白だしとは? 手軽で万能な調味料
白だしは、かつお節や昆布、椎茸などからとっただしに白醤油・薄口醤油・砂糖・みりんなどを加えて作った調味料です。めんつゆのように気軽に使えて手間なく味がキマり、時短にもなる優秀な調味料です。
多くのめんつゆとは異なり、薄口醤油や白醤油を使っているので、透き通ったような薄い色と上品なお味が特徴。うどんのつゆ、卵焼きや煮物などの和食に限らず、洋食や中華とも合うので、これまでのメニューに敢えて使ってみても良いでしょう。 また、素材の色合いをきれいに残しながらも旨みを加え、まろやかな味わいに仕上げることができます。ほかの調味料を加えなくても上品な風味が料理を引き立て、プロのような本格的な味に決まります。
白だし選びのポイント
フードコーディネーターの佐々木沙恵子さんに、白だしを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
【1】だしは味の決め手! 白だしの原料に注目
フードコーディネーター
白だしを選ぶときに、まず注目したいのは味の決め手となる原料です。白だしの主な原料は、だしと醤油です。
一般的に広く使われている白だしにはかつお節や昆布、椎茸から取っただしを使うことが多いです。ほかには、九州でポピュラーな地鶏やトビウオ(あご)、広島の牡蠣、山口のふぐなど、地域ごとに馴染みのある食材をだしに使っている商品もあります。だしの味によって合う料理も変わります。
白だしをあまり使ったことがない人は、まずは定番のかつお節や昆布だしのものを試し、味に変化が欲しいときは変わり種に挑戦してみるとよいでしょう。
【2】料理にあわせて、醤油の種類を選ぶ(淡口・白)
フードコーディネーター
次に、どんな醤油を使っているかに注目してみましょう。白だしに使われている醤油は、薄口醤油と白醤油が主流です。
●薄口醤油:主に関西で使われており、濃口醤油より塩分濃度が高い醤油です。薄口醤油が使われた白だしは、しっかり塩気が効いているものが多いです。
●白醬油:全国でも生産量が少なく貴重な白醤油は、甘みや独特の香りがあり、醤油のなかでは最も淡い琥珀色であるのが特徴です。白醤油を使った白だしは価格も高価になる傾向ですが、味も上品にととのい、料理全体をグレードアップさせてくれます。
原料に、有機小麦や有機大豆を使っている有機醤油で作られた白だしもあります。
【3】用途に合わせて「液体」「粉末」を使い分け
煮物やみそ汁にさっと入れられる液体タイプの白だしも、時短調理にはぴったりですが、1回分がパウチに小分けになっている粉末タイプの白だしも最近では発売されています。
必要分が小分けになっているので、計量スプーンなどがそろっていない料理ビギナーにも使いやすく、保管する際のスペースも小さくて済むのも特徴です。
【4】含まれる塩分量や添加物をチェック
オールマイティに活躍する白だしには、鰹節や昆布といった原料のほかにもみりんや砂糖、塩、そのほかにアミノ酸などさまざまな原料が使用されています。
「アミノ酸=食品添加物」として体に悪いものと感じる人もいるかもしれませんが、アミノ酸は「旨味」をプラスしてくれる調味料のひとつです。アミノ酸によって旨味を感じるものもありますが、人によって好ききらいが分かれるのも事実。
食べるものに注意を払っている人は無添加の白だしもありますので、好みなどに合わせて選びましょう。
フードコーディネーター
見た目に反して塩分は高めなことに注意!
白だしは薄い色であっさりした味わいなので、つい使いすぎてしまうこともあるかもしれません。しかし、塩分濃度が高い薄口醤油や白醤油が使われているので、見た目に反して塩分は高めです。調理の際に他の調味料を入れすぎないよう気をつけることも大事です。塩分が気になる人は減塩タイプのものを選ぶのがおすすめです。
また、食品添加物が気になる人は、無添加の商品を選びましょう。無添加の場合は、賞味期限が短いものが多いので、開封後は早めに使い切ことが推奨されています。
添加物といっても白だしの場合は旨味を感じやすいように使われていることが多いため、味の好みに応じて選ぶのが良いでしょう。
白だしのおすすめ13選 茶碗蒸し、炊き込みご飯、卵焼きに!
ここまで紹介した白だしの選び方をふまえて、フードコーディネーターの佐々木沙恵子さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

創味食品『創味の白だし 白醤油仕立て』






出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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原材料 | 本醸造醤油、糖類(水あめ、砂糖)、食塩、たん白加水分解物、かつお削りぶし、煮干、かつお節だし、かつおエキス、煮干エキス ほか |

ミツカン『プロが使う味 白だし』












出典:Amazon
内容量 | 1,000ml |
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原材料 | 食塩、本醸造醤油、砂糖、濃縮鶏がらだし、濃縮だし(昆布、かつお節)、たんぱく加水分解物、昆布エキス、粗砕かつお節 ほか |

七福醸造『元祖料亭白だし』

出典:Yahoo!ショッピング
内容量 | 360ml |
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原材料 | かつおかれ節削り、鯵節削り、まぐろ節削り、干し椎茸、有機白醤油、食塩、水飴、たん白加水分解物、てん菜糖、かつお節エキス ほか |

マエカワテイスト『だし屋が造った無添加白だし しあわせ』

出典:Amazon
内容量 | 300ml |
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原材料 | いわし節、とびうお煮干、昆布、椎茸、食塩、砂糖 |

久原本家(くばら)『あごだし入り 白だし』








出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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原材料 | 食塩、かつお節、焼きあご、水あめ、砂糖、小麦発酵調味料、かつお節エキス、本醸造醤油、魚醤(かつお)、うるめいわし節、さば節 ほか |
ヤマキ『割烹白だし』

出典:Amazon
内容量 | 300ml |
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原材料 | 食塩、たん白加水分解物、かつお節、そうだかつお節、米発酵調味料、かつお節エキス、砂糖、醤油、還元水飴、醸造酢、酵母エキス ほか |
フンドーキン『料亭の味 白だし』








出典:Amazon
内容量 | 1,000ml |
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原材料 | 醤油、食塩、砂糖、たんぱく加水分解物、かつお節、清酒、さば節、昆布エキス、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、アルコール |
にんべん『白だし』

出典:Amazon
内容量 | 1,000ml |
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原材料 | かつお節、さば節、そうだかつお節、食塩、砂糖、大豆たん白加水分解物、こんぶだし、醤油、醸造酢 ほか |
七福『白だし 900ml』








出典:Amazon
内容量 | 900ml |
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原材料 | 合わせだし(かつおかれぶし削り、あじぶし削り活動、そうだかつおぶし削り、まぐろぶし削り、乾しいたけ)有機白しょうゆ、水飴など |
桃屋『醤油を使わずに厚削り一番だしと焼あごだしで仕上げた白だし』


















出典:Amazon
内容量 | 400ml |
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原材料 | 砂糖(国内製造)、食塩、削りぶし(そうだがつお、かつお)、みりん、だし(さばぶし、焼あご)など |
キッコーマン食品『いつでも新鮮 料理人直伝極み白だし』










出典:Amazon
内容量 | 450ml |
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原材料 | しょうゆ(大豆・小麦を含む)、食塩、砂糖、節(かつお、いわし)、小麦発酵調味液、ぶどう糖果糖液糖、醸造酢、酵母エキスなど |
日東醸造『三河白だし』

出典:Amazon
内容量 | 400ml |
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原材料 | 小麦醸造調味料(小麦(国産)、食塩、米焼酎)、鰹節削り、食塩、みりん、砂糖、焼酎、椎茸、昆布 |
チョーコー『白だし』

出典:Amazon
内容量 | 1L |
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原材料 | しょうゆ(大豆(遺伝子組換えでない)・小麦を含む)(日本)、みりん(日本)、砂糖(日本)、こんぶエキス、酵母エキスなど |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 白だしの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの白だしの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
白だしでカンタン! おいしい茶碗蒸しのレシピ
【材料】※1人分
・卵 1個
・白だし 大さじ1
・水 100㏄
・お好きな具材(えびやシイタケ、枝豆など)
【作り方】
1.卵をボウルに割って、菜箸できるようにしずかに混ぜる。(理想は、白身がわからなくなるくらいまで!)
2.白だし、水を少しずつ加えていく。カップに好きな具材を入れておく。
3.卵液をかけ、鍋にカップを入れる。お水を1/3くらい入れて、お鍋にフタをして弱火で10分蒸せば完成!!
★ポイント
茶碗蒸しの味つけは、一般的には、だし汁や醤油、塩などを使います。だし汁を用意するのは手間がかかるので、白だしで代用することで時短に。味もやさしくておいしいです!
白だしの代用にアレが使える!!
白だしがないときの代用品として注目されているのが、納豆やめかぶ、卵豆腐についているタレ。このタレは、旨味たっぷりで原材料も白出しにそっくりなんです。
少量加えたい場合には大活躍してくれますよ!
白だしがなくてもOK!オリジナル白だしの作り方 これで代用できちゃう◎
【材料】
だし汁 1リットル(昆布とかつお節の合わせだし)
薄口醤油 100ml
みりん 100ml
【作り方】
1.鍋にみりんを煮立ててアルコールを飛ばす。
2.昆布とかつお節でとっただし汁と薄口醤油を加えて、沸騰するまで煮立てる。
冷めたら完成! オリジナルの白だしは意外にも簡単に家にあるもので作れてしまいます。作り置きしておくと便利ですよ◎
白だしの塩分量もしっかり確認し、料理をしよう 【最後に】フードコーディネーターからアドバイス
フードコーディネーター
白だしはその名前と淡い色合いから、だし汁と勘違いする人も少なからずいることでしょう。しかし、だし汁とは異なり白だしには塩分がたくさん含まれています。だし汁の代わりに使ってしまうと、料理によっては塩分の取り過ぎになることがあります。たとえば、味噌汁に使うのであれば、塩分が多い一般的な合わせ味噌ではなく、塩分が少ない白味噌と合わせて使うなどの工夫が必要です。
白だしを使うと手軽に料理の味が決まるので便利ですが、用途によって上手に使い分けるようにしましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/11/30 一部コンテンツの追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 松林麻衣)
関西を拠点に、フードスタイリング/テーブルコーディネート/レシピ開発/コラム執筆/イベント企画など、料理と食空間に関わる分野で幅広く活動中。 同時に、イギリス・デンマークで暮らし現地レストランの厨房で働いた経験を活かし、自宅で外国人向け料理教室を運営。