざまな商品をピックアップしました。ぜひお気に入りの甜麺醤を見つけてください。
チューブタイプで容量もちょうどよい
こちらは、上記で紹介した「李錦記」のチューブタイプです。一人暮らしや、隠し味程度に少し使いたいという方でも、ちょうどよい量で使いやすいです。
ちょい足しすると、ごまペーストの香ばしさによって味に深みがでます。回鍋肉やナスのみそ炒め、焼肉ソースや餃子の隠し味など、これ1本あれば料理の幅が広がりますよ。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは3本、楽天市場は1本の価格です。
| 内容量 | 90g |
|---|---|
| 容器 | チューブ |
| 原材料 | 中華大豆みそ、砂糖、ごまペースト、しょうゆ、カラメル色素、（そのほか小麦由来原材料を含む） |
| 内容量 | 90g |
|---|---|
| 容器 | チューブ |
| 原材料 | 中華大豆みそ、砂糖、ごまペースト、しょうゆ、カラメル色素、（そのほか小麦由来原材料を含む） |
まろやかな甘みが特徴！ コスパもよし
中華・エスニック料理をメインに、さまざまな調味料や食材を扱う「ユウキ」。こちらはまろやかな甘みが特徴の甜麺醤です。化学調味料不使用、保存料無添加にこだわって作られています。
炒めものに混ぜるのはもちろん、そのまま使用してもおいしい商品。豆板醤などとブレンドして麻婆豆腐に使用したり、保存用のひき肉の味噌炒めにもうってつけです。クセがなく値段も手ごろなので、使いやすい商品です。
| 内容量 | 130g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 味噌、砂糖、植物油脂、醤油（原材料の一部に小麦、大豆、ごまを含む） |
| 内容量 | 130g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 味噌、砂糖、植物油脂、醤油（原材料の一部に小麦、大豆、ごまを含む） |
さまざまな料理に試したい甘みが特徴の甜麺醤
大豆ベースで仕上げられた台湾製の甜麺醤。甘い味わいが特徴です。
加熱することでより香りが強まりますので、炒めものに向いています。回鍋肉や青椒肉絲、麻婆豆腐といった定番中華はもちろん、シンプルに肉や野菜を炒めたときにプラスしてみてもよさそう。ほかにもチャーハンの隠し味に加えてみるなど、いろいろな料理に重宝する商品です。
| 内容量 | 1000g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 大豆（遺伝子組換え不分別）、醤油、砂糖、コーンスターチ、酸味料、着色料（カラメル） ほか（原材料の一部に小麦を含む） |
| 内容量 | 1000g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 大豆（遺伝子組換え不分別）、醤油、砂糖、コーンスターチ、酸味料、着色料（カラメル） ほか（原材料の一部に小麦を含む） |
自然な甘みでコクのある甜麺醤
豆味噌、ピーナッツペースト、ピーナッツ油を混ぜ合わせたオリジナルの味と香りを堪能できる甜麺醤です。濃厚な味わいが好みの人におすすめ。
創業130余年の業務用香辛調味料メーカーのテーオー食品が、味と品質にこだわった化学調味料不使用の商品。自然の旨みとコクが特徴のこの商品を料理に加えれば、いつものメニューがひと味違ったものになります。
| 内容量 | 1000g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 砂糖、味噌、植物油脂、醤油、大麦粉、ピーナッツペースト、食塩、オイスターオイル ほか（原材料の一部に小麦、ごまを含む） |
| 内容量 | 1000g |
|---|---|
| 容器 | ボトル |
| 原材料 | 砂糖、味噌、植物油脂、醤油、大麦粉、ピーナッツペースト、食塩、オイスターオイル ほか（原材料の一部に小麦、ごまを含む） |
「甜麺醤」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 甜麺醤の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での甜麺醤の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
甜麺醤を使った料理レシピ
ここからは、テンメンジャンを使ったレシピをご紹介します。子供も食べれる辛くないマーボー豆腐のレシピをご紹介します。ぜひご自宅で作ってみてくださいね。
子供も食べやすいマーボー豆腐
【材料】
絹ごし豆腐 300g
豚ひき肉 100g
長ねぎ 1/2本
生姜 小さじ1
ニンニク 小さじ1
★水 300ml
★味噌 大さじ1
★甜麺醤 大さじ1
★鶏がらスープの素 小さじ2
★オイスターソース 小さじ1
★しょうゆ 小さじ2
★砂糖 小さじ2
片栗粉 小さじ2
ごま油 大さじ1
万能ねぎ 適量
【作り方】
1．長ねぎ・生姜・ニンニクはあらかじめみじん切りにしておく。★の調味料は容器に入れて混ぜ合わせる。
2．フライパンにごま油をひき、みじん切りした長ねぎ・生姜・ニンニクを中火で熱し、豚ひき肉を入れて炒める。
3．豚ひき肉に色がついてきたら、★と絹ごし豆腐を加え、全体に味がなじむようにやさしく混ぜながら煮込む。
4．6～7分ほど中火で煮込んだら、水で溶いた片栗粉を回しかけ、とろみがつくまで1～2分ほど煮込む。
5．器に盛り、刻んだ万能ねぎをのせたら完成。
甜麺醤がないとき代用できるものは？
甜麺醤を使いたいときに、切らしてしまっていた！ という事態が起きても大丈夫。甜麺醤は家にある調味料でも代用できます。材料と作り方はこちら。
【材料】
赤味噌 50ｇ
砂糖 15ｇ
醤油 大さじ1/2
ごま油 小さじ1/2
みりん 30ml
酒 10ml
【作り方】
1．材料をすべて容器に入れ、よく混ぜ合わせる
2．フライパンに1を入れ、ヘラで混ぜながら弱火で加熱する。とろみがついたら完成。
調味料に関連するほかの商品情報はこちら 【関連記事】
メーカーや原料の違いによる味の特徴を考慮
甜麺醤のおすすめ商品をご紹介しました。甜麺醤は、メーカーや原料の違いによる味の特徴を考慮して選びましょう。自分が料理をする頻度などをよく考えて、使いやすい容器やサイズの商品を購入するといいですよ。あなたがほしい甜麺醤を選んでみてくださいね。
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