ミートミンサーとは 家庭用もいろいろ!
お肉をミンチ(ひき肉)にする機械のことを「ミートミンサー」といいます。「ミートチョッパー」「ミートグラインダー」「ひき肉機」「ミンチ機」などと呼ばれることもあります。
かたまり肉を使えば、空気に触れてから時間がたたないうちにミンチにすることができるので、家庭でも新鮮なひき肉が出来上がります。
ミートミンサーのフードプロセッサーの違いは?
ミートミンサーは、「フードプロセッサーと同じもの?」と思われるかもしれませんが、こちらは回転刃で食材を細かくしたり混ぜたりするもの。どうしてもムラができやすいので、かたまりが残ってしまうことがあります。
一方で、ミートミンサーは肉を穴から押し出すことによってひき肉が作られます。このためムラができにくく、お店のようなひき肉を作ることが可能です。さらに穴の大きさを調節できるタイプなら、細挽きや粗挽きなどの好みも選べます。
ミートミンサーの選び方 ポイントをおさえよう!
管理栄養士・渡辺愛理さんのアドバイスをもとに、ミートミンサーの選び方を紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】手動式 or 電動式
【2】固定方法(クランプ式 or 吸盤式)
【3】付属品にも注目
【4】お手入れのしやすさ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うミートミンサーを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】「手動式」か「電動式」かで選ぶ
ミートミンサーには「手動式」と「電動式」のものがあります。使用頻度やコストなどの特徴を踏まえて、ご自身に合うものを選んでくださいね。
音が静かでコスパの高い「手動式」
手動式は、ハンドルをまわして挽き肉を作るタイプです。電気を使わないので食材に熱を伝えにくいのがメリット。また、このタイプはコンパクトでコスパが高いものが豊富です。
手動式を選ぶ場合は、機械の固定方法もチェックしてみましょう。おもに吸盤式とクランプ式があり、扱いやすさを重視するなら取り外しが楽な吸盤式を、安定感を重視するなら台にはさんでガッチリ固定できるクランプ式を選びましょう。
手が疲れにくく仕上がりが早い「電動式」
電動式タイプは、手が疲れることなく挽き肉作りが可能になります。消費電力が200~300Wの家庭用でもじゅうぶん速いですが、消費電力が500W以上ある業務用ならさらに処理能力(1分あたりにミンチ出来る肉の量)が高く短時間で大量の挽き肉を作ることができます。
パワーが強いほど、コストや機械サイズも大きくなる傾向にあるので、使い方に合わせて選びましょう。また、動作音が気になる場合は口コミなどを参考にしてみてくださいね。
【2】固定方法で選ぶ
ミートミンサーは、固定方法の違いで「クランプ式」と「吸盤式」に分けられます。クランプ式ミートミンサーは、テーブルに本体を固定して使います。安定感があり、大量の肉を一気に扱いたい方に向いています。
一方の吸盤式は、ミートミンサーに付いている吸盤を使って設置面にくっつけるタイプです。クランプ式に比べて設置が楽なので、手軽に使いたい方におすすめです。
【3】付属品にも注目!
ミートミンサーのなかには、付属品を活用することによって挽き肉の粗さを調節できたり、ソーセージや味噌作りにも役立てたりできるものがあります。便利に使える付属品もぜひチェックしてみましょう。
ミンチの粗さを調節できる「カットプレート」
カットプレートは、挽き肉の目の粗さを調節するもの。多くのミートミンサーに粗挽きや細挽きを調節できるカットプレートが付属しています。
食べ応えや食感が強く出る粗挽きタイプは、ハンバーグなどに使えばジューシーに。なめらかになる細挽きは、つみれや肉団子にぴったりです。商品によっては中挽きタイプが付属もしくは別売りされていることもあるので、より細かく粗さを調節したい方は、その辺りも選ぶポイントにしてみてくださいね。
「ソーセージノズル」でジューシーな自家製ソーセージを
なかには、作った挽き肉をケーシングに直接詰められる「ソーセージノズル」が付属もしくは別売りしているミートミンサーもあります。これがあれば家庭でかんたんにソーセージ作りを楽しめますよ。新鮮な挽き肉で作る自家製ソーセージは歯応えがあってジューシー! バーベキューに持っていけば話題になること間違いなしです。
「専用豆ホッパー」で味噌作り
塩分量などを調節することで好みの味加減にできるのが自家製味噌の魅力。しかし、すりこぎなどを使って大量の煮大豆をつぶす作業はとても骨が折れます。通常のミートミンサーでは食材を入れるトレイが小さいので一度に大量の大豆を入れることができませんが、豆用のホッパーを取り付けられるタイプなら味噌作りがぐっと楽になりますよ。
豆ホッパーは別売りされていることが多いので、ミートミンサーを自家製味噌作りに役立てたい方は、対応するオプション品があるかチェックしてみましょう。
【4】洗いやすいものを選ぶ
生肉が触れるミートミンサーは使うごとにしっかりお手入れすることがとても大切。なるべく掃除がしやすいものを選びましょう。基本的に、どのミートミンサーも食材が触れる部分は分解できるようになっています。
なかには、凹凸が少なく洗いやすいものや、ワンタッチでミンサーのヘッド部分を取り外せるようなものも。洗い方は商品によって違うので、とくに頻繁(ひんぱん)に使う方は口コミなどもチェックしつつ、掃除がしやすいように工夫されているものを選んでみましょう。
管理栄養士からのアドバイス
お肉をミンチにするだけではない!
ミートミンサーというと塊のお肉をミンチにするだけのものと思われがちですが、実はほかにもミートミンサーを使う用途があります。
たとえば、手作りソーセージや味噌を作るときに使うことも可能です。また、粗さを調節することができ、お好みの粗さのミンチにすることができます。
ミートミンサーおすすめ11選 手動式? 電動式?
それではミートミンサーのおすすめ商品を紹介していきます! 「手動式」と「電動式」に分けて紹介しますので、ぜひどちらも参考にしてみてくださいね。
▼手動式ミートミンサー
手軽に使える手動式ミンサーは、コスパや収納性にすぐれたものがたくさんあります。家庭用から業務用までご紹介しているので、使い方に合ったものをみつけてくださいね。
シンプルで高コスパ! 使いやすい家庭用モデル
貝印の軽量で扱いやすい家庭用ミンサーです。吸盤式でしっかりと台に固定できるので、余計な力をかけずに挽き肉を作れます。粗挽きと細挽きのカットプレートつきで、挽き肉の粗さも調節できますよ。
分解や組み立てがかんたんで、洗いやすいのも魅力。キッチンのインテリアを邪魔しないシンプルなデザインもポイントです。
軽量でコスパにすぐれた小型タイプ
軽量なプラスチック製で小さめサイズのミートミンサーです。収納性とコスパにすぐれていて扱いやすいので、ミートミンサーをはじめて使う方も気軽に導入できますよ。
固定は吸盤式なので取り外しもらくらく。肉はもちろん魚にも使えるので、つみれ作りにも役立ちます。粗挽き・細挽きのカットプレートが付属しているので、挽き肉の粗さもかんたんに調節できるのもうれしいですね。

ノズル部分が透明でみやすい!
家庭で使いやすいシンプルなミートミンサー。吸盤式で台に固定しつつ使うタイプです。ミンチが出てくる部分が透明なので、スジなどが引っかかったときもなかの状態を確認しやすいのがよいですね。パーツは分解できて、洗いやすさも考えられています。
ナチュラルなデザインで、キッチンに置いていても自然にインテリアになじみます。別売りでソーセージメーカーセットも販売されていますよ。

大型サイズで、一度に多くのミンチを作れます。業務用でもふだん使いのミンチでもまとめて作れるので、一般家庭にもおすすめです。また、別売りのサイズが異なる孔を使えば、用途が広がります。
大型サイズで一度にたくさんの挽き肉が作れる
一度に多くの量を作れるので、業務用にはもちろん、週末にまとめて大量に挽き肉を作りたい方にもぴったり。同じくクランプ式で、机などの台にしっかり固定して使えます。
さびにくい鋳鉄製なので耐久性にすぐれている点も魅力。別売りで孔のサイズが豊富なカットプレートやウィンナーメーカーセットも販売されているので、幅広い使い方ができます。
挽き肉がするする作れる業務用ミンサー
この業務用ミートミンサーは小型ですが、丈夫で切れ味のよい鋳鉄の刃でかんたんに挽き肉が作れます。魚のミンチやイカ類の細断、味噌作りにも役立ちますよ!
使いやすい3.2mm孔のカットプレートが付属していますが、別売りの幅広い孔のサイズのカットプレートにも対応しています。ウィンナーメーカーセットもオプションで販売されているので、自家製ソーセージを作りたい方はぜひそちらも合わせてチェックしてくださいね。
▼電動式ミートミンサー
ここからは、電動式のミートミンサーのおすすめ商品を紹介します。処理能力が高いものや、アタッチメントをつけ替えることで幅広い用途に使えるものなどさまざまなタイプを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

コンパクトなうえに電動のため、スイッチを入れれば自動でミンチにしてくれ、労力を使わずにミンチを作ることが可能です。さまざまなプレートを利用することで、いろいろな楽しみ方ができます。
コンパクトでコスパの高い電動ミンサー
電動ミンサーとしてはコンパクトでコスパの高い家庭用モデルです。小さめながら250Wと家庭用としてはじゅうぶんなパワーを備えており、3分で約2kgの挽き肉作りが可能。ブルー、ピンク、グレーの3色展開で好みのデザインを選べます。
また、2種類のカットプレートとソーセージノズル、いも団子や小麦粉の練り上げに使えるチューブノズルも付属しているので幅広く使えますよ。ワンタッチで逆回転するので、筋が詰まったときもすぐに復活できるのも魅力的。
抗菌トレーで衛生的! ハイパワーなのに静か
ボニーの電動式タイプの家庭用ミンサーです。短時間で大量に挽き肉が作れるパワフル仕様でありながら静音設計で実用的。食材をのせるトレー部分には抗菌プラスチックを採用し、衛生にも配慮したつくりになっています。
挽き肉や魚のすり身にはもちろん、すりごまやジュース作りにも活用できますよ。別売りでサイズの異なるカットプレートやウインナーメーカー、専用豆ホッパーも販売されています。
業務用にも使われるハイパワー仕様
とにかくパワーにこだわった電動ミンサーを求めるなら、ミナト電気工業の業務用ミンサーもチェックしてみましょう。パワフルな300Wで、15分間で約35kgもの挽き肉を作れますよ。
業務用なので大型ですが、使い方や設置方法はシンプルなので、処理能力を重視する方にぴったりです。ステンレス製でさびにくいのもポイント。中挽き・粗挽きのカットプレートのほか、ソーセージアタッチメントも付属していますよ。
コンパクトでスタイリッシュなデザイン
シンプルで洗練されたデザインでコンパクト。より収納性を重視する方にはこちらの商品がぴったりです。
15分で約7kgの挽き肉が作れるので、家庭用としては申し分のないパワーです。3種類のカットプレートのほか、ソーセージアタッチメントとチューブアタッチメントも付属していますよ。
アタッチメントでミンサーにもパスタメーカーにも!
さまざまなアタッチメントを付け替えられる多機能ミキサーです。フードプロセッサーとは異なり、「フードグラインダー」を取りつけることで、モーターの力を利用した本格的なミンサーに早変わりします。パン粉作りや生搾りジュース作りにも役立ちますよ!
そのほかに、ホイップクリームを作れるアタッチメントやパン生地やパスタのような粘り気のある生地の攪拌(かくはん)に使えるアタッチメントなども付属しているので、幅広い調理に活躍してくれます。
ミンサーとして使うことをメインに考えているなら、必ずフードグラインダーが付属しているかどうか確認してくださいね。別売りでの購入も可能です。
デザイン性にも機能性にもすぐれた本格タイプ
挽き肉にソーセージ、味噌など、家庭で頻繁にミンサーを使いたい方はこちらがぴったり。家庭用としてはやや大型ですが、15分で約12kgもの挽き肉を作れる高い処理能力が魅力です。
細挽き・中挽き・粗挽きのカットプレートがついているので、好みの食感や料理に合わせて使い分けられますよ。ソーセージアタッチメントや、いも団子などがかんたんに作れるチューブアタッチメントも付属しています。シンプルでスタイリッシュなデザインもポイントです。
「ミートミンサー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミートミンサーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのミートミンサーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミートミンサーの上手な使い方 裏技をご紹介!
ミートミンサーで挽き肉作りをしていると、筋が引っかかってうまく作れないことがあります。とくに手動式ではスムーズにいかずに苦労してしまう場合も。
実は、ちょっとした工夫でていねいに筋を取り除かなくても挽き肉を作れる方法があります。それは、肉を半解凍の状態でミンサーに入れること。こうすることで筋が切れやすく、スムーズにミンチが作れるようになりますよ!
本格派のあなたにおすすめの調理アイテム 【関連記事】
ミートミンサーで新鮮な挽き肉をいつでも手軽に! いかがでしたか?
ミートミンサーがあれば、お店で買うよりも新鮮な挽き肉をいつでも手軽に楽しめるうえ、カットプレート次第でミンチの粗さも好みに合わせて変えられます。
赤身と脂身の部分のバランスも自分好みに調節できるので、よりこだわった挽き肉料理ができるのも魅力。アタッチメントが充実しているものを選べば、挽き肉作りだけでなく味噌作りやソーセージ作りなどにも使えて料理の幅が広がりますよ!
手軽に取り入れられる手動式から本格的な電動式までさまざまな商品があるので、ぜひ家庭に導入してみてくださいね。
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