テーブルナイフの選び方 インテリアとしても
管理栄養士・山田由紀子さんのアドバイスをもとに、テーブルナイフの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】タイプ
【2】材質
【3】平刃or波刃
【4】セット商品
【5】ブランド
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うテーブルナイフを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
料理・用途に合わせたタイプ 切れ味と使いやすさで
テーブルナイフは料理や用途によって適するタイプが異なります。
デザートナイフ(ディナーナイフ)
本来テーブルナイフは全長が約24cmのものを指し、メインディッシュに使われるアイテムです。一方、デザートナイフは全長が約22cmと小さく、文字どおりデザートを食べるときに使うナイフとして誕生しました。
しかし、欧米人よりも体格の小さい日本人が洋食を食べるときに使いやすいことから、デザートナイフをテーブルナイフとして採用する機会が増えました。デザートナイフは別名でディナーナイフとも呼ばれています。
ステーキナイフ
ステーキナイフは全長が約23〜25cmのタイプが多く、刃先が鋭利でステーキ肉を食べる際に活躍するアイテムです。ボリュームが大きい肉料理に使うため、大振りで切れ味がよく繊維がある肉を切り分けるのに適しています。
最近では、サイズや重量を日本人の体格に合わせた小ぶりのステーキナイフも存在します。カトラリーにこだわり、テーブルマナーに沿ったアイテムをそろえたい人は購入を検討してもいいでしょう。
テーブルナイフの材質 サビにくいステンレスも
テーブルナイフの材質には純銀、銀・金メッキ、ステンレスがおもに採用されています。純銀や銀メッキは表面の輝きが美しく抗菌作用があるなど機能性も高いですが、サビなどが生じるためお手入れをこまめに行なう必要があります。
一方、ステンレスは耐食性があるため、一般家庭に適する素材です。とくに、クロム18%・ニッケル・8%・鉄74%が配合された18-8ステンレスはサビにくく、磨くことで美しさを保てます。ニッケルの含有量が高いほど高級品として扱われますが、家庭用なら18-8または18-10ステンレスがおすすめです。
平刃・波刃 お肉なら波刃で
テーブルナイフは、刃の形状がふつうの平刃とギザギザの波刃の2種類が存在します。波刃の場合、繊維がある肉料理を切り分けるのに適していますが、お皿も同時に傷つける可能性が高いです。
そのため、レストランなどでは平刃タイプのテーブルナイフが採用されています。どちらか一方だけを購入する人なら、日常的に肉料理が多い人は波刃を選んでもいいでしょう。しかし、肉料理でもハンバーグなどやわらかい料理には平刃タイプでも構わないので、よく口にするものに合わせてください。
カトラリーセット 食器の統一感
カトラリーにはナイフのほかにフォークやスプーンが存在。それらをセット商品として販売しているタイプなら、見た目の統一感が出せます。家庭でもカトラリーをそろえて雰囲気にこだわりたい人はセット商品にも注目してみましょう。
また、カトラリーセットを用意しておくと、お客様に料理を振る舞うときもすてきな食卓をコーディネートできます。現在使っているフォークやスプーンのブランドにテーブルナイフがあるかチェックするのもおすすめです。
ブランドで選ぶ
テーブルナイフには、様々なブランドがあります。デザインや切れ味で選ぶことも大切ですが、お気に入りのメーカーで選ぶことも一つの手段です。簡単にご紹介します。
サクライ
サクライは、特殊な表面硬化技術を採用しており、購入した時のピカピカの状態を長く維持することができます。表面硬化技術処理は独自の手法で他社では真似できません。口あたりともにシルクのような感触で美味しく感じることができます。
MEPRA
世界の有名ホテルやミシュランレストランで愛用されているのがMEPRAです。その中でも、Fantasiaシリーズはおしゃれでカラーバリエーションが豊富です。ステンレス製なので、耐熱性、耐久性ともに優れています。
柳宗理
柳宗理は、日本で昔から多くの人に愛されいる日本製のブランド。全ての商品がステレンス製で作られていますが、デザインにやさしさがあります。今もなおそのシンプルさでファンが多くいます。
KAY BOJESEN(カイ・ボイスン)
デンマーク発のカトラリーブランド。アイテム数は28種で使いやいデザインで家庭用からレストラン用まで幅広いアイテムが揃っています。仕上げには、『マット加工仕上げ』と『ミラー仕上げ』を施しています。
長く愛用するためにステンレス製を 管理栄養士がアドバイス
近年、家庭でも洋食を食べる機会が増え、カトラリーをきちんとそろえたいと考える方が増えています。テーブルナイフを選ぶ際は、ステーキをよく食べる方は、波刃でお肉が切りやすいステーキナイフを。ハンバーグなどやわらかいものが多ければ、平刃のテーブルナイフやデザートナイフを選びましょう。
材質はステンレス製が扱いやすく、長く愛用するなら、ニッケル含有量が多いものをおすすめします。
テーブルナイフおすすめ12選 王室御用達のブランドアイテム、食洗機でも洗える、デザイン性が高いなど
管理栄養士の山田 由紀子さんと編集部が選んだ、テーブルナイフのおすすめ13商品を紹介します。
ニッケルの配合量が高いステンレスを採用
新潟県燕市の工場で誕生したブランド・ラッキーウッドが50周年を記念して開発。流れるような曲線と手に持ったときのバランスのよさが特徴的なデザートナイフです。
全長が21.5cmなので一般的なテーブルナイフよりもサイズが小さく、日本人の体格に合うアイテムといえます。また、素材はニッケルの含有量が高い18-10ステンレスを採用。
フォークとセットで揃えたいステーキナイフ
刀鍛冶の伝統を受け継ぐ刃物メーカー、関兼次のステーキナイフ。少し固めの肉も、ハンバーグのような柔らかいものも同じように無理せずカットできるほど切れ味はバツグン。とてもコストパフォーマンスに優れています。
同じ素材のステーキフォークもあるので、セットで家族分をそろえてみるのもよいでしょう。
扱いやすい18-8ステンレスを採用
日本のインダストリアルデザイナー・柳宗理がデザインしたカトラリーです。日本で製造されています。サイズが全長22cmのディナーナイフで平刃タイプを採用。持ちやすさと使いやすさにこだわってつくられています。
また、素材が18-8ステンレスを使っていて食洗機も使用可能。家庭用のカトラリーとして扱いやすい点も特徴です。
デザイン性が高いテーブルナイフ
200年の歴史をもつブランドのテーブルナイフです。流線型のハンドルをデザインすることで持ちやすく、さまざまなメイン料理にフィットします。
このアイテムは波刃タイプなのでステーキ肉ももちろんのこと、バゲットなど少し硬めの料理を切り分けることも可能です。素材はステンレスと持ち手にABS樹脂を採用。素材感の違いも楽しめる一品です。
日本人の手に合うサイズ、日本の食生活に合う設計
シンプルな形状ですが、実際に持ってみると抜群のフィット感を体験することができます。極細のクビレが特徴的なデザインです。
柄の形はカマボコ状で、裏面の角を削って丸くすることで、指への負担を軽くしています。セットでの販売もあるので、家族の人数に合わせて選ぶことができます。
公式サイトはこちら
食洗機でも洗えるアイテム
ブラジルのキッチンウェアメーカーのステーキナイフ。鋭い刃先と波刃がデザインされていて、切れ味が十分なアイテムです。全長が21cm、重量が30gなので大きすぎず重すぎず日本人が使うステーキナイフとして適しています。
持ち手の素材は木板を採用し、特殊なポリエステル溶液につけることで耐水性も付与。食洗機でも洗えるナイフです。


「テーブルナイフ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする テーブルナイフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのテーブルナイフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
テーブルナイフの豆知識
ここでは、テーブルナイフの豆知識として置き方とお手入れ方法をご紹介します。知っておくと損はないと思うのでぜひご確認ください。
テーブルナイフの置き方
ナイフやフォークなどのカトラリーは、基本的に外側のものから使います。フォークは左手、ナイフは右手に持ち、人差し指は添えるだけです。食事中はお皿の上にハの字になるように置きます。食後は、ナイフの刃を内側に背を下にして、右側にナイフ、フォークを揃えます。
テーブルナイフのお手入れ方法
テーブルナイフはステンレス製のものが多く、基本的には食洗機には入れずに手洗いできれいに洗い流すことが大切です。水垢の原因にもなるので、洗い流したら丁寧に拭き上げます。包丁と違って研ぐことはあまりありません。切れ味が悪くなったら買い替えすることをおすすめします。
カトラリー関連の記事はこちら
おしゃれで機能性も高いテーブルナイフを食卓に並べよう
本記事では、テーブルナイフの選び方とおすすめの商品を管理栄養士の山田由紀子さんと編集部で紹介しました。テーブルナイフは、料理や用途に合わせた種類に注目してください。
日本人の体格に合わせるなら、デザートナイフやディナーナイフをテーブルナイフとして選んでもいいです。また、材質や刃の形状も確認してみましょう。今回紹介したおすすめ商品も参考にして、自分が求めるデザインや使い方に合うテーブルナイフを見つけてください。
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栄養・健康関連のコラム執筆やレシピ作成、栄養監修、食生活アドバイスなどを中心に活動するフリーランス管理栄養士。 短大卒業後、栄養士として給食会社で社員食堂や寮の献立作成、給食管理を行う。その後、病院で栄養管理、栄養指導、調理などの業務に従事。在職中に管理栄養士免許を取得。 出産を機にフリーに転向し、保健センターなどで栄養指導・食事相談を行うほか、料理教室や発酵食づくりのワークショップを主催。