白だしとは? 手軽で万能な調味料
白だしは、かつお節や昆布、椎茸などからとっただしに白醤油・薄口醤油・砂糖・みりんなどを加えて作った調味料。めんつゆのように気軽に使えて手間なく味がキマり、時短にもなる優秀な調味料です。
多くのめんつゆとは異なり、薄口醤油や白醤油を使っているので、透き通ったような薄い色と上品なお味が特徴。うどんのつゆ、卵焼きや煮物などの和食に限らず、洋食や中華とも合うので、これまでのメニューに敢えて使ってみても良いでしょう。 また、素材の色合いをきれいに残しながらも旨みを加え、まろやかな味わいに仕上げることができます。ほかの調味料を加えなくても上品な風味が料理を引き立て、プロのような本格的な味に決まります。
白だし選びのポイント
フードコーディネーターの佐々木沙恵子さんに、白だしを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
【1】だしは味の決め手! 白だしの原料に注目
白だしを選ぶときに、まず注目したいのは味の決め手となる原料です。白だしの主な原料は、だしと醤油です。
一般的に広く使われている白だしにはかつお節や昆布、椎茸から取っただしを使うことが多いです。ほかには、九州でポピュラーな地鶏やトビウオ(あご)、広島の牡蠣、山口のふぐなど、地域ごとに馴染みのある食材をだしに使っている商品もあります。だしの味によって合う料理も変わります。
白だしをあまり使ったことがない人は、まずは定番のかつお節や昆布だしのものを試し、味に変化が欲しいときは変わり種に挑戦してみるとよいでしょう。
【2】料理にあわせて、醤油の種類を選ぶ(淡口・白)
どんな醤油を使っているかに注目してみましょう。白だしに使われている醤油は、薄口醤油と白醤油が主流です。なかには、有機小麦や有機大豆を使っている有機醤油で作られた白だしもあります。
しっかりと塩気を感じる「薄口醬油」
主に関西で使われており、濃口醤油より塩分濃度が高い醤油。薄口醤油が使われた白だしは、しっかり塩気が効いているものが多いです。
上品な味わいの「白醤油」
全国でも生産量が少なく貴重な白醤油は、甘みや独特の香りがあり、醤油のなかでは最も淡い琥珀色であるのが特徴です。白醤油を使った白だしは価格も高価になる傾向ですが、味も上品にととのい、料理全体をグレードアップさせてくれます。
【3】用途に合わせて「液体」「粉末」を使い分け
白だしの主流は液体タイプですが、なかには粉末タイプも。使い方に合わせて、使いやすいものを選びましょう。
煮物やみそ汁にさっと入れられる液体タイプの白だしも、時短調理にはぴったりですが、1回分がパウチに小分けになっている粉末タイプの白だしも最近では発売されています。
必要分が小分けになっているので、計量スプーンなどがそろっていない料理ビギナーにも使いやすく、保管する際のスペースも小さくて済むのも特徴です。
【4】原材料もチェックして
オールマイティに活躍する白だしには、鰹節や昆布といった原料のほかにもみりんや砂糖、塩、そのほかにアミノ酸などさまざまな原料が使用されています。
「アミノ酸=食品添加物」として体に悪いものと感じる人もいるかもしれませんが、アミノ酸は「旨味」をプラスしてくれる調味料のひとつです。アミノ酸によって旨味を感じるものもありますが、人によって好ききらいが分かれるのも事実。
また、食べるものに注意を払っている人は食品添加物無添加の白だしもありますので、好みなどに合わせて選びましょう。無添加の場合は、賞味期限が短いものが多いので、開封後は早めに使い切ことが推奨されています。
【5】含まれる塩分量もチェック
白だしは薄い色であっさりした味わいなので、つい使いすぎてしまうこともあるかもしれません。しかし、塩分濃度が高い薄口醤油や白醤油が使われているので、見た目に反して塩分は高めです。
調理の際に他の調味料を入れすぎないよう気をつけることも大事。塩分が気になる人は減塩タイプのものを選ぶのがおすすめです。
白だしのおすすめ14選 茶碗蒸し、炊き込みご飯、卵焼きに!
ここまで紹介した白だしの選び方をふまえて、フードコーディネーターの佐々木沙恵子さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

完全無添加で旨味もたっぷりの白だし
だしの老舗メーカー、マエカワテイストの完全無添加白だし。化学調味料やたんぱく加水分解物、酵母エキス、保存料などが一切入っておらず、アレルギーの原因となる27品目の食品も不使用のため、添加物やアレルギーが気になる方、赤ちゃんの離乳食作りなどにもおすすめです。
国産のいわしぶし、トビウオ、昆布、椎茸から取っただしを使った白だしは、原料と旨味の風味が詰まった優しい味です。
風味豊かな料理に仕上げてくれる一本
九州ブランドであるフンドーキン醤油が作る、風味にこだわりのある贅沢な白だし。醤油の老舗メーカーによる自社製造の白醤油を原材料に使用しています。料亭の味白だしは、ほかの調味料がなくても簡単に味が決まり、風味豊かなプロの味に仕上がります。
量の調整がしやすいため使い勝手が良く、煮物や卵料理、うどんやそばのつゆなどに最適です。また、上品な味わいなので、和食以外にも洋食や中華など料理を選ばずに使える万能調味料です。
上品な風味が料理をより美味しく
東京日本橋で創業300余年、かつお節の老舗メーカーであるにんべんが作る白だし。国内産にこだわり、さば節やかつお節に加えて、そうだかつお節を合わせた混合だしを使っています。混合だしに北海道の昆布だしを足して、上品な風味に仕上げた白だしです。
料理の色合いを変えず、そのまま引き立たせるので茶わん蒸しやお吸い物など淡い色味の料理に合います。保存料、着色料は使っていないところもポイントです。
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コク深くまろやかな味わいの白だし
『うどんスープ』が人気のヒガシマル醤油の白だしです。鰹と昆布の合わせだしに、うさめ節や京都の料亭で使われるまぐろ節を合わせることでコクのある旨味を出しています。塩辛さは少なく、まろやかな味わいが特徴。
2種類のうすくちしょうゆを使用し、だしの美味しさを引き立てています。だし巻き卵やお吸い物、野菜の煮物などにぜひ。

豊かな香りとキレのよい万能調味料
めんつゆの「創味のつゆ」で有名な創味食品の白だしは、定番のかつお節と煮干からだしをとり、醸造の白醤油で仕立てた本格派でキリッとした味わい。クセも少なくスタンダードな白だしなので、これ一本で和食をはじめさまざまな料理に使い回すのに便利です。
比較的、塩気が強めなので、だしとしての用途以外に醤油やタレの代わりに使ってもよいですね。
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素材の旨味でまろやか
定番のかつお節、昆布に地鶏がプラスされた白だしは、しっかりした昆布の風味と地鶏の旨味でまろやかに仕上がっています。あっさりとした味なので、和食のだしとしてだけでなく、洋食にも使いやすい白だしなので、和食以外の料理もよく作るという人におすすめです。
うどんや鍋、煮物、炊き込みご飯やスープなど、地鶏の風味が合う料理に使うとコクが出て、より一層おいしさが引き立ちます。

吟味された原料がこだわりの味
七福醸造は、日本で初めて白だしを作ったメーカーです。七福醸造の白だしは、国産の原料と天然だしにこだわりがあり、化学調味料や防腐剤不使用で作られています。かつお節や昆布、どんこ、鯵節、まぐろ節、干し椎茸などでとっただしに、有機栽培の小麦や大豆で醸造した有機白醤油を加えた贅沢な白だし。
値段は高めですが、ほかにはないコクや深みのある味わいを楽しめるので、味にこだわりがある人におすすめです。

深いうまみはあごだしが決め手
「茅乃舎(かやのや)」で有名な久原本家のブランド「くばら」の白だしは、トビウオを乾燥させたあごだしが使われています。西日本では昔からあごだしが料理によく用いられてきました。
あごだしは、かつお節や煮干しのだしに比べると、コクがあり上品な味です。そのあごだしに、更にかつお節やうるめいわし節、さば節を加えて作られただしには深い旨みがあります。
ワンランク上の料理を作りたい人におすすめ!この白だしは 着色料や保存料も不使用なので、食品の添加物が気になる人にも嬉しいですね。
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かつお節の風味豊かな香りと旨味が濃厚
かつお節メーカーである「ヤマキ」によるこだわりの白だし。厳選したかつお節から抽出された一番だしが使われています。まろやかな味わいでありながら、削りたての一番だしだからこその濃厚なだし感が感じられるのが売りです。
かつお節の持つ香りや旨味が、使う料理の風味を際立たせます。幅広いレシピに活用でき、献立のレパートリーが広がるでしょう。
塩分控えめがうれしい!
従来品と比べて、塩分を30%カットした商品。塩分が気になる人や健康に配慮している人にうれしいですね。だし素材を1.5倍にしたことで、塩分控えめにしても白だしの美味しさはそのままです。
化学調味料、着色料無添加の希釈タイプ。容量少なめの300mlなので、白だし初心者さんや「いつも白だしが使い切れない」という人にもおすすめです。
※Amazonは4本、楽天市場・Yahoo!ショッピングは12本の価格です。
この白だしの最大の特徴は、商品名にもある通り醤油を一切使用していないという点です。醤油を一切使用していないため、味が薄くなると思いがちですが、そうではありません。むしろ、醤油を使用しないことでかつお節などの風味が強く感じられるようになっています。
また、味わいも非常に上品なので、料理の味のベースを作るのに役立ちます。
※Amazonは4本、楽天市場・Yahoo!ショッピングは12本の価格です。
原材料は国産100%
だしの原料となっている昆布やかつお節は、国産100%であり非常に高品質です。そのため、香りが非常に豊かで料理に新たな旨味を与えてくれます。
また、化学調味料が無添加という特徴もあり、子供あっても安心して口にすることができます。白だしは一度封を開けてしまうとどんどん鮮度が落ちるのですが、60日間であれば鮮度を保ったまま使用可能です。
※Amazonは3本、楽天市場・Yahoo!ショッピングは12本の価格です。
これ一本で色んな料理に対応できる白だし
国産のかつお節や昆布、椎茸のだしを合わせて作った白だしであり、鍋物や煮物、卵料理など幅広い料理に対応できます。白だしは料理にあわない甘さがあることもあるのですが、三河白だしはすっきりとした味わいが特徴的であり、料理に余計な印象を与えません。
料理本来の旨味をそのままにしつつ、風味を加えることができる白だしです。
素材の色の邪魔をしない白だし
本格的な白だしをお探しの方におすすめなのがこの商品です。かつお節と昆布の風味が生かされており、これさえ使えばだしをとる手間が一切必要ありません。薄めるだけで簡単に美味しい出汁が完成します。
色が非常に薄いので、料理の見た目を損なう心配もありません。素材の味をそのままにしながら、旨味をプラスできる理想の白だしです。
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おすすめ商品の比較一覧表
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白だしの保存方法は?
開封前の白だしは、温度変化のない場所に保存します。ガス台のまわりなど、高温になる場所でなければ常温保存でも問題ありません。
しかし、開封後は冷蔵庫で保存するのが鉄則。賞味期限も、開封後2~3週間と短めなので、いろいろな料理に使って早めに使い切れるようにしたいですね。なかなか使い切れないときには、容量が少ない白だしを選ぶのもひとつの方法です。
白だしでカンタン! おいしい茶碗蒸しのレシピ
【材料】※1人分
・卵 1個
・白だし 大さじ1
・水 100㏄
・お好きな具材(えびやシイタケ、枝豆など)
【作り方】
1.卵をボウルに割って、菜箸できるようにしずかに混ぜる。(理想は、白身がわからなくなるくらいまで!)
2.白だし、水を少しずつ加えていく。カップに好きな具材を入れておく。
3.卵液をかけ、鍋にカップを入れる。お水を1/3くらい入れて、お鍋にフタをして弱火で10分蒸せば完成!!
★ポイント
茶碗蒸しの味つけは、一般的には、だし汁や醤油、塩などを使います。だし汁を用意するのは手間がかかるので、白だしで代用することで時短に。味もやさしくておいしいです!
白だしの代用にアレが使える!!
白だしがないときの代用品として注目されているのが、納豆やめかぶ、卵豆腐についているタレ。このタレは、旨味たっぷりで原材料も白だしに近いんです。
少量加えたい場合には大活躍してくれますよ!
白だしがなくてもOK!オリジナル白だしの作り方 これで代用できちゃう◎
【材料】
だし汁 1リットル(昆布とかつお節の合わせだし)
薄口醤油 100ml
みりん 100ml
【作り方】
1.鍋にみりんを煮立ててアルコールを飛ばす。
2.昆布とかつお節でとっただし汁と薄口醤油を加えて、沸騰するまで煮立てる。
冷めたら完成! オリジナルの白だしは意外にも簡単に家にあるもので作れてしまいます。作り置きしておくと便利ですよ◎
白だしに関連する記事のご紹介
白だしの塩分量もしっかり確認し、料理をしよう
白だしはその名前と淡い色合いから、だし汁と勘違いする人も少なからずいることでしょう。しかし、だし汁とは異なり白だしには塩分がたくさん含まれています。だし汁の代わりに使ってしまうと、料理によっては塩分の取り過ぎになることがあります。たとえば、味噌汁に使うのであれば、塩分が多い一般的な合わせ味噌ではなく、塩分が少ない白味噌と合わせて使うなどの工夫が必要です。
白だしを使うと手軽に料理の味が決まるので便利ですが、用途によって上手に使い分けるようにしましょう。
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