タルタルソースの「タルタル」とは? 意味や由来は?
タルタルソースはマヨネーズをベースに、玉ねぎやパセリ、ピクルス、ゆで卵などを細かく混ぜ合わせたソースです。
この「タルタル」は、中央アジアの遊牧民であるタタール族(ダッタン)が語源といわれています。馬肉と香味野菜を細かく刻んで食べていたものがヨーロッパに伝わり、タルタルステーキとして広まったという説が有力です。
しかし現在、フランス語ではタルタル(tartare)、英語でターター(tartar)というのは、どちらも「異国風」という意味あいで利用されています。
タルタルソースの選び方
タルタルソースは固体と液体の中間のようなソース。食感もパッケージもさまざまですが、パッケージに表示されている具材からタルタルソースの味をイメージして選ぶと見つけやすくなります。ポイントは下記。
【1】好みの味・食感で選ぶ
【2】原材料表示で入っている具材と味をチェック
【3】使い勝手のいい容器で選ぶ
【4】賞味期限を考えて選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】好みの味・食感で選ぶ
タルタルソースには酢やレモン汁やなどが加えられているため酸味がしっかり味わえるのが特徴のひとつです。レモンなどの酸味が効いていると揚げもの料理がさっぱりと味わえるので、酸味が強いタルタルソースを求める方も多いようです。
一方、すっぱいものがきらいな子どもや酸味が強すぎるのは苦手という方もいるでしょう。それぞれのご家庭によって味の好みや使い方はさまざまです。ご家庭の好みの味や食感で選びましょう。
食感を求めるなら、具入り
食感を重視したい方は、ピクルスや玉ねぎが粗目に刻まれ多めに入っているタルタルソースを選びましょう。刻まれた食材が多めに入っていれば、食感をより強く感じ取れます。また、タルタルソースのなかにはいぶりがっこやわさびのような珍しい食品を入れることで、独特の食感や風味を楽しめる商品もあります。
好みの味や食感で選ぶ際には、好みの食材が入っているか、その具材がどのような状態で配合されているかをチェックしましょう。
サラサラかドロドロか
タルタルソースは、ベースとなるマヨネーズに卵と玉ねぎ、ピクルスなどの食材に酢またはレモン汁を混ぜ合わせた調味料です。タルタルソースには、ドロッとした少し固めのものからサラッとしたドレッシングタイプがあります。
サラサラかドロドロかは原材料の配合の違いで決まり、さまざまな商品が販売されています。レシピや食べる料理に合わせて選ぶのもよい方法です。
甘酸っぱいものや酸味が強いもの
タルタルソースには、レモン汁や酢のような酸味のある調味料が配合されています。ソースの酸味は商品によって、マイルドなものから甘酸っぱいもの、酸味を強く感じるものまでさまざまです。酸味が苦手なら、酸味料があまり入っていないものを選びましょう。
少々酸味があるタルタルソースは、揚げものにはよく合います。パッケージの裏側に記載されている原材料は、含まれる量が多い順に記載されるので、レモン汁や酢が何番目にあるか確認しましょう。
【2】原材料表示で入っている具材と味をチェック
タルタルソースの原材料欄には、各メーカーの素材の質や種類へのこだわりがあらわれています。今は、代表的なタルタルソースから卵を一切使っていない商品やマヨネーズなしの商品まで登場。手作りのタルタルソースに負けない市販の味もたくさん販売されています。
そのほか、カロリーやコレステロールを低く抑えた商品や醤油が入った変わり種、わさび入りやいぶりがっこタルタルソースなど意外性のある食材とコラボした商品なども。タルタルソースの原材料はパッケージに表記されています。使われている食材や食品添加物などが気になる場合は、食品表示をチェックしてみましょう。
【3】使い勝手のいい容器で選ぶ
市販されているタルタルソースの容器には瓶入りやチューブタイプ、業務用などがあります。チューブタイプの場合は、絞るだけで手軽に使え、お弁当やアウトドアなどに携帯することもできます。瓶入りの商品は、最後まで無駄なくきれいに使うことができるのがメリットです。
また、タルタルソースをあまり使用しないのであれば、小袋に小分け包装された商品を利用するのもいいでしょう。必要なときに必要な量だけ使えるので便利です。食卓での使いやすさや取り出しやすさなど、使い勝手のよいパッケージを選びましょう。
【4】賞味期限を考えて選ぶ
タルタルソースには、卵や玉ねぎ、ピクルスなどの食材がたくさん配合されているのが一般的です。そのため、賞味期限が長くはないのでタルタルソースの使用頻度も考慮して選びましょう。
また、タルタルソースには野菜を多く含む商品が多いですが、冷凍保存すると野菜が固まってしまいます。保存方法や日持ちも事前に確認して、開封後は早めに使い切るように心がけましょう。
エキスパートに聞いたツウな「タルタルソース」の選び方
地方ごとの味付けの特徴なども確認するとよい
製造会社にはそれぞれこだわりがあります。事前に作り手の情報をチェックして購入するのもよいでしょう。とくに最近では、地域の特徴を活かして付加価値をつけたいとの考えから、その土地ならではの珍しい食材を使って作られているものもあります。
産地の特徴によっても甘味や酸味のバランスが異なるので、作り手の情報やこだわりから選んでみると面白い出会いがあるかもしれませんね。
タルタルソースおすすめ13選
タルタルソースには、マヨネーズをベースにこまかく刻んだ野菜などが入っています。具材には、ピクルスや玉ねぎ、パセリ、卵、酢などを使いますが、野菜の種類や酸味の度合いには商品によって違いがあります。
また、変わり種のタルタルソースなども販売されているので、そのなかから一押しの商品をご紹介します。
小袋タルタルソースはお弁当にも便利
キユーピーのタルタルソースを小分けにした小袋タイプ商品です。12gずつの個包装なのでお弁当などに添えることができてとても便利です。フライ料理によく合う、ほどよい酸味と旨みが特徴。
玉ねぎの甘味にプラスされた卵の濃厚なコクが絶妙なバランスのタルタルソースです。ゆでた野菜などに個々に少しだけ付けたいときなどに、必要な量を適宜取りだせます。
たっぷり具だくさんのタルタルソース
きゅうりや大根、にんじんやその他の野菜を4日以上漬け込み、特別に作った自家製ピクルスや、信州産の醤油を隠し味に使ったタルタルソースです。また、茹で卵だけでなく卵黄も加えているため、マイルドでコクのある味わいが特徴です。
ピクルスたっぷり具だくさんで醤油の効いた親しみやすい味わいは、野菜サラダやフライ、お肉料理など、さまざまな料理につけて食べたくなるおいしさです。

フライに合わせるならコレ!
近年、共働きや単身世帯の増加にともないお総菜需要が高まるなか、魚介類のフライが食卓に現れる回数が増加傾向にあるということに着目し、フライに合う味わいを追求して開発されたフライ専用のタルタルソースです。
卵の濃厚なコクを生かしたまろやかなマヨネーズソースに、玉ねぎとピクルスのシャリシャリ感と適度な甘味と酸味が加わり、魚介類のフライのオイル感をおさえつつ味わいを引き立てます。
クリーミーなマヨ味をフライにつけて手軽に食べたいという方や、ソース以外に何かひと味ほしいという方におすすめです。フライのソースにバリエーションをお求めの方への選択肢のひとつです。
※Amazon・Yahooは4本セット、楽天は10本セットです

料理のレパートリーが広がる万能タルタルソース
ゆで卵のゴロゴロ感とシャキシャキ感のある玉ねぎが特徴のタルタルソース。食材にかけてソースとして使うだけではなく、そのままでも酸味のある少しゆるめの卵サラダとしてお楽しみいただけます。
ドロリとして流れにくいので、アレンジ性の高いタルタルソースをお求めの方におすすめです。葉物野菜やトマトなどと組み合わせてサンドイッチのフィリングにしたり、他の食材と焼いてグラタン風の料理にしたりと、いろいろ活用できます。また、リーズナブルな価格も魅力的ですね。

化学調味料不使用のフレッシュタイプ
手作り感あふれるトロンとしたフレッシュタイプのタルタルソースです。まろやかでこくのある味わいが特徴の米酢を使用。具材はゆで卵と玉ねぎだけとシンプルながら、おだやかな酸味と甘味のマイルドな味わいが広がります。
化学調味料不使用とうたっているだけに、原材料がなじみのある食材なのもポイント。食にこだわりを持つ方におすすめです。

いぶりがっこと燻製卵でつくられる濃厚な味わい
秋田の漬物屋さんが作る燻煙(くんえん)の香りが特徴的なタルタルソースです。ピクルスではなく秋田の名産である自社製のいぶりがっこと、燻製卵を使用し、酸味と甘味のバランスがとれた濃厚な味わいが広がります。
いぶりがっこのシャキシャキとした食感と香りは、燻煙好きにはたまらないことでしょう。食材との絡みもよく、パスタサラダなどにも向いているアレンジ自在なタルタルソースです。
※Amazonは2個セットです

シャキシャキの野沢菜が入った和風タルタルソース
長野県飯田市にある農家の生産出荷組合が手がける信州の特産品を活用したタルタルソースシリーズのひとつ。塩漬けされた野沢菜のシャキシャキ感とわさびの風味が特徴的な和風テイストのタルタルソースです。
サラダや茹でた野菜、フライなどにはもちろんのこと、生で食べられる魚や貝などに和えるなどとさまざまな食材と組み合わせて使えます。
ほどよい酸味と卵のコクがベストマッチ!
刻んだ玉ねぎの食感とほどよい酸味が効いていて、揚げものもさっぱりおいしくいただけるタルタルソースです。シャキシャキとした玉ねぎの食感とゆで卵のコクが食欲をそそります。
キュウリのピクルスなしで作られているので子どもも食べやすく、野菜との相性のいい商品です。フライ料理だけではなく、サンドイッチや温野菜の料理にもよく合います。
秋田名物いぶりがっこをふんだんに使用
大根を吊るしていぶし、米ぬかに漬けて作る秋田名物「いぶりがっこ」を使用した個性派のタルタルソースです。いぶりがっこのコリコリとした触感や独特の風味が感じられ、そのままクラッカーに乗せておつまみにしたり、サラダやフライ、野菜のディップなど、さまざまな料理に活躍します。
いぶりがっこが好きな方はもちろん、そうではない方にもぜひ食べてもらいたい一品です。
※Amazonは2個セットです
わさびの旨みがいっぱい! ディップとしても美味
ツンとした辛味と香りが特徴のわさびタルタルソースです。揚げもののソースとしてだけでなく野菜のディップとしてもおいしく利用できます。もへじ『わさびのタルタルソース』は、使い方をいろいろ工夫して楽しめる絶品です。
安曇野産の茎わさびと練りわさびは静岡県産の本わさびを使用しているため、本格的なわさびの旨みと風味が味わえます。
「カルディ」でも販売されていて人気の商品です。
大きめにカットしたピクルスの噛み応え
きゅうり、にんじん、大根、ピーマン、カリフラワーを4日以上漬け込んで作ったピクルスを使用しており、具材感を出すために大きめサイズにカットしているため、噛み応えのある満足感のあるソースに仕上がっています。
また、ピクルス液にはりんご酢とワインビネガーを使用しているため、フルーティーさも感じられます。定番のエビフライやカキフライはもちろん、ポテトサラダにアレンジするのがおすすめです。
※Yahooは2個セットです
大好評豆乳マヨシリーズの豆乳タルタル
卵や砂糖などの添加物は使わず、オーサワの「豆乳マヨ」をベースに、玉ねぎピクルスやパセリなどの野菜をふんだんに加えた植物性のタルタルソースです。
玉ねぎの食感と風味、まろやかなコクが感じられるタルタルソースは、コーフカツや野菜フライなどにかけて食べるのがおすすめです。
※Amazon・楽天は4個セットです
化学調味料は不使用! 原材料にこだわりの一品
平飼いの自然な環境で生まれた有精卵と国産西洋きゅうりのピクルス、淡路島産玉ねぎのピクルスを使って作ったタルタルソースです。きゅうりと玉ねぎのピクルスは、本品を製造するたびに漬け込んでいます。
化学調味料や酵母エキスなどは一切使わず、使用しているなたね油も遺伝子組み換えでないなたねの一番搾り油にこだわっています。フライはもちろん、魚のオイル漬けやサラダにもぴったりです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの人気ランキング タルタルソースの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのタルタルソースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
タルタルソースに関するQ&A
タルタルソースの選び方は?

タルタルソースの選び方のポイントは下記。
【1】好みの味・食感で選ぶ
【2】原材料表示で入っている具材と味をチェック
【3】使い勝手のいい容器で選ぶ
【4】賞味期限を考えて選ぶ
詳しくはこちらで解説していますので、チェックしてみてください。
タルタルソースのアレンジレシピは?

タルタルソースと言えば、白身魚やカキのフライ、チキン南蛮、から揚げといった揚げ物に添えられるというイメージが強いソース。でも実は、タルタルソースを使った料理には揚げ物以外にも、さまざまなレシピがあり万能調味料でもあるのです。
市販のタルタルソースを美味しくいただくには、トーストに載せて焼くだけでもOKです。また、サラダやブロッコリーなどの温野菜に添えるとクリーミーなサラダに。豚肉の照り焼きに添えてもいいですし、パスタ料理やいつものグラタンに加えれば、オシャレでおいしい一品になります。
そのほかのソースのおすすめもチェック
市販のタルタルソースを上手に活用して!
タルタルソースは商品によって、食感や味わいが大きく違ってきます。卵のコクや野菜の食感を大切にした商品。アレンジの効いたものから素材にこだわったタルタルなど、さまざまな商品を紹介しました。揚げものやフライ料理に添えるタルタルソースは手作りする方も少なくないですが、意外と手間がかかるものです。
業務スーパーなどでも販売されていますし、市販品も手作りに負けない商品がたくさんあります。時間がないときやお弁当用などにぜひ、市販のタルタルソースを上手に活用してみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
京都で料理研究家に師事した後、欧米に武者修行に赴き、各地の個性的な家庭料理の取材・研究を経て、郷里の長崎で料理教室を開催。 その後、活動拠点を横浜に移し、料理教室のほか、料理イベント、セミナーなどを手がける傍ら、「キッチンキーピング」をはじめとした、日常生活における食のあり方を提唱。 また、イタリアで創設され、世界的規模で展開されているスローフード運動と出会い「食卓の向こう側」である農業や林業、漁業や食文化の地域性・多様性を守ることの大切さを実感し、(日本における食や農の事情)を伝えつつ、食材の力を引き出す料理法に基づく独自の料理教室を主宰。 生産と消費のつなぎてとして、社会的貢献を果たすための様々な活動に従事するほか、研究テーマとして、伝統野菜や失われつつある日本の母の手技の持続可能な取り組みに力を注いでいる。 著書にキッチンライフの基本とコツ(新星出版社)、オリーブオイルできれいになる(実業之日本社)、オリーブオイルで健康パスタ(東京地図出版)など多数。 NPO法人長崎の食文化を推進する会理事。