コチュジャンは魅力がいっぱい
コチュジャンは韓国の調味料ですが、和洋食などのさまざまなレシピでも活用できます。ここでは、コチュジャンの魅力についてご紹介しましょう。
栄養豊富な発酵食品
コチュジャンは、唐辛子粉や大豆麹・もち米粉・塩などから作られる、韓国の調味料です。材料を混ぜ合わせて、一定期間発酵させるとできあがり。
コチュジャンの主原料となる唐辛子には、ビタミンB・C、カルシウムをはじめとするさまざまな栄養素が含まれているほか、辛みのもとであるカプサイシンは、代謝を促す成分として知られています。
和食・洋食にも幅広く使える
コチュジャンは、唐辛子の辛味だけでなく、大豆のタンパク質から生まれたアミノ酸の旨みや、分解されたデンプンの甘みも感じられます。マイルドな味わいのため、韓国料理以外にも多彩に応用が可能です。
コチュジャンに酢と砂糖を加えた「酢コチュジャン」は、さっぱりとしていて刺身と相性ばっちり。また、煮魚やスペアリブ・マリネ・シチューなど、普段の料理にプラスするだけでも、いつもと違った味わいが楽しめます。
冷凍庫で長期保存できる
コチュジャンは発酵食品で、長期間保存できる商品も多いのが特徴です。賞味期限は、商品によって30日~1年半と幅があるため、事前に確認するといいでしょう。また、保存方法も常温と冷蔵にわかれているため、商品に記載されている情報に従ってください。
コチュジャンを使う頻度が低い場合は、密閉容器・袋に小分けして冷凍すれば、風味をたもったまま使い切れるでしょう。また、コチュジャンを使った合わせ調味料を作り、食材に下味をつけた状態で、まとめて小分け冷凍しておくのも便利です。
おいしいコチュジャンの選び方
料理研究家・指宿さゆりさんに取材し、コチュジャンを選ぶときのポイントをご紹介します。おいしいコチュジャンを選ぶ際の参考にしてみてください。
容器のタイプや容量で選ぶ
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
コチュジャンは瓶詰め、大きめのパック、チューブなどさまざまなパッケージの商品があります。普段の料理でどれだけコチュジャンを使うかどうかも考え、使い勝手のいい商品を選んでください。
一人暮らしの方や少しだけ使いたい場合は、少量のパッケージの商品が便利です。コチュジャンをメインに使った韓国料理であれば、かなり多めの量を必要とします。チゲ鍋などたくさん作る場合などには、業務用のコチュジャンを買うのがよいでしょう。
使われている原材料をチェック
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
コチュジャンのような調味料はできるだけ原材料を確認するようにしましょう。唐辛子の産地はもちろん、不要な添加物などが含まれていない商品を選ぶと安心です。原材料をチェックし、聞きなれない添加物がたっぷりと入っている場合は、食の安全という点に加え、料理に使用したときに雑味が出てしまうおそれがあります。
日本産・韓国産で選ぶ
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
本場韓国の味を再現したいかどうかで、コチュジャンを使い分けてみるのもよいでしょう。日本で広く食べられている韓国料理は、基本的に日本人の口に合うように辛さや味がアレンジされています。本場韓国の味に近づけたい場合は、韓国の食品メーカーが発売しているコチュジャンを選んでみてください。
ちなみに、日本のメーカーが作っているコチュジャンと比べると、もちろん辛さは強烈。味をみながら使うのもポイントです。
辛さで選ぶ
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
コチュジャンを使った料理を作る場合、好みの辛さと料理の用途に合わせて選んでみるのがおすすめです。たとえば、辛い味付けが好みの方は、甘さを抑えた韓国産の辛いコチュジャンを選ぶのがいいでしょう。反対に、甘い味付けが好きならば、しっかりと味噌の甘みを感じられるコチュジャンを選びましょう。
ほかにも知人を招いて料理をふるまう際など、ニンニクの香りが気になるのであれば、ニンニクが含まれていないものをチョイスするとよいでしょう。
コチュジャンおすすめ11選!
上で紹介したコチュジャンの選び方のポイントをふまえて、実際に料理研究家・指宿さゆりさんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。容器のタイプや辛さもお伝えするので、コチュジャン選びの参考にしてみてください。

ベストアメニティ『WAYASAIシリーズ コチュジャン』

出典:Amazon
容量 | 80g |
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容器 | 瓶 |
原材料 | みそ、砂糖、赤とうがらし、にんにく、食塩、清酒、穀物酢、発酵調味液(魚しょう、焼酎、穀物発酵液) |
国産ニンニクが入ったマイルドなコチュジャン
やさしい辛みとニンニクの相性がよく、まろやかな味わいが特徴のコチュジャンです。原材料に使っている唐辛子とニンニクは農薬・化学肥料不使用の熊本県の小国町で生産されています。こちらはニンニク入りのコチュジャンですが、ニンニクが入っていないタイプもあり、好みに合わせてチョイスすることができます。
水飴(あめ)を使用しているコチュジャンとは違い、重たくないテクスチャーですぐに溶けるため、ヤンニョムチキンなど、コチュジャン入りのタレで漬け込むような料理にも活用しやすいです。小さめの瓶タイプで、使い切りやすいのもポイントといえるでしょう。

豊田商店『コチュジャン(赤みそ)』




出典:楽天市場
容量 | 300g |
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容器 | プラスチックカップ |
原材料 | 唐辛子、味噌(大豆、米、塩)、水飴、みりん |
大阪のコリアンタウンで作られたコチュジャン
大阪市鶴橋にある老舗「豊田商店」のコチュジャンは、長きにわたって大阪コリアタウンで本場の味を届けている名店だからこその味と品質が特徴です。日本人向けに考えられたコチュジャンですが、韓国の伝統的な製法で作られています。
ニンニクは入っていないため、ニンニクを好まないという方にはピッタリ。原材料もシンプルで、雑味もありません。水飴を使っているため、どちらかといえば甘さが強めです。サイズは300gと800gがあるので、まずは300gで辛さや甘みを確かめ、気に入ったらチゲ鍋用などに、800gを購入してみるのがおすすめです。

徳山物産『班家コチュジャン』

出典:Amazon
容量 | 120g |
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容器 | パウチ |
原材料 | 水飴、味噌、唐辛子、醤油、風味調味料(いりこ)、調味料(アミノ酸など)、(原材料の一部に小麦、大豆を含む) |

ユウキ食品『コチジャン 1kg(業務用商品)』

出典:Amazon
容量 | 1kg |
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容器 | プラスチックボトル |
原材料 | 米みそ、水あめ、麦芽エキス、米こうじ調味料、唐辛子、砂糖、食塩、酵母エキス |

大象ジャパン『スンチャンコチュジャン 1kg』








出典:Amazon
容量 | 1kg |
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容器 | プラスチックカップ |
原材料 | 水飴、唐辛子ミックス(唐辛子粉、食塩、にんにく、玉ねぎ)、玄米、大豆麹、オリゴ糖、食塩、唐辛子粉、もち玄米粉、酵母エキス ほか |

テーオー食品『コリアン コチジャン』














出典:Amazon
容量 | 650g |
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容器 | プラスチックボトル |
原材料 | 味噌、糖類(砂糖、水飴、ブドウ糖)、水 |
S&B『李錦記 コチュジャン』






出典:Amazon
容量 | 100g |
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容器 | チューブ |
原材料 | 砂糖、水飴、そら豆みそ、食塩、トマトペースト、もち米、塩蔵唐辛子、酵母エキス、香辛料、増粘剤(加工デンプン)、カラメル色素など |
スンチャン『コチュジャン』














出典:Amazon
容量 | 500g |
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容器 | プラスチックカップ |
原材料 | - |
ユウキ『コチジャン』






出典:Amazon
容量 | 100g |
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容器 | チューブ |
原材料 | 米みそ、水あめ、麦芽エキス、米こうじ調味料、唐辛子、砂糖、食塩、酵母エキスパウダーなど |
ビビゴ『コチュジャン』
![ビビゴ[BIBIGO]コチュジャン500g■韓国食品■韓国調味料■ヘチャンドル](/assets/loading-gif-831efa60fcaad8b543579bb1809cf3a0cded0accde7b020d68cf390d70415d6c.gif)
出典:Amazon
容量 | 500g |
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容器 | プラスチックカップ |
原材料 | - |
テーオー 『コリアンコチジャン』












出典:Amazon
容量 | 340g |
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容器 | プラスチックボトル |
原材料 | 味噌、糖類(砂糖、水飴、ブドウ糖)、水 |
「コチュジャン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コチュジャンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのコチュジャンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
料理研究家・指宿さゆりさんからのアドバイス
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
コチュジャンには、日本人にも親しみやすいよう調整されたものと、本場韓国の味に近いタイプがあります。辛いものが好きな方であれば、より辛いものを選ぶのがおすすめですが、あまり辛い料理を食べたことがない方は甘みが強いものを選ぶとよいでしょう。辛い味付けが苦手な方であれば、少量でも十分辛さに満足できるかもしれません。
チゲ鍋などを作りたい場合で、辛さを控えめにしたい方はコチュジャンを少しだけ使い、日本の味噌を加えて調整するとちょうどいい辛さの味に仕上げることができます。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/02 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 下田結賀子)
神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。 企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。