テント・タープ張りに便利な自在金具とは? ロープの貼りを調整してくれる
自在金具とは、テントやタープのロープの張りを調整できる便利なアイテム。キャンプ初心者でもかんたんにロープの張りを調整できるため、テント設営がスムーズになります。
ロープを自在金具の穴に通し、引っ張って固定します。テントやタープは強風がふいたりすると飛ばされる不安がありますが、自在金具でしっかりと張られたロープなら、ストッパーになってくれます。
自在金具の選び方 飛ばされず、しっかりと貼られたロープはストッパーにも
アウトドアライターでキャンプブロガーでもあるSAMさんに、自在金具を選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
【1】形状
【2】穴の大きさとロープの太さが合うか
【3】素材
【4】カラー
上記ポイントを押えることで、具体的に欲しい商品を探すことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】形状はどれを選ぶ? 使い勝手の異なる3つのタイプ
自在金具には、プレート型、三角型、リング型のおもに3つの形状があります。それぞれの形状にメリット・デメリットがあるので自分に合った形状を選びましょう。
迷ったらこれ! はじめてでも使いやすい「プレート型」
自在金具のなかで、一般的といえる形状がプレート型です。シンプルな形状でわかりやすく、はじめての方におすすめ。
中央が湾曲していて、ロープを通す穴はふたつついてるものが多いです。両方の穴にロープを通したら、片方の穴の下で結び目を作ります。細いロープにも太いロープにも対応できることや、ロープの長さも調整しやすいところも特徴です。
ロープ長さの微調整がしやすい「三角型」
三角型タイプはそれぞれの角に穴があるので、全部で3つの穴がある自在金具です。角度が広い部分の穴にロープを通したら、ふたつめの穴に下からロープを通し、3つめの穴の上からロープを通して穴の下で結び目を作ります。初心者の方には少し複雑に感じるかもしれませんが、使ううちに慣れてくるでしょう。
特徴は、3つの穴でロープをしっかり留められること、ロープの長さをプレート型よりも微調整できることです。微調整できるのでロープを強く張ることができます。
細めのロープもしっかりとらえる「リング型」
リング型の自在金具は、3つの穴があるタイプが多いです。となり合うふたつの穴にロープを通したら、3つめの穴に外側からロープを通し、結び目はリングの内側に作ります。
3つの穴があるので、緩みにくいという特徴があります。また、比較的3.0mmなどの細いロープに対応している商品が多いです。
【2】穴の大きさとロープの太さが合うかもチェック
自在金具は、ロープを通してロープを強く張るために使うもの。そのため、ロープの太さに合った自在金具を選ぶことが大切です。
自在金具には2.0mmなどの細いロープに対応したものもあれば、4.0mmや5.0mmなどの太いロープに対応したものも。細いロープを大きい穴の自在金具を使うと、ロープが緩みやすくなります。反対に太いロープを細い穴に通すと、調整がしづらいですし、ロープが金具に擦れてしまうことも。メーカーが表示している、対応のロープの太さを必ず確認しましょう。
【3】アルミかプラスチックか? 耐久性や価格に差がでる素材
自在金具に使われる素材は、おもにアルミとプラスチック。アルミ素材には、サビに強い・軽量・耐久性が高いというメリットがあります。デメリットはプラスチック素材にくらべると価格が高くなること。ただ、長く使えるので何度も買い替えることを考えていないならおすすめです。
プラスチック素材のメリットは、リーズナブルな価格とアルミ素材よりも複雑な形状を作れることや、畜光タイプがあること。また、アルミ素材より軽量なので、持ち運びに便利です。デメリットは、アルミ素材にくらべて熱に弱く劣化しやすいこと。耐久性はアルミ素材に劣るので、長く使っていると買い替えが必要になってくるかもしれません。
【4】自分らしいカラーチョイスでテントの目印に!
自在金具には、さまざまなカラ―があります。商品によっては単色の自在金具をセットにしたものもあれば、複数の色の自在金具をセットにしたものも。ロープやテントに色を合わせたり、あえて異なる色を選んだり、自在金具で自分らしいコーディネートを楽しめます。
また、たくさんのテントがあるキャンプ場では、自在金具が目印になって役立つことも。光るタイプを選べば、夜もテントを見つけやすくなりますよ。購入する際には、商品のカラ―展開もチェックしてみましょう。
自在金具おすすめ9選【プレート型】 初心者でも使いやすい
それではさっそく、初心者でも扱いやすいプレート型の自在金具のおすすめをご紹介します。
おしゃれなだけでなく目立つ色で引っかけ防止にも!
キャンプといえばここといわれるほど、アウトドアブランドとして知名度の高いコールマンの自在金具。アルミ素材で軽量と頑丈さが特徴の、プレート型の自在金具です。
カラ―はメタリック系のレッドで、コールマンのブランドロゴ入りでスタイリッシュ。テントを、おしゃれに演出したい方におすすめです。また目立つ色なので、ロープに引っかかるのを防ぐ役割にもなってくれるでしょう。
日中光にあてておけば夜光るので目印になる!
対応ロープ幅が3.0~6.0mmと広いため、さまざまなテントやタープに使用できます。また、プラスチック素材でありながら高強度なのが特徴です。
太陽や照明の光を蓄えて光る畜光タイプなので、日中光にあてておくことで夜、自在金具が目印に。広いキャンプ場でも、すぐに自分のテントを見つけることができます。子どもが夜、トイレに行きたくなったときなどにも便利ですね。
高品質でどんなテントにも合うシルバーカラ―が魅力
ものづくりのまち燕三条で誕生した、スノーピーク。アウトドアをライフスタイルととらえ、高品質なアウトドア用品を世に展開してきました。そんなスノーピークの自在金具は、アルミ素材でできたプレート型。シンプルなシルバーカラ―はどんなテントにも合わせることができるでしょう。
穴はふたつ穴で、太さは3.0mmと4.0mmのロープに対応しています。しっかりとロープが食いつき、扱いやすい自在金具です。レッドカラ―を選ぶと少しお値段が高くなりますが、スノーピークのロゴが入っています。
ブランドロゴが入ったシンプルデザインが魅力!
キャンプ製品を展開するロゴスの、家族で気軽にアウトドアを楽しめる自在金具です。厚さ1.5mmのアルミを使用した頑丈なプレート型で、シンプルなシルバーカラ―に、ロゴスの文字が彫られています。
ロープは3.0~5.0mm幅に対応しているので多くのテントやタープに使用可能。シルバーカラ―はさまざまなテントに合わせやすく、また価格もリーズナブルなのではじめての自在金具におすすめです。
予算重視ならプラスチック素材のプレート型を!
アウトドア・レジャー関連用品のブランドとして、使いやすくお手ごろ価格の商品を多数展開するキャプテンスタッグ。この自在金具もプラスチック製で、購入しやすい価格が魅力です。
重さも2.0gととても軽く、荷物を減らしたいツーリングキャンプなどにも適しています。オレンジ色はキャンプ場でも目立ちやすく、目印にも。また、プラスチック素材でありながら強度なつくりで、リーズナブルなことから予備の自在金具としてもつにも適しています。

『アルミニウムコードスライダー 自在金具 20個セット』は、2色10個ずつのセットがあります。私のイチオシはこれ。ロープの長さの違いを自在金具の色で目印にしておくと、設営の際の識別がわかりやすくなり、タープの設営時などで迷わずに済みますよ。
コスパで選ぶならこれ! きれいな青が目印にも
AVILのこの自在金具はプレート型で、輝く青い色がポイント。きれいな青色はキャンプ場でもひときわ目をひくことでしょう。また、20個セットで700円台というコスパのよさも魅力。
アルミ素材でできていて、厚さも2.0mmあるので頑丈です。収納用に袋とワイヤーリングがついているので、かさばらないのもうれしいですね。
メイドイン燕三条で質・コスパよし!
株式会社山谷産業がつくる、アルミ素材の自在金具。山谷産業は漁具の金物卸商として、昭和54年に創業しました。高い金属加工技術をもつ燕三条で、高品質な製品づくりをおこなうメーカーとして知られています。
この自在金具は厚さ2.0mmと頑丈で、アルミ素材なので耐久性がよいのが特徴です。また、アルミのなかではリーズナブルな価格設定なのもポイント。とくにシルバーは安く購入することができます。品質とコスパの、両方のよさをかねそろえた自在金具です。
見た目・性能が良くてコスパ抜群の自在金具
エリッゼ(ELLISSE)による アルミ自在金具ゴールド版です。穴の部分にバリがなく、なおかつ軽量ながら頑丈な点がおすすめポイント。テンションをかける際の動きもスムーズで、ロック状態も緩みがなく性能的に申し分のない商品だといえるでしょう。また、ゴールドの見た目がかっこいい点も本製品の魅力!価格が安く、なおかつ性能・見た目の良いコスパ抜群の商品です。
コンパクトで丈夫な2つ穴自在金具
テンマクデザインによるアルミ製の2つ穴自在金具で、4~5mmのロープに対応しています。コンパクトで丈夫な点が本製品の特徴!色が赤で目立つので、足がロープに引っ掛かることがなくなって安全な点も嬉しいポイントです。値段が安い上に品質も良いコスパ抜群の本製品をぜひ一度ご利用になってみてはいかがでしょうか。
自在金具おすすめ4選【三角型】 しっかりロープが固定できる
3つの穴があるので、しっかりロープを固定できる三角型の自在金具。ここではおすすめの三角型をご紹介します。

私も長年使っている、小川キャンパル『アルミ三角自在』。プレート型のようにすんなりとスライドしないのが厄介ではあるものの、それだけロープをしっかり掴まえているということです。
大型のテントをガッチリ支えるときの選択に。
ogawaロゴ入りで視認性のよい三角型!
1914年創業の日本の老舗アウトドアブランド「ogawa」の三角型自在金具です。3つの穴は4.0~6.0mm幅のロープに対応しています。シンプルなブラックカラ―で、どんなコーディネートでも合わせやすいですね。
3つ穴でロープをしっかり留めたり、長さを微調整できることが魅力。少しお値段は高くなりますが、アルミ素材で耐久性がよいので長く使うことを考えているならおすすめです。ogawaブランドロゴも入っているので、テントサイトをおしゃれに演出できるでしょう。
アルミ素材+メッキ加工だから耐久性◎
オムキーの三角型の自在金具は、アルミ素材でできていてさらに外側はメッキ加工が施されています。そのためサビに強く、耐久性が高いという特徴があります。三角なので3つの穴があり、穴径は6.0mmなので6.0mm幅のロープまで対応可能です。
塗装は色鮮やかな赤、青、そしてゴールドの3色。それぞれ6個入りと12個入りから選べます。ワイヤーキーホルダーつきなので、収納に便利です。
3つ穴タイプのコンパクトな自在金具
ブッシュクラフトによる3つ穴タイプの自在金具で、ロープの直径が3mm~5mm程度のものに対応しています。サイズがコンパクトでかさばりにくく、視認性も良くスタイリッシュな点が魅力!付属しているリング型のホルダー2つは、収納や紛失防止にも役立ちます。また、三角形型で強めのテンションに対応している点もおすすめポイントです。
軽量で様々な用途に使用できる自在金具
軽量アルミ合金を採用した3つ穴タイプの自在金具です。耐久性が高く、軽量で錆びにくい点が本製品の魅力!小さくてコンパクトな持ち運びに便利な製品で、一度締めたらロープが緩みにくい点も嬉しい特徴です。本製品を遮光シェード、アウトドアイベント、天幕、雨シェ―ド、テント、設営など様々な用途で使用してみてはいかがでしょうか。
自在金具おすすめ4選【特殊形状】 さまざまな場面に対応
3つの穴があるのでしっかり固定できるリング型と、さまざまな形状を展開している自在金具を2選ご紹介します。

歴史があり、ユニークなデザインのアイテムを輩出するMSR。このカムリングも、ほかには類を見ないオリジナリティ。
ただ機能性でほかを圧倒しているわけではないので、デザイン感度優先と割り切ってもいいかもしれません。
細めのロープを使うならこのリング型!
登山家にとってベストなギアをつくることを目標に、1969年に立ち上がったMSRのリング型自在金具です。MSRは登山家向けにとどまらず、高性能なアウトドア製品を展開してきました。
このリング型自在金具は、1.5~3.0mmの細めのロープに対応します。アルミ素材で頑丈でありながら軽量なのが特徴です。リング状なので、カラビナにつけて収納することも可能。3つの穴があるので、緩みにくいのも魅力です。デザイン性もよく、細いロープを使う方におすすめですよ。
アルミ素材で低価格! 形状が選べるのも魅力
TRIWONDERの自在金具は、素材はアルミ製で耐久性がよく軽量です。また、形状は定番の2つ穴のプレート型や三角型だけでなく、3つ穴のプレート型やカタツムリ型などがあるのが魅力。
カラ―もゴールド、グリーン、ブルー、レッドがあり、自分に合った自在金具が選べます。また、リーズナブルで購入しやすい価格なのもうれしいポイントですね。
滑り止め・固定機能付きの自在金具
Dilweによるリング型の自在金具です。ロープの長さ調整はもちろんのこと、滑り止め・固定機能も備えている点が本製品の特徴!アルミニウム合金製なので耐久力があり、耐熱性を備えている点もおすすめポイントです。テント、天幕、避難所などを建てるために本製品を使用してみてはいかがでしょうか。
エコプラスチック製の軽量自在金具
k-outdoorによる、直径2.5mmまでのロープに対応した自在金具です。エコプラスチック製で耐久力が高い点が本製品の魅力!この自在金具を使えば2.5mm以下のロープを素早く簡単に締め付けることが可能です。また、軽量で持ち運びがしやすい点もおすすめポイント!テントや天幕を固定する際に打ってつけの商品です。
「自在金具」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 自在金具の売れ筋をチェック
Amazonでの自在金具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
自在金具と一緒にチェックしたいアイテム
アウトドアライターからアドバイス 自在金具も重要なアイテムのひとつ
自在金具は基本的に、テントやタープを購入すれば付属されていることがほとんどです。もちろん形状や材質はさまざま。しかし経験を積んでいくとそのなかから、「自分の求めるのはこれだ」というものが現れてきたりします。このときこそ、自在金具の選択し直しとき。
とても重要な役割をもつアイテムだけど、けっこう軽視されやすいので今一度、見直してみてください。
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