ガスの種類とガス栓の形状を確認! 購入前に事前知識
ガステーブルを購入する前に確認しておきたいことは、ガスの種類とガス栓の形状です。ガスの種類は【都市ガス】と【プロパンガス】の2種類があることです。それぞれ使えるガステーブルが異なります。製品のスペックに「12A」「13A」と記載されていれば都市ガス用、「LP」とあればプロパンガス用です。
誤ったタイプのガステーブルを設置すると、最悪の場合、事故が起こる可能性もあるのでしっかりチェックしましょう。都市ガスとプロパンガスの違いとしては、「原料・成分」「供給方法」「ガスの発熱量と使える器具」「料金システム」などが挙げられます。
都市ガスの主成分はメタンですが、プロパンガスはプロパンやブタンになります。また、発熱量から重さにも違いがあります。ガスを安全に使うためにも、自宅のガスが都市ガスとプロパンガスのどちらか確認しておきましょう。
また、合わせてガス栓の形状も確認しましょう。ガス栓には大きく分けて2タイプあります。ホースエイド型とコンセント型と呼ばれるもので、それぞれ接続に必要な備品と接続方法が異なります。購入前にキッチンのガス栓の形状を必ず確認しておきましょう
ガステーブルの選び方 点火方式やコンロの数など
それでは、ガステーブル(コンロ)の選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の7つ。
【1】種類
【2】設置スペース
【3】天板のタイプ
【4】コンロの数
【5】点火方法
【6】グリルの種類
【7】機能性
上記ポイントを押さえることで、より具体的に欲しい商品を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ガステーブルの種類
ガステーブルは、大きく分けてビルトイン型と据え置き型の2種類に分かれます。それぞれの特徴を理解して自宅のキッチンに合うタイプを選びましょう。
キッチンと一体化のビルトイン型
ビルトイン型は、キッチン天板の中にコンロが埋め込まれるように設置されるので、すき間を減らすことですっきりした演出ができます。
すき間が減ることで油汚れなどが詰まりにくく、お掃除がしやすいメリットもあります。デメリットとしては、価格が高いことや取り付け費用が別途で必要になることです。
簡単に取り付けができる据え置き型
キッチンのガスコンロ台にそのまま設置して使うタイプになります。ガス栓からホースと繋げるだけで簡単に設置ができるので初心者の人でも取り付け・取り外しが可能です。
ビルトインタイプと比べても比較的安価で購入できるので、転勤や引っ越しが多い人に多く選ばれています。
【2】設置スペースを確認する
まず、購入前に設置スペースのサイズを採寸しましょう。ガステーブルの一般的なサイズは横幅約59cm×高さ約18cm。奥行きはコンロのデザインによって異なります。設置場所に収まるかどうか確認しながら選びましょう。
強火力バーナーの場所を選択する
2口ガステーブルには一般的に、強火力が必要な炒めものなどに適した「大バーナー」と天ぷらや煮物などに適した「標準バーナー」が搭載されています。多くの機種で、左右どちらにどのバーナーを設置するか選べるようになっています。設置場所に壁がある場合は、安全性を考慮して壁と反対側に大バーナーがくるように選びましょう。
【3】天板のタイプから選ぶ
天板部分はトッププレートとも呼ばれます。調理する過程でもっとも汚れやすい場所なので、清潔を保つためにもお手入れのしやすさが重要です。材質によって耐久性や見た目の印象も変わるため、ガステーブル選びの重要なポイントのひとつです。
耐久性に優れているホーロー
焦げを放置するとこびりつきやすいのが短所ですが、熱やキズに強く耐久性にすぐれています。価格が安いのも魅力です。
カラーバリエーションが豊富なガラスコート
ベースがホーロー用鋼板なので、ものを落としても割れにくく丈夫。発色がいいので、カラーバリエーションが豊富です。
お手入れが簡単なガラストップ
ガラスの透明感で見た目がとてもきれい。耐久性、耐熱性にすぐれ、お手入れもかんたんです。塗装ではないため、はがれないのも長所。価格はやや高めです。
ガラストップの素材ならお手入れも簡単
お手入れのしやすさは天板の素材で決まります。値段は張りますが、汚れが落ちやすく耐久性が高いのはガラストップです。初心者の方で、価格を抑えたいならホーローやガラスコートがおすすめ。
五徳の形状や取り外しやすさ、煮こぼれなどが器具内に侵入しにくいシールドトップ、トッププレートの素材も拭き掃除のしやすさに直結するのでいろいろ考慮して選びましょう。
【4】コンロの数で選ぶ
一度に調理する量によって、ガスコンロの必要数が変わってきます。料理をあまりしない方、ひとり暮らしの方ならひとつでもじゅうぶんでしょう。料理好きな方、家族が多い方はふたつ以上あると料理の時短やバリエーションにもつながり、使い勝手がいいですね。
【5】点火方式から選ぶ
ガスの点火方式は3タイプあります。スイッチ式は押すだけで点火するのでかんたんに使えます。火力調節は上部にあるレバーでおこない、弱火にしすぎて火が消えてしまう心配がありません。
昔からあるつまみ式は、まわしながら押さなければ点火しないタイプです。小さなお子さまがいる家庭におすすめ。ボタン式はボタンを押すだけで点火し、また温度調節などさまざまな調節が可能です。
【6】グリルの種類から選ぶ
グリルは水なしタイプと水ありタイプがあり、片面焼タイプ、両面焼きタイプの加熱方法があります。お手入れ面を考えると水なしのほうがかんたんですが、価格は水ありタイプとくらべるとやや高くなります。使用頻度に合わせて選ぶといいでしょう。
じっくり焼きたいなら片面焼きタイプ
途中でひっくり返す手間が必要ですが、焼き網にくっつきにくいという長所があります。両面焼きタイプにくらべるとやはり焼き時間はかかりますが、じっくり時間をかけて片面ずつ焼きたい食材にはぴったりです。
早く焼きあがる両面タイプ
上下から一気に加熱するので早く焼きあがります。途中でひっくり返す手間もいりません。使用頻度が高い方は両面焼きがおすすめ。グラタンなどさまざまな調理が楽しめますが、焼き網にくっつきやすいのが短所です。
【7】機能性から選ぶ
各メーカーさまざまな機能の商品を展開しています。安全機能面はもちろん、さまざまな機能が搭載されています。
便利なタイマー調理や温度調節機能
タイマー調理、温度調節機能、グリルの性能など自分の調理スタイルに合ったものを選ぶと、今までより時短できたり、さらにおいしい料理が楽しめます。
料理するシーンをイメージして、あなたが求める欲しい機能で商品を見極めましょう。
消し忘れも自動消火機能で安心
煮こぼれなどで火が消えた際に自動的にガスを止める「立ち消え安全装置」と、加熱中の鍋底が250℃になると自動的に消火し油の発火を防ぐ「調理油過熱防止装置」が、ガステーブルには標準搭載されています。
また機種によっては、火の消し忘れを2時間で自動消火する「Siセンサー」などプラスアルファの機能もあるので、高齢者やひとり暮らし初心者の方にはより安心ですね。
安全面や機能面など、自分の暮らしにマッチしたガステーブルを キッチン収納コンサルタントよりアドバイス
ガステーブルを使ううえで火災が気になるという方は、安全機能が搭載されているタイプを、さまざまな料理をされる方は多機能タイプがおすすめです。また、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭はつまみを回すタイプやロック機能がついているものが安心です。事前に確認すべきことを行なってから、自分の暮らしにマッチしたガステーブルを選んでくださいね。
「ガステーブル」のおすすめ商品の比較一覧表
ガステーブル【プロパンガス対応】おすすめ4選 コンロ数・グリルの有無・機能などチェック!
毎日料理をする方、週末しか料理をしない方など用途はさまざま。なかにはデザイン性を重視したスタイリッシュなモデルも販売されています。使いやすさと使う楽しみの両方を考えて選ぶのもいいですね。
リンナイ『HOWARO(ホワロ)(ET34NJH4-W)』は、つまみが選べるという、これまでになかった見た目を意識したシンプルながらもおしゃれなガステーブル。毎日視界に入るものだからこそ、見た目も大事! という方におすすめです。それだけでなく、日々の掃除もサッと拭くだけでOK! グリルは水なしタイプなので、調理後の掃除の面倒くささもなくなります。
4色から選べる点火つまみであなたらしいコンロに
はじめてのひとり暮らしなど、自分好みのキッチンにしたい方におすすめです。白くてシンプルなスタイリッシュデザインが、明るく洗練されたキッチンを演出してくれます。自分好みに点火つまみが選べるのも魅力。
左右どちらも同じ火力なので、どちらに壁があっても設置可能。また幅56cmとコンパクトサイズなので、万が一お引越しで間取りが変わった際にも、コンロを買い替えることなくそのまま設置できます。
使いやすさを考えた大きくて見やすいスイッチ
操作部分は、約30度の傾斜角がついており、立ち位置から見やすい設計。10℃刻みでお好みの温度に自動調節してくれる温度調節機能がついているので、温度調節の難しい揚げものもカリッと仕上がります。
タイマー機能搭載で、時計のマークを押して時間をセットすると、設定時間経過後に自動で消火します。茹ですぎ、煮すぎ、消し忘れ防止に役立ち、料理の仕上がりと安全面両方に有効です。
忙しいあなたの味方、お掃除もラクラク
独自のシールドトップで、煮こぼれの侵入を軽減。汁受け皿がないから、バナーまわりの拭き掃除がスムーズでお手入れがかんたんです。
洗いやすさと拭きやすさにもこだわった五徳は、角をなくした丸みの帯びたやさしいフォルム。はめやすく、ガタつきにくい3点止めです。面倒なコンロのお掃除が苦手な方にもおすすめ。ブラックでシンプルなデザインも魅力です。
Rinnai(リンナイ)『1口コンロ(RTS-1DC)』
ガステーブル【都市ガス対応】おすすめ3選 機能性まで幅広いバリエーション
比較的低価格なものから機能が充実しているタイプまで幅広いバリエーションです。コンロの数、安全面、お手入れのしやすさ、デザインなど用途に合わせて選びましょう。
低価格モデル、安全設計で安心
広い五徳で大きな鍋やフライパンも安定して置けるうえ、もしものときもアラームが鳴り自動消火してくれます。グリル使用時は5分おきにピピっと音が鳴り、消し忘れ防止とアラームがわりになりダブルで安心。安全機能が充実しているので、高齢者のいるご家庭でも安心して使用できます。
トッププレートの素材は光沢感のあるクリスタルコートなので、丈夫で汚れのふき取りもラクラク。カラーはやさしいクリームベージュです。
コスパがよく、小さすぎない標準サイズ
水なしグリルでお手入れもかんたん。安心機能としてグリル排気口に遮炎機能を搭載し、排気口から炎が出ることを抑制します。ほかの安全機能も充実しているので、標準的なガステーブルをお探しの方にぴったり。
多機能モデルではありませんが、シンプルな使い方でじゅうぶんという方なら値段もお手ごろでおすすめです。カラーもブラックなので使う人を選びません。
安心の日本製1口コンロ、シンプルでコンパクト
キッチンスペースが小さく、2口コンロだと壁が近くて火災が不安という方にぴったりな、コンパクトな1口コンロタイプです。低価格なので、期間限定の単身赴任先や学生さんの下宿先にも導入しやすいのが魅力。シンプル構造で設置はもちろん、お掃除やお手入れもかんたんにできます。
機能面では調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置がついている安心設計です。
ガステーブル【グリルなし】おすすめ2選 コンパクトでキッチンがすっきり
グリルを使う調理はしない、必要最小限の機能でじゅうぶん、なによりもコンパクトさ重視というあなたにおすすめ。薄型で見た目もすっきりのグリルレスタイプです。シンプルなデザインの商品が多いので、お掃除がかんたんにできます。
コンパクトな台所向け、見た目もすっきり
トッププレートは耐久性にすぐれたホーロー素材を採用。また、煮こぼれなどが器具内に侵入しにくいシールドトップ採用で、汚れのふき取りもかんたんです。
カラーはブラックでどんなキッチンにもマッチします。あらゆる使い方を視野に入れ、考えられた豊富な安全機能。調理油過熱防止装置、消し忘れ消火機能、焦げ付き消火機能搭載で万一のときも安全安心です。
リンナイ『ワンピーストップ フッ素コート 2口コンロ(RTS-336-2FTS)』は、ふだんグリルは使わないからグリルなしタイプでもOK、その分価格を抑えたい! という方におすすめ。安全機能はしっかりとついているので、はじめてのひとり暮らしや料理に不慣れな単身赴任の男性でも安心して使えます。
コンパクトサイズでキッチンまわりもすっきり
幅約56cmと超コンパクトサイズ。シルバーカラーで、明るい雰囲気のキッチンにも落ち着いた色のキッチンにもマッチします。トッププレートはフッ素加工で汚れをふき取りやすく、お手入れがかんたんです。
強火力右タイプと左タイプを選べるので、小さなキッチンスペースでも壁と反対側のコンロを強火力にすることで、より安心安全に調理ができます。
ガステーブル【高機能】おすすめ5選 プロ愛用の本格派も
料理好きの方、機能をフル活用して段取りよく調理したい方におすすめな、さまざまな機能がついたガステーブルです。価格はやや高めですが、長く愛用できるお気に入りの一品を選んで、クッキングタイムをエンジョイしましょう。
料理好きには多機能タイプはうれしいポイント! リンナイ『LAKUCIE Prime(ラクシエプライム)(RTS65AWG35R2NG-DB)』の最大のよさは、ガラストップにドイツ「ショット社」のCERANを採用していること。キズにも温度にも強く耐久性が高いことで有名です。また、面倒なグリルのお手入れもラクなので魚焼き以外にお肉を焼いたり、お菓子を作ったりと料理の幅が広がりますね。
LAKUCIEシリーズの多機能モデル
グリルはお手入れが大変ですよね。こちらは、付属のココットプレート使用でそんな悩みを解決。調理中の油ハネを抑えて、グリル庫内の汚れを大幅カットしてくれます。
リンナイのココットプレートは、さんまも丸ごと焼けるゆとりのある奥行きが魅力。お肉や野菜料理も家族全員分を一度に調理できます。日常的に使える気軽さで料理のバリエーションも増え、食卓が豊かになりますよ。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ガステーブルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのガステーブルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ガステーブルに関するQ&A よくある質問
ガステーブルとコンロの違いは?

複数口のガスコンロのことをガステーブルと呼びます。ガスコンロには、カセット式の燃料を使用するタイプから、キッチンに最初から埋め込まれるような形になっているものまで、いろんな種類があります。
ガステーブルの寿命は?

ガステーブル(コンロ)の寿命は約10~15年と言われています。電源スイッチがなかなか入らない、または電源が入らなくなった場合は、業者に見てもらいましょう。
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まとめ
最後に選び方のポイントをおさらいしましょう。
まず、ガスの種類と設置スペースの確認は必須です。次に調理頻度や調理方法をイメージして、コンロの数やグリルの有無を決めましょう。
便利な付加機能が多くなると予算が高くなりがちなので、自分に合った機能を上手に選択し、あなたがほしいガステーブルを選んでみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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